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記事 2030番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
楽しい汗を流すような勉強 as/2030.html
森川林 2014/01/06 20:20 



 facebookページより。

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 「天才とは1%のインスピレーションと、99%の汗(アスピレーション)である」という言葉を聞いたとき、日本人の多くは、99%の汗の方に共感するでしょう。
 それが、日本の物づくりを支えてきました。

 リーダーの1%のインスピレーションさえ優れていれば、あとの99%の汗は、労働者が給料に応じて働いてくれるというのではなかったのです。

 日本では、労働者も1%のインスピレーションを生かし、経営者も99%の汗を流しました。

 これから来る時代も、99%の汗の時代です。
 しかし、それは、これまでよりも楽しい爽やかな汗の時代なのです。



 IT技術が、生活のさまざまな分野に広がっています。
 これからの大きなひとつの市場が、教育だと言われています。

 グーグルも、アマゾンも、(もちろん日本の企業も)、教育を新たな市場の目標にしています。

 しかし、これからの教育は、99%の汗を必要とする教育です。

 その汗は、勉強で流す汗よりも、表で遊ぶときに流す汗なのです。



 例えば、ロボットプログラミングを学ぶだけなら、教室の机の上でできます。
 しかし、ロボットの本当の面白さは、近くの公園で動かしてみんなで遊ぶことです。

 勉強で最も大事なのは意欲です。
 その意欲は、遊びの中で生まれてきます。

 その遊びで流す汗を工夫するのが、これからの教育の課題になると思います。

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記事 2029番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
虹の上に腰かけてお母さんと呼んでみたいという詩 as/2029.html
森川林 2014/01/04 08:57 



 日本文化は、理屈を言わない文化です。
 しかし、世界に対してはそれでは通用しません。
 なぜ理屈で言わないかを、理屈で説明しないといけないのです。


 ある人が、日本の子供の書いた詩を外国で紹介したことがあったそうです。
(そのことをどこで読んだか忘れたので、細部は多少ちがうかもしれません。)

 その虹をうたった詩の中に、「虹の上に腰かけて、お母さんとそっと呼んでみたい」というところがあったそうです。
 すると、外国の人たちから一斉に質問がありました。
 なぜ、ここで、「お母さんと呼ぶ」というのが出てくるかというのです。

 日本人であれば、小さな女の子が(空想の世界で)虹の上に腰かけて、そっとお母さんと呼んでみたいという感覚はわかります。
 しかし、これを外国人には理屈で説明しないといけないのです。

【説明】
====
 この女の子は、虹の上に乗るという初めての珍しい不思議な経験をしています。
 その気持ちを、自分がいちばん身近に感じているお母さんと共有したいと思ったのです。
 しかし、それは、お母さんにも教えてあげたいということではなく、自分の気持ちを身近なお母さんと共有すること自体が嬉しかったのです。
 その共感を味わう動作が、お母さんと呼びかけることでした。
 だから、お母さんはその声に気づいても気づかなくてもいいのです。
 自分がそっと呼びかけたことで、その子の心は幸福で満たされていたのです。
====


 しかし、こういう説明は、日本人と同じ文化的背景を持たない外国の人たちに対して行うものです。

 同じ日本人でも、まだ日本の文化的背景を十分に持たない子供たちに対しては違います。
 日本の子供には、理屈で説明するのではなく、そういう文化を味わう機会を作ることが大事です。


母「けんちゃん」

子「なあに、よんだ」

母「ううん、ただ呼んでみただけ。うふふ」

子「……おかあさん」

母「なあに」

子「うふふ」


父「何やってんでい」

(お父さんは、同じ日本文化でも少し守備範囲が違うのです。)

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記事 2028番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
理解する教育から、身につける教育へ。日本の伝統的な教育法、音読と暗唱。 as/2028.html
森川林 2014/01/04 08:57 


(すき家の排気ダクトの上で暖を取るスズメたち)

 facebook記事より。

====
 戦後の日本の教育は、理解の教育でした。
 物事を理解すれば、それで学習は完了すると思われていたのです。

 しかし、日本に昔からあった教育は、理解する教育ではなく身につける教育でした。
 だから、声に出して読み、それを何度も繰り返し、心と体で丸ごとその内容を見につけていったのです。

 そういう教育を復活させるために大事なことは、細かい注意はしないということです。

 子供の音読を聞いていると、親はつい何かひとこと言いたくなります。
 読み方や読む姿勢や読み間違いについて、つい注意をしたくなるのです。

 しかし、そこで言うべきひとことは、「読むのが、だんだん上手になってきたね」だけです。

 人間には、繰り返していると自然に上手になるという能力がもともと備わっているのです。



 ニュースに、「教育勅語復活か」という記事があったので、ブログにもそのことを書きました。
http://ameblo.jp/kotomori/entry-11742396454.html

