家庭学習の基本は、毎日同じことを同じように――新しい暗唱長文集を作成中 中学生は、その場しのぎでなく、長期的な作戦を立てた勉強を 遊びのような勉強――プレゼン作文発表会 世界を豊かにするための三つの対策と森林プロジェクト 読書についての質問二つ――「『かいけつゾロリ』ばかり」「質問しても答えられない」

記事 2467番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2017/12/18 
森林プロジェクトと寺子屋オンエアを通信制のフリースクール的な学校に
森川林 2015/11/14 11:49 


 「フリースクールで教育を受けた場合でも義務教育の修了と認める」という法案が、来年2016年の国会で成立する見込みで、早ければ2018年4月からスタートします。

 不登校の児童生徒は、現在12万人いると言われています。
 不登校の子供たちは、勉強が嫌いなわけではありません。皆と同じペースで学校で勉強することが嫌いなのです。
 しかし、子供ですから、自分のペースで自主的に勉強するということはできません。やはり、大人のアドバイスがなければ、安心して勉強に取り組むことはできません。

 そこで、一般的に考えられている対策は、個別学習のアドバイスです。しかし、これにも限界があります。

 今の教育は、教えることが前提になっています。少し前までは、大勢の生徒を対象にした一斉指導が中心でしたが、今は、それが少人数になり、更に学習塾などでは個別指導で教えるところも増えています。
 ところが、この「教える」という発想を前提にする限り、教育は異常にコストがかかるものになり、しかも、子供の、自分のペースで自主的に勉強するという希望は、達成されないのです。

 ここで、参考にできるのは、江戸時代の寺子屋教育の仕組みです。
 寺子屋教育は、(1)子供たちが集団の交流の中で学ぶことができ、(2)しかし、先生が教えるのではなく、子供がそれぞれ自分のペースで学び、(3)それにも関わらず、どの子も確実に必要な学力をつけていく、という教育でした。

 小中学生という義務教育の期間の勉強は、わかりやすい参考書と適度な問題集があれば、独学でも学べるものです。
 しかし、今は、学校でも塾でも、先生が教えることが前提になっているために、教科書も問題集もわかりにくく作られています。その例が、解説の少なすぎる教科書、解法の不十分すぎる問題集です。
 この教材選びを変えることが、寺子屋的な教育の前提になります。

 言葉の森の森林プロジェクトも寺子屋オンエアも、先生が生徒にあまり教えない勉強です。子供自身がわからなくて質問をしてきたときは、教えますが、先生が積極的に教える場面はごくわずかです。
 子供は、というよりも人間は、もともと人に教えるのは好きですが、人に教わることは好きではないものです。たとえ、苦労しても、自分でやってみたいというのが人間の本来の性質です。
 わからなくて困っているときに教えてもらうのはいいのですが、自分でやればできそうなことまで一方的に教えられるのは、人間性の本質に反するのです。

 そこで、言葉の森が今考えているのは、森林プロジェクトと寺子屋オンエアを、通信制のフリースクール的な学校にすることです。
 現在のネット環境を利用して、かつての寺子屋教育のよさと、創造性を育てる新しい教育を組み合わせた通信制の学校を、できれば2018年4月までに作っていきたいと思っています。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森林プロジェクト(50) 寺子屋オンライン(101) 

コメント欄

かれごま 20151217  
解らない時は、回答や解説を読んでみる。
そこで、わかった!!と納得できる
そんな勉強が、子供1人で出来るようになると、最高ですが、現在のうちの場合を
お話しますと、算数などは、わからないと回答をみてるのか??すべて、丸付けで丸なんです。どうしても子供は、◯にしたいので、その場を◯にしても結局自分が本当に解ったのか、あやふやなまますぎる状態になってしまいます。わからないところは、わかるまで、繰り返す。そんな勉強が出来るようになるといいですが、皆さん、できているのでしょうか?寺子屋の仕組みは、凄くいいと思います。そのアドバイスの仕方が、難しいです。

