センリョウ
プレゼントを工夫する喜びが伝わってくる作文です。
実例の豊富な作文は、小学校時代にしか書けません。
これからも、楽しい作文を書いていってください。
結びのプレゼントについての感想は、高学年らしく書けています。
「人にとってプレゼントは、あげる人も、もらう人も、わくわくさせるものだ。あげる人にとっては、何をあげようかなと考える時間がわくわくするし、もらう人は、包みを開ける時、わくわくする。」
こういう大きい感想を書けるのが、小学校高学年の作文力です。
人をワクワクさせるプレゼント
あかさほ
私があげたプレゼントのリボンをほどこうとしている。私は、よろこんでくれるかなと胸がどきどきする。早く中を見てほしいけれど、どんな反応をするか、不安でもある。
毎年クリスマスには、祖父母やいとこと集まってパーティーをする。それぞれにプレゼントの交換をするが、手作りのものやちょっとしたものを贈ることになっている。一、二か月前くらいから、だれに何をあげたら良いかな、これが良いかな、と考えて、ワクワクする。この前会って話したことを思い出したり、電話で聞いたりして、相手が喜びそうなものを一生懸命に考える。良いアイディアが浮かぶと、とてもわくわくする。私が去年、いとこの二人にもらったのは、好きなキャラクターのねこのししゅうが入ったランチョンマットだ。手作りのランチョンマットに、同じとしのいとこの柊君が下絵を描いて、そのお姉ちゃんの風優ちゃんがししゅうをしてくれたそうだ。祖母からは、毛糸で編んだ、十センチメートルくらいの、私に似ている小さな女の子のお人形をもらった。かわいいお洋服やくつ、ぼうしまで着ていた。本体の人形はもちろん、お洋服まで全て手作りだったそうだ。私が柊君にあげたのは、自分の部屋のドアノブにかけておく、名前の入ったドアプレートだ。本体はフェルトでできていて、アイロンビーズで彼の好きなマインクラフトというゲームの剣などのアイテムを作った。それを、母が縫い付けて、名前をししゅうした。柊君が、
「これ、すごく良いね。」
と、予想以上に喜んでくれて、びっくりしたくらいだった。柊君は、同じ十一歳だけれど好きな、ものや遊びがちがうので、プレゼントを選ぶのに家族の中でも一番苦労する。マインクラフトというゲームが好きなことは分かっても、そのゲームのキャラクターが好きかは分からない。そう考えると、そのキャラクターのグッズをあげて喜んでくれるか、心配になる。それに、あげようとしているものに似たなグッズをすでに持っているかも知れない。このように、次々と問題点が出てくるので、プレゼント選びが難しいのだ。祖父母には、私がデザインした似顔絵をししゅうした布のお守りをあげた。とても喜んでくれて、祖父はすぐにかばんにつけて、祖母はいつも見られるように冷蔵庫につるしている。本当に喜んでくれると、時間をかけてプレゼントを考え、作ったり、選んだりして良かったと思う。それに、プレゼントの包みが開くまで、喜んでくれるかドキドキするから、とても安心する。完成品ではない手作りのものをもらっても、味があるし、心がこもっている感じでとても嬉しく感じる。それに、手作りだからこそ、相手が一生懸命に作ってくれたのかなと、想像するから、より嬉しさが増す。風優ちゃんの大好物なので、祖父母は誕生日のプレゼントに2キロのもち米をプレゼントしていた。(笑)この時みたいに、家族だからこそ渡せる、嬉しいプレゼントがあるから、家族でのプレゼント交換は楽しいなと感じた。
今年の六月の後半に、日光に修学旅行へ行った。お小遣いを持って行って、お土産を買っても良いことになっていた。父と母、祖父母にお土産を買って帰りたかった。好きなものなら喜んでくれると考えた。父はチョコレートが好きなので、おいしそうだった小さいチョコレートケーキを選んだ。母は、甘いものならなんでも好きなので、自分も好きなチーズケーキにした。祖父母はあんこが好きなので和菓子を買いたかった。でも、ぴったりとしたものがなかった。だから、母と同じチーズケーキにした。父と母、祖父母にお土産をわたしたら、とても喜んでくれた。自分も、だれかにプレゼントをもらったかのように、心が躍るみたいだった。仲良しのりんちゃんは、お父さんとお母さんにおはし、弟にりゅうが刀をもったかっこいいキーホルダーを選んでいた。みんなうれしそうに楽しそうに、お土産を選んでいた。みんなにとってもお土産やプレゼントを選ぶことは、楽しい、わくわくするものなのだろう。
人にとってプレゼントは、あげる人も、もらう人も、わくわくさせるものだ。あげる人にとっては、何をあげようかなと考える時間がわくわくするし、もらう人は、包みを開ける時、わくわくする。
今年のクリスマスには何を贈ろうかなと、楽しみにしている。
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小6のころは、お父さんやお母さんへの取材も自然にできるので、題材の豊富な作文が書ける。
しかし、中学生になると、ほとんどの子は突然親子の話をしなくなる(笑)。
もったいないけど、仕方ない。
せめて、小6のときに、たっぷり題材の豊富な作文を書こう。
中学生になると、それまで小学生のうちは、お父さんやお母さんにいろいろ面白い体験談を取材していた子が、急に親子の話をしなくなることがあります。
しかし、そういう場合でも、お父さんやお母さんは、子供の作文の課題の長文を読んで、似た話の準備をしていいてください。
大事なことは、さりげなくお父さんお母さん自身の生身の体験談を話してあげることです。
それが、作文の中に生かされなくても問題ありません。
親が子に、人生や社会についての微妙な話をしてあげる時間があることが大切なのです。
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セイタカアワダチソウ
●動画:https://youtu.be/rJDVy54I40c
不登校の問題は、個人差があるので、一般論として論じることが難しい面があります。
ただ、私自身(森川林)も学校に行きたくなかったことはあるので、自分の体験をもとにしながら、どのように対処していったらいいのかということを話したいと思います。
小学校4、5、6年生のころのことです。
私は、普通の小学生で、周りに悪い子はたくさんいましたが、それで、何か問題があったということではありません。
当時は、学校に行くのが当然という社会でしたし、私のうちは、真面目な家庭でしたから、学校に行かないという選択肢は思いつきもしませんでした。
いじめっ子も何人かいましたが、それは戦うということで対応していたので、特に問題はありませんでした。
学校に行きたくない日は、よくありました。
しかし、当時同じクラスに、なおこちゃんというかわいい女の子がいたので、その子に会うために自分は学校に行くのだと言い聞かせて、学校に通っていた記憶があります。
学校の何が嫌だったかというと、硬い椅子に座って人の話をじっと聞いている時間が何時間もあるというのが、苦痛だったのです。
だから、テストのときはほっとしました。
テストは、自分が主体的に行動できる時間だったからです。
つまり、学校が退屈だったのは、受け身でいる時間が長く、しかもそれが強制されているというところだったのだと思います。
ひるがえって考えてみると、言葉の森のオンライン少人数クラスの子供たちは、みんなよく喋ります。
クラスの定員が5人以内なので、誰もが十分に発表の機会があるからです。
しかし、学校では、まずそういうことはありません。
自分の言いたいことを授業中に突然発言したら、先生から注意されるのが普通です。
主体的に行動できないことが、退屈の最大の原因です。
だから、学校が退屈なのは、学校システムの問題なのです。
言葉の森のように、オンラインで全国の子供が5人以内で同じ教科を学ぶという教育をすれば、全員が主体的に参加できる授業になるので、学校の退屈さはなくなります。
小学生時代の勉強は、いつでも取り戻せます。
また、友達関係もいつでも作ることができます。
ただ大事なのは、読書については取り戻すことが難しいので、学校に行かない間でも家庭で読書機会を作っておく必要があるということです。
今は、YouTubeなどなどで時間を取られやすくなっているので、小学校低中学年のうちは、インターネットは禁止、小学校高学年からは、本人の自覚を促し、ネットの時間をコントロールしながら読書の時間を確保するのが大事になると思います。
さらに重要なことは、学校に行かない状態であっても、きちんとした生活だけは維持するということです。
例えば、朝決まった時間に起きるとか、朝のうちに決まった仕事をするとか、朝の決まった時間に勉強を始めるとかいう生活習慣です。
この朝のスタートが1日の雰囲気を決めるので、朝の時間帯をどのように過ごすかということが大事になります。
その場合、言葉の森のオンラインの午前中のクラスは、朝のスタートを始める。きっかけになると思います。
午前中の時間帯は、まだ希望者が少ないので、クラス数は限られていますが、希望する生徒がいれば、平日の朝7時、8時、9時ぐらいの時間はすぐに担当できます。
生活のルールを維持することと、読書の時間を確保するということが、学校に行かない子供の一番の対策で、そのための方法を家庭で確立していく必要があります。
現在の不登校の生徒の増加具合を見ると、いずれ学校教育の行き詰まりが、明らかになってきます。
そして、オンラインの少人数クラスによる教育が広がって行くと思います。
それまでは、家庭で、生活のルールと読書習慣を維持することを中心に子供を育てていくといいと思います。
▽参考記事
