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 作文というのは、国語力の集大成のようなものですから、いろいろなところで欠点が目につきやすいものです。
 ほとんどの人は、それをすぐに直そうとします。
 しかし、その欠点はそう簡単には直らないものがほとんどです。
 だから、作文教育に熱心になればなるほど、作文の苦手な子が増えるのです。
 誤解の多い指導法でよくあるのは、ほかの子の上手な作文を見せることです。
...  上手な作文を見せて、「こんなふうに書いたらいいんだよ」と言われて、「はあい、そんなふうに書きます」となる子はひとりもいません。
 作文は、その子のこれまでの読書や対話や経験の総合的なものですから、すぐには書き方を変えることができないのです。
 上手な作文を何度も見せられていると、だんだん劣等感が増してきて、かえって書けない子になっていくのです。
 いちばんいいのは、その子の作文のいいところだけをしっかり褒めることです。
 そして、その一方で、読書や音読や対話の自習を気長煮続けていくことです。
 しかし、褒め方も、ただ褒めればいいというだけでは、そのうち褒めることがなくなってきます。
 その子のできるぎりぎりのところを目標にして、それができたら褒めるということができればいちばんいいのです。
 今日も、いい天気で、風の強い日です。
 ちょうど春先は、「風が吹けば桶屋が儲かる」という季節なのでしょう。
 桶と言えば、桶に入る水の量は、その桶の周りを囲むいちばん低い板によって決まるというリービヒの最小律という法則がありました。
 作文の評価も、欠点が最初に目につきやすいという点で、ちょっとそれに似ています。
 桶に入れるものを液体ではなく、果物のような固体にすると、もしかすると最大律というものが成り立つのかもしれません。(新しい法則(笑))
 
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====4月13日のfacebook記事より====
 本当は、勉強は楽しいものです。
 その楽しい勉強観を持つためには、自分で勉強することが大事です。
 本格的な勉強が始まるのは、高校生になってからです。
 そのときにがんばれる子は、小学校時代に自分のペースで余裕のある勉強の仕方をしてきた子です。
 小学生の勉強する内容は限られているので、時間をかければ誰でも成績が上がります。
 だから、塾によっては、学校が終わってからすぐその足で塾に向かわせ、夜中まで勉強漬けにするところがあります。
 そして、それで実際に成果が上がるのです。
 しかも、子供はそのときそれなりに生き生きと楽しくやっているように見えます。
 しかし、そのあとが問題です。
 自分で勉強するのではなく、人にやらされて勉強することに慣れてしまった子は、中学生になっても、やらされないと勉強できなくなることが多いのです。
 そして、勉強は、苦しいものだから、強制や褒美がないとできないものだという勉強観を持ってしまいます。
 だから、小学生の勉強は、結果が第二、方法が第一です。
 結果を求めすぎると、方法が二の次になってしまいます。
 子供が小さいときほど、勉強は子供自身のペースで無理なくやるようにしていくことです。
 その結果と方法の兼ね合いを見られるのは、やはりお父さんやお母さんなのだと思います。
 今日ものどかな春の空です。
 植え込みのツツジも、次々と花を咲かせ始めました。
 ツバメは、まだ来ていないようですが、今ごろ太平洋のどこかを飛んでいるのでしょうか。
 果たして、この間作った巣に来るかなあ(笑)。
 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
 
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▽構成図の書き方の動画はこちら
https://www.mori7.com/douga/001/kouseizu_oya.php
 作文がなかなか書き出せない子がいます。また、書いている途中に、「次、どう書くの」と近くにいるお母さんにすぐ聞く子がいます。
 こういうときの対処の仕方は、親子で構成図を書くことです。
 時間は、10分から15分ぐらい。書いている途中に少しずつ教えるのではお母さんも大変ですが、最初の10分か15分でまとめて教えるのであれば負担にはなりません。
 最初に、お母さんが、子供から話を聞いてあげます。
「今日は、どんなことを書くの」
 お母さんが子供と話をする中で、子供が話したことを、1枚の紙に散らし書き風に書いていきます。
 このときのコツは、きちんとした文章で書こうと思わずに、気軽に短文で書いていくことです。作文に書くことだけでなく、脱線したことを書いてもかまいません。
 あまりびっしり書くと子供が負担に感じますから、余白をとってまばらに書いていきます。
 A4サイズ程度の紙が大体埋まったら、それを子供に見せて、「これを参考にして書いてごらん」と言ってあげると、子供は喜んで書き出します。
 最初は、構成図に書いたことだけをそのまま書くかもしれませんが、それでも書き終えたら、書けたことを認めてあげます。
 人間は誰でももともと、自分の力で自分の考えたことを書きたいという気持ちを持っています。ですから、構成図を書き写すことに慣れてくると、自然に自分で書くようになってきます。
 なぜなかなか書き出せなかったかというと、作文を書くという手本をあまり見たことがなかったからです。子供たちが見るものの多くは、既に書かれたものです。頭の中にあるものが文章として書かれる過程を見る機会はあまりありません。
 しかし、それを見よう見まねで書いてみると、多くの場合、親や先生から間違っているところを注意されます。だから、作文を書くことが難しいと思うようになってしまったのです。
 お母さんが構成図を一緒に書いてあげると、実際に文章が書かれる過程を見ることができます。それで、自分で書くコツがわかってくるのです。
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A4サイズの紙1枚を埋めるのに、大体10分ぐらいです。
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 いろいろな情報を総合すると、4月15日(月)に、北挑戦が日本の米軍基地に核攻撃を含む軍事行動を加える可能性があるようです。該当する地域は、横須賀など関東にある米軍基地です。
 その裏づけとなる情報は、
・4月15日が北朝鮮の記念日にあたる。
・北朝鮮がこれだけ世界のマスメディアを騒がせて何もしなかったということにすることは立場上できない。
・アメリカが財政上の制約から、軍事費の削減をせざるを得なくなっている。
・その分を、日本が軍備をする形で、アメリカの軍需産業の需要を肩代わりできれば都合がよいと考えられている。
・日本もちょうど憲法改正を目指している。
・日本人は、実際の被害がないと行動しないと思われている。
などです。
 4月15日は、天皇陛下もご静養のために東京を離れます。
 すべて、極東の緊張と衝突で大きな利益を得るグループが画策していると考えれば話が合います。
 実際に、この事態が起きる可能性が高いかどうかの判断は、4月12日(金)の日経株価の動きを見れば予測できます。
 この衝突が意図的に行われているものであれば、事前に衝突を察知しているグループの動きによって株価は下がります。
 では、どうしたらこういう動きを止めることができるかと言えば、このような情報を拡散することによってです。
 既に多くの人が、極東の緊張によって利益を得るグループがあることを知っています。
 それは、はっきり言えば、アメリカの軍需産業の背後にいるグループで、北朝鮮はその単なる操り人形にすぎません。
 アジア人どうしを戦わせる意図を持つ人々がいるならば、私たちはそれに対して堂々とアジアの平和を主張しなければならないと思います。
(写真は、小惑星探査機「はやぶさ」が燃え尽きる前に最後に写した地球の写真)
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 海外で作文の勉強をしている生徒のみなさんには、作文力をつける方法として長文の音読をおすすめしています。しかし、長文の漢字がなかなか読めないなどの声もありました。
 言葉の森のふりがなのページで全文にふりがなをつけることができます。
https://www.mori7.com/musi/ruby.php
 長文の音読は、毎日5分程度でできる力のつく勉強法です。
 海外で勉強している生徒以外でも、長文の音読に取り組んでいる生徒のみなさんは、ぜひご利用ください。
 特に、中学生の長文は、習った漢字であっても普段使わないような語彙として使われていることが多いので、読み間違えている生徒がかなりいます。ルビ付きのページで読み方を確かめておくといいと思います。(ただし、プログラムでつけているルビですので、中には間違った付け方をしているものがあるかもしれません。)
 また、Chromeの拡張機能としてふりがなをつけるAPIが無償で提供されています。
https://www.sateraito.jp/Lab/Add_furigana.html
 こういうサイトを利用してもよいと思います。
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台湾、香港における標準字体、中国大陸における新字形による繁体字、簡体字のほか、韓国における漢字、日本の旧字体・新字体も参考のために掲げた。日本語では当用漢字以前、必ずしも標準字体が定まっていたわけではない。ここでは日本語において(特に当用漢字実施以降)使われることがまれな漢字について日本語フォントに見られる字体を便宜上新字体として扱っている。
 日本のパソコンソフトで使われている文字コードのほとんどは、ウィンドウズ時代に作られたShift_JISで、かなり不十分なものです。そこに、メール用のJISや、プログラム用のEUC-JPが入り、かなり複雑になっていました。これからはUTF-8に統一されいくのでしょうが、それによって例えば、将来は「鴎」などの字も、「メ」ではなく「品」も使えるようになっていくと思います。
 常用漢字表も、「挨拶」「曖昧」などが新たに入ったようにこれからは少しずつ増えていくと思います。
 大事なことは、漢字の学習をいかに上手に進めていくかで、それによって日本語が世界的に普及するかどうかが決まってくると思います。
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 勉強は何のためにするのかといえば、新しい何かを創造する力を育てるためです。その土台として、いろいろな知識や技能を身につける必要があります。決して、知識や技能を身につけること自体が目的なのではありません。
 解く勉強法は、解くこと自体を目的としている面があります。だから、時間がかかるわりに実力がつかないのです。
 解き方を身につけることは勉強の手段なのですから、問題と答えを一緒にどんどん読んでいけばいいのです。それなら、解説の詳しい問題集があれば誰でも簡単にできます。
 考えることが楽しいというのは、答えのない勉強のときにすることであって、答えのある勉強は、答えを見て理解できればそれでいいのです。
====今日のfacebookの記事より。
 昨日、小6の生徒が、作文の勉強のあと、
「帰るまで時間があるから、学校の宿題やっていいですか」
「はい、どうぞ」
 でも、見ると、算数の図形の問題で頭を悩ませています。
「答えを見ればいいじゃない」
と言うと、
「答えはないんです」
 あ、そう(笑)。
 図形の問題は、クイズのような面があり、ちょっとしたヒントがあればすぐわかる反面、わからないときはいくら時間をかけてもわかりません。
 趣味でクイズを解くのならいいのですが、宿題で答えのついていない図形の問題を解くというのは、時間の無駄以外の何ものでもありません。
 こういう勉強のさせ方が、勉強(算数)嫌いの子を作っているのだろうなあと思いました。
 先日も書いたように、いい勉強法とは問題と答えを読む勉強法です。よくない勉強法とは問題を解く勉強法です。
 学校でそういう勉強をしているのなら、学校とは別に家庭で読む勉強をする必要があると思いました。
 その問題も、ヒントがひとことあればすぐわかる問題でした。
 しかし、私も、しばらく、いくら考えてもわかりませんでした(笑)。
 ちなみに、その問題はこんなの。
 
