寺子屋オンラインの発表学習クラスで、子供たちがいろいろな発表をしています。
小学3年生までは、親のアドバイスが必要ですが、小4からだんだんと自分で工夫して研究発表を行っていくようになります。
この子供たちの発表を見ているほかの子供たちの心理は、「面白そうだから、自分もやってみようか」ということになると思います。
これがもし、先生に教わることだったら、自分とは関係のない面白い話で終わってしまうでしょう。
同じ学年の友達がやっているから、自分にもできそうだと思うのです。
これからの勉強は、自主的で創造的な面が必要になります。
それは、社会がそういう人材を求めるようになっているからです。
寺子屋オンラインの作文クラスや発表クラスの子供たちは、そういう新しい勉強に取り組んでいます。
こういう発表に取り組む子供たちと、それを支える保護者の方は、いろいろ大変だと思いますが、これからもあまり無理のないようにがんばってください。
▽さかさまにしたペットボトルとピンポン玉の研究(0116su1800)
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こういう面白い研究発表を毎週やっているのですが、それを、参加している少人数クラスの4、5人しか見ていないのがややもったいない感じです(笑)。
高学年になると、先生がついていけない発表をする子供たちがいます。
生徒どうしも、いい意味で張り合って、より創造的な発表をしようと思うようになるようです。
点数の競争もいいのですが、こういう創造の競争というのは更に面白いと思います。
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子供たちは、自分から進んで話したり実行したりすることが好きです。
黙って、人の話を聞いているだけというのは、あまり好きではありません。
だから、難しい勉強も、自分から進んで発表する形なら楽しく取り組めるのです。
人の話を聞いて覚えるというのは、一見能率がよいように見えます。
しかし、聞いたことはすぐ忘れてしまいます。
自分が調べたり考えたり発表したりすることは時間がかかります。
しかし、その分確実に自分の中に残るものがあります。
これからの教育は、みんなが主人公です。
先生や一部の生徒だけが主人公になるのではなく、全員が主人公になるのが未来の教育です。
その教育を支えるのが、教育の哲学とテクノロジーなのです。
▽ある日のオンライン発表学習クラスの授業の様子(0116su1800)
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こういう堂々とした発表を見ると、子供たちが1、2年のうちに急速に成長していることがわかります。
自然の成長ももちろんありますが、みんなと交流することが、成長の助けになっているのだと思います。
自分の研究を発表したあと、みんなに問題を出すところがまた面白いと思います。
双方向のコミュニケーションができるのは、やはり少人数のクラスだからです。
少人数というのは、個別でも一斉でもない独自の意義を持っているのです。
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海城中学校・聖光学院中学校 E.Mさん
海城中学は日本語作文で、聖光学院は英語作文で受験。
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山形大学附属小学校 Y.Iさん K.Iさん
▽担当の講師から
男の子と女の子のふたごの兄弟です。
当日は、出題傾向が変わりドキドキしたと話していました。
グループで話し合い、みんなの意見と自分の意見を比較して作文を書くような問題だったということですが、二人とも作文は簡単に書けたので自信があったということでした。
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プロとアマの違いは、調子のよいときには出てこないと言われます。
調子の悪いとき、アマチュアは大きく崩れることがあります。
プロは調子の悪いときでも崩れることを最小限にとどめ、自分のペースを保つことができるというのです。
なぜこのような違いが出てくるのかというと、それは自分に対する自信に差があるからです。
プロになるまでに猛練習をしたことがある人は、ピンチになったときも、「自分はこれまでこれほどやってきたのだからこんなことを克服できないわけがない」という自分に対する確信が根底にあります。
勉強でもスポーツでも音楽でも、ある一つの分野で本当の力をつけようと思えば、限界まで無理をするぐらいに取り組む必要があるのです。
ときどき、「少し忙しいからしばらく休みたい」と言ってくる人がいます。
これは、何の習い事でもあることであり、無理をせずに休むということは、それはそれでもちろん大事なことです。
しかし、もし自分がその分野で本当の実力をつけたいと思うのであれば、無理をしても続けるということも必要なときがあるのです。
それは、その無理がその後の自信につながるからです。
作文試験のように、文章を限られた時間で書きそれを評価されるという場面は人生の中でいくつか出てきます。
知識中心の試験であれば、調子の良いときと悪いときで大きな差は出ません。
しかし、作文のようなすべてゼロから作り出すものは、調子の良いときと悪いときの差が大きく出るのです。
そして、たまたまうまく書けないときは、ほとんどペンが進まないようなことも出てきます。
そのとき、ピンチを逆転する力は、「これまで長い間やってきたのだから」、「忙しいときも休まず続けてきたのだから」という自分に対する確信のようなものなのです。
だから、子供が忙しくなり作文が書きにくい状況になったとき、保護者の方はその状況を短期的に判断せず、長期的に見て、何とか工夫して時間を捻出し、少しでも書き続けるようにするという勉強の進め方をしていくといいと思います。
そういうふうになんとかして続けようという姿勢で親が取り組んでいると、子供の勉強に対する姿勢も違ってきます。
生活全体については、無理をしないことが基本ですが、これと決めたことについては、それが勉強であっても音楽であってもスポーツであってもまた何かの趣味の分野であっても、ある程度無理をして頑張ることが大切なのです。
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無理をするかしないかということは、一律に言うことはできません。
小学生時代は、基本的には幸福に暮らすことがいちばんですから、その意味では無理をしない方がいいのです。
しかし、「無理を言う親がいてこそ子は育つ」という言葉もあります。
ある場面では、無理を言うことも必要で、それはそれぞれの家庭の価値観によるものですが、その子の生き方に関するものについては、無理をすることが必要なこともあるのです。
勉強の無理としつけの無理は違います。
勉強では無理をさせず、しつけでは無理をさせることが大事です。
例えば、算数の退屈な計算問題を何ページもさせるというのは勉強の無理です。
遅刻しないとか、物事を続けるとか、挨拶をするとか、きちんと返事をするとかいうのはしつけの無理です。
勉強で無理をさせないのは、小学生はまだ自覚して勉強する時期ではないからです。
しつけで無理をさせるのは、小学生はしつけがまだ自覚できない時期だからです。
似ていますが、微妙に違うのです。
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中学入試の問題レベルの文章で、主に小学5年生、6年生を対象にした読解検定を行う予定です。
検定試験の問題を多数作る必要があるので、読解検定委員会という形で解答の解説を書く人を募集します。
また、ひとりで解説を書くと不十分なところが出てくる可能性があるので、同時に解説の検収を行う人も募集します。
当面は、小学5、6年生が対象の読解検定ですが、将来は、小学1年生から高校3年生まで受検できるものにしていきます。
この読解検定を受けていると、合格するために解説を読むようになるので、読解の点数は必ず上がります。
高校3年生の場合は、今のセンター試験で満点が取れるあたりが目標になります。
進度は、現在行っている暗唱検定と同じような流れにします。
作文検定、暗唱検定、読解検定がそろったあとは、記述検定も作成していきたいと思います。
詳細は、森林プロジェクトの掲示板などでお知らせする予定です。
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読解検定の短期的な目標はもちろん国語の成績を上げることですが、長期的な目標は読む力をつけることです。
ですから、短期的な目安はセンター試験で満点が取れるようになることですが、長期的には難しい本をばりばり読む力をつけることです。
そして、将来は、この読解検定の延長で、高校生大学生を主な対象にした読書検定を行っていきたいと思っています。6
読解検定委員会はどなたでも参加できる形にします。
保護者の方も大歓迎。
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1.4週の寺子屋オンラインの授業の動画アップロードしました
