記事 2456番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2020/4/9
中学生になる前に、勉強に取り組む姿勢を作る
森川林 2015/11/04 08:50 


 子供が中学生になると、親の手から離れるようになります。勉強面でも、生活面でも、親の指示を待つようなことはせずに、自分で判断してやるようになります。
 しかし、自分でやるようになっても、自分で正しくできるとは限らないのです。

 中学生を見ていて、よく思うのは、勉強に対する位置付けがないまま勉強をしている子が多いことです。
 これまでの経験で、次のような例がありました。そのどの子も、真面目で素直で性格もよく勉強もそれなりによくできている子たちでした。
 一人は、学校から出された宿題を、ほとんど答えを写してやったことにしていました。もう一人は、やはり学校の宿題をいつも友達のノートを写してやっていました。
 また、facebookグループの「中学生の勉強相談室」でよくある質問が、「この答えを教えて」です(笑)。解き方や考え方を教えてではないのです。
 これらに共通しているのは、すべて、人に見せるための勉強という考え方です。自分自身の向上のための勉強ではなく、先生や親に何か言われないように勉強の形だけ見せているのです。

 しかし、こういう子供たちも、成長につれて自然に目覚めていきます。高校受験がある場合は、中学3年生になり受験が迫ってくると、誰に言われるでもなく、勉強の中身を考えるようになります。
 しかし、受験がない場合は、形だけの勉強が中3以降も続くことがあります。

 では、親はどうしたらよいのでしょうのか。
 貝原益軒が81歳のときに著した教育論「和俗童子訓」では、「予(あらかじ)め」という考え方が中心になっています。問題が生まれてから対策を考えるのではなく、問題が生まれる前に対策を立てて実行しておくという考えです。

 これは、中学生の勉強にもあてはまります。
 中学生になる前、つまり小学生のまだ親の言うことをよく聞く時期に、親が指図して勉強をさせることだけに力を入れるのではなく、子供の自覚を促す勉強の仕方に力を入れるのです。

 小中学生の勉強は、難しいと言ってもたかが知れています。特に小4までの勉強は、やれば誰でもできるようになる簡単な勉強です。この時期の勉強でよい点を取るようなことはどうでもいいことです。
 だから、よい点を取ることに力を入れるのではなく、何のために勉強するのかという勉強に取り組む姿勢を伝えることに力を入れていくのです。

 そのためには,例えばテストなどでも、点数を見るのではなく、その点数の中身を見ることです。
 ひとつの例として言えば、次のようなことです。
 子供がテストを見せて、「このテストの最後の方は、時間がないから適当に選んだら○になって百点になった」などと言ったとき(まれな例ですが)、親は、「それは、よかったね」などと言うのではなく、穏やかに次のように言うのです。
「勉強は、自分自身を向上させるためにやるのだから、時間がなかったりわからなかったりしたら、答えを適当に書かずに、ちゃんと×にしてもらうんだよ。悪い点数を取った方が自分のためになるんだからね」
 こういう一言が、子供が中学生になったときに生きてくるのです。
小学456年生の勉強と生活の本
おすすめ→ 小学456年生の勉強と生活の本
小4・小5・小6の勉強の仕方、生活の仕方をくわしく解説。
小学生におすすめの本を、「物語」「説明文」に分けて紹介。
 

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 

コメント欄

コメントフォーム
中学生になる前に、勉強に取り組む姿勢を作る 森川林 20151104 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
すせそた (スパム投稿を防ぐために五十音表の「すせそた」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
新着コメント1~3件
【重要】明日の 森川林
 明日オンの勉強の仕方が変わったため、初 4/8
学校の休校対応 nane
 東京、大阪では、学校の休校が続いていま 4/5
学校の休校対応 森川林
 新型コロナウイルスによる学校休校の影響 4/5
……次のコメント

オープン教育 1~3件
オープンの川
鳥の村 1~3件
鳥の村
虹の谷 1~3件
虹の谷
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■高校生になったら、易しい本をたくさん読むよりも難しい本に挑戦 11月2日
■子育ての重要な目標は、一に勉強、二に個性を育てること――子供の教育は学校+家庭学習で 10月31日
■中学生の勉強法――教材は1冊主義で 10月29日
■遊びの持つ創造性――プログラミング教育は枠のない遊び 10月28日
■作文と読書の深い関係 10月27日
■中学生以上の生徒に必要な考える勉強 10月26日
■親子三代で楽しめる暗唱長文を作成中 10月24日
■帰国子女の国語力は、学校ではなく家庭で 10月23日
■9月の森リン大賞より(小6の部) 10月21日
■子供たちの個性と創造性を育てるためのオンエア特別講座 10月15日
■低学年からの勉強は作文と国語 10月14日
■小中高一貫指導の作文は言葉の森 10月13日
■創造教育、本質教育、技道(わざみち)文化、家元産業 10月12日
■国語力をつける言葉の森の作文 10月9日
■受験は作文力記述力で差がつく 10月8日
■facebookページで「親子で遊ぼうワンワンワン」グループを紹介 10月8日
■教育は変わる 2 10月7日
■教育は変わる 1 10月6日
■上達が早い電話指導の作文教室 10月5日
■精読とはゆっくり読むことではなく素早く何度も読むこと 10月4日
■作文に生かすことわざの引用と加工 10月3日
■「受験直前まで過去問をやらないように」という塾 10月2日
■中学・高校・大学入試の志望理由書の書き方(再掲) 10月2日
■受験作文小論文コースの解説作成やっと終わる 10月1日
■低学年のうちから自分で勉強する習慣を――そして厳父慈母の実践 10月1日
■学年別作文の特徴と指導のポイント2 9月28日
■学年別作文の特徴と指導のポイント1 9月27日
■勉強とテレビゲーム――素直に言うことを聞く時期に、子供の自主性を育てる 9月25日
■作文力は、ひとまとまりの文章を書くことで身につく。そのためには、読む練習、褒め言葉、事前の準備が大事 9月24日
■国語力は、受験だけでなく社会に出てから役に立つ 9月23日
……前の30件
RSS
RSSフィード

カテゴリー
全カテゴリー

QRコード


通学できる作文教室
森林プロジェクトの作文教室

リンク集
現在作成中です。





 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。