不登校過去最多「日本の教育」はすでに崩壊していると言える訳 大人の同調圧力が子どもを追い詰めている
https://news.yahoo.co.jp/articles/9adf36a88043b3baa7bb7a3672b0aae0c0c3997d
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不登校の根本原因は、学校の授業が退屈なこと。
だから、授業が退屈でない仕組みを作ればいい。
生徒一人ひとりが主体的に参加できる教育をすることが大事で、それはもうすでにできている。
まさに今朝小学生5年生の息子が学校をさぼり、理由をきくと、学校めんどくさい。10分で済む説明を30分するから面倒。つまらない。と言っていました。
まみまさん、ありがとうございます。
つまらないときは、ノーとか教科書に落書きを書いているといいと思います。
私は、ずっとそうしていました。
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キンモクセイ
●動画:https://youtu.be/fcoU-5tgbf0
昔、言葉の森が通学教室をやっていたころ、子供たちの中に、「書くことがない」とか「書けない」とか言う子がたまにいました。
そういう子に共通するのは、本を読んでいないことでした。
ちょうど、お腹がすいているので、動く力が出ないという関係に似ています。
逆に、本を読んでいる子は、自然に書きたいことが次々と出てきます。
作文の上手な子に共通するのは、読んでいる本のリズム感が作文に出てくるということでした。
熱中して、本を読んでいると、その本の文体が、子供の書く作文の中に自然に出てくるのです。だから、書きやすくなります。
しかし、現在、人気のある本は、ビジュアルが優先されているのか、文章が少なくなっています。
文章は付け足しで、図や絵を見せるような形になっている本が増えています。
そういう本ばかりを読んでいると、知識はつくけれども、文章は書けないというようになってきます。
文章が書けなくても、日常生活は十分にやっていけます。
話をするだけなら、作文は書けなくても、誰でも同じように達者に話をすることができます。
しかし、話だけはうまくできるが、書く力がないということでは、リーダーの役を果たすことはできません。
みんなに説得力のある話をしたり、新しい提案をしたりするというのは、書く力がないとできないからです。
書く力とは、考える力と考えをまとめる力だからです。
これからは、みんながリーダーになる時代です。
だから、誰もが文章を読めるし、書けるという力を持つことが大切なのです。
従来の作文の指導法は、赤ペン添削が中心でした。
赤ペン添削というのは、対症療法的な勉強の教え方です。
大事なことは、根本原因から作文力をつけることであって、書いたあとの作文の誤字を直すことではありません。
では、なぜ対症療法の赤ペン添削が作文指導の中心になったかというと、それは、これまでの作文指導には、事前指導という方法がなかったからです。
事前指導を行うためには、子供の事前の準備、親の事前の協力、項目指導という方法、少人数クラス、個別指導の時間というものが必要です。
ところが、通常の学校教育や通信教育では、子供たちに一斉に作文を書かせて、あとで先生が一人ひとりに赤ペン添削をするという方法しか取れません。
だから、赤ペン添削は、先生が大変なわりに、それで力をつける子がほとんどいなかったのです。
これからの作文指導で最も大切なのは、読む力をつけることです。
作文を直すのではなくて、読む力をつけることによって、作文を自然に上手にしていくという指導法が求められています。
言葉の森では、毎週、子供たちに読書記録をつけるようにしています。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
(10/25現在5323件)
読書記録によって、子供たちの本を読む習慣がつくばかりでなく、互いにレベルの高い本を読むようになっています。
この読書記録をさらに充実させていきたいと思っています。
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作文の勉強というと、赤ペン添削というのが普通でした。
しかし、それは、対症療法です。
大事なことは、根本原因を見ることです。
作文の根本は、読書です。
読む力をつけることが、作文力をつけるいちばんの要因なのです。
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ピラカンサ(タチバナモドキ、トキワサンザシ)
●動画:https://youtu.be/jeluem0Q1Vo
1.世の中の大きい変化
