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記事 4748番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
声掛けは否定語でなく肯定語で――明るく楽しい人生を送るために as/4748.html
森川林 2023/05/27 11:27 

ナミアゲハの幼虫

●動画:https://youtu.be/yTtkD8BVhEw

 つい言ってしまうのが、否定する言葉です。
「ちゃんと勉強しなきゃだめじゃない」
 「しない」「だめ」というダブルの否定の言葉を聞いて、「よし、がんばろう」と思う子はまずいません。

 そういうときは、
「勉強すると、こんないいことがあるよ」
という言い方をすればいいのです。

 ただし、子供を誘導するためにこういう言葉を使うのではありません。
 明るく楽しく暮らしていくために、日常会話の端々で肯定的な言葉を使うということです。

 注意されたり否定されたりして育った子は、それなりにいい子になります。
 だから、ある程度の注意は必要です。
 しかし、その度合が強いと、その子の生き方が萎縮したものになります。
 つまり、失敗しないこと、注意されないことを中心に生きるようになってしまうのです。


 子供が音読をしているとき、近くで聞いているお父さんやお母さんは、ついひとこと注意をしたくなると思います。
 それが、多くの子供が音読を嫌いになる原因です。

 どんな下手な読み方をしていても、そこで、うそでもいいから、お父さんやお母さんが、
「音読、だんだん上手になってきたね」とか、
「難しい文章をよく読んでいるね」とかいう言葉掛けをするのです。
 すると、不思議なことに、何の注意もしないのに、だんだん音読が上手になってくいきます。
 肯定的な言葉掛けをすると、その言葉に一致する方向に現実が動いていくのです。

 「うそでもいいから褒める」これが、子育てのキーワードです。
 ただし、繰り返し言いますが、これは子供を誘導したりコントロールしたりするためではありません。
 生きていることは、基本的に肯定的なことだと伝えるための声掛けなのです。


▽参考記事
「「やる気のない子」と叱る前に親ができる10の事 「指示・命令・脅迫・説得」で人は動かない」
https://toyokeizai.net/articles/-/674443
 子育ての上手なお母さんは、自然にやっていることです。
 全部読む必要はありませんが、次の言葉は覚えておくといいと思います。
====引用
(1)(一歩先のことを伝える)【例:早く起きなさい→ご飯できたよ】
(2)「やる気になる時間帯と場所を見つけてみない?」
(3)「まずは1つ(1分)だけやってみたらどうかな?」
(4)「別にいいんじゃないやらなくても」
(5)「いい感じだね?」
(6)「ありがとう、嬉しい、助かった!」
(7)「着実に前進しているね?」
(8)「どちらからやる?」
(9)簡単、簡単!
(10)「ヒントは〇〇」「制限時間30秒ね」【クイズ化する言葉】
====

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森川林 20230527  
 あと、言わない方がいい言葉のひとつは、でも。
 子供が何か言ったら、まず、「へえ、そうなんだ」と聞いてあげることです。
 「でも、なんとかでしょ」「でも、それは……」などと言うと、話が発展するよりも縮小します。

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記事 4747番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
屈伸運動 as/4747.html
ゆめ 2023/05/27 02:32 


犬も人間も年を取ると筋力が落ちるようです。

私が(いやいや)散歩をして(させられて)いるとき、あまりにゆっくり歩くので、道行く人が「がんばって!」と声をかけてくれることがあります。

そんなとき、少しだけファイトが湧きますが、基本的に自分のペースは崩しません。
私は、元々無理をしない性格なのです。

昨日は、美容院→診察の日でした。定期的に巡ってくる最悪の日です。

ママは、私の後ろ足の筋力の衰えについて獣医さんに相談していました。

私は、獣医さんのアドバイスを他人事のように聞いていたのですが、急に待合室の真ん中で屈伸運動をさせられる羽目になって焦りました。

獣医さんは、私の後ろ左足を手で押さえ、反対の手で右後ろ足を上下に動かしました。
こうすると筋肉がつくそうなのです。

私は、マッサージはいいけど、屈伸運動は嫌だなあと心の中で思いました。

案の定、家に帰ると、その屈伸運動をやらされました。
ママは、まだ慣れていないので、苦心しているようでした。(一応ダジャレね。)

これが毎日続くのかと思うと気が重いのですが、ママは自分のスクワットだって続かないのだから、私の屈伸運動もそのうちうやむやになるのではないかと期待しています。

「継続は力なり」ならぬ「継続はお蔵入り」!

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記事 4746番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
今年2023年のサマーキャンプはありません――2024年以降に企画します as/4746.html
森川林 2023/05/26 11:51 

△2018年のサマーキャンプより

 サマーキャンプは、2019年まで実施していましたが、2020年のコロナ騒動から休止していました。
 昨年2022年は、キャンプを実行する予定で募集しましたが、ちょうど8月にコロナのピークが来るという見込みになったので、途中で休止を決定しました。


 これまでのサマーキャンプは、東京駅から新幹線で那須塩原駅まで行くようにしていましたが、今後は、新宿から高速バスで直接、那須合宿所の近くまで行くことを考えています。

 しかし、まだコロナの余波があるようで、高速バスの運行が限られているようです。
 したがって、利便性と安全性を考え、2023年のサマーキャンプは、休止にしました。

 今後、状況が変われば実施することがあるかもしれませんが、当面は2023年は休止ということでご了解ください。


 実は、サマーキャンプは、子供たちと保護者と講師との交流があり、とてもいい思い出になるのです。
 そのかわり、子供たちの集まりですから、いい出会いもあるかわりに、ちょっとしたトラブルもあります。