寺子屋オンラインの1.4週は発表会ですが、新しい作品をアップロードする人は、下記の動画などを参考にしてください。
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今度、かんき出版から読解力と作文力の本が出ますが、そこに書いてある読解と作文の方法は、かなり理系的なものです。
理詰めで解く読解と、論理的な構成をもとに書く作文ですから、評価の基準も客観的です。
従来の国語の勉強は、教える人の主観による面が多かったので、共通の感性を持っている人にはわかるが、そうでない人にはわからないというものでした。
言葉の森は、設立当初から、客観的に誰でも共通してわかる作文を目指してきました。
そのために、項目指導という事前指導の方法を作り、また森リンという自動採点ソフトも作りました。
読解についても、多くの人のやっている読解問題の解き方は、合っていそうなものを選ぶということでした。
それを、言葉の森では、合っていそうでないものをなぜ合っていないかという理屈を明確にしながら選ばないという方法に切り替えました。ややこしいですが。
その解き方を理解した子供たちは、すぐに読解の成績が上がりました(詳しくは、本をごらんください)。
記述についても、言葉の森の指導法は、対比を意識して書くという方法です。
これで、記述問題も、焦点のはっきりした文章として書くことができるようになりました。
作文も、読解も、記述も、実力がつくだけでなく、うまく書けなかったり、選択を間違えたりした場合も、どこが原因でそうなったのかがわかります。
だから、確実に実力がつき、迷わずに勉強を進めていけるのです。
ところで、これまで言葉の森では、作文の方は作文検定試験ということで検定の枠組みを作っていましたが、読解の方は、質問があるときに答えるだけで特に何もしていませんでした。
それは、作文を書くだけでも時間の負担があるのに、その上読解まで勉強するとなると、生徒も保護者も大変だと思ったからです。
しかし、国語の成績を上げたいという人は多いと思います。
そして、国語の成績のかなりの部分は、読解問題として作られています。
漢字の読み書きの問題は、やれば誰でもできるようになるのでいいのですが、読解の方は勉強の仕方がよくわからないという人が依然として多いようでした。
そこで、今ある作文検定に続いて、今後は読解についても客観的な読解力を測定する読解検定試験というものを始めていきたいと思っています。
これは、ただ読解の試験をするだけでなく、どうしたら点数を上げることができるかということを理解しながら解く試験になりますから、確実に読む力がつきます。
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」に、東大・京大の学生の読解力と、早稲田大・慶應大の学生の読解力の差が出ていました。東大・京大の学生の方が、有意に早稲田大・慶應大の学生よりも読解の点数が高いのです。
しかし、私はこれは実力の差だとは思っていません。
東大・京大の学生は、理詰めに解く読解の解き方を身につけています。
これに対して、早稲田大・慶應大の学生は、理詰めに解くのではなく普通に読んで解いているだけなのです。
理詰めに解けば満点近い成績が取れます。普通に読んで解くだけでは満点は取れません。
これが読解の点数の差になって表れています。
だから、早稲田大・慶應大の学生も、理詰めに解く読解の方法を身につければ、東大・京大の学生と同じ点数は取れるようになると思います。
さて、作文検定は、昔は会場がないとできませんでした。
だから、ある程度の人数が集まることが条件でした。
しかし、今は、ウェブ会議システムを使えば、自宅で受検することもできます。
ちょうど今の暗唱検定と同じ仕組みです。
ただし、読解検定は、解くのに時間がかかりますから、特定の日時を指定して行う形になります。
この読解検定は、語句の知識を問うような問題は出さず、また国語の穴埋め問題のようなものも出さず、ただ読解力を見ることに純粋に絞った試験にする予定です。
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読解検定の先に予定しているのは、読書検定です。
この読書検定の重点は、高校生と大学生です。
高校生以上で、古今の古典を読破することが目標です。
暗唱検定を行うようになってから、暗唱の自習を多くの人が続けられるようになりました。
今後は、作文検定と読解検定も同じように取り組めるようにしたいと思っています。
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