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記事 5098番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/5
本当の勉強は、高校生になってから始まる。小学生、中学生のうちに勉強に消耗しないことが大事。勉強の目的はもっと遠いところにある as/5098.html
森川林 2024/06/12 06:20 

ブルーベリー



 次のような記事がありました、。
====
「都立トップ高校」と「中学受験御三家」はどちらが難しい? 高校受験塾講師が語る、都立高校の最新事情
https://dot.asahi.com/aerakids/articles/-/223254
====

 これは、いい記事です。
 しかし、大きく見れば、こんなことはどうでもいいのです。
 これは、ガラパゴスの世界だからです。
 しかし、今、小学生や中学生の子供を育てている保護者にとっては、重要なことだということもわかります。


 これまで、多くの子供たちを見ていて、私は勉強のやりすぎの弊害というのをしばしば感じてきました。

 人間が自覚して勉強を始めるのは、中学3年生の15歳ぐらいになってからです。
 それまでは、勉強に対する自覚も、人生に対する自覚もないのが普通です。

 だから、15歳までは、楽しく過ごしていればいいのです。
 ただし、一応毎日の家庭学習をして、毎日の読書をすることが前提です。
 そして、普通に生活していれば、本人の自覚が生まれたときに、誰でも猛烈に勉強するようになります。


 小中学生までの勉強は、登山で言えば、まだ麓(ふもと)近くのなだらかなアプローチの部分です。
 そのあと、本当に差がつくのは、高校生になり、山道の斜面が次第に急になってからです。
 そこで逆転が起こるのです。

 低山のアプローチでがんばりすぎた子が、息切れをしてしまうことがよくあります。
 そして、それまでのんびりやっていた子が、先を歩いていた子を次々と追い越していくのです。

 だから、大事なことは、子供の自然な成長を大事にすることです。
 それは、無理をしないということです。

 無理をさせる方法は、いくらでもあります。
 競争させたたり、賞を与えたり、罰を与えたりする仕組みはさまざまに工夫されています。

 子供は素直ですから、それらの方法にすぐに乗ってきます。
 しかし、それが、子供の自主性を失わせてしまうのです。


 子供たちの勉強の目的は、いい学校に入ることやいい会社に入ることではありません。
 ここが難しいところですが、自分の力でいい仕事を作り出し、世の中に貢献することが本当の目的です。


 私は、自分が教えている子供たちを見るときに、その子の今の成績がどうだとか、どこの大学に入るかということは考えません。

 考えるのは、その子が将来どういう仕事をして社会で活躍するのだろうかということです。
 すると、みんな大きな可能性を持っていることがわかるのです。
 文字どおり無限の可能性です。
 だから、今の学校のテストが何点だったかということは、どうでもいいことです。(とは言わないけど(笑))


 保護者の方は、子供に密着しているので、つい明日のテストの成績というようなところに目が向きがちだと思います。

 だから、意識的に、遠い未来を見て子供たちを育てていく必要があります。


 そのために、競争の世界ではなく、創造の世界を目指すことです。

 競争で、1位になるとか2位になるとか、賞を取るとか、誰かに認められるとか、勝つとか負けるとかいうことは、古い時代の価値観です。

 新しい時代の価値観は、言葉で言えば、幸福、向上、創造、貢献です。

 その中のひとつ、子供の幸福に関して言えば、いちばんの基礎は、お母さんがいつも笑顔でいることです。

 向上に関して言えば、作文と創造発表を通して親子の対話を楽しむことです。

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森川林 20240612  
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにがんばるようになります。
大事なことは、子供の自覚がまだない時期に煽らないことです。
今は、煽る方法がたくさんあります。
1位になるとか、賞を取るとか、勝つとか負けるとか。


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記事 5097番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/5
毎週作文を書くのが大変というのは、根性なさすぎ。本多静六は、毎日原稿用紙3枚の文章を書いていた as/5097.html
森川林 2024/06/11 06:20 

モジズリ



 たまにですが、「毎週作文を書くのが大変」と言う人がいます。

 もちろん、作文を書くというのは大変です。
 だから、学校で作文の宿題があった日に、もうひとつ新しい作文を書くというのは、子供にとってかなり負担です。

 しかし、1日に1つの作文を書くというのは、がんばれば誰でもできることです。
 まして、週に1回の作文を書くのが大変というのは、根性がなさすぎです。


 1200字の作文を書くのは、早い人で60分、普通は90分はかかります。
 書くことに慣れないうちは、3時間ぐらいかかります。

 その時間は、ずっと考えを集中させて文章を埋めていかなければなりません。
 しかし、だから、考える力がつくのです。


 本多静六は、人に読ませられる文章を、毎日、原稿用紙に3枚書くことを自分に課していました。
 毎日ですから、風邪などで休んだときは、次の日に、その休んだ分を取り戻すために何日分も書きました。

 ただし、これは、やりすぎだと思います(笑)。
 休んだ分は、休んだことにしておしまいにしておけばいいのです。
 過去はふりかえらずに、今日から先のことをがんばることです。


 しかし、毎日、文章を書くというのは、やろうと思えば誰でもできます。
 週に1回の作文も、当然、やろうと思えば誰でもできます。


 私も、学生時代、マスコミの入社試験を受けるときは、1年間、毎日1200字の文章を書くことを日課にしていました。
 近所の喫茶店に入り、1200字書き終わるまでその店を出ないということにしていたのです。店にとってはいい迷惑です。

 その結果、作文だけは上達しましたが、試験には面接で軽く落とされました(笑)。
 理由は、学生運動をがんばってやっていたからです。
 しかし、今は、落とされてよかったのだろうと思っています。


 「毎週、作文を書くのが大変」などというのは、根性がないだけです。
 普通の大人は、「毎日、仕事をするのが大変」などと言いません。
 みんな、大変だと思っても続けています。


 ところが、最近の保護者は、子供に甘いところがあり、子供に我慢させるということをあまりしません。
 これは、戦後の教育のマイナス面のひとつだと思います。

 親が必要と思ったことは、子供が嫌がってもさせることです。
 ただし、そのときの「必要」の基準が大事です。

 受験に合格するために必要というような外面の基準ではなく、人間として生きるために何が必要かという内面の基準としてその基準を考えることです。

 内面の基準に基づいた強制は、たとえそのとき子供嫌がったとしても、それがその子を成長させることになるのです。

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森川林 20240611  
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。
だからこそ、それを続けることが大事なのです。

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