読書力がつく寺子屋オンラインの読書紹介 遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか 毎回の作文が日に日に上達する作文クラス――時間よりも意欲に比例する作文力 作文が好きで得意なのに、模試の点数が悪かったというケース オンラインの少人数クラスで次々に暗唱をする子供たち

記事 3415番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/10/21 
小4で作文が上手に書ける子は、小5からの考える作文の前夜の時期にいる――その時期をどう過ごすか
森川林 2018/09/28 09:49 

 小学4年生の作文がよく書ける子のお母さんは、次のような疑問を持つことが多いと思います。
 それは、作文もよく書けているし、読書もよくしているが、中学入試の作文や読書としては、このままでは不十分なのではないかという疑問です。

 言葉の森では、小学5年生の課題から感想文課題が増え、その感想文のもとになる長文も急に難しいものになります。
 この小5からの課題は、しっかり書けばそのまま中学入試の作文と同じことが要求されるものなので、準備もかなり大変になります。
 このため、小4から小5に切り替わるときに、急に作文が書けなくなる子も多いのです。

 小4から小5への質的な変化というものは、算数の分野でも同じようにあります。
 それまでの、特に考えなくても作業的に解ける算数から、考えないと解けない算数に内容が大きく変化していくのです。

 この変化は、子供の精神年齢の成長に対応したものです。
 小学4年生のある意味で無邪気な小学生の感覚から、物事を構造的にとらえ、背後にある抽象的なものの本質に気づく時期が小学5年生なのです。

 小学4年生で作文をよく書ける子は、楽々と書いている印象を受けます。
 読書についても、遊びと同じような軽い感覚で何冊も読んでいきます。
 それを見ていると、お母さんは、もう少し苦労するような作文や読書をさせる必要があるのではないかと思ってしまいます。

 しかし、そこで年齢を超えた先取りをするよりも、今の年齢に合ったことを十分に満喫しておくことが大切になります。
 知的なことに関しては、先取りの学習は意味がありますが、精神的なことに関しては、先取りするよりも今の精神年齢に合ったことを確実に消化していく必要があるのです。

 だから、小4で作文がよく書ける子は、今の生活作文を更に充実させて、小学生時代の記念となる作文をたっぷり書いておくことです。
 それだけではものたりないというのであれば、コンクールの入選を目指すというような方向でがんばるといいのです。

 読書も遊びも、小学4年生の無邪気な時期にできることを十分にしておくことです。
 その土台の上に、小学5年生の考える作文や考える読書が育つようになります。

 そして、何よりも子供時代は、その子供時代を幸福に生きることが最も大切で、将来の準備のためにする苦労のようなものはできるだけ少なくしておく方がいいのです。
 それは、やがて子供自身に、自ら苦労を求めて挑戦することに喜びを感じるような時期が来るからです。

●言葉の森 受講案内 ●言葉の森 講師育成講座

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

コメント欄

森川林 2018年9月28日 10時2分  
 知的なことは、先取りをさせることができますが、精神的なことは先取りができません。
 ある精神年齢にならないと、頭ではわかったつもりでも、実感ではわからないということがあるからです。
 大事なのは、その子の精神年齢に合ったことを十分に満喫させることで、それが次の成長の土台になります。
 それぞれの時期にその子が最も幸福だと感じる生き方をさせることが、最も自然で人間らしい生き方なのです。


nane 2018年9月28日 10時51分  
 「這えば立て立てば歩めの親心」という言葉がありますが、作文や読書にも似たところがあります。
 子供が楽に楽しく自由自在に書いているように見えると、もっと難しい、苦しんで書くようなことをさせたいと思ってしまうのです。
 しかし、はいはいの時期には、しっかりはいはいをさせることが大事です。
 楽しんで書いている時期には、しっかり楽しませることが大事なのです。


コメントフォーム
小4で作文が上手に書ける子は、小5からの考える作文の前夜の時期にいる――その時期をどう過ごすか 森川林 20180928 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
いうえお (スパム投稿を防ぐために五十音表の「いうえお」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
主要教科は学校 nane
 勉強が面白くなるのは、世界の不思議さに 10/19
主要教科は学校 森川林
 学校時代の勉強は、確かに社会に出ても役 10/19
書く勉強よりも nane
 内容をざっと理解すればよいというときは 10/18
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■読書力がつく寺子屋オンラインの読書紹介 9月25日
■遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか 9月24日
■毎回の作文が日に日に上達する作文クラス――時間よりも意欲に比例する作文力 9月22日
■作文が好きで得意なのに、模試の点数が悪かったというケース 9月21日
■オンラインの少人数クラスで次々に暗唱をする子供たち 9月20日
■9月4週に発表交流会と保護者懇談会 9月18日
■小1親子作文をはじめとする寺子屋オンライン作文クラスと森林プロジェクトの講師 9月17日
■日曜朝の「親子作文」体験学習の1回目の授業の説明動画 9月14日
■森リンの作文評価の基準は語彙の多様性とバランス 9月14日
■国語のテストはなぜ100点が取りにくいか。それは答えが間違っていることがあるから 9月13日
■7月の森リン大賞、小6、中2,高2の作文――森リン点の高い子は学力も高い 9月12日
■暗唱力のある子は何でもできるようになる 9月11日
■緻密に読む読解力、緻密に書く記述力・作文力 9月10日
■親子作文は、楽しい実験や工作が出発点 9月8日
■受験作文コースの受け付け開始、9月4週に保護者懇談会、9月17日は休み宿題、9月6日は言葉の森のホームページ記念日 9月7日
■日曜日朝の「親子作文」体験学習9月のご案内 9月6日
■自主的な勉強で能率のよい学習を進め、これからの時代に合った独学力、先取り力を育てる――自主学習コース 9月5日
■勉強や実践の成果の創造的な発表を通して、これからの学力に必要となる思考力、創造力、発表力を育てる――発表学習コース 9月4日
■これからの学力の要となる作文力を、友達との交流の中で個性て創造的に育てる――寺子屋オンライン作文 9月3日
■要素還元主義的な要約から全体論的な要約へ 8月31日
■レッドオーシャンで頑張るよりも新しいブルーオーシャンを見つけよう 8月31日
■幼児年長、小学1年生からの親子作文で日本語力を育てる 8月30日
■昼の間に夜がある 8月29日
■親子の対話は真面目さよりも楽しさを優先させて 8月28日
■近年の受験作文の傾向と対策 8月27日
■すべてをよかったことだと思うこと 8月24日
■読解力には段階がある(4)――論理的読解力の先にあるもの 8月23日
■読解力には段階がある(3) 8月19日
■読解力には段階がある(2) 8月18日
■読解力には段階がある――逐語的読解力、共感的読解力、論理的読解力、そして……(1) 8月17日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
発表交流会(20)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare