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記事 2190番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/24
読解の勉強は量より質。そして新傾向は語彙力の必要な読解問題 as/2190.html
森川林 2014/07/29 13:19 


 言葉の森では、7月から、毎月4週目の読解問題の数を8問から2問に減らしました。
 8問全部を解こうとすれば30分以上はかかります。しかし、読解力は問題をたくさん解いたからつくものではありません。少数の問題でいいので、満点を取るように解くことで初めて力がつきます。8問解いて70点や80点を取るよりも、2問だけ解いて満点を取る方が大事なので、問題の数を減らしたのです。
 ですから、この2問でもし間違えたところがあったら、その理由を理詰めで理解しておくことが大事です。
 例年、高校3年生(のよくできる生徒)に、受験間際の秋ごろに読解問題の解き方のコツを教えるだけで、すぐに国語の読解問題の成績が上がります。これを見ても、読解力をつける勉強は、量をこなすことではなく質を高めることだということがわかります。
 この国語の読解問題の解き方のコツは、そのまま英語の読解問題にもあてはまります。

 ところで、これからの読解問題の傾向は、この理詰めに解く問題から少し変化してきそうです。
 なぜかというと、理詰めに解く読解問題では、誰もが満点に近い成績を取れるようになってきたからです。
 新しい傾向は、語彙力をもとにした読解問題です。この対策は、語彙力そのものの勉強をすることではありません。昔、「術語集」のような本が流行ったことがあります。今も、同じように、語彙を知識として覚える参考書や問題集が出ています。知識として整理しておくことは大事ですが、生きた語彙の感覚をつかむためには、それらの語彙を文脈の中で理解することが必要です。その勉強のひとつが問題集読書です。

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記事 2189番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/24
夏合宿の3日目終わる as/2189.html
森川林 2014/07/28 21:05 


 今回は久しぶりの夏合宿で、しかもいろいろ新しい試みをしたので、手伝ってくれたみなさんは大変だったと思います。
 しかし、子供たちは聞き分けがよく、知らない子どうしがすぐに仲のよい友達になり、遊びも勉強も順調に進みました。

 今回の合宿は、自然の中でワイルドに遊ぶという面と、教室で寺子屋方式の勉強をするという面の両方がありました。
 ワイルドな遊びとしては、海でのシュノーケリングを企画しました。
 しかし、事前のプールでのシュノーケリング練習があまり十分でなかったためか、海で積極的にシュノーケリングを楽しむ子はあまりいなかったようです。

 寺子屋方式の勉強としては、付箋読書の練習と詩の暗唱を中心に行いました。遊びの時間を優先したために、勉強の時間はあまり取りませんでしたが、みんな真面目にやっていました。
 最初から勉強するつもりで来た子が多かったのは、意外でした。これなら、もっと勉強の時間を取ってもよかったかと思いました。

 ちょっと誤算だったのは、みんな比較的少食だったことです。
 カレーライスやバーベキューは、必要数+アルファぐらいで予定していましたが、食べきれなかった食材が大幅に余りました。
 肉のない食材だったので、あまりおいしくなかったのかもしれません(笑)。今度は、もっと料理の仕方を研究しておきたいと思います。

 教室の中にテントを張ってシュラフで寝るというのは、新しい試みでした。
 寝心地はよくなかったと思いますが、キャンプのようで楽しかったと思います。男の子たちは、「今日はみんなひとつのテントだけで寝よう」などと盛り上がっていました。

 合宿中のビデオや写真は、言葉の森のウェブにアップしておきました。
https://www.mori7.net/stg/20140723/

 html5は、動画も普通の画像のようにウェブに組み込めるので、今回は、自社のウェブに入れて、コードとパスワードで参加者だけが見られるような形にしました。

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合宿(14) 

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夏合宿2日目は海へ as/2188.html
森川林 2014/07/24 21:56 





 今日は、9時から海へ。車の中で、グループ俳句作りをしました。みんな、なかなか勘がいいです。
 海には30分ちょっとで着きました。
 リヤカーに、ありったけの荷物を積んで、観音崎の突端へ。。
 水は結構きれいで、浅いところでも、海藻の間を魚が泳いでいるのが見えました。
 しかし、子供たちはまだシュノーケルにはそんなに慣れていないので、もっぱら磯の水たまりで魚を見つけて遊んでいました。

 その後、定番のバーベキュー。
 今後、肉食をしない人が増えると思うので、今回は実験として、お肉はウインナーだけで、あとは魚介類と野菜を中心にしました。
 魚介類は、ししゃも、ホタテ、厚揚げ、ささかまぼこ、タコ、さつま揚げ。人気があったのは、ししゃも、ホタテ、厚揚げでした。

 海でたっぷり遊んだので、帰りは予定より30分ほど遅れました。
 その後、そのまま、お風呂の王様へ。今日は、さすがにカギをなくす人はいませんでした。
 みんな、自分のことは自分で責任を持つという自覚が出てきたようです。

 お風呂から帰ったあと、また勉強。
 今回の勉強は、暗唱の練習ということで、いろはにほへと、又は、現代詩ということでやってみました。いろはにほへとを最後まで知らない子がほとんどだったのは意外でした。
 現代詩は、いろいろ候補を出しましたが、いちばん読みやすそうな「フランスに行きたしと思へども(萩原朔太郎)」にしました。

 夕食を食べたあと、午後6時過ぎに公園に行き、「今ごろの時間に、セミの幼虫が木に登っているんだよ」と説明すると、すぐにその幼中を見つけた子がいて、数分で3匹の幼虫をつかまえました。。
 夜は、教室のカーテンに止まらせたセミの羽化で大騒ぎ。

 でも、今朝はみんな早かったので、やがて静かに寝るでしょう。

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夏合宿始まる as/2187.html
森川林 2014/07/23 22:12 


 本日、午前11時から、言葉の森の夏合宿が始まりました。
 1回目の参加者は、小3から小5の男女計9名。このあと、2回目、3回目があります。

 最初は、ログハウスの中を探検に。
 ログハウス前の芝生の上で昼ごはん(サンジェルマンのパン)を食べました。
 そのときに、みんなのペンネームを決めました。
 あやぴ、ちーちゃん、きったー、はる、つっつー、めえちゃん、ゆうゆう、ながのけん、ふうちゃん。

 それから、歩いて教室に戻り、途中暑いのでアイスを買いました。
 教室に帰ったらプール。
 屋上に設置した直径360m、深さ60cmのプールでシュノーケルの練習をしました。
 プールの中には、6個のスイカが浮いていましたが、みんながよろこんで遊んでいるうちに、次々とヒビ割れに(笑)。

 そのうちに、ペットボトルの空き瓶で作った水鉄砲で大騒ぎ。
 ひとしきり遊んだあと、スイカ割りをしました。
 人のスイカに水をかけて、「水スイカだ」と喜んでいる子がいました。

 その後、教室に入り、着替えてから、勉強と読書。
 みんな、驚くほど真面目に勉強や読書をしていました。

 勉強が終わったら、夕食のカレーライスの準備。
 みんな、ちょっと切りにくいナイフで一生懸命手伝ってくれました。
 今回は、お肉の入っていない健康カレー。
 ジャガイモ、たまねぎ、ニンジンのほかに、えのき、しめじ、ホタテ、ナス、トマト、タコと具だくさんの鍋に、バーモント中辛をたっぷり入れてぐつぐつと。

 カレーが煮えるまでの間に、翌日のバーベキューの材料を買いに。
 それでもまだ時間があるので、ついでにお風呂の王様に。
 お風呂に行くと、男の子2人がすぐ、「先生、カギ持ってて。自分で持ってるとなくすから」「だめ」「えー」というやりとりがあって、そのうちのひとりがやはり、カギを紛失(笑)。
 でも、何とか見つかりセーフでした。

 教室に帰ると、カレーが大量にできていました。
 机を並べて会議室風にカレーを食べたあと、一休みしてまた勉強と読書。
 みんな、本当に真面目によくやっています。
 教室には、ペット犬ゆめがいますが、そのゆめが大人気。ゆめは迷惑そうにみんなに抱かれていました。
 オカメインコのバノと、文鳥のサクも登場。大人気と言いたいところですが、すぐ手から飛んでしまうので、あまり人気がありませんでした。

 そのあと、午後8時半から、翌日の車の中の出し物の俳句の練習をしました。
 みんな、意外とうまくできて大笑い。

 9時に教室の中にテントを張って就寝。
 とは言っても、まだ喋っている男の子が数人。
 そのうち、おとなしくなると思いますが。

 ビデオをところどころで撮ってきたので、あとで参加者の保護者限定でアップする予定です。


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合宿(14) 

