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付箋読書から読書図へ as/599.html
森川林 2009/08/16 09:46 
「……それ、フセンじゃなくてフーセンですけど」

 読書は、再読によって、生きた知識になります。

 しかし、ほとんどの人は、一度読んだらそれでおしまいという本の読み方をしています。それは、本に傍線を引いたり書き込みをしたりする習慣がないからです。これは本を汚すということに対する気持ちのブレーキがあるためです。もちろん、図書館から借りた本では、当然傍線や書き込みはできません。

 そこで、言葉の森では、付箋読書という方法を考えました。付箋を貼りながら読んでいくというやり方は、傍線を引くよりもずっと手軽です。またフォトリーディングと組み合わせた付箋読書であれば、10分から20分で1冊の本を読み終えることができます。そして読み終えたあと、付箋の箇所を再読することができます。この再読できる点が付箋読書のいちばんの長所です


 ところが、付箋読書には、付箋を貼って捨てるというのがもったいないという感覚がありました。そこで、はがせるスティックのりを使って自作の付箋用紙を作ってみました。A4用紙1枚で200から300の付箋ができます。これなら、使い捨てでももったいなくありません。


 付箋読書は、付箋の部分を再読したあと、重要な本はさらに読書図にまとめることができます。この読書図というのはマインドマップのように本に沿ってまとめるものではありません。自分の関心に沿ってその本に書かれている内容や自分の感想を図示していきます。

 本によって違いますが、1冊の本を読書図にまとめるのに30分から1時間かかります。ですから、すべての本を読書図にまとめる必要はありませんが、読書図まで書き上げた本は、1冊の本の中身が確実に自分のものになると思います。


(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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反復と理解力 as/598.html
森川林 2009/08/15 10:35 


 素読の反復による学習効果は歴史的にすでに実証されています。

 しかし、理論的な裏付けがないので、音読や暗唱は、形式的、権威主義的なものになりがちでした。例えば、四書五経、憲法前文、平家物語、寿限無、枕草子などの暗唱は文化的な暗唱であって、決して教育的な暗唱ではありません。なぜならば、その暗唱によってどういう力がつくかということが明らかになっていないからです。

 暗唱については、二つの理論が考えられます。

 第一は、左脳の言語処理機構に流入する言語情報の多様性が増すことです。通常の文章の読み方では、入力される言葉は、目で見える範囲の数語のつながりだけです。ところが、暗唱では、目に見えないところから言葉を持ってくるのでその言葉が持つ意味の広がりが増えるのです。暗唱で入力される言葉は、主にイメージやメロディーを処理する右脳からやってくるので、言葉の持つ多様な意味がそのまま言語処理機構に流入してきます。このため、暗唱を続けていると発想が豊かになるのです。

 第二は、同じ文章を反復することによって、神経細胞に入る情報が重複する機会が増えることです。重複した情報は強化されるので、反復によって定着度が高まります。これが、反復すればだれでもできるようになるという暗唱の方法論を支えています。

 また、暗唱を繰り返していると、入力される情報が重複するだけでなく、ある神経細胞に情報が入力される直前にその神経細胞が発火するという状態が生じます。このことによって、入力情報を受け取る受容センサー自体が強化されます。この結果、短い文章を何度も反復することによって、物事の理解力そのものが高まるのです。

 しかし、短い文章を単に覚える目的を超えて反復し続けるという勉強は、現代の社会では子供たちが飽きて実行することができません。そこで、言葉の森では、10分間で簡単にできる300字暗唱を進めつつ、記憶術のノウハウを身につける練習も兼ねてその300字暗唱を900字暗唱につなげていくというような勉強の仕方を考えています。

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教育論文化論(255) 

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記事検索が直りました as/597.html
森川林 2009/08/14 22:12 
 7月下旬に、サーバーの文字コードをEUC-JPからUTF-8に変更しました。

 その際、HPの検索機能のところだけ、EUC-JPのまま残っていたようです。
 先ほど検索してみて、検索機能が使えないことに気がつきました。

 今直しました。

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生徒父母連絡(78) 

記事 596番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/22
子供の選んだ本で感想文を書きたいが―ご質問に答えて as/596.html
森川林 2009/08/14 10:28 
 小6の保護者の方から、「子供の選んだ本で感想文を見てもらえないか」というご質問をいただきました。

 以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。


 読書感想文については、感想文の書き方のページを参考にしていくと書きやすいと思います。
https://www.mori7.com/kansou.php
https://www.mori7.com/as/537.html
https://www.mori7.com/as/538.html
https://www.mori7.com/as/539.html

 生徒が選んだ本を指導するというのは、先生がその本を読まなければならなくなるので、現実にはそういう指導は時間的にできません。10人の感想文の頼まれた場合、その10人それぞれの本を読むことになるからです。

 ただし、書き上げたものについては、事務局に送っていただければ添削とアドバイスをすることはできます。

 しかし、感想文という形だけの宿題にそのように取り組むよりも、普段の言葉の森の感想文の勉強を熱心にやっていく方が力がつきます。

 言葉の森の勉強で書いた感想文を編集して、そのまま学校の宿題として出すというのが、いちばんいいと思います。

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読書感想文(19) 質問と意見(39) 

記事 595番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/22
国語の問題の解き方を直接説明してもらえるか―ご質問に答えて as/595.html
森川林 2009/08/13 09:55 
 中1の保護者の方から、「国語の問題の解き方を直接説明してもらえるか」というご質問をいただきました。

 以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。



 国語の選択問題は、その子のまちがえたところを中心になぜその答えではないかを説明すると急速に力がつきます。

 学校や塾でも、そういう説明の仕方ができる先生がいると思います。全員に共通の問題を説明するならば、そういう一斉指導でもできます。

 しかし、いちばんいいのは、家庭で父親か母親が実際に問題を解きながら、その消去法の考え方を説明することです。なぜかというと、実際に模擬試験などの問題を解きながら説明すると1時間ぐらいかかるからです。
 その際、親が理詰めで説明できない問題は、もともと解けなくてもいい問題だと割り切っておくことが大切です。

 大事なことは、子供がそういう発想で問題を解くのだと理解することですから、必ずしも全部が全部できなくてもいいのです。

 この消去法の発想は、下記のページなどをごらんください。。

 センター試験の解き方1/

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