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項目マークのシールを親子の知的な対応のきっかけに
森川林 2019/03/06 08:10 

 言葉の森の作文指導の特徴は、事前指導があることです。
 その事前指導の要となるのが項目指導で、小1から高3までの作文は、この項目指導の流れとしてできています。

 以前は、この項目指導を徹底するために、項目シールを作っていましたが、生徒が形のあるものに頼らないようにするために、項目マークを自分で書くというやり方にしました。
 構成なら「枝」、題材なら「葉」、表現なら「花」、主題なら「実」という絵で、それを時分で絵でかくのです。

 1編の作文を1本の木に見立てると、この構成、題材、表現、主題の区分は、自然の木とよく似ています。
 しっかり枝を伸ばし、たっぷり葉をつけ、きれいな花を咲かせ、おいしい実をつけるという木です。

 そういう木を、課題の山に植えていくというストーリーで作文のカリキュラムを考えています。
 ですから、進度の名称も、小1がアカシアの山、小2がカキの山、小3がサツキの山となり、ずっと進んで高3がザクロの山になります。1学期は、アカサタナの順番です。
 そして、2学期は、イキシチニになるので、小1がイバラの山、小2がキンモクセイの山になるのです。

 さて、その項目マークですが、親子作文の場合は、親子で作文を書くので、子供が項目マークということをあまり意識しません。
 親子の対話のきっかけは、一緒に構想図を書きながら項目を考えることですから、項目シールを使う方がわかりやすいのではないかと思いました。
 すると、ちょうど4色のシールがありました。
 いずれまた、言葉の森独自のシールを作るかもしれませんが、当面はこのシールを使って親子作文の対話がしやすいようにしようと思いました。
 それが、このシールです。


 4色がぢょうど、構成、題材、表現、主題に対応しています。
 構成(枝)は、青です。枝の隙間から青い空が見えるからです。
 題材(葉)は、もちろん緑です。
 表現(花)は、黄色です。
 そして、主題(実)は、赤です。
 黄色い花が咲いて赤い実のなる木というのは、どんな木かあるか、園芸に詳しい方で知っている方がいたら教えてください。

 このシールを使って、親子でこんな対話をするのです。

母「じゃあ、絵がかけたから、青い空の青シールね。次は、□○□○ってあるかなあ」
子「ジャブジャブっていうのはどうかなあ。雨が降ってきたし」
母「あ、それいいね。では、花の黄色シールね。ペタン。次は、赤い実のシールで、『どうしてかというと』だけど」
子「えーと、どうしてかというと、春は天気が変わりやすいってお母さんが言ったじゃない」
母「あ、よく覚えていたね。じゃあ、赤い実のシール、ペタン。春はね、三寒四温と言って、温度も変わりやすいけど、天気も変わりやすいんだよ。冬の間は西高東低の気圧配置で、日本列島は太平洋側が晴れの同じ天気が続くんだけど、春になると、大陸の高気圧が日本に次々を移動してきて天気が周期的に変わるからね。」
子「ふうん、そうなんだ」
母「さあ、残りは、みんなの言った会話で、緑の葉っぱシールだけど、会話はあるかなあ」
子「うん、たくさんあるよ。えーとねえ……」
という感じで、親子で構想図を書きながら、言葉遊びのような感じで作文の勉強をしていくのです。

 この対話の重要なところは、共通の話題をもとにして、作文を書くという共通の目標があるので、親から子への知的な話がしやすいということです。
 これがもし、理科の勉強のような感じで、子供に話をしたら険悪な雰囲気になる可能性があります。
母「ちょっと来なさい。今日は理科の勉強をするから」
子「はい」
母「いい。この天気図をよく見なさい。これはね……」
子「……」

 親子の対話は知的にする必要がありますが、楽しく知的にすることが大事です。
 お母さんは、いつもにこやかに遊びのような感じで、いつの間にか勉強的なことをしているという状態を目指すといいのです。
 「最レベ」などの難しい問題集をやらせるよりも、親子で知的な対話をした方がずっと子供は勉強が好きになりできるようになるのです。


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森川林 2019年3月6日 8時13分  
 小1、小2のころは、親の意思で子供にどんなこともさせられる時期です。
 だから、この時期に勉強の詰め込みをするようなことはせず、親子で楽しい対話をする時間を作っていくといいのです。


nane 2019年3月6日 8時24分  
 発明家の中松義郎さんは、よく笑いのネタとして取り上げられることがありましたが、実は立派な人です。
 その中松義郎さんを育てたのは、優しい知的なお母さんでした。著書「お母様」には、そのことが詳しく書かれています。

 子育ての基本は、昔も今も共通です。
 お父さんやお母さんが、子供に楽しい知的な話をすることがすべてで、それに毎日の読書が加われば、問題集をやらせたり塾に通わせたりする必要はないのです。


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