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なぜ音読が下手でも間違えていても注意しないか as/2186.html
森川林 2014/07/23 06:18 


 言葉の森の音読の学習は、音読というものがブームになる何年も前から行われていました。
 当時、音読を勉強に取り入れているようなところは、学校でも塾でも全くと言っていいほどなく、そのために音読の意義を生徒や保護者に説明すること自体が大変でした。
 その後、音読がブームになり、いろいろなところで音読の勉強をするようになりましたが、なぜ音読が役に立つかということはよくわかっていないようです。

 そのため、音読の方法についても大きな誤解があります。
 先日保護者の方から聞いたことですが、「学校の宿題の音読で、一言一句間違えないように正確に読む」ということを言われているということでした。
 言葉の森の音読は、これとは正反対です。「読み方がどんなに下手でも、間違っていても、やる気なさそうに読んでも、小さい声で読んでも、一切注意せず、いつも、『読むのが上手になってきたね』と褒める」という方法です。
 正確に読むことを要求され、正しく読むように注意されて音読している子は、音読が苦手になります。だから、音読の勉強自体を親の前ですることを嫌がるようになります。だから、結局、音読という勉強が続かなくなるのです。
 どんなに間違った読み方や下手な読み方をしても、いつも、『読むのが上手になってきたね』と褒められている子は、音読が上手になります。不思議なことですが、褒めていれば自然に上手になり、注意していればその反対に自然に下手になっていくのです。

 なぜ注意がいけないかというと、そこには、音読以前の問題があるからなのです。
 音読の仕方が下手で注意される子は、音読が下手なのではありません。音読以前の日本語の力が不足しているのです。その日本語の力は、日本語の生活習慣の中で自然に育ってきたものです。勉強ができないのではなく、勉強以前の日本語力が不足しているのです。
 大人は、つい表面しか見ないので、下手な音読という表面を直せば、中身もすぐ直るように考えがちですが、そうではありません。表面をいくら直しても、中身は直りません。だから、一度注意したことを、二度も三度も注意するようになります。すると、ほとんどの場合、二度目か三度目あたりから注意ではなく叱責になってくるのです。

 子供も、動物も、楽しいことが大好きです。それが、生命の本来の姿です。苦しいことに耐えることが好きだという感覚は、もっと大きくなり、何かに挑戦するようになってから自然に出てくるものです。
 楽しいことは、言われなくても自然にするようになり、苦しいことは何度も言われてやっとしぶしぶするようになります。そんな苦しい勉強を、親も子も苦虫をかみつぶしたように続けている家庭が多いのです。

 子供が小学校2年生のころまでは、親の言うことをよく聞きます。それは、親の言うことを聞かなければ、食べていけないからです。小さい子は、親の言うことが世界のほとんどすべてですから、本能的に親の言うことを素直に聞くのです。親の言っていることが正しいから聞くのではなく、子供が小さいから親の言うことを聞いているのです。
 その時期に、子供が本当は嫌がっていることを無理にやらせつづけていると、やがて子供が自立できる年齢になったときに、親に反発するようになります。だから、例えば、小学校低学年のときに注意されながら音読を続けていた子は、学年が上がり、中学年や高学年になると、どんなに言っても親の前での音読をしないようになります。
 逆に、低学年のときに、どんな下手な読み方をしても褒められていた子は、中学年や高学年になっても音読を嫌がりません。だから、結局学年が上がるにつれて、何も注意していないのに、音読が上手になっていくのです。

 よく、先生に、「もっと注意してください」と言われる保護者の方がいます。注意することの中には、注意すればすぐに直ることと、注意してもなかなか直らないことがあります。
 注意してすぐに直ることは、直るだけの能力が伴っていることです。例えば、句読点の付け方などは、大人であればわずか数分で理解してできるようになります。しかし、小学生には、何度も言ってやっと理解できるような難しい勉強です。

 音読や読書や作文という勉強は、その表面の勉強の背後に、もっと大きな日本語の生活習慣があります。だから、勉強の基本は、注意することではなく、いつも明るく褒めて、その一方で、毎日の音読と対話と読書を続けていくことなのです。

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