ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 新小学1、2年生の勉強の仕方―家庭で豊かな日本語を身につける Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4001番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2022/8/11
新小学1、2年生の勉強の仕方―家庭で豊かな日本語を身につける as/4001.html
森川林 2020/02/08 08:30 

 言葉の森の生徒向けに、学年別の勉強の仕方の小冊子をお送りしました。
(海外の方には、のちほどメールでお送りします。)
 その小冊子の記事を5回に分けて掲載します。・

■小学1、2年生の勉強の仕方

 小学校低学年のころは、楽しく毎日同じことを続けるという習慣をつける時期です。

 いろいろな教材・教具を利用して目新しいことを次々と行っても力はつきません。

 例えば、通信教材のドリルをしたり、CDを聞かせたり、いろいろな習い事に行かせたりするのは、あまった時間に余禄としてやらせる分には問題ありませんが、中心はあくまでも毎日家庭で同じようにやっていく学習、例えば、音読、暗唱、読書、対話などです。

 なぜかというと、教材を利用した学習やどこかに通って行う習い事は、その教材や習い事をやめれば、もう続かないからです。子供の学力は、週に何回かの学習や、数ヶ月の継続でつくものではありません。何年も毎日同じことをやることによって本当の実力がついてきます。毎日同じことを続けるためには、特定の教材に頼らずに家庭で行える単純な学習を続けていくことが大切です。それが、音読、暗唱、読書、対話です。

 単純な学習は、子供が飽きるので続けさせにくいと考える人もいると思います。しかし、ここで、子供が飽きないように目新しい教材を次から次へとこなすのでは力はつきません。低学年の毎日の学習は、勉強というよりもしつけと考えていくとよいと思います。朝起きたらあいさつをする、ご飯の前に顔を洗う、食事のあとに歯を磨くなどということと同じしつけとして、毎日同じように音読、暗唱、読書、対話をしていくのです。

 そのためには、その学習をしたからといって特別な褒美を出す必要はありません。通信教材の中には、勉強すると褒美が出るような仕組みで子供の意欲を引き出す工夫をしているものがあります。しかし、褒美によって勉強するという発想では、しつけはできません。毎日の学習を、生活のルールとして当然のこととして行っていくことによって、子供が自立して勉強する力が育っていくのです。

 褒美を出してやらせないことと同じように大事なことは、あくまでも楽しく続けるということです。注意したり叱ったりしてやらせるというのは、褒美でやらせるのと同じく、子供の自主性を損ないます。しかし、どの子にも個性があり、どの親にも個性があるように、一律のやり方でだれにでもできる万能な方法というのはありません。すべて、お母さんやお父さんが毎日の試行錯誤の中で少しずつ、その子に合ったやり方を工夫していくことです。

 ただし、低学年の目標は簡単です。ひとことで言えば、楽しく続けさせるというだけです。この目標をしっかり押さえて、できるだけ叱ったり注意したりしないことと、安易に休んだり中止したりしないことを守っていけば、だんだんと家庭学習のコツがつかめてきます。

 小学校1、2年生のころに家庭学習の習慣がつけば、それはそのまま小学校中高学年での勉強につなげていくことができます。小学校低学年のころに、親が家庭での毎日の学習習慣をうまくつけることができないと、中高学年になったときに塾などの外部の教育機関に頼るようになります。塾を利用することはよいのですが、塾がないと勉強ができないとか、塾でしか勉強できないというようになっては本末転倒です。家庭での学習が中心で、塾や予備校は補助的に利用するという形でやっていくのが理想的な勉強の姿です。なぜかというと、塾や予備校はどれほど優れた先生がいても、一人ひとりの子供の特性に合った指導はできないので、どうしても生徒集団全体に向けた一般的な勉強をさせるしかないからです。この塾の勉強をそのまま真に受けると、無駄の多い不必要な勉強までもしなければならなくなり、勉強以外の時間がどんどん少なくなっていきます。そして、勉強の時間が長すぎる小学校生活を送った子の多くは、勉強に対するマイナス感情からなかなか抜け出せず、自分から進んで勉強するという姿勢になるのが遅れるのです。

 さて、小学校1、2年生は、親の言うことを素直に聞く時期です。この時期に既に親の言うことを素直に聞けないというのは、親のそれまでの育て方に問題があります。しかし、これも、万人に共通な特効薬はありません。親が試行錯誤の中で、よりよい親子関係を作っていくように日々工夫していかなければなりません。

 小学校低学年のころの子供が、親の言うことを素直に聞くということから、実は大きな問題が生じることがあります。それは、親が、子供にとっては苦しい勉強をさせすぎる場合があることです。子供は内心嫌だと思っていても、親にさからうことができません。それで、親の指示に応える形で苦痛の大きい勉強に耐えていることがあります。これが、子供の将来の勉強嫌いのもとになることも多いのです。

 また、苦しい気持ちで勉強したことは、そのときは勉強の成果として残っているように見えますが、その知識が失われることもまた早いのです。小学校低学年では、勉強をすれば、その分の成績は必ず上がります。だから、親はそのまま勉強させればどこまでも成績がよくなるように思いがちです。それが無理強いの勉強のもとになるのです。しかし、このようにして無理に身につけたことは、時間がたつと消えてしまうことが多くなります。

 大人でも、自分の子供時代の記憶をたどると、先生や友達と仲よく楽しく生活していた時期のことはよく覚えていますが、先生や友達と相性が悪くて学校生活があまり面白くなかった時期のことはほとんど覚えていません。勉強でも同じです。苦しい思いをして勉強しても、その勉強は記憶から抜けてしまうことが早くなるのです。