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 港南台教室で3月4週に、作文の発表会を行いました。
 そのときの動画を、自分の分だけ見られるようにしています。(月曜日から順にアップロードしていくので、まだ入っていない人もいます。)
 前回の発表会は9月に行いましたが、この半年のうちに、みんな発表の仕方がとても上手になりました。
 以下は、そのときの挨拶。
 今度は、作文を読むだけの発表会ではなく、バックに生徒が自分で選んだ音楽や画像を流してもらい、もっと芸術的な発表会にしていきたいと思っています。
http://youtu.be/UgoHFFBo5Ao
 
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====今日のfacebook記事より。
 本当は、すべてある。
 時間も、お金も、知識も、才能も。
 ないと思って手に入れようとするからないのであって、あると思えばある。
 ただ、よそに預けているだけ。
 毎朝、エサを待つスズメやハトや子犬を見ていると、たぶんそういう人生観で生きている。
 ないものの数を数えるよりも、あるものを大事にしよう。
 そうすれば、毎日が天国。
 今日もさわやかな朝。
 薄曇りですが、過ごしやすい一日になりそうです。
 今日もいい一日をお過ごしください。
====ここまで。
 作文というものは、文章の中身だけでなくさまざまな要素が組み合わさっています。
 構成、題材、表現、主題のほかに、漢字を使うとか、字をていねいに書くとか、時間をかけすぎないとか、いろいろな要素があります。
 だから、子供たちの作文を見ると、必ずどこか注意したくなることが出てきます。
 そこで、つい注意してしまうから、多くの子が作文嫌いになるのです。
 作文というものは、いろいろな能力の結果です。
 結果の上であれこれ直そうとするのではなく、もとになる能力を育てていくことが大事です。
 その中心になるものが、読書と対話と、書き慣れることです。
 書き慣れるためには、子供たちの書いたもののまずいいところを認めてあげることです。
 
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