記事 3621番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2019/5/25 
読解検定の問題文のページーー問題を解くことで読解力がつく検定試験
森川林 2019/03/11 07:52 

 3月21日(木祝)に読解検定を行います。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=dks201903

 その学年別問題文のページができました。
https://www.mori7.net/dokken/

 問題文の量が多いので、あらかじめ読んでおいていただくように問題文は別途郵送します。
 海外から受検される方は、申し訳ありませんが、ウェブからプリントしてくださるようお願いいたします。

 問題は、試験日当日に公開します。
 その問題を見て45分間で解き、ウェブから解答を送信していただくという形になります。
 ウェブからの送信ができない方は、お電話で解答番号を言っていただく形でも結構です。

▽高校3年生の問題文のサンプル(こういう問題文が4つあります)

 ウェーバーは 読解検定長文 高3 冬 1番
 ウェーバーは、十九世紀ロシアの文豪ぶんごう、トルストイに非常に注目していて、合理化の問題を考えるときにトルストイにたびたび言及げんきゅうしています。
 そのトルストイの『人生論』の中にこんなエピソードが紹介しょうかいされています。
 あるところに水車小屋で粉ひきをしている男がいました。かれは自然の恵みめぐ の中で朝から晩まで一生懸命いっしょうけんめい働いていたのですが、あるとき水車のメカニズムに興味を持ちます。そして、水車が引きこまれてきた川の水によって動いていると理解すると、今度は川の研究に熱中してしまい、気がついてみれば、本来の仕事である粉をひくことを忘れてしまっていた――というものです。
 トルストイのテーゼは徹底的てっていてきに「反科学」です。科学はわれわれが何をなすべきかということについて何も教えてくれないし、教えてくれないばかりか、人間の行為こういがもともと持っていた大切な意味をどんどん奪っうば ていくと考えました。
 漱石そうせき彼らかれ とまったく同じことを言っています。
 「野蛮やばん時代で人のお世話には全くならず、自分で身に纏うまと ものを捜し出しさが だ 、自分で井戸いど掘っほ て水を飲み、また自分で木の実か何かを拾って食って、不自由なく、不足なく、不足があるにしても苦しい顔もせずに我慢がまんをして居れば、……生活上の知識を一切自分に備えたる点にて完全な人間と云わい なければなりますまい」(講演『道楽と職業』)
 だからと言って、漱石そうせきもウェーバーも、進んでいく時代の流れには抗えあらが ないと考えていました。ウェーバーの言葉を借りれば、「認識の木の実を食べた者は、もう後には戻れもど ない」のです。
 このような中で、私たちはどのような知性のあり方を信じ、あるいは選びとっていったらいいのでしょうか。
 人類学者のレヴィ=ストロースが言う「ブリコラージュ」的な知の可能性を探ってみることです。ブリコラージュとは「器用仕事」とも訳されますが、目前にあるありあわせのもので、必要な何かを生み出す作業のことです。私はそれを拡大解釈かいしゃくして、中世で言うクラフト的な熟練、あるいは身体感覚を通した知のあり方にまで∵押しお 広げてはどうかと考えています。
 科学万能の流れの中で、迷信や宗教などは駆逐くちくされていきましたが、それらは完全に消えたわけではなく、ニーチェ的に言うと「背面世界」となってこの世の片隅かたすみにちりばめられて残りました。その中に「土発的」な知(自然の移ろいの中に生きて、そこから発するような知)の伝統がささやかに息づいていました。
 それらは一時絶滅ぜつめつ寸前までいったのですが、いままた少しずつ見直されているような気がしています。
 じつは、このことを考えるたびに、私は自分の母のことを思い出すのです。母は、言わば前近代的な宗教の伝統や習慣を守って生きていた人でした。四季の行事、歳時記さいじき的なこと、人の生き死に、成長、衰退すいたいへの考え方など、そのありようはまるで旧暦きゅうれきの世界のようでしたが、驚くおどろ べきことに、それは循環じゅんかん繰り返しく かえ ている自然の摂理せつりとぴったり一致いっちしていました。ですから、人間が本当に知るべきことは何なのかを考えるとき、そこにもヒントがあるような気がしています。