大学の総合選抜入試が増えている。今後は総合選抜が主流に。
「しかし、総合選抜と一般入試のどちらが……」という問いは、もう時代遅れ。
大事なことは、大学入試をゴールにすることではなく、社会に出てからの仕事をゴールにすること。
2.社会に出てからの仕事も、今は大きく変わっている。
昔、大企業、銀行、マスコミ、公務員、医師、弁護士などは人気の仕事だった。
それは、日本の社会全体が右肩上がりで成長している時代だったから。
今、社会は新しい成長の方向を模索している。
東大でも、トップクラスの学生は起業を目指し、大学もそれを授業や融資制度でバックアップしている。
それが可能になったのは、資金調達が容易になった、失敗してもやり直しが効くようになった、ネット環境と新しいツールで大きな組織や設備が必要なくなった、ことなどによる。
学力は、とりあえず全教科オール4(と5が少し)を目指していれば十分。
重箱の隅をつつくような試験で、必要以上の高得点を取る必要はない。
そのかわり、空いた時間で、説明文意見文の読書に力を入れる。
勉強は頭をよくしないが、読書は頭をよくする。
3.子供の生活の重点は、読書、数学、興味関心を伸ばすこと。
数学の感覚は、文系でも必要になる。
数学は得意になるまで時間がかかるので、小中学生のころに少なくとも苦手にしないこと。
思考力の土台は、日本語力。
低学年からの英語のやりすぎには弊害がある。
英語・中国語などの外国語の習得は、今後のAIの発達で重要度が低下する。
やがて、日本語力だけで世界に進出できるようになる。
4.小中高生の読書は、学年相応の本を読むことが大事。
低中学年のころに、絵本や漫画は娯楽として読むのはもちろんよいが、毎日の読書としては、必ず字の多い本を読む必要がある。
読書の習慣は勉強よりも大事なので、
子供が自分で読むのを嫌がるときは、保護者が読み聞かせをする(小学生になっても読み聞かせは有効)
幼児低学年の子供の問題行動(言うことをきかない、騒ぐ、暴れるなど)は、読書によって日本語が入ると自然に改善する。
低中学年の読書は、質よりも量が大事なので、面白い本をふんだんに読むようにする。
真面目な本、勉強的な本だけでは、読書に熱中する習慣が育たないから、物語文の面白い
本を読むようにするとよい。
小学校高学年、中学生、高校生は、物語文はもちろん読んでもいいが、物語文だけでは思考力がつかない。
今後の国語の入試は、物語文の読解から、説明文意見文の読解に比重が移る。
説明文意見文の本は、ちくまプリマー新書、岩波ジュニア新書などを参考にするとよい。
読書は、読んでいてあまりおもしろく感じなかった場合は、目次をもとに必要なところだけ読んで次の本に移るとよい。
読書は、2冊以上を並行して読んでよい。1冊を読み終えるまで次の本を読まないということのないように。
5.これから重要になる、コミュニケーション力、プレゼンテーション力。
日本の教育文化では、発表力は軽視されているが、今後の大学入試では、面接、口頭試問、集団討論などに対応できる力が必要になる。
そのため、オンラインクラスでは、読書紹介、一人一言など、生徒が自分から話す時間を取るようにしている。
一見雑談の時間のように見えるが、短い時間で的確なことを簡潔に面白く言える力は、将来役に立つ。
6.学年別・教科別のまとめ
・低学年の重点は、読書(字の多い本)と暗唱と親子の対話といろいろな体験。
・国語の勉強は、読書と問題集読書と読検の解説(問題集読書は、毎日1~2編音読で読み、1冊の問題集を年間を通して5巡繰り返す)。
中学生の定期テスト対策としては、テスト前に文法と古文を問題集でやっておく。
・算数数学の勉強は、問題集を1冊決めて、できなかった問題を解法を見て理解し、できなかった問題だけを反復して、全部の問題が完璧にできるまで繰り返す(5巡が目安)。
中学生の発展新演習の演習問題Bやまとめの難問は飛ばしてもよい。最低限、例題と確認問題だけは完璧に仕上げる。
算数数学の勉強は、毎日1ページが目安。
苦手な人は、学年を下げて、毎日2ページを目標に。
算数数学が得意な人は、学年を上げて進む。
・英語の勉強の基本は、英文の暗唱、問題集の文法のページの理解。
英文の暗唱は、教科書の1ページを20回音読して、暗唱、暗写ができるようにする。
教科書の暗唱ではなく、下記のテキストの暗唱でもよい。(今の教科書は、会話文が多いので、役に立たない面があるから)
「英語好きな子に育つ たのしいお話365」
https://www.mori7.com/teraon/tanngenn_eiann.php
「英会話・ぜったい・音読 【入門編】」
https://www.amazon.co.jp/dp/477002746X/
・受験生は、志望校の過去問対策を勉強の基準にする。
過去問で7割取れるようになることを目標に、勉強の重点を決める。
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ムラサキシキブ
●動画:https://youtu.be/5fDk4J9MoRI
7月の森リン大賞をアップロードしました。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
7月の集計をする予定の8月が、教室の移転のために時間が取れず、森リン大賞の選定が遅れてしまいました。
7月の作品は、いずれも力作でした。
小5のあかるほ君の作品は、嬉しさが伝わってくるような文章です。
読んでいると、こちらまでが思わずにこにことしてしまいます。
実例が生き生きとしているだけでなく、感想も小学5年生らしい大きい感想で書いています。
こういう作文は、小学生時代の記念になると思います。
ぼくの新しい家族
あかるほ
「かわいい!」
ぼくは叫んた。ぼくは少し前にペットとしてメダカを買ってもらった。ちょうど5年生の理科でメダカのことについて学んでいて、学校でも飼っている。学校で飼っているメダカを見たぼくは、ぼくもメダカを飼ってみたいなと思っていた。だから、買ってもらうことになったときには、まるで兄弟ができたかのようにうれしい気持ちになった。今ではメダカを7匹飼っている。学校でも飼っているメダカであるヒメダカを4匹、少し品種改良をした黒メダカを三匹飼っている。最初は水草しかなかったけれど、説明書などを見ると岩を入れた方がいいと書いてあったので、岩も追加した。岩は中にもぐれるようにした。そしたらさっそく岩にもぐってくれた。そのときは、岩を追加したかいがあってよかったなと思った。
ぼくはお父さんとお母さんと一緒に、買った日の夜にエサをやった。最初はぼくがやってみたかったけど、お父さんがやりたそうだったのでやってもらった。しかし、お父さんは誤ってエサを「どばー」と勢いよく、まるでダムが川に水を放流しているかのように入れてしまった。ぼくとお母さんが実は最初に、
「たくさんエサをやりすぎたらダメだよ。」
と注意したばかりだったのに、やはりやってくれた。ぼくたちはカンカンに怒った。次の日起きたら水草にフンがたっぷりついていたので水槽ごと洗った。最近では、エサはぼくがやっている。エサを食べている姿はとてもかわいい。特に手前にあるエサをこっちを見ながら食べているときだ。週一回は水替えをしている。そのときには、お父さんが熱心に取り組んでくれたのでうれしかった。
買ってから2週間ほど経つと、エサをやろうとしているときにエサをやる場所に来て、きちんとわかってくれていることが分かった。少しなついてくれていることに気づくことができた。意外とメダカは賢かったのでびっくりした。ぼくはお父さんとお母さんに、
「きちんと責任をもって育てるんだよ。」
と少し心配した感じで言われたので、頑張って育てようという気持ちが高まった。ただ、飼ってから1週間程度でフィルターの後ろに入ってしまって1匹が死んでしまった。その後も一週間に一回のペースで死んでいってしまった。水草に不注意にからまってしまったり、弱ってしまって力尽きてしまったメダカもあった。なので少し責任感が強くなったことと、もう死なせないという緊張感が高まった。もう死なせないために、フィルターを水槽にしっかりくっつけたり、水草を広げたり、弱ってしまっているメダカを見つけたら、他の水槽に移したりしていきたい。この間、新しくメダカを買いに、ホームセンターに行った。飼育員さんに、メダカを育てるコツなどを教えてもらった。新たに自然の水草や、水をきれいにしてくれる石巻貝も買ってもらった。これで水槽がもっときれいになってほしい。メダカは前よりも活発に動き、生き生きとしている様子だった。つい最近、家族で静岡に旅行へ行った。神社に行ったときに、住職さんが、ぼくたちにカブトムシを見せてくれた。そしたらそのまま、
「これよかったらもっていきますか?」
と、優しく言ってくれたので、ぼくとお父さんは、
「いいんですか?」
と、お礼を言いながらもらって、カブトムシも育てることになった。とてもうれしくて、今では昆虫ゼリーや登り木を置いてカブトムシが住みやすい環境を作っている。
ぼくは、ペットを育てるためには、きちんと責任をもつことが大事だとわかった。命は一匹に1つしかないので、1匹1匹を大切に扱っていきたいと思う。これからもエサを計画的にやって、死なせないようにきちんと対策をしたり、水槽も定期的に洗いたい。これから一年も何年も生き延びてほしいし、卵を産んでもらって、次世代のメダカもにもつないでいきたいなと思った。新たなペットとして、カブトムシも増えたので、エサの交換や観察もしっかりしていきたい。
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