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記事 4858番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
見るのが面白い読売KODOMO新聞、するのが面白い毎日小学生新聞、載るのが面白い朝日小学生新聞 as/4858.html
森川林 2023/11/23 08:19 

ハナカタバミ(オキザリス)

●動画:https://youtu.be/HyqlDnmCS6A

 昨日の保護者懇談会で、子供向けの新聞についての質問がありましたので、それに関連することを書きます。

 しかし、これは、私(森川林)の全く個人的な見解ですから、実際に新聞を見てご自分で判断してください。

■読売KODOMO新聞

 読売KODOMO新聞は、週1回の発行ですから、読み応えがあります。
 毎回、面白い企画を載せています。
 見るだけでしたら、読売KODOMO新聞はいちばんいいと思います。

 しかし、何かを「する」という企画は、あまりありません。
 今後、「する」企画を増やし、作文を投稿する欄を作ってくれるといいと思います。

■毎日小学生新聞

 毎日小学生新聞は、タブロイド版8ページほどの新聞で、毎日発行しています。
 読売や朝日に比べてみすぼらしい感じがするかもしれませんが、内容は優れています。
 ひとつは、毎回、充実した内容の説明文が載っていることです。
 これを読むだけで、立派な社会や人生の勉強になります。

 もうひとつ、更によいところは、子供が何かを「する」企画をよく載せていることです。
 「こんなことをやってみよう」とか、「こんなことができる」とかいう記事が時々載るので、この毎小を活用すれば、創造発表クラスの作品発表や自由研究に生かせます。
 毎小の編集は、子供の視線に立っていると思います。

 毎小は、昔、作文の投稿欄がありましたが、今は、習字や詩だけの投稿欄だけになっています。
 早く作文の投稿欄を復活させてほしいと思います。

■朝日小学生新聞

 朝日小学生新聞は、普通紙と同じサイズの8ページの新聞なので、毎日作るのが大変だろうと思います。
 記事は充実していますが、いちばんいいのは、作文の作品欄があることです。
 この作品欄に投稿することが、子供たちの作文の勉強の励みになります。
 できれば、朝日中学生新聞でも、作文の投稿欄を作ってくれるといいと思います。

 昔、この作品欄は、たぶん90歳ぐらいの元小学校の先生が選者をしていました。
 この先生がとても立派な人で、現役時代には、毎日、教室の子供たちが書いた作文を持ち帰り赤ペンを入れて返していたそうです。(「致知」の投稿欄に載っていました。)

 あるとき、言葉の森の小6の女の子が、学校にいる自分の好きな人の話を載せました。
 そのときの選者の講評が、とても心の温まるものでした。
 私はその講評を見て(内容は忘れましたが)、こういうことを書ける人は子供の気持ちをよくわかっている人だと思った記憶があります。


 子供向けの新聞は、現在、読売、毎日、朝日と3種類ありますが、どれかひとつを勧めるとしたら、毎日小学生新聞です。
 理由は、説明文の記事が多いことと、「子供が何かをする」ことのできる企画が多いからです。

 しかし、いずれもいい新聞ですので、実際に中身を見て判断してください。

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記事 4857番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
11月保護者懇談会資料 as/4857.html
森川林 2023/11/22 13:14 
11月保護者懇談会資料

水草

●動画:https://youtu.be/0EoUus9d4L0

●読書記録で、同学年の読んでいる本を参考に

 読書記録は、現在6500件の記録があります。
 学年のところをクリックすると、該当する学年の生徒の読書記録だけが表示されます。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
 同学年の他の生徒が読んでいる本を参考に、自分の本の幅を広げていってください。
 特に、小学校高学年の生徒は、物語文だけでなく、説明文の本も読むようにしていきましょう。

●大学入試は総合選抜の流れが広がる――個性と読書が土台

 大学入試は、お父さんお母さんが高校生だったころの入試とは違い、一般入試よりも総合選抜型の入試(AO入試)が主流になりつつあります。
 1点差を競うような知識詰め込み型の勉強から、創造性と思考力と発表力が評価されるようになっています。
 小中学生の生徒は、まだ実感がわかないと思いますが、今のうちから個性と意欲と思考力を伸ばす教育をしていきましょう。