 また、もっと大事なことは、勉強というのは、本人が本気で取り組み始めたときに、それまでの何十倍もの吸収力を発揮するものだということです。小学校低学年のころに自覚も意欲もなく身につけたことがどれほど多いように見えても、それらは、その後、子供が中学生や高校生になって自覚して勉強に取り組むようになったときに、簡単に逆転されてしまうのです。

 だから、低学年の勉強で大事なことは、決して厳しく叱るような形でやらないということです。勉強というよりも、親子で対話を楽しむような感覚で取り組んでいくことが大切です。勉強が終わって、子供が、「ああ、面白かった」と思えるような勉強をすることが理想です。

 小学校低学年の学力で最も大切なものは何かというと、日本語を豊かにすることに尽きます。低学年のときに、日本語を豊かにしておけば、そのほかの勉強はやる気になったときにいつでも伸ばすことができます。

 しかし、日本語を豊かにする勉強は、国語のドリルのようなものではできません。日本語の力は、日本語を豊かに交わす生活の中で身につきます。ですから、小学校低学年の日本語の勉強は、音読、暗唱、読書、対話などになるのです。

 この中で、対話の重要性は意外と見落とされがちです。言葉というものは、そのときの感情と結びついて吸収されます。例えば、何かのことわざを覚える場合でも、ことわざ集やことわざの問題集で覚えるのと、対話の中で覚えるのとどちらが感情豊かに受け止められるかと言えば、対話の中でそのことわざを聞いたときです。読書というものも、ストーリーの臨場感がある場合は、使われている言葉を感情豊かに吸収する方法になります。だから、国語の問題集をやっている子よりも、ただ本を読んでいる子の方が国語力は育つのです。

 対話は、読書以上に子供の感情に働きかけます。特に、小学校低学年のころは、親と交わす楽しい会話が、読書の何倍もの効果を生み出します。

 このときも対話の基本は、楽しい話を明るく話すということです。しかし、単に明るく楽しいだけでは効果がありません。親が、意識的に、やや難しい内容を、やや難しい言葉を使って、やや複雑な文で話すということが大事です。その子にとって興味の持てる内容を、面白おかしく、やや難しく話すということは、その子と一緒に暮らしている親でなければなかなかできません。しかし、この対話の仕方に慣れてくると、特別の勉強などしなくても、いつでもどこでも、勉強以上に効果のある日本語の学習ができるようになるのです。

■言葉の森では、どういう勉強をするか

・作文の字数は100字から400字です。
・自由な題名ですので、毎週あった出来事の中から作文に書くことを見つけて書きます。
・毎週楽しく作文を書く習慣をつけていきます。
・正しく書くことも目標のひとつですが、注意したことがすぐに直らなくても焦らずに気長に見ていきます。
・欠点を直すのではなく、まず書いたことを認めて、家族での楽しい話題として取り上げていくようにします。


 オンライン4人クラスの夏期講習で、充実した夏休みを過ごそう!
オンライン夏期講習 ★1クラスの定員4名。個別指導と対話のある新しいオンライン教育。作文、親子作文、読書感想文、受験作文ほか。幼長~高3。
 

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森の特徴(83) 生徒父母連絡(78) 

コメント欄

森川林 2020年2月8日 8時41分  
 小学1、2年生は、学校の勉強も基本的な易しいことばかりなので、勉強に関する心配をしている人はほとんどいないと思います。
 しかし、実は、ここで学力の大きな差がすでに生まれています。
 英語や算数は、やればすぐに効果が出るので、そこに関心を向ける人が多いのですが、本当の差は、日本語の語彙力の中で生まれています。
 しかし、日本語力の差は、話をしている分には表面には出てきません。
 読み書きの中で、初めて出てくるのです。


nane 2020年2月8日 8時45分  
 小学1、2年生で作文を上手に書けるという子はまずいません。
 だから、3年生ぐらいになって普通に文章が書けるようになってから作文の勉強を始めようかと思う人が多いのですが、それが実は逆です。
 まだ字もしっかり書けない時期からでも、親子作文で作文の勉強を始めていくといいのです。
 しかし、ここで注意することは、うまく書かせようとしないことです。
 書くことと、書く準備をすることを楽しむように勉強をしていくのです。


コメントフォーム
新小学1、2年生の勉強の仕方―家庭で豊かな日本語を身につける 森川林 20200208 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
はひふへ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「はひふへ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森の特徴(83) 生徒父母連絡(78) 
新着コメント1~5件
作文の書き方— 森川林
 普通に「~」と書けばいいです。 8/3
作文の書き方— 931
原稿用紙に〜を書きたいのですがどの様に書けば良いのか教えて下 8/2
作文自動採点ソ 森川林
 森リン採点は、こちらの方で入れてください。 ▽ htt 7/19
作文自動採点ソ NNN
私は興味のある職種が2つあります。    1つ目はエンジ 7/18
兄弟で作文を書 シナモロ
参考になりました 7/15
……次のコメント

過去の記事

過去の1~5件目を表示
■合格しなくたって大丈夫 2月7日
■【合格速報】鎌倉学園中学校、横浜国大附属横浜中学校 2月7日
■【合格速報】芦屋国際中等教育学校 2月6日
■【合格速報】学習院大学文学部英語英米文化学科 2月6日
■【合格速報】学芸大学附属国際中学校 2月5日
……前の5件
RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
講師のブログ
代表プロフィール
森川林日記
中根facebook

Zoomサインイン
ソースネクスト






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習