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ほかの子がやっていると自然に自分もできるようになる【動画】
森川林 2018/12/22 22:27 

 寺子屋オンラインの少人数クラスでは、集団の力学がよい形で働くことがあります。

 例えば、あるクラスで、一人の子が暗唱をすらすら言うと、それを見たほかの子が感心して、その後みんなが暗唱をするようになったということがあります。
 親子の関係だけで暗唱を続けようとすると、無理なくできる子もいますが、場合によっては親が強制し子供が反発するという関係になってしまうこともあります。
 みんなでやっていると、それが無理なくできるようになるのです。

 しかし、これは、少人数クラスの力学と家庭での習慣の両方がなければうまく行きません。
 家庭では、毎日の暗唱時間を確保することが大事で、その習慣を成果として引き出し、やる気を高めるのが集団の力学です。

 また、作文のアドバイスでも、ある子に、直接、「もっとこう書いた方がいい」とアドバイスをすると、その子の元の作文を否定するような形になってしまうことがあります。
 しかし、ほかの子の作文のよいところをみんなの前で褒めると、ほかの子もそのよいところを身につけるようになるということがあります。

 よく、「よいところを褒めるか、悪いところを直すか」ということが作文指導の二つの方法論として論議されることがありますが、グループで作文指導をしていると、どの子も全部よいところを褒める形で、ほかの子も自然に悪いところを直すようになるという理想的な形になることがよくあるのです。

 作文以外でも、ほかの子のよいところにみんなが影響を受けて、そのグループ全体がよくなるということがあります。
 例えば、みんなの作文を発表したあと、順にほかの子に対する質問や感想を言ってもらうことがあります。
 そののとき、最初はほとんどの子がうまく質問や感想を言えません。
 それは、相手の作文や発表を注意して見ていないからです。
 だから、うろ覚えで、直前の発表についてとってつけたような感想を言ったり、中には、感想が「ありません」と済ませてしまう子も出てきます。

 ところが、中に、ほかの子の発表すべてについて簡単なメモをつけておき、全員についてひとことずつ簡潔な質問や感想を言えるような子が出てきます。
 すると、みんながその感想の言い方に感心して、やがてどの子もそのような感想の言い方ができるようになるのです。

 入試の作文課題などで、放送を聞いて答えるという問題が出されるところがあります。
 こういう問題のときは、聞いたことを的確にメモしておくことが必要になります。
 ところが、多くの生徒は日常的な学習の中で、人の話をメモしながら聞くという習慣を持っていません。
 ですから、少人数クラスでの感想の発表は、勉強にも将来の社会生活にも役立つコミュニケーション力をつける機会になっているのです。


 現在、寺子屋オンラインクラスは、担当できる講師がまだ少ないせいもあり、本格的な募集を行っていません。
 しかし、今後は、個別指導でも、集団指導でもない、5、6人の少人数クラス指導といいうものが広がってくると思います。
 そのために、今後、寺子屋オンライン講師育成講座に力を入れていく予定です。

▼寺オン作文クラスの質問感想の様子
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コメント欄

森川林 2018年12月22日 22時39分  
 昔の子供は、上の子と一緒に遊ぶ中でいろいろなことを身につけました。
 親に言われても難しく感じてなかなかできないことが、友達が一緒だと自然にできるようになったのです。
 子供の成長には、そういう集団の力が欠かせないのだと思います。


nane 2018年12月22日 23時3分  
 子供たちの感想の述べ方が、毎回前向きで感心することが多い。
 みんなが互いに相手のいいところを見ているということがよくわかる。
 どの子も、性格がいいなあ。

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