記事 3693番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2020/6/1
全教科の学力をつける自主学習の勉強の新しい方法
森川林 2019/04/22 08:58 

 最も能率のよい勉強の仕方は、いい教材を選び、その教材を完璧にマスターするために独学をすることです。
 この方法で勉強すると、驚くほど短期間で成績が急上昇します。

 しかし、この勉強法ができる人はほとんどいません。
 いろいろな理由が考えられますが、いちばんの理由は、ひとりでやるのは不安だということだと思います。

 そこで、多くの人が、塾や予備校を利用します。
 それは、やむを得ない面がありますし、また塾や予備校はいろいろなデータを用意してくれるので、自分の位置を知る情報が豊富だというよい面もあります。

 しかし、塾や予備校で教わる勉強のいちばんの弱点は、自分がもう学ぶ必要のないことまで教えられ、場合によっては宿題を出され、無駄な時間を過ごすことが多くなることです。
 今の勉強は、時間をかけて量を増やせば成績の上がるものがほとんどですから、その大量の宿題や長時間の学習をこなした生徒は確かに成績が上がります。
 しかし、その分、自分で考えたり工夫したり、あるいは読書をしたりという、自由で創造的な時間が少なくなってしまうのです。

 また、教わる勉強のもうひとつの弱点は、本当は自分が繰り返し理解し納得して確実に自分のものにしなければならない部分の勉強を、わかりやすく教えてもらうことによって、わかった気になってしまうことです。
 わかった気になると、本当にわかったことと、本当はあまりわかっていないことの区別がつかなくなります。
 これが、成績が途中で止まってしまう最も大きな原因になるのです。

 そこで、言葉の森が考えたのは、自主学習で全教科の学習を進め、その自主学習の進度をチェックするという方法でした。
 この方法は、勉強にたいする自覚のある生徒には大きな効果がありました。

 しかし、小学校低中学年のまだ勉強にあまり自覚のない生徒の場合は、自主学習だけでは先生に甘えてしまうことがありました。
 その結果、できていないことをできたことにしたり、やっていないことをやっていることにしたりということも一部に出てきました。

 これは、作文の勉強でも似た面があり、生徒と先生とのマンツーマンの指導では、自覚のない生徒は甘えてしまうことがあります。
 そのひとつの例が、書くことを決めてこないとか、課題を読んでこないとかいう勉強姿勢です。

 しかし、作文の寺オンクラスや、発表学習クラスの場合は、自覚して参加している生徒が多い面もありますが、どの生徒も、よく準備して授業に臨んでいます。
 すると、初めて参加した生徒や、準備せずに参加した生徒も、ほかの生徒の積極的な姿勢を見て影響を受け、自然に本人も自覚的に勉強に取り組むようになる面がありました。

 そこで、この集団の力学を、自主学習にもあてはめていくことを考えました。
 具体的には、今のマンツーマンの形の自主学習を、グループという形で行うことです。
 しかし、グループの時間が長くなると、肝心の自主学習自体の時間が少なくなってしまうので、基本は自主学習が中心です。

 この新しい形の自主学習をするためには、担当の先生が、自分のアカウトでZoomの運営をする必要があります。
 それは、メインルームとブレークアウトルームを使い分けて、グループ指導と個別指導を並行して行うためです。

 このシステムができると、全教科の学力を自主学習という形できわめて能率よく進めていくことができます。
 すると、学力をつけるためにわざわざ学習塾に行く必要はなくなり、自分のペースで余裕のある勉強ができるようになります。
 そして、余裕がありながら、密度のきわめて濃い勉強時間を過ごせるようになるのです。
小学456年生の勉強と生活の本
おすすめ→ 小学456年生の勉強と生活の本
小4・小5・小6の勉強の仕方、生活の仕方をくわしく解説。
小学生におすすめの本を、「物語」「説明文」に分けて紹介。
 

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
自主学習クラス(0) 

