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記事 1753番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
やりやすいシンプルな勉強と、いくらでも選べる豊富なウェブオプション教材で4月からの勉強を as/1753.html
森川林 2013/02/26 10:25 


 2月26日のfacebookページに、「着色料、保存料入りの勉強から、自然の素材を生かした勉強へ」という記事を書きました。
 今、世の中にあふれている通信教材、塾の教材、書店で売られている教材の中には、自然の味を生かした優れたものもありますが、合成着色料入りのようなものもかなりあります。

 言葉の森の教材は、子供たちが実力をつけるための実質本位の教材作りをしてきましたが、保護者の方の中には、複雑でわかりにくい、親の負担が大きいなどの声もありました。
 例えば、毎日の暗唱、音読、家庭での対話などは、取り組み方によっては、子供の力もつくし、家族のコミュニケーションもとれるという価値あるものになります。しかし、その仕組み作りができないと、親子げんかの種にもなってきます。
 子供たちの実力はつけたいが、しかし、あまり複雑で手間のかかるようにはできない、ということで、言葉の森ではしばらく自習の仕方については試行錯誤を重ねてきました。そこで、新しく提案する方式が、「シンプルな勉強と、豊富なウェブオプション」という形です。

 言葉の森の勉強は、基本的には、先生の電話説明を聞いて作文を書くという形を中心にします。最低限の自習として、毎日の読書と、次の週に書く課題の準備(書くことを決めておく、感想文の場合は長文を読んでおく、必要に応じて家族などに取材しておくなど)だけはやっていきます。それ以外の自習は無理のない範囲で続けていってください。
 言葉の森の生徒の課題の提出率は、毎週1回という提出頻度で91.6パーセントですからかなり高率です。それが、シンプルな勉強法になることで更にやりやすくなると思います。

 しかし、言葉の森で勉強する生徒の中には、もっといろいろなことをしたいという人もいます。また、時間がかかるとか、字数が長く書けないとか、個別の問題を抱えている人もいます。
 これまで、そういう希望をすべて取り入れるような形で教材を作ってきましたが、これからはそれらをすべてウェブオプションで対応する形にしていきます。

 例えば、読解問題に力を入れたいという方には、読解問題がもっとたくさんできるサイトを作ります。読書に力を入れたいという方には、おすすめ図書のサイトを作ります。(今もありますが)
 このほかに、公立中高一貫校の対策を立てたいという方、漢字の勉強をしたい方、英語の勉強をしたい方、算数数学の勉強をしたい方、速読や速聴をしたい方、高校入試の作文対策、大学入試の作文対策、森リンの点数アップ、早く書くコツのページ、長く書くコツのページなど、いくらでも自分の好みに応じてオプションで取り組めるようにしていきます。

 やり方としては、次のような形にする予定です。
 まず、保護者が、言葉の森のサイトにアクセスし、子供に取り組ませてみたいオプションに登録します。すると、そのオプションに応じて、必要な教材が送られてきます。それで、毎週の作文とは別に、その教材にも取り組むようにします。
 生徒が自分ひとりで取り組むだけでは張り合いがない場合もあるので、勉強の記録を残せるページ、いつでも相談できる掲示板、ときどき力試しをするための検定試験、場合によっては展示会や発表会のページなども設置していきたいと思います。

 本格稼働は4月からですが、オプションページがスタートしたところから随時お知らせしていきたいと思います。

====2月26日のfacebook記事より====

 着色料、保存料入りの勉強から、素材の味を生かした自然の勉強へ。

 自分の子供に着色料の入ったものを、きれいだからといって食べさせる人はいません。
 他人に売ろうとするから、見た目のきれいさが必要になるのです。

 勉強も似ています。
 自分の子供には、毎日決まった形で普通のことをしていればいいのです。
 あとは、学校で学ぶだけで、昔の子供はみんな賢くなっていきました。

 ところが、今は学校だけでは勉強は身につきません。
 子供たちを取り巻く家庭環境の差が広がったので、一斉指導が難しくなったからです。

 だから、本当は自家製の勉強がいちばんいいのですが、自家製がうまくできるかどうかちょっと不安なところもります。

 そこで、勉強もよそから買うこともありますが、ここで大事なのは、その勉強の中身を見きわめることです。

 あまりにもきれいで面白そうなものとか、あまりにも手間がかからず楽にできるそうなものなどは、やはり要注意(笑)。
 自然を生かした本物は、地味だったり、手間がかかったりするのです。

