ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2229番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
省力化の勉強を超えて as/2229.html
森川林 2014/09/28 07:59 


 作文指導では、学年ごと学期ごとに目標の字数が決まっています。
 小学生は、大体学年の100倍から200倍が目安なので、小学3年生は300~600字、小学6年制は600~1200字が目標です。
 実は、字数が最も伸びるのは小学4年生のころで、この時期は小学生らしい作文が最もよく書ける時期です。
 小学5年生から6年生になると、逆に字数が伸びなくなる生徒が増えてきます。それは、作文の内容が考えて書くものになってくるからです。

 この目標字数に関して、子供たちに二通りの傾向があります。
 ひとつは、目標字数は意識しますが、その字数を超えても自分が書きたいところまで書く子です。
 もうひとつは、目標字数ぴったりに書いて終わらせる子です。書くことがまだあっても、字数ぴったりに終わらせるのです。

 目標字数ぴったりに終わらせる子の多くは、作文の項目についてもきちんと全部盛り込みます。だから、特に欠点はありません。
 しかし、勉強に取り組む姿勢に、省力、省資源、省エネルギーの雰囲気が漂っているのです。

 なぜ勉強に取り組むときに省力化の姿勢で臨むかというと、頑張ってやったのでは、あとが続かないと自分で思っているからです。
 そういう生徒の多くは、勉強のスケジュールが無駄なく決まっていることが多いので、低中学年のときは成績はいいのです。
 しかし、高学年になってもその省力化の姿勢が続くために、学年が上がるにつれてかえって伸び悩むことも多いのです。

 では、どうしたらいいかというと、勉強の目標を自分で決めさせることです。
 そして、それが親から見てものたりないものであっても、子供が自分で決めた目標を守ることを勉強の進め方の基準とすることです。
 こういう勉強の文化は一朝一夕ではできません。子供が小学校低学年のころから、物事を自分で決めて自分で実行するという仕組みを工夫していくことが大事なのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 自習表(5) 勉強の仕方(119) 

記事 2228番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
毎日の勉強が楽しくできる「自習表Ver4.2」 as/2228.html
森川林 2014/09/26 12:56 


 勉強の基本は、家庭で行う自学自習です。
 ところが、低学年のうちは親が見てあげることによって家庭での自習も順調に進みますが、学年が上がるにつれて、家庭で子供が自分で勉強をするという体制を作るのが難しくなってきます。

 そこで、多くの子供の勉強は、次のようになりがちです。
・親が何度も言わないと勉強しない。
・勉強に集中せずにすぐに気が散る。
・宿題があると、宿題だけをやっておしまいにする。
・家庭で親が教えると親子げんかになる。
・毎日、勉強のことで口うるさくいうので、親もくたびれる。
・目先の変わったものがあると興味を持って取り組むが、すぐに飽きて続かなくなる。
・塾に行かせればその時間は何かやっているとは思うが、あまり身についているようには思えない。

 こういう家庭学習のやり方を改善するのが「自習表」です。
 この「自習表」の特徴は、子供が自分で決めた自習の課題ができたら、あるルールにそって色を塗るということにあります。
 この色の塗り方のパターンは、何千億通りもあるので、同じ図になることはまずありません。
 自習の課題ができて一つ色を塗るたびに新しい図が現れてくるので、その図を完成させるために自習がはかどります。

 勉強というのは形のないものです。その形のないものに外側から形を与える仕組みが、点数、競争、褒美、強制などです。
 理想は勉強の内容そのものが面白くなるということですが、それは、ほとんどの場合、高校生や大学生になってからのことで、小中学生は勉強の内容そのものが面白くなるということはまずありません。
 「自習表」は、形のない勉強に、内側から形を与える仕組みです。その形も、あらかじめ与えられたものではなく、各人が自由に創造できるものですから、自習の記録をつけること自体が面白くなるのです。

 この「自習表」の付け方で大事なポイントは、努力すれば全部できるぐらいの課題に絞っておくということです。
 また、7マス×7マスの「自習表」を完成させるために、勉強以外のことも含めて毎日7種類の課題を決めておくことです。
 マスに色を塗るときは、全部の自習課題できてからまとめて塗るのではなく、一つの自習課題ができるたびに一つずつ塗っていく方が楽しみが増します。

 この「自習表」は、小学校低学年から使えますが、中学生や高校生になってからも使えます。むしろ、自分の意志で勉強する必要のある中学生や高校生の方が活用できると思います。

▽「自習表Ver4.2」と記入例
https://www.mori7.net/teraon/jisyuu.php

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 家庭学習(92) 

記事 2227番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
小1の9.4週の読解問題の元になる長文は読解マラソンのページに as/2227.html
森川林 2014/09/25 15:58 


 9.4週は読解問題(自由選択)の週ですが、小1の読解問題の元になる長文と、9.4週の課題フォルダの長文がずれていました。
 申し訳ありませんでした。

 読解問題の元になる長文は、読解マラソンの問題のページで見ることができます。
https://www.mori7.net/marason/marason_sample.php?yama=i&gakunennjunn=1

 また、読解問題をウェブで行う場合は、問題のページから答えを送信してください。
https://www.mori7.net/marason/ki.php

====
クマノミの知恵

 【1】脊椎動物せきついどうぶつのほとんどは、生まれう  たときから性別せいべつ決まっき  ており、途中とちゅう変化へんかすることはありません。ところが、同じおな 脊椎動物せきついどうぶつでも、さかなには、オスがメスへ、メスがオスへと変化へんかしたり、生まれながらう     にして雌雄しゆう同体どうたいのものがあります。
 【2】オスからメスへ変化へんかするものとして代表だいひょうてきなのは、クマノミの仲間なかまです。クマノミは、どく持つも イソギンチャクと一緒いっしょ暮らすく  ことで有名ゆうめいです。【3】ひとつのイソギンチャクに、オスとメス一匹いっぴきずつの成魚せいぎょと、からだ小さなちい  幼魚ようぎょすうひき暮らしく  ていることが多いおお のですが、この成魚せいぎょ幼魚ようぎょあいだに、親子おやこ関係かんけいはありません。クマノミの稚魚ちぎょは、たまごから孵化ふかすると、すぐに生まれう  たイソギンチャクを離れはな 、しばらくうみなか浮遊ふゆう生活せいかつ続けつづ ます。【4】そして、全くまった べつのイソギンチャクにたどりつき、そこでもとから住んす でいるえんもゆかりもないクマノミたちと共同きょうどう生活せいかつ始めはじ ます。これは、親子おやこ繁殖はんしょくしてしまう危険きけんをさけるための工夫くふうです。
 【5】同じおな ひとつのイソギンチャクのなか暮らしく  ているクマノミたちは、からだ大きおお さに違いちが があります。群れむ なかでいちばん大きいおお  のがメス、次につぎ 大きいおお  のがオスです。【6】三ばん以降いこうさかなたちは、オスでもメスでもない成熟せいじゅく個体こたいです。たまご産むう のはメスですが、そのたまご守るまも のは、おもにオスの役目やくめです。【7】何らかのなん   原因げんいんで、いちばん大きいおお  メスが死んし でしまうと、オスがせい転換てんかんをしてメスになり、オスのつぎ大きいおお  成熟せいじゅく個体こたいがオスになって繁殖はんしょく参加さんかします。クマノミの世界せかいには、このようにきちんとした秩序ちつじょがあります。
 【8】なぜいちばん大きいおお  個体こたいがメスになるかというと、メスはからだ大きいおお  ほどたくさんのたまご産むう ことができるからです。

【9】「わたし、昨日きのうまでオスだったメスで、名前なまえはクマオよ。」
「ぼくは、今日きょうからオスになった、名前なまえはクマコなんだ。」
何だかなん  呼びよ かたにクマっちゃうね。」

 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい(π)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生徒父母向け記事(61) 

記事 2226番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
直さない、教えないが勉強の基本。自然に直るようにして、自分で学ぶように工夫するのが親や先生の役割 as/2226.html
森川林 2014/09/24 20:15 


 子供が小学校低中学年のころは、直すことも、教えることも簡単にできます。
 中学生や高校生の場合でも、その勉強の内容を知っている人であれば、簡単に教えたり直したりできます。