コメント欄

森川林 2019年4月22日 9時11分  
 独学できわめて短期間に成績を急上昇させた例は、世の中に時々紹介されます。
 しかし、その例のほとんどすべては、それ以外の方法がなかったというやむを得ない状況に置かれたことによるものです。
 だから、この独学の長所を、普通の方法として行えるようになるといいのです。
 それが、自主学習という方法です。


nane 2019年4月22日 9時19分  
 アメリカで今広がっていて、将来性の期待されている学習法に、ブレンディッド教育というものがあります。・
 これは、学校に通って、その学校でオンラインの個別授業を進めるという方法です。
 日本でも、たぶん一部の学校で行われつつあると思います。
 しかし、これはまだ過渡期の学習法です。
 リアルとオンラインの二つの長所を組み合わせたような形になっていますが、リアルとオンラインの間に必然的なつながりはありません。
 それは、もともとの問題が、リアルとオンラインの両立ということではなかったからです。
 本当の問題は、グループ学習と個別学習の両立というところにあるのです。

コメントフォーム
全教科の学力をつける自主学習の勉強の新しい方法 森川林 20190422 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
れろわを (スパム投稿を防ぐために五十音表の「れろわを」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
新着コメント1~3件
言葉の森が考え 森川林
 コスモス先生、ありがとうございます。 8:26
オンライン教育 nane
 言葉の森のオンラインは、リアルでできる 6:59
風邪の中をプロ 森川林
 サラさん、ありがとうございます。   6:52
……次のコメント

オープン教育 1~3件
オープンの川
鳥の村 1~3件
鳥の村
虹の谷 1~3件
虹の谷
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■読書作文キャンプ2日目 4月21日
■能率のよい文章の書き方――構想図、音声入力、四行詩 4月19日
■読書読解作文キャンプ4月のBBQはなくなり、そのかわりアスレチックに――汚れてもいい身軽な服装で 4月18日
■4月の発表交流会 4月18日
■4.3週の授業の動画をアップロードしました 4月18日
■身近な人の温かい眼差しが子供を育てる 4月18日
■今後予想される経済危機に対して前向きに取り組むための森林プロジェクト 4月17日
■なぜ「子ども」と書かずに「子供」と書くか 4月17日
■言葉の森が目指す未来の教育 4月15日
■作文教育から学校教育へ 4月15日
■小学生の作文力 4月13日
■小学6年生で、国語はよくできるのに、作文がものたりないという場合の対処の仕方 4月12日
■知識を記憶する必要はなくなるが、記憶力を育てることはますます必要になる――岡潔の文章を読んで 4月11日
■4月の読書読解作文キャンプ(横浜)のしおり 4月10日
■同じ作文の勉強でも、実力のつくものとそうでないものとがある 4月9日
■4.2週の授業の動画と関連資料(youtubeなど)をアップロードしました 4月8日
■新しい学力――発表学習の中で育つ思考力、創造力、表現力 4月7日
■記述力よりも現実的な作文力 4月6日
■今後予測される経済危機にどう対処するか――新しく来る未来の社会を展望する 4月6日
■寺オン作文クラス・発表学習クラスの見学受付中――自分から進んで取り組むときに、子供は最も成長する 4月5日
■ゴールデンウィークの那須家族キャンプ 4月4日
■3月の読解検定の結果――4月の読解検定は4月21日(日)10:00~10:45 4月4日
■読書読解作文キャンプ4月のお知らせ――4月20日(土)~21日(日) 4月3日
■受験作文を考える小学5、6年生の保護者向けの記事――合格力をつける作文の方法 4月3日
■小学1、2年生の保護者向けのおすすめの記事から――これからの日本語力は作文で 4月3日
■読書作文キャンプで、よく学び、よく遊び、自然と人間の触れ合いのある教育を 4月2日
■令和元年に期す 4月1日
■プログラミング教育の未来と新しい作文教育 4月1日
■春の読書作文キャンプ無事終了 3月31日
■今日から春の読書作文キャンプ 3月30日
……前の30件
RSS
RSSフィード

カテゴリー
全カテゴリー

QRコード


通学できる作文教室
森林プロジェクトの作文教室

リンク集
現在作成中です。
FJNBP-1337-6644-8260-5410 ソースネクスト





 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。