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自分でやらせるか親がやってあげるか
森川林 2017/10/26 20:46 


 先日の小1~小3の保護者の懇談会で、次のような質問がありました。
 「作文の構想図を子供がまだ書けないので、親が書いてやっているが、それでいいのか」ということでした。

 小学1年生から3年生ぐらいの子は、まだ自分で要領よく構想図が描けない方が多いものです。
 そのときは、親が子供と話をしながら構想図を書いてあげ、それを参考に子供が作文を書くということでいいのです。

 しかし、その質問のお母さんは、「子供がこれまで曲がりなりにも自分で作文を書いていたのに、親が構想図を書いてやるようになってから、親の書いたものをそのまま写すようになっている」ということを問題にしているのでした。
 けれども、私の答えはそれでいいということです。

 「それでいい」という理由は、二つあります。

 第一は、子供は学年が上がれば必ず自立するようになるからです。
 親は、その子が自立するときの手本を教えていると考えるとよいのです。

 勉強に限らずどんなことでも、誰でも最初の自信がないうちは、見ているだけのことが多いものです。
 見ているうちに自分でもできそうだという自信がつくと、自然にやってみたくなるという流れがあるのです。

 第二の理由は、勉強というものの考え方がこれから変わってくるからです。
 それは、いい手本を見ることが勉強になるという考え方です。

 例えば、算数数学の難問を解く場合、自分で何時間も考えるという方法と、すぐに解法を見て解き方を理解するという方法があります。

 自分で考えるというのは、一見正道のように見えますが、難点は時間がかかることです。

 ノーベル賞級の最先端の数学の世界であれば、自分で何ヶ月も何年も考えるというのは価値があることでしょう。
 しかし、入試問題のレベルの算数数学で、自分で何時間も考えるという無駄な勉強だと考えた方がいいのです。
 勉強は、答えや解法を見て理解して、すぐにできるようになることで基礎力がつきます。
 その基礎力の土台の上に、自分で考える実力がついたところで、その子にとって答えのない世界で考える機会が出てきます。
 その答えのない世界とは、遊びであったり、勉強であったり、又は将来の仕事であったりするのです。

 したがって、親が子供の勉強や作文の手助けをするときは、親自身がそれを不本意な手助けだと思ってやるのではなく、逆に親が楽しめるくらい積極的にやっていくといいのです。

 それは例えば、構造図を書くときに、ダジャレを使ったり、たとえを入れたり、親の感動的な体験実例を教えてあげたりすることです。
 それを、子供に対する押し付けではなく、親が楽しむような余裕を持って行っていくのです。

 余裕を持つということは、ほとんどアドリブで手助けをするということです。
 もちろん余裕があれば、下準備をして手助けをしてあげることもいいのです。
 しかし、準備しすぎるとつい子供にもそれに対応した努力を要求するようになりがちです。
 それは、子供の自主性にとっては逆効果です。

 子供が小学1年生や2年生のときは、親の子供に対する見方を次のように変えていく必要があります。
 「今ここで親の最良の手本を見せておけば、その土台の上に、子供が高校生になったときにやがて親の今のレベルを超えるような考え方をするようになるはずだ」という見方です。
 できるだけ視野を遠くに置いて、子供の成長を見ていくとよいのです。


 先日の小1~小3の保護者の懇談会で、次のような質問がありました。
 「作文の構想図を子供がまだ書けないので、親が書いてやっているが、それでいいのか」ということでした。

 小学1年生から3年生ぐらいの子は、まだ自分で要領よく構想図が描けない方が多いものです。
 そのときは、親が子供と話をしながら構想図を書いてあげ、それを参考に子供が作文を書くということでいいのです。

 しかし、その質問のお母さんは、「子供がこれまで曲がりなりにも自分で作文を書いていたのに、親が構想図を書いてやるようになってから、親の書いたものをそのまま写すようになっている」ということを問題にしているのでした。
 けれども、私の答えはそれでいいということです。

 「それでいい」という理由は、二つあります。

 第一は、子供は学年が上がれば必ず自立するようになるからです。
 親は、その子が自立するときの手本を教えていると考えるとよいのです。

 勉強に限らずどんなことでも、誰でも最初の自信がないうちは、見ているだけのことが多いものです。
 見ているうちに自分でもできそうだという自信がつくと、自然にやってみたくなるという流れがあるのです。

 第二の理由は、勉強というものの考え方がこれから変わってくるからです。
 それは、いい手本を見ることが勉強になるという考え方です。

 例えば、算数数学の難問を解く場合、自分で何時間も考えるという方法と、すぐに解法を見て解き方を理解するという方法があります。

 自分で考えるというのは、一見正道のように見えますが、難点は時間がかかることです。

 ノーベル賞級の最先端の数学の世界であれば、自分で何ヶ月も何年も考えるというのは価値があることでしょう。
 しかし、入試問題のレベルの算数数学で、自分で何時間も考えるという無駄な勉強だと考えた方がいいのです。
 勉強は、答えや解法を見て理解して、すぐにできるようになることで基礎力がつきます。
 その基礎力の土台の上に、自分で考える実力がついたところで、その子にとって答えのない世界で考える機会が出てきます。
 その答えのない世界とは、遊びであったり、勉強であったり、又は将来の仕事であったりするのです。

 したがって、親が子供の勉強や作文の手助けをするときは、親自身がそれを不本意な手助けだと思ってやるのではなく、逆に親が楽しめるくらい積極的にやっていくといいのです。

 それは例えば、構造図を書くときに、ダジャレを使ったり、たとえを入れたり、親の感動的な体験実例を教えてあげたりすることです。
 それを、子供に対する押し付けではなく、親が楽しむような余裕を持って行っていくのです。

 余裕を持つということは、ほとんどアドリブで手助けをするということです。
 もちろん余裕があれば、下準備をして手助けをしてあげることもいいのです。
 しかし、準備しすぎるとつい子供にもそれに対応した努力を要求するようになりがちです。
 それは、子供の自主性にとっては逆効果です。

 子供が小学1年生や2年生のときは、親の子供に対する見方を次のように変えていく必要があります。
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 できるだけ視野を遠くに置いて、子供の成長を見ていくとよいのです。
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森川林 2017年10月26日 20時54分 1 
 自分でやらなければ力にならないということは、そうだとも言えるし、そうでないとも言えます。
 まだ実力がないうちは、本人が安心して取り組めるように、手本だけ見ていればいいというふうにしておくことです。
 作文の場合、本人がなかなか書けないときは、お母さんがすぐに手伝ってあげることです。
 その手伝い方を見ることが、子供の勉強になるのです。
 

nane 2017年10月26日 21時0分 1 
 私が、「子供が困っていたら、すぐに手伝ってあげるといい」と思っているのは、子供時代はいつも安心して暮らしていた方がいいと思うからです。
 子供は自信がつけば、自然にひとりでやるようになります。
 自信の源は、安心して暮らした子供時代にあるのです。

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