 しかし、それで子供が上達するかというと、そういうことはないのです。
 直されたり、教えられたりすれば、子供はそのときはわかったような気になります。
 しかし、直されたり教えられたりするのは、氷山の水面に出た一部です。だから、せっかく懇切丁寧に直したり教えたりしてあげても、1週間もたつと、またできなくなります。

 同じことを2回目に説明するときも、同じように教えたり直したりできるのであればいいのです。しかし、ほとんどの場合、2回目も3回目も同じように教えたり直したりできる人はいません。
 多くの場合、もっと工夫して別の教え方をしたり、もっと詳しく教えようとしたりします。すると、同じ教え方ではないので、子供はかえってわからなくなります。しかし、わからなくても聞いているときはわかったような気がしてしまうのです。
 その結果、1週間もたつと、また同じことができなかったりわからなかったりするようになります。

 こういうことを繰り返しているうちに、親や先生はだんだん厳しく教えるようになり、子供はだんだん暗く勉強するようになっていきます。
 だから、教えたり直したりすることは、短期的には効果があるように見えますが、長い目で見ると、勉強を苦手にするいちばんの原因になっているのです。

 では、どうしたらいいかというと、直したいことがあったときに、それを直接直すのではなく、自然に直るような遠回りの工夫をすることです。知らないうちに直っていたというのが理想の直し方です。

 また、勉強でわからないことがあったとき、これもすぐに教えるのではなく、やはり遠回りに自分でわかるような工夫をすることです。子供が自分の力でわかったというのが理想のわかり方です。
 親や先生は、子供がわかったら、それを聞いてあげるという役割に徹するのです。小学校高学年になると、子供の説明を親が理解できないという場面も出てきます。そのときは、それでもいいのです。

 低学年のときに直す勉強や教える勉強をしていると、学年が上がるにつれて、勉強を続けることが難しくなります。低学年のまだ簡単に直したり教えたりできる時期から、できるだけ直さない、教えない勉強法を工夫していくことが大事なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 勉強の仕方(119) 

記事 2225番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
勉強はやりやすいものほど密度が薄い as/2225.html
森川林 2014/09/23 17:10 


 せっかく楽しく勉強をしているのに水を差すようですが、やりやすい勉強というのは、実は密度の薄い勉強であることが多いのです。

 それは、読書の場合も同じです。人の話を聞く場合でも同じです。
 肝心な内容の間に、息抜きの部分が入っているので、楽に読んだり聞いたりすることができます。
 だから、難しい本を読んだり、密度の濃い話を聞いたりしていると、理解力がその密度についていけなくなって眠くなることが多いのです。

 密度の薄い勉強で楽しく長時間できる方がいいか、密度の濃い勉強で苦しいのを我慢して短時間で集中的に取り組める方がいいかは人によって違ってきます。
 一般に、低学年の場合は、勉強の習慣をつけることが大事なので、密度は薄くても楽しく勉強できた方がいいと言えます。
 だから、子供がくたびれているときは、「今日は読書だけにしておこうね」というような対応がいいのです。その読書ももちろん、子供が楽に楽しく読めるようなものです。

 小学校高学年や中学生になり、高校生になると、次第に本人が密度の濃い勉強を求めるようになります。
 ときどき、中高生向けに、楽しく英単語を覚えるゲームアプリなどが紹介されることがありますが、まともな中高生ならばそういうものには見向きもしません。紙ベースでしっかりやった方が確実に身につくとわかっているからです。

 ここで、ひとつ問題になるのは、塾や予備校などで友達が一緒にいると、密度の薄い勉強でも、ついそのまま続けてしまうことがあることです。
 勉強というものは、ひとりでやった方が密度の濃いものになります。他人と一緒にやれば、その分必ず密度が薄くなります。

 しかし、人間はよほど気力が充実しているときでないと、ひとりで勉強に取り組むことができません。
 これは、仕事も同じで、ひとりで困難な仕事に取り組める人は、気力の充実している人です。ほとんどの人は、他人との関わりで、締め切りがあるとか、約束があるとかいう形にしないと、難しい仕事には取り組めません。

 そこで、今考えているのは、ひとりでも密度の濃い勉強や仕事に取り組める方法です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
勉強の仕方(119) 自習表(5) 
コメント1~10件
コメントは24時間以内に表示
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習