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記事 4581番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/1
世の中で活躍するためには自信が大切――子供の自信をどう育てるか as/4581.html
森川林 2022/11/29 05:00 


●動画:https://youtu.be/gl5alDckQgA

 世の中で活躍した人の話を聞くと、母親が優しかったということが多い気がします。
 父親は、いい場合も悪い場合もありますが、総じてあまり関係ないようです。

 子供にとって、小さいころ、母親は世界のすべてです。
 小学生になっても、母親は世界のかなりの部分を占めています。
 その母親が優しい母親だったら、子供は世界に対して自信を持つのです。

 しかし、今の母親は、子供を競争社会の落伍者にしないために、厳しい態度で子供に接することが多くなっています。
 躾の原則が厳しいということは大切ですが、勉強に対して厳しくなると、注意の回数が自然に増えます。

 そのように注意を受けて育った子は、小さいころは成績もよく、躾もよくできていて、いい子になるでしょう。
 しかし、その子が、世界に対して自信を持つかどうかはわかりません。

 その自信が出てくるのは、勉強生活が終わった社会人になってからです。
 社会人になると、言われたことがきちんとできるかどうかは基本の基本であって、それ以上のものではありません。

 社会人になって必要になるのは、言われたことをきちんとすることではなく、積極性や挑戦の意欲です。
 その土台になるものが、自分に対する理由のない自信です。

 お母さんは、いつも子供を褒めて育てることです。
 子供が普通に成長していれば、叱って育てる場面はほとんどないはずです。
 たまに大きく叱るのは、お父さんにやってもらえばいいのです。

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森川林 20221129  
 母親が子育てでできる最も大事なことは、対話と愛情です。
 そして、子供を思うあまり、小言や注意をしないこと、子供の欠点は見ずに、いいところだけ見ることです。

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記事 4580番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/1
意味ある競争は、社会を進歩させる競争 as/4580.html
森川林 2022/11/28 06:57 


●動画:https://youtu.be/pvd2LDJgesA

 スポーツは、人間を熱狂させます。
 野球でも、ゴルフでも、バスケットボールでも、また、ボクシングや格闘技のようなスポーツでもそうです。
 それは、肉体が動くことによる競争なので、人間が自分の感情を移入しやすいからです。

 しかし、その熱狂の結果、何が生まれるかというと、ほとんど何も大したものは生まれていません。
 せいぜい、そのスポーツによって作られた経済の広い裾野のようなものだけです。

 技術の競争は、そうではありません。
 F1レースの競争や、スパコンの競争は、その競争の副産物として技術の進歩を生み出します。
 こういう競争が、社会を進歩させる競争です。

 これからの競争に必要なのは、創造の競争です。
 創造はそれ自体面白いので、特に競争で煽る必要ありませんが、創造に取り組む厚い層を形成するために、創造に競争が加味される必要があります。

 創造の競争に似ているのが、ノーベル賞のような科学技術の競争です。
 しかし、これは、頂点が限られているので、ノーベル賞を目指す厚い層が形成されるということはありません。

 競争の裾野を広げるためには、小学生の子供から参加でき、社会人になっても更に頂点が高くなる創造の賞を作ることです。

 その賞が広がるかどうかは、単純に賞金の額にかかっています。
 だから、これは国策として行う必要があります。

 今ある競争の多くは、欧米のペースで作られた競争です。
 日本発の新しい競争を作り、それを世界に発信していく必要があります。
 それが、創造の賞です。

 ノーベル賞を上回る質と量と多様性を持った、定期的な創造の祭典を日本から行っていくことが、競争を意味ある競争に発展させるひとつの道になると思います。

 言葉の森の作文発表会や創造発表クラスも、このような見通しで行っています。

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森川林 20221128  
 意味ある競争は、相手の失敗を喜ぶ競争ではなく、相手の成功を認め、それを自身の成功に生かす競争だ。
 そういう高め合う競争には、創造の要素が含まれている。


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記事 4579番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/1
STEM教育から創造発表教育へ――創造発表クラスを新たに開設 as/4579.html
森川林 2022/11/27 11:30 


●動画:https://youtu.be/_yE86s9HfTU

 日本の受験教育の中ではまだあまり話題になっていませんが、世界の教育の潮流は、個性と創造性を生かす方向に進んでいます。

 そのひとつの流れがSTEM教育です。(Science、Technology、Engineering、Mathematics。)
 言葉の森は、このSTEM教育が話題になる前から、同じようなことを目指す教育を行ってきました。
 それが創造発表クラスの教育です。

 創造発表クラスは、科学・技術・工学・数学に限らず、人文科学的なことにも、社会科学的なことにも、又は勉強以外の遊びにも範囲を広げた創造的な発表を目的としています。

 しかし、自由な創造発表ということで、学習や研究の方向が絞りにくい面もあったので、今後、創造発表のカリキュラムを作ることを目指していこうと思います。

 一昔前に比べて、理科実験や自由研究や遊び方に関する情報は、かなり多くなってきました。
 小学生新聞の記事などにも、「こんなことを家庭でやってみよう」という実験の話題が増えてきました。

 しかし、ほとんどの場合、それらの記事や情報は、読み物として読まれているだけで、実際にやってみる人は少ないと思います。
 その理由は、子供がやりたいと思っても、そのための材料の準備などで親の関わる面が大きいからです。

 今のSTEM教育と言われるもののほとんどは、一律のお仕着せの企画です。
 学校での理科実験なども同じです。
 数十人の子供にまとめて指導するために、一見面白くてやりやすい実験や工作に絞って授業が組み立てられています。

 本当のSTEM教育は、個々の生徒が自分の興味に沿って取り組むものです。
 しかし、それでは、大人数の一斉指導を前提としている学校教育では対応できません。
 だから、今の学校の理科実験は、一斉にやりやすいものだけに絞って行われています。