●今後の大事な勉強は、読書、作文、数学

 AIテクノロジーの進歩によって、知識型の勉強は急速に重要性を低下させています。
 生徒本人の身についた学力という点で、大事なのは、読書力(読解力)、作文力(小論文力)、数学力になっています。
 今後は、大学入試の文系でも数学が必須になるので、数学は中学生の時期から得意にしておくことが必要です。
 数学の勉強法は、1冊の問題集を完璧に仕上げることです。
(何冊もの問題集を8~9割仕上げても力はつきません。)

●家庭での勉強がはかどらない人は自習室の活用を

 中学生までは、家庭学習はリビングで行うのが原則です。
 中3になるまでは勉強の自覚がまだないので、自分の部屋などで勉強をすると集中できなくなるからです。
 家庭学習で、集中するきっかけがつかめない場合は、朝8時から夜20時まで開いている自習室を利用してください。
https://www.mori7.com/teraon/js.php

●小123年生は、基礎学力クラスで国語算数暗唱発表の学習を

 子供たちの勉強の基本は家庭学習です。
 家庭学習の目標作りに、小学123年生の場合は、基礎学力クラスが役立ちます。
 毎週の授業に合わせて、毎日の国語・算数・暗唱の勉強を進めていってください。

●小456年生は、総合学力でクラスで国語算数英語発表の学習を

 基礎学力クラスと同じですが、子供たちの勉強の基本は家庭学習です。
 家庭学習の目標作りに、小学456年生の場合は、総合学力クラスが役立ちます。
 毎週の授業に合わせて、毎日の国語・算数・英語の勉強を進めていってください。

※今後、中学123年生対象の全科学力クラス(国語・数学・英語・理科社会)も開始する予定です。

●新年度の教材注文は2月以降に(学習指導要領改訂の影響で今後も改訂あり)

 学習指導要領改訂の影響がまだ続いています。
 新年度の教材が確定するのは2月ごろですので、新学年の教材は2月以降に注文するようにしてください。

●作文個別の振替は廃止。作文クラスで行う方向に

 作文クラスの生徒と講師が増えたため、作文個別を担当する講師の振替授業
がしにくくなってきました。
 そこで、12月より作文個別の振替授業の制度は廃止します。
 そのかわり、作文個別の生徒も作文クラスで振替できるようにします。
 今後、作文クラスへの振替の仕方がわかるページを作ります。

●振替制度の追伸2023.11.23 10:50

 作文個別の振替については、継続することにします。
 ただし、振替申し込みから30分たっても振替講師が決まらない場合は、後日、再度振替申し込みをしていただくか、作文クラスへの振替をお願いすることにします。

 理由は、作文クラスの講師が増えたため、クラスの運営中は講師が振替のための空き時間が取れないからです。

 作文クラスへの振替は、読書紹介や予習発表もあるので、楽しく参加できると思います。

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対面授業とオンライン授業の比較を超える対面型オンライン授業 as/4856.html
森川林 2023/11/22 09:04 

ガーデンシクラメン

 言葉の森のオンライン授業は、対面型オンライン授業です。

 Googleの生成AIによると、
====
対面授業とオンライン授業には、次のような違いがあります。

●対面授業
コミュニケーションが取りやすい
実物に触れることができる
周囲の雰囲気に合わせて学習に取り組める
通学時間やスクールの非日常的な環境がスイッチとなり、学習にメリハリがつく効果が期待できる

●オンライン授業
好きな場所で授業を受けられる
緊急時にも授業が実施できる
不登校や病気の生徒も授業が受けられる
より質の高い授業を提供できる
学習履歴や進捗を記録しやすい
生徒一人ひとりに合った授業を実現できる

また、対面とオンラインを組み合わせた学習活動を効果的に組み合わせたカリキュラムや授業形態を「ブレンデッド教育」といいます。
====

 世間の認識は、大体、この生成AIの説明と同じだと思います。
 しかし、言葉の森のオンライン授業は、このどちらにも当てはまりません。
 それは、対面型のオンライン授業だからです。

