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記事 1903番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/7
作文の勉強で国語が得意に as/1903.html
森川林 2013/08/22 14:50 


 先日、言葉の森の生徒の保護者と電話で話したときのことです。
 その子は、小学校3年生のころから言葉の森を始めて、楽しく作文や感想文を書いていたそうです。
 受験の時期になると、国語の勉強は特にしないのに成績だけはよくて、志望の難関私立中学に合格しました。
 たぶん距離が遠かったために、その中学には行かなかったようですが、近くの公立中学で中学校生活を送り、高校受験をしました。
 「言葉の森で勉強をしていたので、国語の勉強というのは特にやらなくてよかった」という言葉が印象的でした。

 実は、こういうことはよくあります。
 国語の勉強というのは、国語の塾に行って成績が上がるわけではありません。ほとんどの学習塾は、算数・数学や英語のような、やれば成績が上がる教科に力を入れています。国語は、成績を上げられるあてがないのですが、学習塾という建前上、形の上だけほかの教科と同じようにやっているということなのです。
 ですから、塾に行って国語の成績がよくなったという生徒は、これまでに聞いたことがありません。そのかわり、中学に合格したあと、「塾に行ってもやはり国語の成績は上がらなかった」という声をよく聞きます。

 しかし、ここで誤解してはいけないのは、言葉の森で勉強すれば国語の成績が上がるわけではないことです。
 国語というのは、勉強の中で身につくものではなく、国語的な生活の中で身につくものです。

 週に1回作文を書いて国語の成績が上がるのではなく、その作文を書くために、読書をしたり、長文の音読をしたり、その長文をもとに親子で対話をしたりという国語的な生活が充実することで国語力がついてきます。
 言葉の森の作文の勉強がきっかけになり、国語的な生活が充実する結果、国語の力がついてくるのです。

 だから、そういう日常生活を国語的にする指導をしている塾であれば、学習塾で国語の成績が上がるということもあります。たぶんそういう学習塾もあるとは思います。ただし、そういう指導はかなり個々の生徒に密着したものになるので、大手の学習塾よりも個人塾のようなものになるでしょう。

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藤﨑友康 20140428  
国語を得意教科にしたいと思いました。

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記事 1902番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/7
作文の間違いは直しすぎないように。直す場合は、次回の作文の事前に as/1902.html
森川林 2013/08/22 08:27 



 子供の作文を見て間違いに気づいたとき、それをすぐに直そうとしてはいませんか。

 作文の間違いは直してもすぐには直りません。
 それは、作文の上での間違いではなく、日本語力の不足から来ている間違いで、それがたまたま作文に現れただけだからです。

 だから、間違いはその場で直すのではなく、次回の作文を書く前に、どう書いたらいいか話してあげることなのです。
 つまり、事後的な添削ではなく、事前の指導が大事なのです。

 facebook記事より。

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 踏まれて元気に育つ麦はありますが、叱られて元気に育つ麦はありません。
 踏まれることと叱られることは、少し違います。

 植物でも優しい言葉をかけていると、大きく成長します。
 人間は、植物よりももっと言葉に敏感です。
 優しい言葉をかけられることによって、体も心も頭も成長していくのです。


 子供の作文というのは、欠点の目につきやすいものです。
 慣れないうちは、それをすぐに指摘して直したくなります。

 しかし、子供の立場になってみると、作文を書くのにかけた時間の大部分は見てもらえずに、ほんのわずかの間違った部分だけ目を向けられて評価されたという印象を受けるのです。

 小学4年生のころまでは、どの子も親や先生の言うことをよく聞きます。
 そのよく言うことを聞く時期のうちにこそ、できるだけ叱ったり強制したりせずに、優しく認めてあげる言葉かけをしていくことが大事なのです。


 ということを書いたのは、昨日も、お父さんにびっしり直されて、全部書き直しをさせられた子の作文が届いたからです。
 こういうことをすると、子供はすぐに作文が苦手になります。
 そして、やがて親子での勉強ができなくなります。
 目の前の小さな欠点にこだわって、もっと大事な大きなことを忘れてしまう人が多いのです。

