ご質問やご相談は掲示板で自由に。分野別の貴重な情報も掲載 頭をよくする作文の勉強法(その4)――親子で作文の話題作りを楽しむ 頭をよくする作文の勉強法(その3)――玉子焼き作りを題材にした低学年の作文の例 頭をよくする作文の勉強法(その2)――作文をきっかけにした親子の対話作り 頭をよくする作文の勉強法――最初の目標は、書くことが苦にならなくなることだが

記事 2639番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/8/15 
頭をよくする作文の勉強法(その5)――家族で盛り上がる小1の親子作文
森川林 2016/08/27 12:20 


 作文の勉強は、特に低学年の自由な題名のときほど、親子の知的な面白い対話が工夫できます。
 そして、小1から小3にかけての時期は、子供の言語感覚が育つ最も大切な時期なのです。

 その研究結果を初めて実証したのが、東京医科歯科大学の角田忠信医学博士です。
 角田氏の研究によると、外国人でも日本の国で小1から小3の時期を送ると日本語脳になり、日本人でも同じ時期に海外で暮らすとその現地の言語脳になるそうです。
 つまり、この時期に身につけた言葉の感覚は、一生の言語生活の土台になるのです。

 だから、小1からできるだけ豊かな言葉を交わす生活を送っていくといいのですが、小1のころは「話す」「聞く」はできても、まだ「読む」は少したどたどしく、「書く」にいたってはまだほとんどできない子もいます。
 それは、もちろん年齢的なことですから、焦る必要はないのですが、作文ということになると、「もう少し書けるようになってから」と、つい親は思ってしまうのです。

 逆に、小1のころからがんばって書かせようとすると、子供に無理強いをする場面も出てきます。
 そこで、活用できるのが親子作文という方法です。

 親子作文の原理は、単純です。
 子供は、自分が楽にできる範囲でお母さん、又はお父さんと話をします。
 話をするだけですから、小1の子でも自由にできます。

 その子供の話と親の話を、親が構想図という形で、聞きながらどんどんメモしていきます。
 大体10分ぐらいすると、メモがA4用紙で1枚を埋めるぐらいになります。

 そのあと、親がそれをそのまま作文に書いていきます。
 そのときに、普通に書いていけば、会話は改行になりますし、句読点も適宜打つようになります。
 子供向けに無理にひらがなで書く必要はありません。親が普通に使っている漢字仮名交じり文で書いていくのです。

 作文を書き終えたら、漢字にはふりがなをふっておき、子供でも読めるようにしておきます。
 その作文を子供に読んでもらってもいいし、親が読んであげてもかまいません。
 子供に読ませるときは、その読み方をいつも褒めて励ましてあげることが大事です。
 だから、読み方を褒める見込みがまだないうちは、親が読んであげる形でいいのです。

 親が作文を書いて、どうして子供の勉強になるかというと、第一の理由は、子供は親の後ろ姿を見て育つので、親が楽しそうに作文を書いているのを見ると、自分もそういうことをやってみたくなるからです。
 読書の場合も、親が子供に読書姿を見せていると、子供も自然に読書好きになります。
 勉強で最も大事なのは、意欲的に取り組むということなので、子供に作文を書きたい気持ちが生まれるということが重要なことなのです。これは、多くの人が見落としがちな点だと思います。

 第二の理由は、正しい書き方を自然に覚えるということです。
 親は、文章を書くときに、句読点をつけたり、会話をカギカッコをつけて改行したりすることを自然なことのようにやっていますが、実際には、口で話し耳で聞く言葉の場合は、句読点もカギカッコも改行もありません。
 そのため、小1の子供が作文を書くときに、最もつまずくのが、この原稿の書き方という表記の部分なのです。
 子供は、作文の中身を見てもらいたいのに、親は表記のミスにすぐに目が行ってしまいます。そこで、作文の勉強は親子のすれ違いになることが多いのです。

 しかし、自分が話したことをお母さん又はお父さんが書いてくれるのであれば、口で話すことがどのように文章化されるかということがすぐにわかります。
 これをもし、作文の書き方を教えてもらうような勉強として、「会話は行を変えて書く」とか「文の終わりにはまるをつける」などという説明を受けると、途端に退屈な勉強になります。
 勉強としてではなく、親子の楽しい対話として自然に勉強と同じことができるようにしていくことが大事なのです。

