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勉強と向上心 as/915.html
森川林 2010/05/26 20:22 



 人間には、だれにも向上心があります。人生のある時期に、「よし、これからがんばってやろう」と思う転機のようなものが必ずあります。そして、その転機は往々にしてたっぷり遊んだりさぼったりしたあとにやってきます。

 親は子供の成長を願うあまり、幼稚園や小学校の低学年のころから、子供を向上させようとしがちです。しかし、本人に向上しようという自覚のない時期に勉強をさせると、やらせすぎる弊害の方が大きくなることがあります。この時期は、遅れる心配よりも、やらせすぎる心配の方をする必要があるのです。

 低学年のころ、真面目で、勉強もよくでき、本もよく読んでいた子が、中高学年になるとだんだん勉強しなくなるというケースはよくあります。また、小学校時代しっかり勉強していて小6まで真面目だった子が、中学生になって急にさぼりだすということもよくあります。

 こういう状態になると、親はとまどいますが、これは、いったん休んで、また子供自身が納得してがんばりはじめるまで待つしかありません。子供は、小さいころの勉強のやりすぎを、途中でたっぷりさぼることによって回復しているのです。

 一生がんばり続ける子も、一生さぼり続ける子もいません。ある時期さぼって自分を回復した子は、必ずまた自分の力でがんばるようになります。

 こういうことを見るにつけても、人間は、ブロイラーのように管理できるものではないということを思わされます。

 親と子では年齢が違うので、つい親は、子供のすべてをコントロールできるように考えがちですが、それぞれの魂の成熟度は、実はそれほど変わりません。一人一人は、自分でしか解決できない課題を持ってこの人生を生きているのです。

 親のできることは、年長者としての知識を生かしながら、子供を対等の人格を持ったものとして尊重していくことです。子供が未熟なように親も未熟です。お互い未熟な者どうしが試行錯誤の中で次第によりよい人生を築いていくというのが真実の姿にいちばん近いと思います。

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名無し 20140821  
すいません。申し上げにくいのですが、ちょっと参考にしてもらってもよろしいでしょうか。

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旧小1の3月4週の読解問題の採点を直しました as/914.html
森川林 2010/05/25 15:17 

 旧小1(現在小2)の生徒が3月4週に行った読解問題の採点が「山のたより」に正しく表示されていませんでした。
 原因は、新学期の切り替えと採点がぶつかっていたためのようです。
 該当者は、次の13名の生徒です(abc順)。今は正しく表示されています。どうも申し訳ありませんでした。<(_ _)>
 kariwa kihesi kikuhi kimeku kineyu kiriru kirito kisuwa kitato kitayu kitie rihimi torata 

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作文が苦手な子でも大丈夫 as/913.html
森川林 2010/05/25 10:45 


 小学校1、2年生の子の保護者の方からときどき、「学校で日記や作文の宿題があるが、うまく書けない」という相談を受けることがあります。小学校5、6年生でも、苦手意識を持つ子は多いようです。

 言葉の森の作文指導は、どんなに苦手な子でも大丈夫です。そのコツは、事前指導にあります。

 一般に、通信の教室でも通学の教室でも、作文指導は、書いたあとの指導に力を入れることが多いものです。しかし、書いたあとの添削だけでは、作文の力はなかなか身につきません。

 スポーツの場合でも、サッカーなどで、「あのシュートがよくなかった」と言われて、次回からいいシュートができるようになるかというと、そういうことはありません。悪いシュートを注意することではなく、いいシュートを放つ練習をして初めて、いいシュートが身につくのです。

 作文の場合、その練習が、読書と暗唱と、実際に作文を書くことです。

 では、書けない子がいた場合、どのように指導するのでしょうか。言葉の森では、先生が生徒に書くことを教えてあげます。苦手な子の場合は、文そのものを言ってあげるような形で教えます。

 このやり方は、家庭でも生かすことができます。

 構成図を使う場合は、お母さんが鉛筆を持って子供の横にすわり、子供と話をしながら構成図をどんどん埋めていきます。十分ほどで構成図がほとんど埋まったら、「これを見て書いてごらん」と言えば、子供はすぐに書き出せます。構成図を使わない場合は、お母さんが一文ずつ言ってあげます。


 私(森川林)が教室で一文ずつ言う場合は、ときどき冗談を入れます。例えば、「料理を作ったこと」で書く場合、

先生 「はい、じゃあ、言うよ。『ぼくは、きのうブタの丸焼きを作りました』」

生徒 「えー! そんなの作ってないよ」

先生 「まず、近くの公園にブタをつかまえに行きました」

生徒 「だから、作ってないって。それに、公園にブタなんていないって」

先生 「じゃあ、何を作ったの」

生徒 「えーとねえ。玉子焼き」

先生 「じゃあ、『ぼくは、きのう、玉子焼きを作りました』。はい、書いてごらん」

生徒 「……。書きました」

先生 「まず、最初に、玉子を空手チョップでわりました」

生徒 「えー! そんなことしてないよ」

 こういう感じで書いていけば、親子が対話を楽しみながら作文を書いていくことができます。

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