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構成用紙、暗唱用紙の廃止について as/1569.html
森川林 2012/06/28 15:49 
 言葉の森では、これまで小3以上は、構成用紙に構成図を書いてから作文を書くという練習を進めてきました。

 これは、学年が上がり中高生で難しい課題を書くようになると、書きながら考えるのではなく、考えてから書くという書き方が必要になるからです。

 この構成図は、自分の思いつきを短い文と矢印で平明図に広げるように書いていくものです。なぜ平面的に広げて書くかというと、自分の考えを平面に広げて一覧することによって発想が広がるからです。

 しかし、この構成図の書き方をのみこめず、平面的にではなく箇条書き的に書いてしまう人が多かったため、構成用紙という形式を作りました。そして、この構成図を書くという書き方もだんだん理解されてきたため、7月から構成用紙の配布を廃止することにしました。

 なぜ用紙やシールを廃止するかというと、今後、言葉の森の勉強をできるだけ特殊なツールを必要としないものにしていきたいからです

 (今の塾業界の行き方は逆で、その塾でなければ手に入らない教材をセールスポイントにしていることが多いと思います)

 それは、これからの学習というものは、どこかに通わないとできないようなものではなく、家庭でも自主的にできるものにしていく必要があるからです。


 暗唱用紙についても同様です。暗唱は、100字の文章を30回音読するという方法が基本です。ストーリーのある事実中心の文章ではそれほど多くの回数を繰り返さなくても暗唱できますが、説明文だと30回ぐらいの音読の反復で暗唱できるようになります。

 ところが、この30回繰り返すというのが意外に難しく、指を折って数えるようなやり方だと途中で何回かわからなくなり、自然に繰り返しの回数が短くなり、その結果暗唱ができないとか難しいとかいうことになりやすいのです。

 暗唱用紙を使うと、回数が形として残るので、苦手な子でも用紙を折っているうちに自然に暗唱ができるという効果がありました。しかし、この繰り返しのコツさえわかれば、特に暗唱用紙を使わなくてもいいということと、暗唱用紙の代わりに普通のA4サイズの紙を同じような形に切ればいいということで、この用紙も廃止することにしました。これも、ツールがないと勉強できないというようなことにしないための簡略化の一環です。


 以上、シールや用紙の廃止について、なにとぞご理解くださるようお願い申し上げます。


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小2、小4、小6の7-9月の暗唱長文 as/1568.html
森川林 2012/06/26 17:22 
 小2、小4、小6の7-9月の暗唱長文のPDFファイルはこちらです。

▽小2
https://www.mori7.com/e/s2.pdf
▽小4
https://www.mori7.com/e/s4.pdf
▽小6
https://www.mori7.com/e/s6.pdf

 (同じものは、7月1週の「山のたより」でもお送りします)

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記事 1567番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/16
暗唱長文に前学年と重複しているものが as/1567.html
森川林 2012/06/24 11:54 
 7月からの課題フォルダをお送りしましたが、その中の暗唱長文が前学年と同じになっている学年がありました。(小2、小4、小6)
 7月1週の山のたよりと一緒に、新しい暗唱長文をお送りします。とりあえず7月1週は、その重複している長文の1・2・3番の300字を暗唱しておいてくださるようお願いします。
 なお、新しい暗唱長文は、課題フォルダのページで見ることもできます。
https://www.mori7.net/mine/index.php?sinngakki=on
(6月28日まで)
https://www.mori7.net/mine/index.php
(6月29日以降)

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記事 1566番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/16
子供の勉強をコントロールしすぎて親子喧嘩に as/1566.html
森川林 2012/06/23 13:14 


 子供が小学校中学年までは、親の言うことをよく聞きます。

 そこで、親はつい子供ができないことを早く教えてしまおうとします。親にとってはすっかりできることでも、子供にとってはまだ慣れていないことが多いので、親が期待するほどにはなかなか上手にできません。

 しかし、そこで、「また間違えた」「まだできないの」「お母さんなんて……」などと言い出すと、子供がだんだん親に教わることを負担に感じてきます。

 本当は、親は気長に、同じ間違いを何度繰り返してもにこにこ訂正してあげればいいのですが、2、3回ですぐできるようにならなければ叱るというような教え方をしてしまうのです。子供に勉強を教えるときは、気長にやるようにしてください。

 小学校低学年のころに、親が子供をコントロールしすぎると、小学校高学年になってからその反動で、子供は親の言うことを聞かなくなります。本当は、学年が上がってからの方が親のアドバイスが重要になるので、低学年のころに無理強いしたために、肝心の高学年になってから親の言うことを聞かなくなるということが多いのです。

 もちろん、同じことは高学年になってからも言えます。小学校高学年で親がコントロールしすぎると、中学生や高校生になってから親との対話がなくなってきます。親子のいい関係を続けていくためには、小さいころから親が子供の意志を尊重していく必要があるのです。