 誰でも経験があると思いますが、アサガオの葉っぱの一部をアルミニウム箔で覆い、ヨウ素液に浸してでんぷんができたかどうかを調べるという光合成の実験が、何十年も同じように行われています。
 それが悪いというのではありませんが、一斉指導の理科実験では、そういうことしかできないのです。

 子供たちが自分の興味や関心に従って実験や観察や工作や自由研究をするためには、家庭での取り組みと、それを発表する場としての少人数クラスの反転教育が必要です。
 これが創造発表クラスの学習の意義です。

 創造発表クラスでは、結果は二の次です。
 子供が興味をもってやりたいと思うようなものは、大抵難しい取り組みになるものがほとんどです。
 それでもやってみると、うまく行かないことがよくあります。
 しかし、大事なのは、結果ではなくそれに取り組もうとした意欲と途中の過程です。
 子供たちは、こういう取り組みを通して、科学や事実の面白さを実感していきます。

 「日本のロケットの父」と言われる糸川英夫氏は、子供のころ、ベーゴマで相手に勝つために、両親が寝静まったことを見計らって、ベーゴマに溶かした鉛を盛り込み、最強のベーゴマを作りました。

 こういう発想が、大きくなってから、戦闘機隼(はやぶさ)を改良したり、宇宙ロケットの前身となるペンシルロケットを作ったりする土台になったのです。


 来年1月から、森川林の創造発表クラスが、土10:00にスタートします。
 参加を希望される方は、体験学習においでください。
 対象学年は、小1~中3です。

 創造発表クラス全体の一覧表は下記のページをごらんください。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php?kjb=20221210&gs=&ks=&zs=%E5%89%B5%E9%80%A0%E7%99%BA%E8%A1%A8

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森川林 20221127  
 STEM教育より進んだ日本版創造発表クラスの教育。
 これからは、個性と創造性の時代。

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記事 4578番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/1
水をやらなければ木は枯れる、手入れをしなければ山は荒れる as/4578.html
森川林 2022/11/26 20:41 


●動画:https://youtu.be/ihtIuAyPz3M

 子供は自然に成長していきます。
 それは、動物や植物が自然に成長していくのと同じです。

 しかし、人間らしい成長をするためには、毎日の水やりが必要です。
 その水やりが、躾と愛情です。

 日本のサッカーのサポーターが、自分たちの座席の後片付けをしたことで世界から称賛されています。
 なぜ、日本人だけがそういうことが自然にできるかというと、子供のころから身の回りをきれいにするという文化の水やりの中で育ったからです。

 日本の里山も、日々の手入れの中で維持されてきました。
 ほったらかしでは、荒れ果てた山になります。

 もちろん、荒れ果てた山でも、自然のままに維持されていくことはできます。
 しかし、その自然は、人間とは共存できない自然です。

 現在のお母さんは、仕事をしてくたびれて家に帰ってきて、やっと子供と一緒にわずかの時間を過ごします。
 だから、手を抜くのは仕方がないというのではありません。
 子供の小さいころの時間は、二度と帰ってきません。
 この時期に、親はがんばって、子供への日々の水やりを続けねばならないのです。

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森川林 20221127  
 子育ては、「忙しいからあとでまとめて」というわけにはいきません。
 どんなに大変でも、毎日の水やりが必要なのです。

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記事 4577番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/1
面白いことは、行動の中にある  as/4577.html
森川林 2022/11/24 13:32 


●動画:https://youtu.be/2CKABrlX88Q

 面白いことは、TwitterやFacebookやYouTubeやニュースの中にはありません。
 ただ、自分の行動の中にあるのです。

 ときどき、保護者の方から、「子供が暇さえあればYouTubeを見ている」という相談を受けることがあります。
 一昔前は、「暇さえあればテレビ」とか、「暇さえあればゲーム」でしたが、今はYouTubeを見る子が多いようです。

 これは、大人も同じです。
 スマホ中毒ということが言われることがありますが、暇さえあればスマホを見てしまうのです。

 暇さえあれば、画像や動画を見るとか、短い文章を見るだけというのは、積もり積もれば時間の無駄でしかありません。

 では、なぜそうなるかというと、本当の面白さは、見る中にはないということを知らないからです。
 見る面白さは、それはそれでいいのですが、本当に面白いのは行動と創造の中にあります。
 しかし、ほとんどの子供にとって行動と創造の時間は限られています。

 勉強は、ほとんどが面白くないものです。
 それは、与えられたものを消化するだけの時間ですから、創造的な子ほど勉強に熱中しません。
 それを無理に机に縛り付けるような勉強のさせかたをすると、子供は密度の薄い勉強の仕方をするようになります。
 密度の薄い勉強の仕方とは、できる問題を何問の解くような、考えずに手だけ動かすような勉強です。
 それは、YouTubeを見るよりも密度の薄い時間です。

 では、どうしたらいいかというと、いちばん取り組みやすい方法は、暇なときに本を読むことです。
 その読み方に、コツがあります。
 1冊の本を最初から最後まで読もうとすると、本を手に取ること自体が億劫になります。
 「暇があったら本でも読もう」という気になれません。

 そこで、小さい付箋を貼るのです。
 そして、1冊だけでなく、何冊もの本を並行して読むようにします。

 暇になったら、そのとき気になった本を、付箋を貼ってあるところから読み、飽きたら次の付箋の本に移ります。
 こういうふうに読んでいくと、時間がすぐたちます。
 これは、YouTubeを見続けるよりも、ずっと中身のある時間になるのです。

▽「付箋読書の仕方」
https://www.mori7.com/as/1367.html

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