====引用ここまで====

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記事 1752番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
作文は答えのない勉強だが、言葉の森でやれば答えに近い指導ができる as/1752.html
森川林 2013/02/25 12:03 


 今日のfacebookページの記事に、作文は、やりようによっては楽しい勉強だが、やりようによっては苦しい勉強になるということを書きました。
 実は、この差は、とても大きいのです。いつもにこにこ楽しそうに作文を書く子もいますが、その一方で、いつも注意されながら書く苦しい勉強になっている子もいるようです。

 作文は答えがない勉強なので、子供の書く作文をいちばん身近に見ているお母さんは、ついひとこと注意をしたくなります。
 ところが、作文というものは、注意してすぐに上手に書けるものではありません。会話の改行のようなことひとつとっても、小学校低学年の子は、何度も言われて初めて少しずつできるようになります。それを、一度で直そうとすると、親子げんかのようなことになるのです。

 一般に、作文の指導というと、誰が教えても、思うようには行きません。それは、答えのない勉強なので、教える側がつい高いレベルのことを要求してしまうからです。

 ところが、言葉の森の作文指導は、決まった手順どおりに教えれば、そういう無理がありません。
 その理由は一つには、項目指導というものを行っているからです。この項目指導は、言葉の森だけの指導法ですが、この教え方をするだけで誰でも楽に作文を書くことができるようになります。

 しかし、項目指導だけでは、進歩に限界があります。
 項目指導は、どんな苦手な子も書けるようになるという点では優れた指導法ですが、より上手に書くための指導をするという点では、ややものたりないのです。項目が全部できるようになり、時間内に必要な字数が書けるようになったとしても、それは作文の土台ができたということにすぎません。

 そこで出てくるもう一つのツールが、森リン点です。
 森リンというのは、言葉の森が開発した小論文自動採点ソフトですが、文章力がある程度以上ある生徒の場合は、この森リン点が進歩の目安になります。

 例えば、小3から作文の勉強を続けている中3のU君の1年ごとの森リン点は、下記の表のようになっています。

学年字数森リン点森リン点のグラフ
中3121590
中2129879
中1123387
小694279
小546967
小473371
小331263

(データは、毎年の12月1週のときの作文としました)

 これを見るとわかるように、字数は学年が上がるごとに増えています。しかし、小学校6年生で1200字以上書くようになると、もう字数では作文の進歩の度合いはわかりません。
 そこで、森リンの点数を見ると、森リンの点数は、毎年少しずつ上がっていきます。もちろん、1200字の文章で出る差はほんのわずかです。しかし、この1点や2点の差が、実は文章力の上ではかなり大きな差になっています。(中2のとき、ちょっとスランプがあったようです)

 言葉の森では、毎月の清書を、できるだけ保護者の方にパソコンでテキスト化していただくようにしています。それは、森リン点の経過が家庭でも把握できるようにするためです。
 清書のパソコン入力をするようにしてからデータがかなり蓄積されてきたので、これから森リン点を目標にした勉強がだんだんできるようになると思います。

 作文は答えのない勉強と書きましたが、言葉の森は、答えに近いものを作ることによって、作文の勉強をよりやりやすいものにしています。

====今日のfacebook記事より====

 作文は、うまく生かせれば、すごくいい勉強になります。
 親子の対話が弾むし、子供の思っていることがわかるし、毎週の作文が記念になるし、書く力がつくし、読む力がつくし、盛りだくさんです。

 しかし、うまく生かせないと、すごく苦しい勉強になります。
 子供は嫌がるし、親は怒り出すし、その結果、全然書けなくなって、たまに教室にSOSの電話が来ることもあります(笑)。
 でも、ほとんどの場合、ちょっとした水の向け方ですぐにまた書き出せるようになります。

 普通の勉強は答えが決まっているので、子供も、親も、舗装された一本道を迷いなく進めます。
 しかし、作文は答えがないので、ときどき藪の中に入り込んでしまうことがあるのです。

 そんな作文を、小学校低学年から始めて、高校生の終わりまで続ける生徒もいます。(大学生になっても続ける生徒もいます)

 たまたま入試に小論文の試験があって、それまでの勉強が生かせることもよくありますが、小論文の試験がないことももちろんあります。

 しかし、それまでの勉強の過程で、書くことや考えることが好きになったというのがいちばんの成果なのだと思います。

====引用ここまで====

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記事 1751番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
勉強を通して人間力を育てること。小学校低学年からの作文教育と家庭学習 as/1751.html
森川林 2013/02/24 08:41 



 これからの教育で最も大事なことは、子供たちのトータルな人間力を育てることです。そして、その人間力の土台の上に専門の学力を身につけられるようにすることです。そういう教育の基盤は、家庭にあります。

 小学生のころから塾で詰め込まれる勉強をしてきた子の中には、肝心の高校生になっても自分の力で勉強できないという子も多くいます。大事なのは、成績という結果ではなく、自分の力で勉強するという過程なのです。

 今は、教育の目標が混迷しています。子供の将来について、漠然と、医者、弁護士、公務員などになれればいいと考えている家庭は多いと思います。しかし、それらの仕事が果たして今後もあてのある仕事であるかどうかはわかりません。

 大きな企業に入ればそれなりに安心ですが、ずっと先には大企業の将来もどうなるかはわかりません。世界をリードしてきたアメリカのGMもフォードもクライスラーも、昔は将来を心配する人など誰もいませんでした。日本という国全体が、他のアジア諸国との相対的な関係で後退し始めている中では、日本の国内での場所だけ考えていることはできません。

 そして、今は会社に入っても仕事が続かずに途中でやめてしまう子も多いのです。この原因は、これまでの教育が、トータルな人間力というものを軽視して、勉強の成績だけに目を向けてきたことによります。だから、成績は一応よくても、たくましく生きていく力に欠けている子も増えているのです。

 このトータルな人間力を育てる核となるものは家庭です。家庭で、子供たちが将来社会人として自立する土台を育てておく必要があります。そして、その人間力の土台の上に、大学で専門の学力を身につけ、それを武器に世の中を渡っていく必要があります。

 では、人間力とは何なのかというと、それは、共感力、自立心、向上心、思考力のような能力と特性です。ところが、今の受験を目指す塾の教育の中では、その人間力と対極の教育が行われてしまうことも多いのです。

 受験勉強を能率よく進めるためには、競争に勝つことを目標にし、与えられたことに嫌でも素直に従い、合格以外のことには気をつかわずに、スピードを要求される勉強に慣れなければなりません。これらの特性は、自己中心性、従順性、小さな自己満足心、条件反射的な学力です。

 小学生という人間形成の初期に、こういう特性を身につけてしまうと、家庭の中でそれを挽回する力がないと、そのまま人間力の乏しい大学生になってしまいます。大学生になって、より大きな人間力を身につけ、より専門的な学力を身につけるという土台は、実は小学生時代の家庭教育に結びついています。

 だから、子育てを勉強だけに絞らないこと、勉強を他人任せにしないこと、家庭で勉強を通して人間力を育てることを、子供の教育の目標としていく必要があるのです。

 言葉の森は、この春から、作文という自分で考える勉強に加えて、家庭学習のアドバイスに力を入れていきます。中学3年生までは、塾に行かなくても家庭で充分に勉強ができます。しかし、その土台は、小学校の低学年から作っていく必要があるのです。


====今日のfacebook記事の引用====

 これまでの勉強は、日本丸のいい場所に乗ることでした。
 日本という国自体が、欧米のキャッチアップという目標で大きく動いていたので、それでよかったのです。
 そして、そのために、受験勉強が過熱し子供たちの教育が塾任せになってきました。

 子供の教育で最も大事なことは、将来仕事のできる社会人となることです。
 そのために必要な能力は、共感力、自立心、向上心、思考力という人間力と、専門の学力です。
 ところが、勉強の目的が受験の合格に絞られると、そういう人間力のついていない大学が増えてきたのです。

 大学入試はゴールではありません。
 本当は、大学はそこで専門の学力を身につけ、リーダーシップのような人間力を更に育てる場です。
 大学生になってから、そういう生活ができるかどうかは、子供が小さいころの家庭教育に結びついています。

 日本丸の動きが遅くなった分、アジア全体は大きく動いています。
 人間力と専門の学力さえあれば、自分でボートを作って漕ぎ出すこともできるのです。

====引用ここまで====

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小学校低学年(79) 家庭学習(92) 

記事 1750番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
勉強を通して人間力を育てること。小学校低学年からの作文教育と家庭学習 as/1750.html
森川林 2013/02/24 08:40 



 これからの教育で最も大事なことは、子供たちのトータルな人間力を育てることです。そして、その人間力の土台の上に専門の学力を身につけられるようにすることです。そういう教育の基盤は、家庭にあります。

 小学生のころから塾で詰め込まれる勉強をしてきた子の中には、肝心の高校生になっても自分の力で勉強できないという子も多くいます。大事なのは、成績という結果ではなく、自分の力で勉強するという過程なのです。

 今は、教育の目標が混迷しています。子供の将来について、漠然と、医者、弁護士、公務員などになれればいいと考えている家庭は多いと思います。しかし、それらの仕事が果たして今後もあてのある仕事であるかどうかはわかりません。

 大きな企業に入ればそれなりに安心ですが、ずっと先には大企業の将来もどうなるかはわかりません。世界をリードしてきたアメリカのGMもフォードもクライスラーも、昔は将来を心配する人など誰もいませんでした。日本という国全体が、他のアジア諸国との相対的な関係で後退し始めている中では、日本の国内での場所だけ考えていることはできません。

 そして、今は会社に入っても仕事が続かずに途中でやめてしまう子も多いのです。この原因は、これまでの教育が、トータルな人間力というものを軽視して、勉強の成績だけに目を向けてきたことによります。だから、成績は一応よくても、たくましく生きていく力に欠けている子も増えているのです。

 このトータルな人間力を育てる核となるものは家庭です。家庭で、子供たちが将来社会人として自立する土台を育てておく必要があります。そして、その人間力の土台の上に、大学で専門の学力を身につけ、それを武器に世の中を渡っていく必要があります。

 では、人間力とは何なのかというと、それは、共感力、自立心、向上心、思考力のような能力と特性です。ところが、今の受験を目指す塾の教育の中では、その人間力と対極の教育が行われてしまうことも多いのです。

 受験勉強を能率よく進めるためには、競争に勝つことを目標にし、与えられたことに嫌でも素直に従い、合格以外のことには気をつかわずに、スピードを要求される勉強に慣れなければなりません。これらの特性は、自己中心性、従順性、小さな自己満足心、条件反射的な学力です。

 小学生という人間形成の初期に、こういう特性を身につけてしまうと、家庭の中でそれを挽回する力がないと、そのまま人間力の乏しい大学生になってしまいます。大学生になって、より大きな人間力を身につけ、より専門的な学力を身につけるという土台は、実は小学生時代の家庭教育に結びついています。

 だから、子育てを勉強だけに絞らないこと、勉強を他人任せにしないこと、家庭で勉強を通して人間力を育てることを、子供の教育の目標としていく必要があるのです。

 言葉の森は、この春から、作文という自分で考える勉強に加えて、家庭学習のアドバイスに力を入れていきます。中学3年生までは、塾に行かなくても家庭で充分に勉強ができます。しかし、その土台は、小学校の低学年から作っていく必要があるのです。


