ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3077番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
親も苦労する子供の理科実験をFacebookグループなどの情報共有で as/3077.html
森川林 2017/10/29 08:04 


 先日、思考発表クラブの懇談会で、保護者の方から、「毎回、面白い実験などを考えるのに、親も苦労している」との声が出ていました。
 確かに、毎週の生徒の発表は、毎回力作で、どの子も生き生きと発表しているのですが、準備に時間がかかることが感じられるものがとても多かったのです。

 思考発表クラブでやることは、読んでいる本の紹介と、次の週の作文課題の構想図の発表ですから、その他の発表は自由です。
 ところが、以前、作文の構想図以外にも、理科実験や工作や算数数学の問題作りをやっていたことがあるので、その延長で、理科実験を自宅でやってくる子がかなりいます。

 これらの自由な発表は、発表する生徒も楽しんでいますが、それを見ている生徒も、毎回ほかの人の発表を楽しみにし、それに刺激を受けているようでした。

 ただし、あまり保護者が苦労しているというのも問題なので、この保護者の関わりをどうするかということを考えました。

 まず、第一は、親が苦労を楽しむということです(笑)。
 親が子の成長の関われる時間は、過ぎてしまえばほんのわずかな時間だったと思うようになります。
 そのわずかな時間を、共通の知的な経験を通して過ごしたということは、親にとっても子供にとっても貴重な思い出になると思います。
 また、そういう経験を通して、親も子も成長していくのです。

 今は共働きの家庭が多く、両親の帰宅時間も遅いことが多いので、親子で共通の時間を過ごす機会は日曜日ぐらいしかないかもしれません。
 しかし、その日曜日を、がんばって子供と一緒に過ごすようにするのです。

 とは言うものの、すべて親のがんばりに任せるのでは限界があります。
 そこで、第二に考えたことは、理科実験や工作の例を、「親子で遊ぼうワンワンワン」などで互いに紹介していくことです。

 子供が楽しめる理科実験や工作などの本は、結構たくさん出ていますが、どの本も、実際に使えるのはあまり多くありません。
 面白いものは、準備がかなり必要だったり、逆に、簡単にできるものは、結果が対して魅力的でなかったりということが多いのです。

 それを、親子で遊んだり学んだりすることに関心を持つ多くの人の協力で、互いに情報を共有していけたらと思っています。

 また、これに関連して、やはり思考発表クラブで、子供たちの紹介する本の情報が多くの人の参考になると思うので、この本の紹介も、Facebookグループの「読書の好きな子になる庭」などで生かせるようにしていきたいと思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20171029 1 
 子供の遊びや読書に関する情報交換は、今子育て中の人ばかりでなく、もう子育ての終わった人も、これから子育てする人も(自分の子供時代を思い出して)共有できると思います。
 11月の森林プロジェクトの交流会でも、このあたりのことを話す予定です。

nane 20171029 1 
 今の親は、昔の親よりも忙しいと思います。
 しかし、そこをがんばって親子の関わりの時間を増やしていくことが大事です。
 昔、うちの子が通っていた保育園の園長先生は、「自営業者の子は預かりたくない」と、はっきり言っていました。
 私はそのころ自営業者だったので(笑)、それはよくわかるなあと思いました。{納得するな)
 親が忙しいと親子の関わりがどうしても薄くなり、そうすると、子供がバランスよく成長しないのです。
 だから、どんなに多忙でも、子供が小さいときは親はがんばって一緒に遊んであげることです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
発表学習クラス(0) 子育て(117) facebook(29) 

記事 3076番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
自分でやらせるか親がやってあげるか as/3076.html
森川林 2017/10/26 20:46 


 先日の小1~小3の保護者の懇談会で、次のような質問がありました。
 「作文の構想図を子供がまだ書けないので、親が書いてやっているが、それでいいのか」ということでした。

 小学1年生から3年生ぐらいの子は、まだ自分で要領よく構想図が描けない方が多いものです。
 そのときは、親が子供と話をしながら構想図を書いてあげ、それを参考に子供が作文を書くということでいいのです。

 しかし、その質問のお母さんは、「子供がこれまで曲がりなりにも自分で作文を書いていたのに、親が構想図を書いてやるようになってから、親の書いたものをそのまま写すようになっている」ということを問題にしているのでした。
 けれども、私の答えはそれでいいということです。

 「それでいい」という理由は、二つあります。

 第一は、子供は学年が上がれば必ず自立するようになるからです。
 親は、その子が自立するときの手本を教えていると考えるとよいのです。

 勉強に限らずどんなことでも、誰でも最初の自信がないうちは、見ているだけのことが多いものです。
 見ているうちに自分でもできそうだという自信がつくと、自然にやってみたくなるという流れがあるのです。

 第二の理由は、勉強というものの考え方がこれから変わってくるからです。
 それは、いい手本を見ることが勉強になるという考え方です。

 例えば、算数数学の難問を解く場合、自分で何時間も考えるという方法と、すぐに解法を見て解き方を理解するという方法があります。

 自分で考えるというのは、一見正道のように見えますが、難点は時間がかかることです。

 ノーベル賞級の最先端の数学の世界であれば、自分で何ヶ月も何年も考えるというのは価値があることでしょう。
 しかし、入試問題のレベルの算数数学で、自分で何時間も考えるという無駄な勉強だと考えた方がいいのです。
 勉強は、答えや解法を見て理解して、すぐにできるようになることで基礎力がつきます。
 その基礎力の土台の上に、自分で考える実力がついたところで、その子にとって答えのない世界で考える機会が出てきます。
 その答えのない世界とは、遊びであったり、勉強であったり、又は将来の仕事であったりするのです。

 したがって、親が子供の勉強や作文の手助けをするときは、親自身がそれを不本意な手助けだと思ってやるのではなく、逆に親が楽しめるくらい積極的にやっていくといいのです。

 それは例えば、構造図を書くときに、ダジャレを使ったり、たとえを入れたり、親の感動的な体験実例を教えてあげたりすることです。
 それを、子供に対する押し付けではなく、親が楽しむような余裕を持って行っていくのです。

 余裕を持つということは、ほとんどアドリブで手助けをするということです。
 もちろん余裕があれば、下準備をして手助けをしてあげることもいいのです。
 しかし、準備しすぎるとつい子供にもそれに対応した努力を要求するようになりがちです。
 それは、子供の自主性にとっては逆効果です。

 子供が小学1年生や2年生のときは、親の子供に対する見方を次のように変えていく必要があります。
 「今ここで親の最良の手本を見せておけば、その土台の上に、子供が高校生になったときにやがて親の今のレベルを超えるような考え方をするようになるはずだ」という見方です。
 できるだけ視野を遠くに置いて、子供の成長を見ていくとよいのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20171026 1 
 自分でやらなければ力にならないということは、そうだとも言えるし、そうでないとも言えます。
 まだ実力がないうちは、本人が安心して取り組めるように、手本だけ見ていればいいというふうにしておくことです。
 作文の場合、本人がなかなか書けないときは、お母さんがすぐに手伝ってあげることです。
 その手伝い方を見ることが、子供の勉強になるのです。
 

nane 20171026 1 
 私が、「子供が困っていたら、すぐに手伝ってあげるといい」と思っているのは、子供時代はいつも安心して暮らしていた方がいいと思うからです。
 子供は自信がつけば、自然にひとりでやるようになります。
 自信の源は、安心して暮らした子供時代にあるのです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
構成図(25) 勉強の仕方(119) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記
バースデイ ゆめ
 今日、私は16歳になりました。  誕生日のことなんて 4/10
ゆめ日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習