話は長くなりそうですが、簡単に。
これまでの作文教育のいちばんの弱点は、客観的な評価ができないことでした。
これは、現在でもそうです。
学校の作文試験でも、塾や予備校の作文模試でも、客観的な評価をしているところはどこにもありません。
「構成A、表現B、意見C……」などという評価がつくことがありますが、その根拠は、つけている本人も説明できません。
では、将来、AIが作文を評価できるようになるのではないかという考えもありますが、そのときの問題は、評価の中身がブラックボックスであることです。
ブラックボックスの評価で努力できるのは、同じブラックボックスの機械だけで、人間はそういう努力はできません。
人間の努力には、明確な言語化された理由が必要なのです。
さて、そこで言葉の森では、作文の客観的な評価のシステムを「森リン」として作りました。
しかし、その森リンを作ったときの言語解析システムのchasenが古くなったので、新たにmecabというシステムを導入することにしました。
そのために、サーバーのOSを変えなければならなくなりました。(2024年11月)
しかし、OSを変えると、これまで動いていたページのほとんどすべてが動かなくなりました(笑)。
しばらくは、その対応で毎日を過ごしていました。
その後、大体のページが安定してきたので、森リンを新しい形態素解析システムで作り直すことにしました。
それは比較的うまく行ったのですが、そのころChatGPTのAIが誰にも使えるようになっていたことに気が付きました。
そこで、新しい森リンは、AIの講評も入れられるようにしたのです。
ここまでは順調でした。
しかし、ちょうどこの2025年の8月下旬からいろいろなトラブルが続き、森リンが急に使えなくなりました。
その対応に時間を費やして、やっと今日9月18日(木)に森リンが復活するようになりました。
そのため、今日は朝2時ごろから夕方の16時ごろまで、ずっとその作業をしていました。
昔は、そういうときはストレスがたまったのですが、今はそういうことはありません。
淡々と、「やってられないなあ(笑)」と思いながら、単純な作業を繰り返していました。
今は、どんなことがあっても漠然と、「そういう困難があるのは、それを受け入れろということだ」というと思うからです。
まだ、何かを悟るような年ではありませんが、根がAB型のせいか、どんな状況も受け入れるのが早いのです。
もちろん、意に反することは受け入れないので、そのために今日は一日仕事をしていたのだと思います。
さて、ここまでが近況報告とも愚痴とも言えない書き込みですが、これからの展望は明確です。
私は、日本の教育はかなり変な方向に行っていると思います。
それを正しく修正するのは、読書教育、作文教育、全科学力教育(基礎学力と総合学力も)、創造発表教育です。
森リンの修理が一段落したので、明日からは、というか今日からその新しい展望で仕事をしていきたいと思います。
※ところで、森リンは直し方がわかっただけで、実際に直すのはまだ明日になってからです。m(__)m