====今日のfacebook記事の引用====

 これまでの勉強は、日本丸のいい場所に乗ることでした。
 日本という国自体が、欧米のキャッチアップという目標で大きく動いていたので、それでよかったのです。
 そして、そのために、受験勉強が過熱し子供たちの教育が塾任せになってきました。

 子供の教育で最も大事なことは、将来仕事のできる社会人となることです。
 そのために必要な能力は、共感力、自立心、向上心、思考力という人間力と、専門の学力です。
 ところが、勉強の目的が受験の合格に絞られると、そういう人間力のついていない大学が増えてきたのです。

 大学入試はゴールではありません。
 本当は、大学はそこで専門の学力を身につけ、リーダーシップのような人間力を更に育てる場です。
 大学生になってから、そういう生活ができるかどうかは、子供が小さいころの家庭教育に結びついています。

 日本丸の動きが遅くなった分、アジア全体は大きく動いています。
 人間力と専門の学力さえあれば、自分でボートを作って漕ぎ出すこともできるのです。

====引用ここまで====

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記事 1749番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
続 解く勉強から読む勉強へ as/1749.html
森川林 2013/02/21 18:18 


 2月10日ごろから、家庭学習の理論と方法を研究していました。併せて、幼児教育や公立中高一貫校対策の研究もしていたので、日常的な仕事がどっさりたまってしまいました。
 今日、やっと具体的な家庭学習システムの案ができたので、これから普通の仕事に戻る予定です。

 ところで、この家庭学習システムというのは、かなり画期的なものです。(と、いつも自分では思ってしまうのですが)
 この方法で家庭学習ができれば、小学生のころに無理な詰め込み学習をする必要はなくなり、余裕のある生活の中で、親子の対話を楽しみながら、子供の学力は確実に向上していきます。

 今は、勉強や受験というと、早い時期から塾に行ってガンガンやるようなことを連想する人が多いと思いますが、本当はもっとのんびりできるのです。がんばるのは、最後の1年間か半年で充分です。
 受験勉強で、第一志望の難関校に合格した子の中には、こういうゆとりのある勉強をしてきた子が少数ですが、いるのです。

 そういう家庭学習をこれから広げていきたいと思っています。

 今日のfacebookページに、学習の本質と関連させて、「解く勉強から読む勉強へ」の話を書きました。

 能率のよい勉強法は、試行錯誤してあれこれ考えて答えに到達するような勉強ではなく、最初から答えと一緒に問題を読む勉強です。

 試行錯誤してあれこれ考える勉強は、答えのない勉強のためにとっておけばいいのです。

 そして、そういう考える勉強(遊びも含む)の時間を確保するために、答えのある勉強は、答えと問題を一緒に読んで理解してしまうのです。

 もちろん、すぐに大勢の人がこういう勉強法に慣れるということはないでしょう。しかし、こういう理屈を知っていれば、今よりもずっと楽な勉強ができるようになると思います。


====今日のfacebook記事====

 今の合格はゴールではありませんが、もっと先の試験がゴールだというのでもありません。
 ゴールは、もっと大きな、自分の向上や社会への貢献です。

 人間が動物と違って学習能力が高いのは、前に学んだことを訂正できるからではなく、前に学んだことをより大きな概念で包み直すことができるからです。

 例えば、叱られた犬は、いつまでも叱られたと思っていますが(というか、すぐ忘れてしまいますが)、叱られた子供は、いつかそれが自分のプラスになったと考えるかもしれません。

 訂正ではなく、より大きな概念の中で見直すことができるのが人間です。

 解く勉強よりも読む勉強の方がいい理由のひとつは、解く勉強では間違えたことを訂正しなけれならないからです。
 能率のよい学習をするためには、初めから正しい答えを読んでいた方がいいのです。

====引用ここまで====

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