 なぜ対面型のオンライン授業ができるかというと、参加生徒を5人以内に限定したオンラインクラスで授業を行っているからです。

 子供たちの教育を考えた場合、授業の中で残るのは、先生の講義ではありません。
 講義を聴くだけの授業や、問題を解くだけの授業は、しばらくたてば何をしたか忘れてしまいます。

 あとまで残りるのは、生徒が自分で発表したこと、自分で質問したことです。
 つまり、生徒が主体的に参加したことが、学習の中身になるのです。


 ブレンデッド教育は、過渡期の教育です。
 その形態は、生徒が一応学校に行き、教室で勉強しますが、一人ひとりがパソコンを使ってで自分に合った単元を勉強するという仕組みです。

 それぐらいなら、わざわざ通学の教室に行かなくても、自宅で他の生徒と交流しながら自分の勉強をしていけばいいのです。

 言葉の森のオンラインクラスは、少人数なので、生徒どうしの読書紹介や発表や交流ができます。
 これが、ブレンデッド教育の先にある本来の対面型オンライン教育です。


 対面型オンライン教育であれば、小学1年生から、作文をはじめとするオンライン授業に参加することができます。
 そして、同じクラスで一緒に勉強する中で、やがて勉強を通した友達もできるようになるのです。

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言葉の森が考える、これからの子供たちの教育のビジョン――全教科8割の学力をつけ、思考力と創造力を伸ばし、社会で活躍できる人になる as/4855.html
森川林 2023/11/21 09:12 

ピラカンサ(トキワサンザシ、タチバナモドキ)

●動画:https://youtu.be/meGzbkU8Gr8

 言葉の森で、中根が教えている中高生のクラスでは、定期テストの結果を毎回聞くようにしています。
 中高生の参加しているクラスは、現在、国語読解、数学、プログラミング、創造発表、作文ですが、テストの成績を効くと、ほとんどの子が全教科平均80点以上の成績を取っています。
 中には、平均95点以上という生徒もいます。
 みんな、よく勉強しているのです。

 テスト前の2週間は、テスト対策期間ということで、読書は休んでもいいとしていますが、それでもちゃんと本を読んでいる子がいます。
 テストに直接関係のない作文やプログラミングや創造発表のクラスでも、テスト前に授業に参加する子がいます。

 みんな、頑張っていますが、決して息切れをしながらやっているわけではありません。

 こういう実力も意欲もある子供たちの将来の勉強のビジョンを、保護者が大きく捉えていく必要があります。


 まず、将来の勉強のゴールは、大学入試ではなく、その先の社会に出て活躍することだと考えることです。

 社会に出て活躍するというのはすぐにはできませんが、社会に出て自分らしい仕事をするというのが、現在行っている勉強のゴールと考えておくのです。

 わかりやすく言えば、社会に出て自分の会社を立ち上げて社長になることが将来の目標と考えておいてもいいと思います。

 これからは、大きな木に寄りかかって安定した生き方をする時代ではなく、自分の木を自分らしく育てる時代になるからです。

 「飯の食える大人になる」という言葉がありますが、将来は、ベーシックインカムが広がり誰でも飯を食えるようになります。
 大事なのは、飯が食えるようになったあと、つまり衣食住の安定のあと、自分らしい創造をすることが生きがいになるということです。

 さて、しかし、社会に出る前に、大学入試ににも合格しておく必要があります。
 今までの大学入試では、点数で輪切りにされて合否が決まっていましたが、これからは総合選抜型の入試が広がります。

 総合選抜型入試に必要なのは、8割の学力と個性と思考力です。
 昔のように、成績の点数だけで1点差を争うような試験ではなくなってくるのです。

 すると、本当に差がつくのは、個性と思考力の方です。
 個性は、創造発表などで、身につける力です。
 思考力は、難しい読書と難しい作文で身につける力です。

 学力に関しては、わざわざ塾や予備校に行く必要はありません。
 模擬試験は、時々受ける必要がありますし、志望校の過去問には早めにアクセスしておく必要があります。
 しかし、勉強は、人に教えてもらうよりも、家庭で自分でやる方がずっと能率がよいものです。

 勉強に必要な教材や学習法は、既にインターネットを利用すれば豊富に揃っています。
 ただし、勉強の全体の方向アドバイスしてくれる先生役の人は、必要になります。
 そういう人がいれば、勉強は家庭でひとりでやっていけるのです。

 言葉の森では、現在、小学1234年生向けに、基礎学力クラスを開いています。
 これは、1か月で週ごとに、国語・算数・暗唱・創造発表の勉強に取り組むクラスです。

 小学456年生向けには、総合学力クラスを開いています。
 これは、1か月で、国語・算数・英語・創造発表の勉強をするクラスです。

 今後、中学123年生向けに、全科学力クラスも開く予定です。
 全科学力クラスは、1か月で、国語・数学・英語・理科社会の勉強をします。

 自宅で勉強するときに、勉強のきっかけをつかみにくいという人は、自習室を利用するといいと思います。
 自習室は、入室・退室の時刻と、自習内容を記録することになっているので、自分の勉強の経過を記録できます。
 また、他の生徒も自習室に参加しているのを見れば、自然にやる気を出すことができます。

 現在、自習室は、毎日1人か2人しか参加していませんが、今後、先生が担当するクラスの生徒の勉強の様子を見て、勉強の進まない生徒によっては自習室参加を義務づけるということをしてもいいと思います。
 というのは、子供が自覚して勉強する年齢は中学3年生以降なので、小学1年生から中学2年生までは、ある程度勉強強制することも必要になるからです。

 ただし、子供本人の意欲とは関係なく、あまりにも勉強的なことを強制すると、学力ではなく、意欲が低下するようになります。
 意欲の低下は、学力の低下よりももっと大きなマイナスになるので、勉強に対する強制は、限定しておく必要があります。


 言葉の森の基礎学力クラス・総合学力クラス・全科学力クラスで、トータルな学力をつけ、全教科8割以上の成績を取っていれば、あとは総合選抜型入試で十分に大学入試に対応できます。

 だから、これから大事になるのは、教科の学力だけでなく、思考力と創造力を伸ばしていくことです。
 思考力は作文クラスで、創造力は創造発表クラスで、育てていくことができます。
 また、今後はITテクノロジーに精通しておく必要があるので、プログラミングクラスも必要になりますす。
 学校では、プログラミングクラスのような先進的な授業はなかなか行えません。
 だから、作文、創造発表、プログラミング、全教科型のクラスが、これからの子供たちの勉強の基本になります。

 言葉の森のオンラインクラスのいいところは、生徒どうしの発表と交流の時間があることです。
 しかも、オンラインのクラスなので、どこかに出かけなくても、自宅で他の生徒と対話し交流し発表することができます。

 今後は、遠足やサマーキャンプなどの企画を復活させるので、将来は、リアルな交流の機会もできるようになります。
 しかし、学校や塾のように、毎日リアルに会う必要はありません。
 通常はオンラインで交流していて、たまにリアルで会うというようなことで十分なのです。


 以上が、言葉の森の描く子供たちの教育のビジョンです。
 このようにして、どの子も楽しく、しかも楽に参加できるオンラインクラスで、勉強の実力をつけ、創造力を育て、思考力を育てて、将来の社会生活の準備をしていくのです。

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記事 4854番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
小学1年生の作文で、なぜダジャレを入れるのか――ダジャレは言語感覚を磨き、親子の対話のきっかけになる――音素数が少なく同音異義語の多い日本語の特徴を生かすダジャレ as/4854.html
森川林 2023/11/19 09:36 

スズメ

●動画:https://youtu.be/su0TT8cb5FM

 小学1年生の作文課題の項目にダジャレがあります。
 その理由は、2つあります。

 一つは、言葉の感覚を広げるためです。
 もう一つは、そこから親子の対話を増やすためです。

 日本語圏以外の言語では、ダジャレという言葉遊びはありません。
 帰国子女の生徒が、言葉の森で作文を書くときにつまずくのが、このダジャレです。
 英語は、多様な民族が話せる共通語として発展したので、同音異義語のような文脈で理解する言葉の文化がないからです。

 日本にダジャレがあるのは、音素数の少ない日本語を利用して、言葉そのものではなく、言葉の裏になる意味を理解し合う文化があったからです。

 小学1年生の子にとって、このダジャレは難しいです。

 私自身の経験で言うと、幼稚園のころ、みんなで絵をかいていました。
 私が汽車の絵をかいていると、ほかの子たちが寄ってきて、「中根の汽車の絵、うまいじゃん」と言いました。
 そのとき、私は、ダジャレのつもりで、「でも、大根はまずいよ」と言いました。
 しかし、それがわかった子は誰もいなかったと思います。あたりまえですが。
 私は、そのダジャレが気に入ったので、家に帰ってから、母親にそのことを話しましたが、たぶん感心されたようなことは何も言われなかったと思います。

 小学1年生のころのダジャレは、面白くないか、わけのわからないものが多いです。

 しかし、このダジャレで、言葉の感覚を磨くことができるのです。
 これは、「たとえ」でも同様です。
 たとえも、言葉の感覚を磨く練習になります。

 たとえを使うということは、現実のものごとから離れて言語的な表現の世界に入ることですから、言語の世界の乏しい子は、たとえが思いつきません。

 子供によっては、知識として覚えたたとえを使うことがあります。
 「チーターのように速く走った」というようなたとえです。
 チーターの走るところなどは見ていないはずですが、それを知識としてたとえにするのです。

 しかし、そういう場合でも、先生は褒めます。
 「ありきたりなたとえだ」などということは言いません。
 褒められることによって、子供はよりよいたとえを使うようになるからです。

 ダジャレの能力とたとえの能力は関連があります。
 たとえは、よく考えれば誰でもできます。
 しかし、ダジャレはよく考えてもなかなか出てきません。
 だから、項目指導では、たとえかダジャレのどちらかが入ればいいとしています。

 ダジャレの項目指導の大事な効果のもうひとつは、そこから親子の対話が始まることです。
 一般に、真面目なお母さんは、ダジャレを思いつかないことが多いです。
 しかし、お父さんは、真面目でないことはないのでしょうが、大胆にダジャレを思いつくことが多いです。

 子供と、お父さんとお母さんが話をして、この作文にどんなダジャレが使えるかなあという話ができれば、親子の知的な対話が始まります。
 この話し合いのときに大事なことは、決してほかの人の意見を批判しないことです。
 キーワードは、「でも」という言葉を使わないことです。
 頭のいい人は特に、「でも」という言葉は、家族の会話の中では使わないと決めておくといいと思います。

 言葉の森の初参加説明会でも、私が、
「子供の作文は、書いたあとは褒めるだけ」
と言うと、必ず何人かの保護者の方が、「でも」と言います。
 「でも、明らかに字がまちがっていたらどうするのですか」というようなことです。
 それも、褒めるだけでいいのです。

 なぜかというと、そういう話をするお母さんは、これまで子供に、いろいろなかたちで注意をしてきたからです。
 その発想を根本的な変える必要があります。

 「3つ褒めて1つ注意する」というようなあいまいなやり方では、これまでの注意しすぎの家庭文化は直りません。
 だから、どんな間違いがあっても褒めるだけでいいのです。

 親から注意されて育った子は、小学校低学年のころは、確かによくできる子が多いです。
 しかし、いつも親の顔色をうかがって話をしたり勉強をしたりしています。
 だから、学年が上がるにつれて、かえって勉強に対する意欲を持てなくなることが多いのです。

 表記の間違いなどは、何も直さなくても、子供の読書量が増えれば自然に直ります。
 自然に直るのに時間がかかる場合でも、読書量のある子は、ひとことの注意で直ります。
 読書量のない子は、何度も同じ注意をしても直りません。

 だから、褒めるだけということと、本を読むことと、親子で対話を楽しむことが、作文の勉強の要になるのです。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

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●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●中学受験国語対策
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