ログイン ログアウト 登録
 読書指導を計画中―付箋読書、問題集読書を中心に Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 901番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/5/9
読書指導を計画中―付箋読書、問題集読書を中心に as/901.html
森川林 2010/05/14 09:30 



 今年の3月に、小5以上の希望者を対象に問題集読書と四行詩の練習を1週間分だけしました。

 2011年度用の問題集は、全国で6月前後に発売されます。それが発売されるようになってから、本格的に問題集読書の指導に取り組むことを計画しています。

 通学教室では、現在、教室にある問題集を貸出方式で読んでいます。小学校高学年や中学生以上の生徒は問題集読書ですが、小学校低中学年の生徒は、教室にある本を貸出して、普通の付箋読書をしています。小学校5・6年生は、普通の読書でも問題集読書でもどちらでもいいというようにしています。何しろ、毎日本を読むということが大事だからです。


 今、読書の大切さが再認識されるようになり、学校でも読書指導に取り組むところが増えてきました。しかし、子供たちの中には、「本は学校で読んでいるから、家では読まない」「家では勉強が忙しいから、本を読んでいる暇がない」というようなことを言う子がいます。これは、実は、さかさまです(笑)。学校は勉強するところで、家は本を読むところです。

 読書の結果がはっきり表れるのは、中学生になってからです。家で本を読む習慣のある子は、国語、数学、英語とも成績が上がります。本を読む習慣のない子は、その反対です。この傾向は、もちろん小学校時代からも表れています。

 しかし、家で本を読む習慣と、学校での本を読む指導との間に、相関関係はありません(特に中学生以上の場合)。本を読む習慣をつけるためには、家で独自に本を読む家庭の文化を作っていく必要があるのです。そのためには、親が日常生活の中で折に触れて本を読んでいるということが大事です。

 図式的に言えば、親が本を読まず、子供も本を読まず、勉強ばかりに力を入れている家庭の子は、次第に成績が下がります。逆に、親も子も本を読み、勉強は普通にやっているという子は、学年が上がるにつれて次第に成績が上がってきます。

 家庭で本を読む習慣をつけるためには、最初は、毎日の時間を決めて、家族全員が一斉にそれぞれ好きな本を10ページ以上読むというような意識的な取り組みをしていく必要があります。家庭の文化を変えるというのは、それぐらい気合いを入れないとできません。


 本を読む力のある子は、小学校高学年以上になると、問題集読書のような歯ごたえのある知的な文章を読むことに喜びを感じるようです。子供たちの書いた四行詩を読んでいると、そういうことが感じられます。

 しかし、本は毎日読んでいても、四行詩は二、三日しか書かないという子もかなりいます。それは、本読みは気楽にできるが、ノートを取り出して何かを書くという作業はなかなか気楽にはできないからという理由によるものだと思います。

 そこで、今考えているのは、本を読むときは読むことだけに徹底させて、付箋を貼りながら読むだけにするという方法です。そして、1週間たったら、付箋を貼った箇所をもとに四行詩をまとめて書くという形です。付箋を貼ること自体は、全く負担はありません。かえって、読んだ結果が残るので、読書がはかどるようになります。付箋を貼ってある箇所を見れば、四行詩はすぐに書くことができます。

 通信教室の場合は、先生が本を直接チェックすることができないので、小学校低学年の場合は、読んだ本の記録をシールなどを貼る簡単な形でお母さんに見てもらうことを考えています。小学校中学年は、付箋読書を中心に四行詩を書いて提出する形というです。小学校高学年、中学生、高校生は、問題集読書を中心に四行詩を書くという形です。

 以上のような読書指導の計画を現在考えています。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 問題集読書(33) 

コメント欄

コメントフォーム
読書指導を計画中―付箋読書、問題集読書を中心に 森川林 20100514 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
すせそた (スパム投稿を防ぐために五十音表の「すせそた」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 問題集読書(33) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
月刊「到知」の 森川林
 読書が大事だということは、まともな人なら誰でもそう言ってい 5/7
森川林日記
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習