 親子作文は、親子の対話を通して、語彙の力と、考えて聞く力と、考えて話す力が同時に育ちます。

 そして、この親子作文は、その場で話をした親子の間だけでとどまらず、ほかの家族にも広げていくことができます。
 親子の二人の対話だけであれば、それを録音でもしておかなければならないかぎり、その場にいないほかの人がその対話の内容に参加することができません。
 ところが、作文という形であれば、お母さんと子供が話して親子作文にした内容を、あとでお父さんやおじいちゃんやおばあちゃんも見ることができます。

 その場にいない人でも、親子の合作の作文を見て、そこにコメントを書き加えることができます。もちろん、そのコメントにもふりがなをふっておきます。
 すると、その作文は、家族全員が共有する対話の場になっていくのです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 親子作文コース(9) 対話(45) 

コメント欄

森川林 2016年8月27日 12時25分  
 本格的にやる習い事は、6歳から始めるのがよいと言われています。
 作文も6歳から始めるのが本当はいちばんいいのです。
 しかし、6歳ではまだ文字が上手に書けません。
 左ききの子は、「く」の字を逆に、「>」などと書いたりすることもあります。うちの子でした(笑)。

コメントフォーム
頭をよくする作文の勉強法(その5)――家族で盛り上がる小1の親子作文  森川林 20160827 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
よらりる (スパム投稿を防ぐために五十音表の「よらりる」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
言葉の森が森林 nane
 寺子屋オンラインも森林プロジェクトも、 5:5
言葉の森が森林 森川林
 私(森川林)は自分の力では大したことは 4:50
幼児や低学年の nane
 低学年のころは、勉強よりも、思考力を育 8/14
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■ご質問やご相談は掲示板で自由に。分野別の貴重な情報も掲載 8月27日
■頭をよくする作文の勉強法(その4)――親子で作文の話題作りを楽しむ 8月25日
■頭をよくする作文の勉強法(その3)――玉子焼き作りを題材にした低学年の作文の例 8月24日
■頭をよくする作文の勉強法(その2)――作文をきっかけにした親子の対話作り 8月23日
■頭をよくする作文の勉強法――最初の目標は、書くことが苦にならなくなることだが 8月22日
■公立中高一貫校向けの受験作文コースがスタートします 8月21日
■「まず感想文コンクールありき」の宿題ではなく、子供のことを考えた宿題を 8月20日
■オープン教育掲示板の紹介――Facebookグループ、Google+コミュニティとも連動 8月19日
■寺子屋オンエアで毎日の自学自習の習慣を 8月5日
■7月4週の読書実験クラブ「折って折ってまた切って」――本日8月2日の参加者募集中 8月2日
■受験作文コースの募集を開始 7月31日
■「オンエア講座+スタディサプリ」にモニター参加を希望される小4~中3の保護者の皆様へ 7月25日
■夏の合宿、好天のうちに無事終了 7月24日
■これからの学力は作文力――その基礎は親子の遊び 7月22日
■読み聞かせの動画「肌の色、シカのつの、シオマネキ、時計」 7月20日
■これからの時代の最も能率のよい勉強法――スタディサプリを活用した家庭学習 7月18日
■家庭学習で余裕のある密度の濃い教育を――森の学校オンエア 7月17日
■森の学校オンエア、3つの本講座スタート 7月15日
■国語の思考力、数学の思考力 7月13日
■足あとが肥料になる家庭教育 7月12日
■甘い子育てと辛い子育てをバランスよく 7月11日
■小1から中3までのオンエア講座を今後広げていきます 7月10日
■中学1~3年生は、第一に自分で計画を立てて勉強するという自覚、第二に国語の難読力 7月5日
■小学4~6年生は、学校の勉強ではものたりないはず。考える勉強を行う機会を作る 7月4日
■小学1~3年生の学力は、問題集を解くことによってではなく、少し難しい読書と対話によって育つ 7月4日
■微妙になりつつある中学受験という選択肢――むしろ家庭学習で中高一貫校並みの勉強を 7月1日
■勉強力と文化力 6月29日
■作文の苦手は作られる 6月28日
■模擬試験の結果をどう見るか 6月27日
■国語の問題文も本も、読むものではなく頭に入れるもの(その2) 6月23日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare