ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1367番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
付箋読書の仕方(何冊もの本を並行して読む) as/1367.html
森川林 2011/10/13 17:45 


 子供は、読書を1冊ずつするものだと思っているので、ある本が終わってから次の本を読むという読み方をします。すると、途中で自分のあまり興味のわかない本にぶつかったとき、そこで読書が進まなくなってしまうことも出てきます。

 本は読みかけでもいいのだと割り切ると、読書の能率が上がります。また、分厚かったり難しい内容だったりしてなかなか読めない本でも、途中まで読めばいいのだと考えると気軽に手に取ることができるようになります。その結果、読書量が増え、読みにくかった本も自然に読めるようになるのです。

 日曜日などで時間があるときに、それまで読みかけだった本を十数冊積んでおき、次々に読むようにすると読書がはかどります。次々に読むといっても、2、30ページ読んだら、次の本に移るという読み方をして、それを何周も繰り返すのです。

 興味のある本でも1冊をずっと通して読んでいるとくたびれるものですが、十数冊の本を少しずつ次々と読んでいくと、なぜかほとんど疲労を感じません。

 そういう読み方をするときに役に立つのが付箋読書という方法です。この付箋読書のコツがわかると、ふだんの読書の能率も格段に上がります。それは、いつでも気軽に読みだすことができ、いつでも気軽に中断でき、またいつでも気軽に再開することができるようになるからです。

【言葉の森式 付箋読書の方法】

▽1、読み始めのページの右上に付箋を貼る。


▽2、読み終えたページに、最初の付箋から下に少しずらして次の付箋を貼る。



▽3、次にまた読み始め、読み終えたページに、前の付箋から下に少しずらして次の付箋を貼る。(つまり階段状に付箋を貼っていく)



▽4、途中をとばして、別のページを先に読みたいときは、その読み始めのページの右上に付箋を貼る。



▽5、横書きの本の場合は、本の左上に縦に付箋を貼る。



▽6、横書きの場合も、階段状に付箋を貼っていく。



▽7、本をたたんだときも、外からどこまで読んだかがわかるので、続きを読む気になりやすい。



▽8、日曜日などで時間のあるときは、たまっている本を10冊ぐらい次々に2、30ページずつ読むことができる。(こういう読み方をすると長時間読んでもくたびれない)













 おすすめの付箋
コクヨ タックメモ 付箋超ミニサイズ 25x7.2mm


ポストイット 付箋 見出し 25x7.5mm 100枚x混色10個 715RP-K

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 

記事 1366番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
子供に勉強をさせる原則は簡単 as/1366.html
森川林 2011/10/12 15:41 


 子供に勉強をさせる原則は簡単です。無理のない分量を決めて、決めたとおりにやらせて、やったことを認めてあげるだけです。

 ところが、この反対のことをしているお父さんやお母さんも意外と多いのです。



【無理のない分量を決める】



 まず、学校や塾の宿題だからといって、子供にとって無理な分量をやらせる親が多いことです。親は自分の目で見て判断して、子供が楽に消化できる分量を決めなければなりません。そして、子供にとって負担に思われる場合は、その宿題は親がかわりにやってあげればいいのです。

 特に小学校低中学年の勉強の基本は、読書と対話です。読書と対話の時間を確保することが最優先で、宿題は残りの時間でできる範囲でやっていくものだと考えるべきです。ところが、ときどき、宿題が忙しくて本を読む時間がないなどという子がいます。宿題を真面目にする子よりも、読書を毎日する子の方が、学力は必ず伸びていきます。



【決めたとおりにやらせる】



 次に多いのが、決めたとおりにやらせないことです。例えば、親が子供に、「○○をしなさい」と言ったとします。子供がそれを何らかの理由でやらなかったときに、そのままうやむやにしてしまう親がとても多いのです。言われたとおりにやらないことを黙認する、ということは、親の言ったことはやらなくてもいいと子供に教育していることと同じです。小学校低学年のうちにそういう習慣はほぼ完成しますから、小学校低学年の子で、親の言ったとおりにできない子は、その後もずっとできません。