 しかし、それはもちろん子供の言うがままにすることではありません。親の意見を無理矢理押し付けることが必要な場面も、子供の成長の過程には必ずあります。しかし、それは躾のような肝心な場面だけにとどめておき、日常生活のほとんどは子供とにこやかに過ごす忍耐力を持っていくことが大事です。

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記事 1565番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/16
激動の時代に子供たちをどう育てるか 4 as/1565.html
森川林 2012/06/22 23:33 



 新しい産業は、まだ形あるものとしては現れていませんが、今後それらが登場するときに最も求められる人材は、記憶力と受験ノウハウと長時間の学習で高学歴を達成した人間ではなく、どの分野であっても自分なりの創造性を発揮することのできる人間です。そして、この創造性こそが、未来の産業の土台となる学力であり、教育の本来達成すべき目標なのです。

 だから、今の時代の子育てでまず考えておかなければならないのは個性と創造性であり、その個性と創造性を支えるものとしてバランスの取れた学力が必要だという関係になっているのです。そのために、作文のような学習を通して創造性を身につけていく必要があります。もちろん作文以外に生活のさまざまな場面で、子供の創造性を育てる機会を作っていく必要があります。それは、勉強の成績を上げるのと同じかそれ以上の重要さがあります。


 さて、未来の新しい産業が広がる前に、実は一波乱があるだろうというのが現在の世界の情勢です。その波乱は、これまでの体制の行き詰まりと腐敗を吹き飛ばし、新しい社会を作り出すために必要なのだと考えなければなりません。波乱はないにこしたことはありませんが、古い体制が静かに片づけられて新しい体制に移行するというのはやはり難しいようなのです。

 その難しさを示す象徴的な出来事が、現在の、安全性の保証できない原発の再開、無駄の削減を伴わない消費税の増税、アメリカと対等に交渉のできないTPPの受け入れなどです。原発にしても、消費税にしても、TPPにしても、為政者の目が本当に国民の方を向いているのであれば、一概に悪いわけではありません。しかし、その目の向いている方向は、国民ではなく旧来の利権集団なのです。

 99パーセントの国民の声が無視され、1パーセントの集団の利益が国を動かしているというのが、今の日本及び世界の現状です。そして、その1パーセントの集団が維持しようとしている体制は、今どこから破綻が起きてもおかしくないほど行き詰まっています。

 では、その破綻はどのようにして起き、それがどのように展開して新しい社会が来るのでしょうか。

 まず、EU、又は中国、又はアメリカ、又は日本で、ある金融機関が債務に押しつぶされ破綻するとします。一つの金融機関の破綻は、他の金融機関にも連鎖する可能性があるので、国は紙幣を印刷することによってその金融危機を救済します。しかし、そういう救済を繰り返しているだけでは何も解決しません。だから、国は、影響力の限られた小さな金融機関は破綻するに任せ、影響力のある大きい金融機関は救うことで、小さなところから破綻を段階的に演出しソフトランディングを行おうとします。ところが、その破綻の原因に大きくからんでいるのがデリバティブの巨大な博打ですから、小さな金融機関の破綻だと思っていたものが、博打の途方もない勝ち負けに結びつくことがあります。すると、小さな破綻が小さな破綻では済まなくなり、次々と破綻が連鎖していくようになります。言わば核分裂反応のような破綻の連鎖が起きた場合、国にどれだけマネーを印刷する権限があろうと、その破綻のスピードと巨大さに印刷の方が間に合わなくなるのです。この破綻の連鎖を事前に救う手だてがあるとすれば、それは全世界的な徳政令ですが、国どうしの利害の異なる国際社会では、そのような大胆な政策は行えない可能性の方が高いでしょう。かくして、一つの小さな金融機関の破綻から始まった破綻の連鎖は、他の大きな金融機関も巻き込み、国境を越えて世界的な規模の経済破綻に発展するのです。

 しかし、このときに唯一破綻のドミノ現象を回避ないし緩和できる国があるとすれば、それが日本です。日本にそのとき強力なリーダーがいれば、円を大量に印刷して日本の企業と日本の国民だけはすべて救う政策をとることができます。しかし、博打の勝ち負けは金額の桁が違いすぎるために救済の対象には含めません。また、ここが最も重要なことですが、日本企業が日本以外の国から請求される債務は踏み倒すことです。踏み倒すということで語弊があるなら、支払期限を無期限に延期することです。そうして、日本を世界経済の破綻の連鎖から守ることが、やがて世界の復興につながるのです。

 もちろん、日本が首尾よく破綻の連鎖から免れたとしても、世界経済との関連で日本もまた深刻な不況に陥ります。しかし、そこで初めてこれまでの利権の体制も大きく揺らぐのです。あるいは、人類の英知はもっと穏やかに古い体制を少しずつ片づけ新しい社会を作ることができるかもしれません。しかし、今の原発、消費税、TPPなどに見られる混迷を見ると、人類の英知は破綻を回避するほどにまだ育っていなかった可能性の方が高いと思います。(つづく)

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