ログイン ログアウト 登録
 未来の教育――全科学力クラスのビジョン Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 5312番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/5/9
未来の教育――全科学力クラスのビジョン as/5312.html
森川林 2025/03/24 08:24 


■理想の教育のプラットフォームは、オンライン少人数クラスの教育

 教育の本来のあり方を考えると、4~5人の少人数のクラスでの教育が必要であると考えられます。

 少人数のクラスであれば、生徒ごとの個別指導ができ、生徒と先生との対話ができ、生徒どうしの交流ができます。

 学習の効果のかなりの部分は、学習する側の意欲によっているので、一人ひとりが主体的に参加できる少人数のクラスが必要なのです。


 しかも、その少人数は、同学年の同レベルの生徒の集まりであることが理想です。
 もちろん、言葉の森でも、まだ一部のクラスでしか、同学年同レベルのクラスは成り立っていません。
 しかし、それが可能な体制は、すでに技術的に整っています。

 同学年同レベルの少人数クラスの教育が可能であるためには、教育は、ウェブ会議を使ったオンライン教育というプラットフォームで行われる必要があります。

■学校での一斉授業よりも、GPTを使った家庭での自主学習が基本になる

 学習の能率が高いのは、教わる勉強よりも自ら学ぶ勉強です。
 小学校低中学年のころは、一斉に同じことを教える勉強でも能率のよい学習はできます。
 しかし、学年が上がるにつれて、一斉授業は能率の悪い学習形態になります。
 一斉授業では、よくできる子はすでにわかっていることを聞かなければなりません。
 一方まだよくできない子はわからないまま授業が先に進むことがありま。

 しかし、これまでは、学校や塾の一斉授業を受けることが必要でした。
 それは、わからないことを質問したり、勉強の計画を立てたり、できなかった問題を解き直したりするということが、先生のいる環境でなければできにくかったからです。

 しかし、これらは現在、GPTのAIがカバーできるようになっています。
 例えば、問題集のページの画像をGPTに読み込ませて、質問をすることができます。
 それも、夜中でも、早朝でも、日曜日でも、いつでも質問ができ、質問に対する答えが理解しにくいときは更に質問を重ねることができます。

 また、難しかった問題については、似た問題を自分用に作成してもらうことができます。
 定期テストの1、2週間前に、GPTと相談して自分の勉強計画を立てることもできます。
 自分のテスト結果を読み込ませて、今後の勉強の重点を相談することもできます。
 これまでのテストをもとに、今後のテストの予想問題を作ってもらうこともできます。
 これまで人間の先生によって行われてきたことが、ほとんどすべてGPTによってカバーしてもらうことができます。

■先生の役割は、教えることではなく見守ることになる

 先生の役割は、教えることではなくなります。
 先生の役割は、GPTという助手の助けを借りて、生徒を見守ることになります。
 先生が生徒よりも優れている点は、その名のとおり、先に生まれていろいろな経験をしていることです。

 野口英世は貧困な家庭に生まれ育ち、母は文字が書けませんでした。
 だから、母が優れた教育を行って、英世が成長したのではありません。
 母の役割は、愛情深く子供を育てることだったのです。

 これからの先生の役割も同じです。
 先生の役割は、子供を見守ることです。
 そのために必要になる先生の資質は、教科の知識ではなく、幅広い経験と豊かな人間性です。
 だから、多くの人が先生の役割を果たすことができるようになります。

■誰でもできる多数の先生が、多数の少人数クラスを担当するのが未来の教育

 未来の教育は、オンライン少人数クラスというプラットフォームで行われるようになります。
 そのときにネックになるのは、多数の少人数クラスをカバーする多数の先生をどう確保するかということです。

 しかし、先生の仕事が教えることではなく見守ることであれば、教える教科の知識は必要ありません。
 そうすると、ある先生が、ある生徒を小1から高3までの全学年、全教科を見ていくということができるようになります。
 また、生徒にとっても、ある先生に小1から高3までの全学年、全教科を見てもらいたいという場合も出てきます。
 同時に、勉強の環境に変化を持たせるために、定期的なクラス替えなどを行う必要も出てきます。

 先生の仕事は、フルタイムである必要はありません。
 自分のできる範囲で、時間を決めて担当するクラスを持つことができます。
 オンラインクラスですから、ある先生に急な用事ができた場合は、すぐに他の先生に代講を頼むことができます。

 教育が人間のつながりの中で行われるというのは、かつての寺子屋教育の基本でした。
 それが、今日のAIの技術とネットワークの技術の中で復活するようになります。
 大きく見れば、これが日本の教育全体を変えていく未来のビジョンになります。

■全科学力クラスがスタートします。

 全科学力クラスは、当面、中学1年生から中学3年生が対象です。
 高校生も参加することができますが、高校生は自分のペースで勉強すればいいので、特に参加する必要はありません。
 もちろん参加することはできます。

 中学1年生は13歳になるので、Gmailなどで自分のメールアドレスを作れます。
 そのメールアドレスで、ChatGPTのアカウントを取得します。
 ChatGPTに高度な質問をする場合は、有料の方がいいので、できるだけ有料のアカウント(月20ドル)を取得するといいですが、当面は無料のアカウントで十分です。

 授業の内容は、国語・数学・英語が中心で、毎月1週目から3週目は、どの教科に取り組んでもかまいません。
 一応、授業の中では、1週目に国語的な話、2週目に数学的な話、3週目に英語的な話をします。
 4週目は、創造発表的な授業をします。理科、社会、プログラミングのいずれかをテーマに自分で研究したことや創造したことを発表します。
 国語・数学・英語は毎月確認テストを行い、学習状況をチェックします。
 家庭学習が遅れがちな生徒には、毎日の自習室の利用をすすめます。
 全科学力クラスで勉強を続けるためには、学校の成績がオール3.5以上であることが必要です。
 それは、少人数クラスで勉強するには、学力が同じぐらいである必要があるからです。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 全科学力クラス(0) 

コメント欄

コメントフォーム
未来の教育――全科学力クラスのビジョン 森川林 20250324 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
すせそた (スパム投稿を防ぐために五十音表の「すせそた」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 全科学力クラス(0) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
月刊「到知」の 森川林
 読書が大事だということは、まともな人なら誰でもそう言ってい 5/7
森川林日記
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習