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言葉の森の作文の構成の指導――中学生高校生は本格的に考える作文に as/4308.html
森川林 2021/08/11 22:10 


●動画:https://youtu.be/4UgOUcCQOfI

 言葉の森の作文指導は、小学生までは主に表現項目の指導です。
 たとえを入れたり、書き出しの工夫をしたり、結びの工夫をしたりという表現の工夫をすることが勉強の中心になります。

 少し難しいのが結びの工夫です。
 結びの工夫をうまくするには、書き出しも工夫しておくことが必要ですが、この書き出しの工夫を会話の書き出しなどでありきたりに書いてしまう子が結構多くいます。
 会話の書き出しは、小学生の最初のころにする書き方ですが、これをいつまでも続けてしまう子もいるのです。
 書き出しの工夫は、情景の書き出しとして工夫する方が、結びもうまくまとめやすくなります。

 しかし、ここまではあくまでも表現上の工夫ですから、あまり頭を使うわけではありません。

 頭を使って書くのは、中学生の構成中心の作文を書くようになってからです。

 以下、構成の工夫の概略を書きますが、勘のいい人はこの概略の説明だけですべてわかると思います。
 しかし、普通は、実際に具体的に書く指導を受けないとわかりません。

 中学生の構成の項目は、複数の理由です。
 中学生になったばかりの生徒は、「理由を書く」という抽象的なことが理解できず、いつまもで実例を書いてしまう子が結構います。
 「理由を書く」ということは、抽象的な頭の使い方を必要とするので、なかなかできない子も多いのです。

 理由の書き方は、4つあります。
 AとBの二つの意見がありAに賛成する場合、第一はAのよい理由です。第二はAの悪くない理由です。第三はBの悪い理由です。第四はBのよくない理由です。
 このように考えると、複数の理由はすぐに出てきます。

 中学2年生は複数の意見を書きます。
 この複数の意見を総合化するところが難しいので、ほとんどの生徒は折衷案を書いてしまいます。
 途中までの展開がよく書けていても、結びが折衷的な意見になると、竜頭蛇尾というか、全体にものたりない作文になってしまいます。

 総合化の主題は、意見の次元を変えることが必要です。
 例えば、Aという意見も確かによい、しかしBという意見もよい、だが大事なのはAかBかという方法ではなく、その目的とする(又は結果とする)Cなのだ、という書き方です。
 これは、逆にも言えて、Aという目的もよい、しかしBという目的もよい、だが本当に大事なのはそれをどう実現するかという方法Cなのだ、というふうにも書けます。
 次元を変えることによって、堂々巡りの意見から、新しい展開になっていくのです。

 中学3年生と高校1年生は、複数の方法です。
 ほとんどの生徒は、方法を個人的、人間的なことで書いてしまいます。
 しかし、第一の方法を人間の心構えようなことで書いたら、第二の方法は話を広げて社会的な方法として書いていくのです。
 この方法の広がりということが大事です。

 高校2年生は、複数の原因です。
 実例はいくらでも多様に書けますが、原因の種類はかなり限られます。
 社会的な問題の原因は、共通していることが多いからです。
 この原因の書き方は、ひとつは歴史的原因です。もうひとつは社会的原因です。
 こういう縦軸と横軸の広がりをもたせることが大事です。

 高校3年生は、原因のほかに対策を考えます。
 対策の書き方の方向は、4つあります。
 自主、民主、公開、発明という方向です。
 世の中の多くの問題は、自主、民主、公開によって解決に向かいますが、物事を本質的に解決するものは実は発明なのです。

 高校2年生の社会問題の主題は、簡単に書けますが、高校3年生の予測問題の主題は、頭を一度ひねらないと書けません。
 予測問題の主題とは、今の社会問題が解決したあとに出てくる問題です。
 これはかなり頭を使うので、講師であっても、アドリブではなかなか教えられません。

 このように考えると、作文とは、小学生のころは主に表現力の勉強のように見えますが、本当は思考力の勉強なのだということがわかります。



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