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書を持って街に出よう
森川林 2017/09/17 04:47 


 本を読むということは、物静かな行為のように思われています。
 しかし、行動する本の読み方というものもあります。

 それは、主に自然科学・社会科学系の本で、本に書かれていることをもとに戸外に出て本の中身を確かめたり実験したりするような読み方です。

 男の子の場合は特に、こういう行動する読書に魅力を感じるようです。

 虫の好きな子が、虫の取り方や飼い方の本を読むというようなものが行動する読書です。

 行動する読書という本の読み方のよいところは、実際の行動に引っ張られて難しい文章も自然に読みこなす力がつくことです。

 その代わり、読む本はその子の関心に基づいたものである必要があります。

 ゲームの攻略本のようなものも、行動する読書に当てはまります。

 ただし、攻略本は室内でやることが多いので、できれば自然の中でいろいろなもの作ったり、捕まえたり、調べたり、育てたりするようなことを、読書と結びつけていけるとよいと思います。

 そのためには、子供の関心をよく知っている親が、その子の興味や関心に応じて行動に結びつくような本を進めていくことです。

 しかし、一般に母親は、男の子の関心というものがよくわかりません。

 ときどき、「うちの子(男子)は、物語の本を全然読まないんです」という相談をお母さんから受けることがあります。

 そのときに、無理に物語の本を読ませようとするよりも、その子の関心に応じた説明文の本を探してあげるといいのです。

 そういう読書のジャンルを広げるのに役立つのが、思考発表クラブなどの子供たちどうしの読書交流の場です。

 言葉の森が、子供たちの読書に力を入れているのは、作文力の基盤が読書力だからです。

 読書力は、また子供たちの感受性や思考力の土台にもなっています。

 読書の好みは、人によってさまざまです。

 屈折した心情描写の文学書が好きな子もいれば、ドタバタ喜劇のような物語が好きな子もいます。

 空想をふくらませるファンタジーが好きな子もいれば、事実に基づいた知識を増やすデータの本が好きな子もいます。

 そういういろいろな読書のひとつとして、行動する読書というものもあります。

 子供の関心を生かした読書というものを考えると、その子にいちばん身近なお父さんやお母さんの役割は重要だと思います。

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読書(95) 

コメント欄

森川林 20170917 1 
 ひとくちに読書といっても、いろいろなジャンルがあります。
 文学好きの先生がすすめる本が、理科好きの子に合うかというと、そういうことはあまりありません。
 子供の関心を知っている親が、その関心の方向で読書の幅を広げていくといいのです。

nane 20170917 1 
 幼児期や小学校低学年のころは、多くの子が共通して楽しめる絵本があります。
 だから、多くの子は読書好きです。
 難しいのは、子供が小学校中高学年になったころです。
 この時期に、子供の関心に応じた多様なジャンルの本を読む機会を作っておくと、その読書は中高生になっても続きます。


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