 道徳や人間の正しい生き方は、理屈で理解するものではありません。
 だから、○×式のテストでは評価できません。

 繰り返し音読して、自然に身につけるものなのです。



▽関連記事
創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育 4、現代に生かす寺子屋教育
https://www.mori7.com/index.php?e=2023
(国語の勉強の基本は、長文の音読です。そこに読書と対話が加われば完璧です。)
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記事 2027番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
新年挨拶「雪の野原で作る小さな雪玉」 as/2027.html
森川林 2014/01/01 20:20 


 みなさん、明けましておめでとうございます。

 今年のテーマは、「創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育」に詳しく書きました。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=76
 その要約は以下のとおりです。


 まず、世の中はどんどんよい方向に進んでいるということです。
 今年は、それが加速すると思います。

 そして、よい世の中になったときに(なりつつあるときに)、自分たちが何を目指しているのかが問われるようになってきます。
 その答えのひとつが、創造を価値と源泉とする社会です。
 みんなが、創造と愛(と勇気と知恵と笑い)の中で生きる社会の実現です。

 しかし、それを実現するのは日本が最初で、日本が政治的、文化的にリーダーシップをとる中で世界中がそういう方向に動いていくのだと思います。

 だから、言葉の森も、その大きい方向に向けて仕事をしていきたいと思います。

 その第一が、創造力を育てる教育を行うことです。
 それを、作文を中心とする教育の中で実現していきたいと思います。
 その方法が具体的には、今の項目作文です。そこに、森リンテクノロジーやプレゼン作文や長文音読や親子の対話や実行課題(遊びや行事の課題)を取り入れていきます。

 第二は、その創造教育を実現する前提として、現在の教科の教育をもっと効率のよいものにする必要があるということです。
 今の子供たちは、役に立たない勉強を詰め込みすぎています。(特に小中学生)
 だから、もっと効率のよい、時間のかからない、したがって費用のかからない教育を提案していきたいと思います。
 その方法が具体的には、自習検定(漢字、英語、算数数学、長文、作文)、オープン教育(オープン長文などで自分たちで教材を作り提供する運動)、家庭を中心とした学習です。

 そして、第三に、その創造教育と効率教育を作る主体としてのオープンな組織の充実です。
 その主体となるのが、言葉の森の講師、森林プロジェクトのメンバー、オープン教育のアシスタント、それから、言葉の森の生徒の保護者、言葉の森に関心を持ってくださっている多くの方々です。
 創造教育、効率教育(そして将来は文化教育)を作る仕事を、言葉の森のオープン教育の場を中心に、自由なマイクロビジネスモデルとして展開していきたいと思います。

 ここまでが、「創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育」という記事の要約です。


 今年は、以上の仕事を、雪の野原で小さな雪玉を作るような構想として取り組んでいきたいと思います。


 平成26年1月1日

 言葉の森 代表 中根克明(森川林)

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森川林 20140101  
 マイクロビジネスモデルというのは、文化祭や地域のお祭りで、みんなが焼き鳥屋をやったり、ヨーヨー釣りをやったり、遊んだり踊ったりするようなイメージで考えています。
 やらされる仕事はあまり楽しくありませんが、自分から進んでする仕事は楽しいものです。
 みんながそういう仕事で生活していけるような社会が将来やってくるはずなので、その準備をしていくということです。(気が早いけど)

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創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育 7、森林プロジェクトとオープン教育アシスタント as/2026.html
森川林 2013/12/31 03:10 


●先進国の起業に必要なのはマイクロクレジットではなくマイクロな実行の場

 言葉の森で行っている森林プロジェクト、オープン教育は、ミニ起業による個人企業を作るための準備の場です。
 例えば、オープン教育アシスタントは、自分の裁量で検定試験の問題を作成します。その検定試験を広げ、検定料を受け取る仕組みを作れば、それがひとつのミニ起業です。

 グラミン銀行は、マイクロクレジットによって、貧困な途上国に自立するための多数のミニ起業を生み出しました。
 先進国に必要なのは、マイクロクレジットではなく、マイクロアイデアとそのアイデアを実現するマイクロな場です。
 言葉の森は、そのマイクロな場を、森林プロジェクトとオープン教育で作っていくことを考えています。

●創造をもとにした交流と、新しい未来の社会

 人間の生きがいや喜びは、主として創造と貢献と向上と交流の中にあります。もちろん、それ以外の消費の喜びや休息の喜びもありますが、生き生きとした実感は、自分が何かを作り出す中で得られるものです。
 その創造がひとりよがりの創造ではなく、社会に役立つという貢献性のあるものであれば、そこに利益が生まれます。
 理念と結びつく形で利益を実現することができれば、そういう集団における人間の交流は、不満を述べ合う後ろ向きの交流ではなく、向上心に満ちた前向きの交流になります。創造的な社会の幅広い裾野を埋めるのは、このような集団です。

 このオープンで創造的な個人企業群によって、効率教育が作られ、その効率教育によってできた時間的金銭的な余裕によって創造教育が広がります。更に将来的にはそれらに加えて個性的な文化教育が生まれます。
 そして、創造教育が創造文化と結びつくことによって、創造を価値の源泉とする未来の社会が育っていくのです。

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