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作文は究極のアクティブラーニング as/3928.html
森川林 2019/11/26 13:49 

 「教育激変」という本の中で、対談している池上彰さんと佐藤優さんが、それぞれ次のように述べています。

佐藤「誤解を恐れずに言えば、アクティブラーニングは基本的にエリート教育だと思うのです。自ら考えをまとめて説得力のある話しをするというのは、指導的な立場になる人たちにとって必要なスキルでしょう。」

池上「何度も言いますが、私は『自ら考えプレゼンする』といった力が、これからの世の中には必要で、それは必ずしも必要的な立場に就く場合ではなくても同じだと思うんですね。ただ、自分が教えている大学をみても、すぐにアクティブラーニングが可能な現場もあれば、かなり準備が必要なケースもあります。」

 佐藤優さんは同志社大学の神学科で数人の学生たちに授業をしているそうです。
 それが内容的にはアクティブラーニング的な授業になっているようで、5時間の授業を受けるために学生は30時間から35時間の準備をしなければならなくなっているそうです。

 二人が述べているように、アクティブラーニングは優秀な生徒でないとその効果を発揮しない面があります。
 子供たちが発表したり討論したりする形の授業も、内容が伴わければ形だけのただの雑談のような時間になってしまいます。

 ひるがえって、言葉の森の作文の勉強を考えてみると、オンラインの少人数クラスの作文はまさしくアクティブラーニングの勉強なのだと思います。

 作文は、書くことよりも、事前の予習で両親に取材をしたり自分の実例を考えたりしてくることが大事です。
 今世間で行われている作文の指導や、市販されている作文のドリルは、すべて書くことを中心とし、書いたあとの添削を中心としたものです。
 添削で作文が上達するのは、作文学習の初期のうちだけです。
 作文は、事前の長文音読と構造図という予習によって上達するのです。

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森川林 20191126  
 通常の勉強は、習うことが勉強です。
 だから、何の準備もなしに行って、そこで教わってくればいいのです。
 作文は、何の準備もなしに行って、そこで書いてくればいいというのではありません。
 少なくとも、それでは上達に時間がかかります。
 事前に長文を読み、内容を理解し、両親に似た例を取材し、材料を準備してくることが勉強なのです。

nane 20191126  
 作文と同じように、読書もアクティブラーニングです。
 読書は、どこかに行って読書の練習をするような勉強ではありません。
 家庭で読んでいる本をみんなの前で紹介し、質問や感想を述べ合う勉強です。
 それが、今オンラインクラスでやっている読書紹介です。

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記事 3927番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
読解検定11月実施中――今回は学年によって問題が難しかったようです as/3927.html
森川林 2019/11/25 16:12 

 読解検定を11月22日から28日の予定で実施しています。
 試験の申し込み日に受検できなかった人は、他の試験日にふりかえて受検することができます。

 今回の問題は、学年によってかなり難しいものもあったようです。
 普段の勉強を見ていると国語力があると思われる生徒も、意外と低い点数でした。

 検定結果は随時返却します。
 結果が届きましたら、×になったところを見直して、理由を確かめておいてください。

 この見直して理由を考えるというのが最も大事な国語力をつける勉強になります。

 また、問題を見て正解が納得できないという場合は、保護者掲示板、又は、「国語の得意な子になる丘」掲示板、又は、同名のfacebookグループから、質問事項を入れておいてください。

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小学生の「工作」の本をSTEM教育のうちのエンジニアリングの基礎として as/3926.html
森川林 2019/11/23 09:11 

 子供は、物を作るのが好きです。
 本当は、大人もそうです。

 その反対に嫌いなのは、物を作らされることです。
 それは、大人も同じです。

 物を作るのが好きなのは、そこに自分らしい工夫と発見と創造があるからです。
 作らされるのが嫌いなのは、その反対だからです。

 普段の勉強では、工夫と発見と創造は必要とされません。
 むしろ、解法を読んで理解することが勉強の基本です。
 答えのある勉強は、それでいいのです。
 教えたやり方で解くというパターンを覚えることももちろん必要だからです。

 しかし、自分らしいやり方で失敗することもそれ以上に必要なのです。

 湯川秀樹氏が、好きだった数学をやめて物理に移ったのは、数学の試験で答えは合っていたものの先生の教えたやり方で問題を解かないために×になったからでした。

 勉強の基本は、読み、書き、考える力をつけることです。
 そして、答えのある世界では、答えにできるだけ早く近づくように先人の解き方のパターンを理解することです。
 しかし、これから必要になる学力は、それらに加えて、自分らしい創造をする力です。
 以上の三つの勉強の分野は、それぞれ、作文読解クラス自主学習クラス創造発表クラスの勉強分野です。

 創造発表クラスでは、従来の勉強ではない、創造的な勉強を中心にしていきます。
 その勉強に向いているのは、小学校の教科で言えば、理科、図工、社会、数学、英語、国語の順です。
 数学や英語や国語でも、創造的な勉強をすることはできますが、教科の体系が確立しているので、なかなか創造的なところまでは行けません。

 理科と図工と社会は、教科の体系よりも、対象となる分野の方がずっと広いので、そこでさまざまな創造が可能になるのです。

 理科実験は、小学校高学年でなければ難しい面もあるので、創造発表クラスでは低学年向けにせいかつ文化の分野を追加しました。
 しかし、子供たちにとっては図工の分野の方がより面白く参加できるので、新たに図工の分野の参考図書を追加します。

 図工は、STEM教育で言えば、サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・マセマティクスのうちのエンジニアリングの教育です。
 物を作るときに必要な能力は、状況に合わせたさまざまな試行錯誤を工夫する力で、それはプログラミングに必要な能力と同じです。

 今はまだプログラミングは、プログラミング言語を学ぶことが大きな目標になっていますが、将来は言語的なことはAIがカバーするようになります。
 すると、プログラミング教育で人間が行うことは何かと言えば、それは工夫し創造することなのです。

 工夫と創造には、ものづくりだけでなく、料理もファッションもあります。
 スポーツも音楽もデザインも、本当の目標は創造です。
 しかし、体系が確立しているものでは、個人の創造する余地はかなり上達してからでなければ出てきません。
 だから、子供時代は身近な工作を通して、その創造の感覚を育てていくといいのです。

【図工の参考図書】
小学生の自由工作バーフェクト高学年編 成美堂出版編集部 成美堂出版



リサイクル・ネイチャー素材で作る 小学生のアイデア工作 改訂版 蓮見 国彦 (監修) 学研プラス



工作図鑑 かざまりんぺい 主婦の友社



前回紹介した理科実験の参考図書
実験おもしろ大百科 科学編集室 学研プラス
でんじろう先生の学校の理科がぐんぐんわかるおもしろ実験 米村 でんじろう 主婦と生活社
理系アタマがぐんぐん育つ科学の実験大図鑑 ロバート・ウィンストン/西川由紀子訳 新星出版社


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森川林 20191123  
 これからの子供たちの教育は、従来の枠では収まりません。
 国語・算数・理科・社会・英語の主要五教科ができていればいいというのは、一昔前の話でした。
 新しい教育の分野の一つはSTEM教育です。
 しかし、その先にあるのは創造の教育なのです。

nane 20191123  
 STEM教育にA(アート)を付け足してSTEAM教育という人もいますが、次に来るものはアートではなく心身です。
 これは日本から発信する新しい教育概念になると思います。


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