 決めたことをどうしても守れない理由があったときは、親がひとこと、「今日は、こういう理由があったからやらなくてもいいことにしようね」と言うだけでいいのです。言葉としてそういうことを伝えておけば、うやむやにしたことにはなりません。何も言わずにうやむやにすると、子供が言うことを聞かなくなるのです。

 また、分量や時間を決めておきながら、子供が予想以上に早く終わったときに、追加するのも、決めたとおりにやらせていないことになります。こういう追加をすると、子供はその後、だらだらとした勉強をする習慣を身につけます。予想以上に早く終わったときは、「早くできてよかったね。じゃあ、たっぷり遊ぼう」と、手放しで褒めてあげるだけでいいのです。



【やったことを認めてあげる】



 最後は、やったことを認めてあげるということです。

 作文の勉強は、特に子供の国語力の欠点がたくさん出てきます。作文は国語力の集大成なので、漢字を使う、ていねいに書く、句読点や段落を正しくつける、語彙を豊富にする、いい表現を使うなど、国語のあらゆる能力が一つの作品の中に集中して表れます。

 そして、欠点や弱点のない子はいませんから、子供の書いた作文を大人が見ると、何かしら注文したくなることが出てきます。そこで、忍耐力のない大人は、自分が感じた欠点をすぐに指摘してしまうのです。

 子供の身になればわかることですが、1時間かけて一生懸命書いた作文を親や先生に見せたとたんに、「ここがだめだね」と言われたら、どういう気がするでしょうか。「今度は注意されないようにがんばろう」と思う子はひとりもいません。

 勉強を始める前の注意はいくらしてもいいのです。しかし、勉強の終わったあとは終えたことを認めてあげるだけにとどめておくことです。注意したいことは、その場で言わずに、次回の勉強の前に言うようにすることです。



 このように考えると、子育てがうまくできるかどうかは、子供の問題ではなく親の問題であることがわかります。

 だから、大事なことは、親がまずすべては自分の責任だと思うことです。学校や塾や社会や子供のせいだと思うのではなく、すべて親である自分のせいだと思うことによって、明るく考えることができるようになり、その結果いい知恵がわいてくるのです。

 明るく考えるというのは、実はかなり大事です。相談してくる人には、暗い人が多いのですが、暗く生真面目に考えると、本来出てくる知恵がわいてきません。また、子供にも同じような暗い雰囲気で接すると、子供はそれだけでやる気を失います。

 どんなことがあっても、「10年もたてば、こんなことも笑い話になるだろうけど」と考えれば、明るく考え直すことができます。明るく考えることによって、ものごとも明るく変わっていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 勉強の仕方(119) 

記事 1365番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
作文が楽しく書ける予習シートという方法 as/1365.html
森川林 2011/10/11 17:13 



 言葉の森の通学教室では、毎週、次の週の予習シートを生徒に渡しています。

 これは、次の週の作文の課題で、どんなことが書けるか、どんなことを準備してくるか、どんなことをお父さんやお母さんに聞いてくるか、などということをビジュアルに指示してあるシートです。

 こういう予習シートができる前は、生徒に、「次の週の課題を準備してきてね」という指示をしていただけでしたので、家に帰ると先生に言われたことを忘れてそのまま次の週を迎えるという子も多かったのです。



 言葉の森では、小学校3年生から題名課題の作文の勉強をするようになり、毎月1回は感想文の課題も入ってきます。更に、小学校5年生からは感想文課題が増え、しかもその内容が入試問題にもそのまま対応できるような難しいものになってきます。

 そうすると、事前に家でその課題や長文を見て予習ををしてきていない子は、なかなかいい作文が書けません。先生が、授業の当日に懇切丁寧に説明しても、生徒自身がその課題や文章を自分のものにしていないと、ただ言われたとおりに書くようなことしかできなくなってしまうのです。



 ところが、この予習シートを渡すようになってから、生徒が予習を忘れなくなりました。親も、予習シートを見ることができるので、どんなことを準備していったらいいかがすぐにわかります。準備といても、難しいことは何もなく、ただ、子供とその課題について話をするだけです。



 現在、この予習シートと予習のヒントは、facebookの学年別予習のページで見られるようになっています。今後は、これを教材のヒントの中に組み込むことを考えています。