森川林 20151217  
 かれごまさん、そこが大事なところなのです。
 その子の成長過程の初期に、「○がつくことがよいことだ」という先入観が育ってしまったのですから、それを直すのが教育です。
 どう直すのかというと、「自分が成長することがよいことだ」という価値観をこれから育てるのです。
 ○をつけるか×にしておくかということは、技術的な問題ではなく、大げさに言えば世界観や人生観の問題なのですから、何度か言ってすぐにできるものではありません。
 そのかわり、そういう考え方が定着すれば、中学生になっても高校生になっても、一生その子の生き方にとってプラスになります。

コメントフォーム
森林プロジェクトと寺子屋オンエアを通信制のフリースクール的な学校に 森川林 20151114 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 16,511件
新着コメント1~10件
■■12月4週 nane
 江戸時代の寺子屋では、席書と言って、子 12/14
■■12月4週 森川林
 オンラインで勉強している生徒は、せっか 12/14
来年の夏合宿の nane
 以前、教室で行ったキャンプでは、参加者 12/11
来年の夏合宿の 森川林
 先の話になりますが、今から夏合宿のいろ 12/11
子育ての原点を nane
 仕事も同じ。  売上とか利益とか黒字 12/10
子育ての原点を 森川林
 原点を忘れないというのは、難しいことで 12/10
長所を伸ばすの nane
 欠点をいくら直しても、ほかの人と同じに 12/6
長所を伸ばすの 森川林
 子供は、基本的に褒めているだけでいい子 12/6
【重要】12. nane
 最近は、オンラインの勉強が限りなくリア 12/6
【重要】12. 森川林
 思考発表クラブというのは、作文の構想図 12/6
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■家庭学習の基本は、毎日同じことを同じように――新しい暗唱長文集を作成中 11月13日
■中学生は、その場しのぎでなく、長期的な作戦を立てた勉強を 11月12日
■遊びのような勉強――プレゼン作文発表会 11月11日
■世界を豊かにするための三つの対策と森林プロジェクト 11月10日
■読書についての質問二つ――「『かいけつゾロリ』ばかり」「質問しても答えられない」 11月10日
■帰国子女と受験作文 11月9日
■外国人と日本語――それぞれの関心に合わせた日本語の本の読書会を計画中 11月8日
■森林プロジェクトの話――作文検定と交流会 11月6日
■中学生の勉強は、差のつく数学、大事な国語、読む英語 11月6日
■遊びは創造性を育てる勉強 11月5日
■中学生になる前に、勉強に取り組む姿勢を作る 11月4日
■高校生になったら、易しい本をたくさん読むよりも難しい本に挑戦 11月2日
■子育ての重要な目標は、一に勉強、二に個性を育てること――子供の教育は学校+家庭学習で 10月31日
■中学生の勉強法――教材は1冊主義で 10月29日
■遊びの持つ創造性――プログラミング教育は枠のない遊び 10月28日
■作文と読書の深い関係 10月27日
■中学生以上の生徒に必要な考える勉強 10月26日
■親子三代で楽しめる暗唱長文を作成中 10月24日
■帰国子女の国語力は、学校ではなく家庭で 10月23日
■9月の森リン大賞より(小6の部) 10月21日
■子供たちの個性と創造性を育てるためのオンエア特別講座 10月15日
■低学年からの勉強は作文と国語 10月14日
■小中高一貫指導の作文は言葉の森 10月13日
■創造教育、本質教育、技道(わざみち)文化、家元産業 10月12日
■国語力をつける言葉の森の作文 10月9日
■受験は作文力記述力で差がつく 10月8日
■facebookページで「親子で遊ぼうワンワンワン」グループを紹介 10月8日
■教育は変わる 2 10月7日
■教育は変わる 1 10月6日
■上達が早い電話指導の作文教室 10月5日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。