 しかし、それらのトラブルも含めて、リアルな体験は、オンラインでは体験できないものですから、子供たちの成長にとっていい経験になります。

 合宿所のある那須は、水の豊富なところで、近くにはいろいろな生き物がいる水たまりや、小さい子供でも遊べる浅くて広い川もあります。

 できるだけ早く、サマーキャンプが再開できるようにしたいと思っています。

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記事 4745番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
受験秀才を超えた、個性的主体的な学力を育てる as/4745.html
森川林 2023/05/26 06:35 

チガヤ

●動画:https://youtu.be/6Ha9LqMiNjE

 言葉の森で、低学年の総合学力クラスの子を教えていると、低学年の子供だけあって、その子の個性がよく出てきます。

 いちばん顕著なのは、授業の終わりの「一人一言」という自由な発言の時間です。
 このときに、喜んで自分のことを言う子がいます。
 こういう子は、自由にのびのび生きていると言っていいと思います。

 しかし、自分のことを言わない子がいます。
 自分の個性が出ないようなことを、いつも言う子がいるのです。
 なぜ個性を出さないかというと、私は、人に注意されることを避けているからではないかと思います。
 間違ってはいけないから、正しいことだけを言わなければならないと考えているようなのです。

 成績のよさと、自分を出さないことは、一致していることが多いです。
 その背景には、きちんと子育てをしているお母さんがいると思います。

 きちんと子育てをしているので、子供もきちんとしていて成績もいいのです。
 しかし、その分、お母さんに注意されることのないように先回りして無難なことしか言わない生き方を身につけたように思うのです。


 私は、子供はワイルドに生きるのがいいと思っています。
 自分から進んでいろいろなことをやってみて、失敗したり、成功したりという経験が大事です。
 人に指示されたとおりにやっていれば、失敗はほとんどありません。
 しかし、そのかわり自分で成し遂げたという喜びもあまりありません。


 湯川秀樹氏が、好きな数学をやめて物理学に転向したのは、数学の先生が、先生の教えたとおりの方法で解かなければ答えが合っていても×にするという教え方だったからです。
 その数学の先生は、それなりに考えてやっていたことでしょうから、それはそれでいいのです。
 しかし、才能のある人は、決められたやり方でやるよりも、自分らしいやり方でやりたいと思うのです。


 子供をきちんと育てることが大事なのは、小学2年生ころまでです。
 小学3年生になったら、次第に、親の言うことよりも、自分で判断して行動するように仕向けていくことです。
 指示に従うよりも、自分で考えて行動する方が大事だということを教えていくのです。


 私は、日本のガラパゴス入試が、子供たちを指示待ち人間にしているように思います。
 決められたとおりに能率よくやらなければ成績は上がりません。
 自分らしさを抑える方が、能率はいいのです。
 しかし、その能率のよさは尊重しつつも、能率に負けない主体性を育てていくことが大事だと思います。


▽参考記事
「問題を与えられないと解けない…日本の「受験秀才」が実社会で成功しない根本原因」(野口悠紀雄)
https://president.jp/articles/-/69314

====引用
……「問題を発見する能力」は、学校教育ではなかなか訓練できません。その結果、受験秀才は、問題が与えられればそれを効率的に解けるのですが、どんな問題に取り組んだらよいのかが判断できないのです。

しかも、問題に答えがあるとは限りません。答えがない問題を捉えてしまう危険があります。

これらについての勘を養うことが重要です。それは、受験に必要な能力とは違うものです。

受験秀才はそれができず、「指示待ち人間」になってしまう危険があります。これが受験秀才の最も大きな問題です。このため、受験で成功しても、人生で成功するとは限りません。
====

 野口悠紀雄さんは、東大の工学部で学び、その後、アメリカの大学で経済学を学んだ人ですから、受験秀才と言ってもいいと思います。

 しかし、野口さんの書いている本を見ると、すべて独自の考え方で、まだ誰も言ったことのない話を展開しています。
 だから、受験秀才をはるかに超えた人なのです。
 その野口さんの言っていることは、やはり説得力があります。


 私は、受験秀才は、クイズ番組のような分野に向いていると思います。
 しかし、クイズ番組でいちばん強いものは、これからはChatGPTになります。
 人間は、クイズ番組を超えなければならないのです。

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記事 4744番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
ChatGPTなどの新しいテクノロジーは、規制よりも活用を先に考えて as/4744.html
森川林 2023/05/25 11:35 


 ヨーロッパでは、ChatGPTに対する規制が強化されつつあります。
 それは、ヨーロッパが衰退した国々だからです。

「欧州のチャットGPT規制、アルトマン氏「適応できなければ事業を停止する」」
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230525-OYT1T50143/

 新しいテクノロジーが登場したとき、それを規制する側に回るか、活用する側に回るかという最初の選択は大事です。

 基本は、活用したあとに、必要に応じて規制をすることです。
 この大きな方針の順序を間違えないことです。

 日本では、いまだに「欧米ではこうなっている」という人がいますが、欧米はもう参考になりません。
 日本は、日本の独自の方針を打ち出していくことです。


※この話は、一見、子供の教育に関係がないように見えるかもしれませんが、子供たちの成長は、日本の政治によって作られた教育環境に支えられています。

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