▽予習シートの見本1


▽予習シートの見本2




 もちろん、こういう予習シートのようなものがなくても、家庭での予習はできます。その方法は、

1、感想文の場合は、子供がその感想文課題のもとになる長文(1000-1600字程度)を毎日音読しておく(毎日の音読で長文の理解が自分のものになります)。

2、次の週の課題や長文の内容を、子供がお父さんやお母さんに説明する。

3、お父さんやお母さんは、子供の説明に合わせて似た話などをしてあげる。

4、子供は、作文を書く前に、予習シートと同じようなスタイルで自分の書くことをメモする。(苦手な子の場合は、お父さんやお母さんが子供と話をしながら一緒に書いてあげます)

 このような形でやれば、難しい作文課題でも楽に取り組めるようになるのです。


【参考】言葉の森のfacebookページ

言葉の森保護者入口
http://www.facebook.com/groups/morig
言葉の森予習室小1
http://www.facebook.com/groups/197333293657664/
言葉の森予習室小2
http://www.facebook.com/groups/237806726254265/
言葉の森予習室小3
http://www.facebook.com/groups/257176580960424/
言葉の森予習室小4
http://www.facebook.com/groups/118904298204775/
言葉の森予習室小5
http://www.facebook.com/groups/263458813669632/
言葉の森予習室小6
http://www.facebook.com/groups/179413025457690/
言葉の森予習室中1
http://www.facebook.com/groups/178731555525989/
言葉の森予習室中2
http://www.facebook.com/groups/236818566350170/
言葉の森予習室中3
http://www.facebook.com/groups/170551573016221/
言葉の森予習室高1
http://www.facebook.com/groups/235286109845319/
言葉の森予習室高2
http://www.facebook.com/groups/134238326663828/
言葉の森予習室高3
http://www.facebook.com/groups/217812328265492/

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文の書き方(108) 
コメント121~130件
……前のコメント
齋藤孝さんの( 森川林
 日本では、思いつきの作文指導が多すぎます。  作文教育に 11/28
記事 4864番
日記を書かせる 森川林
 日記指導なんてさせるものではないというのが私の持論です。 11/27
記事 4863番
齋藤孝さんの( 森川林
勉強は、面白くなければなりません。作文も、そうです。 しか 11/26
記事 4862番
これから世の中 もは
 もうすでに、世の中の方向は大きく変わりました。  だから 11/26
記事 4861番
齋藤孝さんの( 森川林
穴埋め式の作文指導をすると、作文力のある子は、面倒に思って嫌 11/25
記事 4860番
齋藤孝さんの( 森川林
ブンブンどりむは、結局、作文教育について何の理念も思い入れも 11/24
記事 4859番
齋藤孝さんの( 森川林
勘違いした作文教育を受けて、作文を書くことが嫌いになりそのま 11/24
記事 4859番
小学1年生から 森川林
小学1年生でいちばんのおすすめの習い事は作文です。 私のう 11/18
記事 4853番
プリペイドカー 森川林
AI翻訳の時代には、和製英語が生きてくる。 このことに気づ 11/15
記事 4847番
「読書をする子 森川林
低学年のよくできる子は、特に勉強しすぎないことが大事です。 11/14
記事 4846番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
画像送信テスト 森川林
回回回 11/2
森川林日記
Thunder 森川林
https://www.thunderbird.net/ja 10/29
森川林日記
この忙しいとき 森川林
この忙しいときに、というかいつも忙しいけど、今は特にというと 10/28
森川林日記
もう二度とGm 森川林
 Gmailが突然、大量のPOP3は受信できないようにした。 10/28
森川林日記
2025年10 森川林
△ミズヒキグサ ●紙ベースの勉強が基本。デジタルの 10/22
森の掲示板
3I/Atla 森川林
それは、いい結果になるだろう。 10/2
森川林日記
SDGsとかL 森川林
SDGsとかLGBTQとかいう新しい言葉を使う人は、考えの浅 9/27
森川林日記
千葉県立千葉中 森川林
受験生に点数の差をつけるためだけのテスト。 横浜市立南 9/25
森川林日記
2025年9月 森川林
●家庭学習の習慣を  小学生のうちから家庭学習 9/22
森の掲示板
OCRのオシロ 森川林
今からOCRのオシロンの作り直し。 これまでgoogl 9/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習