 (姜尚中かんさんじゅん悩むなや 力』による)


言葉の森受講案内  無料体験学習
言葉の森サマーキャンプ   公立中高一貫校自主学習クラス

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 

コメント欄

森川林 2019年3月11日 8時0分  
 読解検定の問題文のページを公開します。
 この読解問題を解き、自分がどこが合っていてどこが間違っていたかを理詰めに理解すれば、国語の成績は必ず上がります。
 これは、これまで教えた中学生も、高校生も例外なく姓ぜきが上がったからです。
 ただし、基本的な読む力は必要なので、理詰めに解く解き方を理解してもなかなか成績が上がらない場合は、問題集読書を並行してやっていく必要があります。
 解く方法と読む力の両方があれば、国語の読解問題は完璧です。
 そして、余った力は作文力を向上させる方に回せばいいのです。


nane 2019年3月11日 8時4分  
 読解検定の問題は、「読解・作文力が身につく本」に書いてある読解問題の解き方をもとにして作られています。
 この検定試験で理詰めに解く解き方を身につければ、国語の成績は安心です。
 ただし、読む力の基本は必要なので、難読力と速読力は、問題集読書でつけていく必要があります。


コメントフォーム
読解検定の問題文のページーー問題を解くことで読解力がつく検定試験 森川林 20190311 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
みむめも (スパム投稿を防ぐために五十音表の「みむめも」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
パソコン講習会 nane
 いったんわかってしまえば簡単なことでも 5/24
パソコン講習会 森川林
 わからないときは全然わからないが、わか 5/24
勉強の追加をさ 森川林
 それは、ひとことで言えば、課題が難しい 5/24
……次のコメント

オープン教育 1~3件
オープンの川
鳥の村 1~3件
鳥の村
虹の谷 1~3件
虹の谷
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■3.11を思い出す 3月11日
■お母さんとお喋りしながら作文の準備――親子で書く構想図の例【動画】 3月10日
■新しい作文のアップロードの仕方――googleフォトから作文の丘へ 3月10日
■中学生になったら作文の勉強 3月9日
■3.2の授業の動画をアップロード 3月8日
■東京医科大学医学部看護学科・東京女子医科大学看護学部 ・獨協医科大学看護学部看護学科 ・目白大学看護学部看護学科 ・東京医療大学ヒューマンケア学部看護学科・ 獨協医科大学附属看護専門学校 4月1日
■【合格速報】都立北園高校 3月8日
■作文は材料七分に腕三分――材料に関心が向く授業 3月8日
■発表学習クラスの発表から「なめこについて」 3月7日
■晩ごはんのおかずは何――発表学習クラスの授業のあとで 3月7日
■発表学習クラスの発表から――経験を学問に、学問を創造に【動画】 3月6日
■項目マークのシールを親子の知的な対応のきっかけに 3月6日
■寺オン作文クラスの参加者がコンセプトのわかりにくさくにもかかわらず次第に増えてきました 3月5日
■【合格速報】小山工業高等専門学校 3月5日
■【合格速報】都立竹早高校 3月5日
■小学4年生からの親子関係 3月5日
■寺オン作文クラス月1800の授業【動画一部】 3月4日
■子育ての基本は平凡――幼児期からの体験と日本語力 3月4日
■読書作文キャンプの1日目のバーベキュー広場 3月3日
■受験作文の印象を左右する語彙力――その語彙力を高める方法 3月3日
■少人数のオンライン作文の授業はこんな感じで【動画全約1時間】 3月2日
■【合格速報】県立松山東高校・新田高校普通科スーパー特進コース  4月2日
■自分で作る勉強――発表学習金1900の授業から 3月2日
■勉強の好きな子がいちばん――発表交流会木1800のクラスから 3月1日
■【合格速報】岡山県立倉敷天城中学校 ・岡山白陵中学校 4月2日
■幼児親子作文のすすめ(その1) 3月1日
■鳥の村に3.1週の授業の資料と動画をアップロード 2月28日
■寺子屋オンライン通信2019年3月号(改3.16) 2月28日
■発表学習クラスの発表の紹介――小学生時代はのびしろを育てる時期 2月28日
■親子作文と言葉遊びとダジャレ 2月27日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
発表交流会(20)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare