勉強の目標は、社会に出て仕事をすること サーバー移転に伴うデータ送信エラーなどについて 記述や作文の勉強は、音楽やスポーツと同じように慣れが必要 子育ての工夫で親にまさるものはない 一生懸命さを見せずに一生懸命やることが勉強の教え方のコツ

記事 2896番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2017/4/28 
学習は型を身につけることから始まる――小1の親子作文から高3の論説文まで
森川林 2017/03/29 06:53 


 学習は模倣から始まります。
 オリジナルなものができるのは、その模倣がしっかりと身についてからです。

 言葉の森の作文指導は、ある程度の型を持っています。
 その型を見て、作文がパターン化するのではないかと心配する必要はありません。
 型自体が多様で、学年ごとの課題に応じてさまざまに組み合わせることができるからです。

 しかし、世間の作文の考え方の多くは、自由に書かせるというものです。
 この「自由に」ということが、作文教育の最も大きな障害になっているのです。

 これは、入試の作文にも現れています。
 よくあるのが、「次のA、B、Cの三つの課題の中から一つを選び作文を書きなさい」というような問題の出し方です。
 ジャンルの違う三つの課題を統一して採点する基準などはありません。
 一つの課題で、書く方向を指示して、その方向で採点するから初めて採点が可能になるのです。

 しかし、型は、勉強の到達点ではありません。
 型を身につけたあと、書く力がつけば、自然に自分のオリジナルな書き方をするようになるのです。
 逆に言えば、型を指定されて、その型どおりに書ける人は既に実力のある人です。

 ただし、型と言っても、言葉の森が教えている型は大きな構成の方向性のようなものです。
 例えば、ある意見に対して、自分の考えと、その正反対の考えを述べ、その自分の意見の裏付けとなる理由を複数考え、そのそれぞれの理由に対して自分の体験に基づいた実例と、体験以外の社会的な実例を書き、結びには自分で作った名言を入れる、というような指導です。(中1レベルの指導)

 これを真面目にやれば、かなり力がつきます。
 しかし、ヒントを真似して書いているだけでも、書き方の型は身につきます。

 話は変わって、現在、小学1年生ぐらいの子を対象にした親子作文コースを充実させていく予定です。
 小1の場合は、型を指定して書くということはまずできません。大体、書くこと自体がまだほとんどできない時期だからです。

 そこで考えているのは、お母さんやお父さんとの対話を通して作文の書き方の型を身につけるという方法です。
 4月に入って、新しい学校の時間割が決まってから、体験学習の日程を決めて参加していただけるといいと思います。

小1から始める親子作文

====
言葉の森の受験作文小論文で書きやすい構成の仕方を身につける
URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=2131

 言葉の森の作文指導は、身近な生活作文から始まりますが、小学校高学年になると受験作文にも対応するようになります。

 また、中学生の作文(意見文)は、そのまま高校入試、更には大学入試に使えるレベルになります。

 高校生の場合は、更に構成の仕方を発展させ、読み取りにくい課題文を読み取る力とつけていきます。

 塾や予備校で行われている作文小論文指導は、抽象的なアドバイスが多く、書けないときはどう書いていいかわからないということがよくあるようです。

 言葉の森の作文小論文指導は、具体的な構成をわかりやすく説明するので、苦手な子でも楽に書き出せ、得意な子は更に高いレベルの文章を書くことができるようになります。


 以前、桜修館中の受験作文指導を受けている生徒から、「学校説明会で、『パターン化した作文を書かないように』と言われた」と相談がありました。

 ここで大事なのは、その文章がパターン化しているかどうかではありません。上手か上手でないかという中身がすべてで、パターン化していようがいまいが、上手な作文は上手であり、下手な作文は下手なのです。

 そして、上手に書くためのいちばんの近道が、いくつかのパターンを使えるようになっているということです。「パターン化がだめ」というのは、文章を書く力のない人が言うことです。

 その相談のときに、ある学習塾関係の有名な先生が、パターン化しない書き方というものを、抽象的に詳しく説明していました。その説明をもとに、子供が実際に作文を書こうとしたら、まず全く書けません。上手下手以前に、どう書いていいかわからないという指導なのです。

 平成27年度から、東京都は学校ごとの問題作成ではなく、共通の問題になるようですので、もう特殊な作文のテーマは少なくなると思います。

 むしろ、いちばんの問題は、子供がどう書いていいかわからないという発想の時点でつまずくような作文試験の問題を出していた学校の方だったのです。
====

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 作文の書き方(108) 親子作文コース(9) 

コメント欄

森川林 20170329 1 
 型を身につけるために反復して練習するというのは、日本文化に独特の学習法だと思います。
 型という方法よりもまず目的を重視し、その目的のためには方法は二の次というのが、型とは正反対のどちらかというと欧米風の考え方です。
 どちらもそれぞれ利点はありますが、型から入るというのは日本文化になじんだ人には取り組みやすい方法だと思います。
 しかし、そのためにはその型を続けるということが大事です。


nane 20170329 1 
 作文指導でよくあるのが、「何でもいいから自由に書いてごらんなさい」と言ってから、書いたあとの作文の、ここが違っているとか、字がきたないとかを批評する指導です(笑)。
 よい指導というのは、「こういう方向で、こういう項目を入れて書いてごらん」と言って、それができていたことを認めて褒める指導です。
 前者がよくある指導、後者が言葉の森の指導です。


mae 20170329 9 
「自由に書こう」というのは、書きやすいように思えますが、実は一番ハードルが高い書き方だと思います。題名は自由でも、書くことがある程度決まっていないとどう書いていいかわからない……そして、たいてい自由に書いたものをあまりよく言われないので(笑)どんどん作文に対して苦手意識が高まるのだと思います。

kira 20170329 52 
 親子作文をはじめると、型を続けることの大切さも実感できそうです。

namura 20170330 10 
自由に書いて下さい、と言われることが、実はいちばん難しいですね。

コメントフォーム
学習は型を身につけることから始まる――小1の親子作文から高3の論説文まで 森川林 20170329 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 15,861件
新着コメント1~10件
家庭がいちばん nane
 家庭教育の大切さを主張する人は多いです 6:22
家庭がいちばん 森川林
 家庭こそが子供たちの本当の教育の場です 6:11
プレゼン作文発 nane
 今回からgoogleハングアウトは25 4/27
プレゼン作文発 森川林
 5月27日(土)午後1時半からプレゼン 4/27
直すところを指 touk
作文がうまくなっていく生徒さんは、家庭で 4/26
直すところを指 nane
 作文の勉強で大事なのは、書いたあとでは 4/26
直すところを指 森川林
 実力と成績とは区別して考える必要があり 4/26
小4の思考発表 森川林
 小4の5.1週の課題は、「家族でスポー 4/25
小6の思考発表 nane
 これまでの勉強は、答えを早く見つける勉 4/25
小6の思考発表 森川林
 思考発表クラブは、次の週の作文の予習と 4/25
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■勉強の目標は、社会に出て仕事をすること 3月28日
■サーバー移転に伴うデータ送信エラーなどについて 3月28日
■記述や作文の勉強は、音楽やスポーツと同じように慣れが必要 3月27日
■子育ての工夫で親にまさるものはない 3月26日
■一生懸命さを見せずに一生懸命やることが勉強の教え方のコツ 3月25日
■高学年になって作文が得意になるには、低学年のときからの作文指導が大事 3月24日
■これからは、勉強も、遊びも、ビジネスも、プログラミングも 3月22日
■教育の本質は遠回りすること――成績の本質は近回り 3月21日
■国語力をつけるためには、思考力を伸ばすことが大事 3月13日
■子育てで難しいのは、水辺に連れていくことではなく、水を飲ませること 3月12日
■3.11を思い出す 3月11日
■書き出すのにエネルギーが必要な作文の勉強も、みんなと一緒なら書きやすくなる 3月10日
■ユーザーエクスペリエンスの時代と寺子屋オンライン 3月9日
■子供は家庭の中で育つ 3月7日
■国語力をつけるために家庭で簡単にできること 3月5日
■考える読書と対話が子供の思考力を育てる 3月4日
■【重要】3月15日(水)言葉の森本部の建物点検のため電話とメールはつながりません 3月3日
■国語の勉強は算数の2~3倍 3月3日
■本当の学力をつけるなら読書 3月2日
■家庭で勉強させるコツ 3月1日
■考える勉強、発表する勉強 2月28日
■小学1年生の作文は、書かせて直す教え方ではなく、書かせて褒める教え方で 2月27日
■作文の習い事は、最初の教室選びが肝心 2月25日
■新「寺子屋オンライン企画」の概要 2月23日
■寺子屋オンラインの概要と参加者募集記事を明日中にアップします 2月22日
■真の賢さを育てるのは、問題集を解く勉強ではなく、読書と作文と親子の対話 2月21日
■テレビとインターネットを消して、読書と作文の時間の確保を 2月21日
■英語教育は小学3年生からでは早すぎる――小1~小3は日本語の基礎を作る時期 2月20日
■誰にでもできる暗唱の方法 2月18日
■学年が上がるほど、家庭で作文の学習に力を入れる必要がある 2月18日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
オンエア作文(2)
音声入力(10)
音読(22)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンエア(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンエア(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。