 しかし、こういう失敗は、どの親も多かれ少なかれしています。
 では、どうしたらいいかというと、子供を叱りすぎてしまったあとに、正直に親が子供に謝ればいいのです。
 「お父さんは、昨日ちょっと叱りすぎちゃったみたいだなあ。本当は、いいところがたくさんあったのに、つい間違いの方をたくさん指摘してしまったかもしれない。ごめんな」
 親子は、日常生活を一緒にしているので、こういう軌道修正もすぐにできるところがいいのです。

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記事 1901番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/7
お母さんだって、子供のころ、そんなによくできていたわけではないし as/1901.html
森川林 2013/08/20 08:59 



 facebook記事より。

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 小学校低学年の子のお母さんから、よく相談があります。
 「こんなことをしたり、あんなことをしたりしてやったのに、あれもできなくて、これもできなくて……」
 例えば、「毎日読み聞かせをしていたのに、本の内容も読み取れないし、感想文も書けなくて……」など。

 もし、そこに、おばあさんがいたら、
「何言ってんの。あなたなんて、もっとできなかったわよ」
とつっこみが入って、おしまいです。

 お母さんやお父さんは、自分が小学校1年生や2年生だったころのことを忘れているだけです。
 そのころ、何がいちばん楽しかったかを思い出して、子供にも同じことをしてあげることです。

 小学生は、中学生や高校生になるための準備期間ではなく、その時代を小学生らしく過ごすための時期です。
 できないことを数え上げるよりも、今できていることをたくさん認めてあげるといいのです。



 8月の後半になっても、まだ夏の暑さが続きます。

 生徒の家に電話をすると、電話口の向こうからよくにぎやかな叫び声が聞こえてきます。
 子供が家にいる家庭では、暑さプラスうるささで大変だと思います。
 それでは、今日も暑さに負けず、いい一日をお過ごしください。

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 ときどき、「いや、自分は、子供のころもっとよくできていた」というお父さんやお母さんがいます。

 それは、おじいちゃんやおばあちゃんの育て方がよかったのだと思います。

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記事 1900番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/7
今日から通常の授業。夏休み中に、オープン教育のシステム作り as/1900.html
森川林 2013/08/19 09:08 



 facebook記事より。

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 長かった夏休みも昨日で終わり、今日から通常の仕事です。

 こんなに好天の続いた、そして、植物が枯れないように時々大雨のあったバランスのいい夏休みは珍しかったと思います。
 地球全体と日本がいい方向に進んでいるような気のする1週間でした。

 この夏休みの間に、オープン教育のシステムの案をほぼ作りました。
 まだこれからプログラムの手直しが続きますが、たぶん魅力的なものができると思います。

 一応、オープンの分野だけ決まっています。
 オープン長文、オープン勉強、オープン読書、オープン遊び、オープン生活。
 (「オープン生活って、ガラス張りの家に住んでいるみたい」と言われましたが)

 このオープンのページ(名前はオープの川)とつながる形で、リンクの森とアフィの泉があります。
 リンク、アフィ、オープは、妖精の3人姉妹です。ってゲームのようになってきましたが。


 それでは、8月後半も好天でスタート。
 今日も、いい一日をお過ごしください。

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生きた水分、生きた言葉 as/1899.html
森川林 2013/08/17 07:44 


 facebook記事より。

====
 スイカの水分は、生きている水分で、長く体内にとどまって、水分としての役割を充分に果たすように思えます。
 それに対して、水道の水は、普通の水で、すぐに体内を素通りしていく気がします。

 同じように言葉も、術語集やことわざ集で身につけたものは、すぐに体内を素通りしていきますが、父や母の話の中で聞いた言葉は、生きた言葉としていつまでも体内に残っています。

 国語の勉強の根本には、こういう生きた言葉の蓄積があります。


 人間には、誰でも、読めるほどには書けないという面があります。
 わかりやすいのが、英文で、英語の文章を読み取れても、同じような英文を書くことはまずできません。
 英文読解>英作文なのです。

 日本語も同じです。
 例えば、国語の教科書に書いてある文章を読み取れても、同じような文章を書くことはできません。(書き写しだけならできますが)

 読めるようになっているだけの言葉は、まだ充分に生きた言葉ではありません。
 書けるようになって初めて言葉は、自分が使える生きた言葉になるのです。



 それにしても、スイカは偉いなあと思う、今日このごろ。
 今日も水分補給をたっぷりして、いい一日をお過ごしください。
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