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記事 294番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
新しい勉強法(構成作文と四行詩) as/294.html
森川林 2008/10/06 12:21 
 マインドマップ風の構成図で、作文の材料を広げる方法ができました。あとは、この材料を眺めて書く順番を決め、一気に書くだけです。
 このときに、与えられた構成にあてはめて書くというのが、構成作文という書き方です。これは、今、言葉の森で教えている項目表の作文と同じです。
 与えられた構成で書く作文指導というのは、欧米などでは広く行われているようですが、日本では一般的ではありません。それは、日本の作文指導が、事実中心の文章を書くこと中心に行われてきたためです。説明文や意見文を書くときになると、この構成をもとにして書く書き方が生きてきます。
 構成をもとにして書く方法の利点は、いくつかあります。第一は、教えやすく評価しやすいことです。第二は、考えを深める練習になることです。第三は、書きやすいことです。
 言葉の森の作文のヒントは、この構成に沿って書かれています。これは、受験コースのヒントも同様です。入試問題のヒントも、構成の仕方をもとにして説明すると、生徒はすぐに理解して書き出すことができます。
 構成に沿って書く書き方は、文章を書くスピードを向上させます。また、忙しいときは、構成の枠組みだけを書いておき、あとで時間があるときに間の中身を埋めていくという書き方もできるようになります。
 しかし、ここで一つ問題が出てきます。それは、どんなに速く書けるといっても、文章を書く作業というのは、読む作業に比べてやはり非常に時間がかかるということです。文章を読むだけであれば、普通は分速400字ぐらいです。意識的に速読をすれば分速1200字ぐらいまでは速く読むことができます。これに対して、文章を書くスピードは、手書きでもパソコン書きでも、普通は分速20字(時速1200字)ぐらいです。猛スピードで書いても、分速60字がやっとでしょう。書くというのは、それだけ時間がかかるのです。
 そこで、将来登場する書き方は、音声入力になってくることが予想されます。材料と構成が決まっているのであれば、音声入力で、読むのと同じぐらいのスピードで書けるようになるでしょう。
 ところが、ここでもう一つ考えなければならないことがあります。それは、たくさん書けばよいというのではないということです。特に、現代のように大量の情報に取り囲まれている時代には、たくさん書くよりも、価値あることを無駄なく美しく書くことが重要になってきます。
 そこで出てくるもう一つの作文の方法が四行詩です。
 日本には、ふとひらめいた考えを俳句や和歌にして書き表す文化があります。しかし、俳句や和歌は、情景や心情の描写には向いていますが、説明や意見を表現するにはあまり向いていません。それは、説明や意見はどうしても漢語が多くなり、漢語は五七五のリズムに乗りにくいからです。しかし、ちょっとしたひらめきのようなものは、制約がある方が形にして残しやすいことも確かです。そこで、四行詩には、次のような制約を設けています。第一は、四行に収めること(これは必ずしも四文でなくてもかまいません)、第二は、必ず新しい発見や創造があること、第三は、できれば美しい比喩や名言があること、です。
 この四行詩は、作文指導のシステムには入れにくいものですが、こういうノウハウを知っていれば、将来必ず役に立つと思います。

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四行詩(13) 構成図(25) 

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29日(月)朝7:56ごろ体験学習のファクスを送ってくださった方 as/293.html
森川林 2008/09/29 08:45 
 9月29日(月)朝7:56ごろ、体験学習のファクスを送ってくださった方にご連絡します。
 ファクスの画面が黒くてほとんど読めませんでしたので、メール又はお電話でお知らせくださるようお願いいたします。
メール: mori@mori7.com
電話: 0120-22-3987

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月・火・水の生徒に賞状が入っていませんでした as/292.html
森川林 2008/09/27 13:50 
月・火・水の生徒に賞状が入っていませんでした

 10.1週の「山のたより」に賞状を同封していますが、月・火・水曜の生徒の賞状が漏れていました。
 10.2週にお送りしますので、よろしくお願いいたします。

 ホームページでごらんになる場合は、「山のたより」のページで、「賞状を表示する」にチェックを入れてボタンを押してください。
https://www.mori7.net/oka/iyama.php

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記事 291番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
百匹目のサルの長文を差し替え as/291.html
森川林 2008/09/25 11:56 
 小2の秋の長文11番「宮崎県にある幸島は」に書かれている百匹目のサル現象は、科学的にまだ確定していないとのご指摘がありました。
 確かにこの現象は現代科学ではまだ納得できる説明ができていないので、これからいろいろな論議が出てくると思います。
 次回の読解マラソン集からは、一時保留ということでほかの長文と差し替えるようにしたいと思います。

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記事 290番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
新しい勉強法(マインドマップと作文)その2 as/290.html
森川林 2008/09/25 10:57 
 ここで取り上げるマインドマップは、本家のマインドマップではありません。自己流のマインドマップです。ですから、のちほどこれを構成図という名前に改めます。
 私は、マインドマップの本を読んだときに、自分がこれまで何かを考えるときに自然に行っていた方法がとても似ていることに気づきました。
 そして、その方法を意識的にやってみると、作文が飛躍的に書きやすくなることがわかりました。その理由は、一つは、これまで考えながら書いていたものを、考えることと書くことの二つに分離できたためにどちらの能率が上がったからです。もう一つは、書く前に、考えがほとんど網羅されているので、全体の見通しを広く持って書けるようになったからです。

 自己流のマインドマップには、本家のマインドマップとの方法の違いがいくつかあります。
 第一に、カラーペンではなく、シャーペンで書いています。いつでもすぐに使え、気軽に修正できるからです。
 第二に、A3サイズの大きな紙やパソコンソフトではなく、A4の5ミリ方眼罫のルーズリーフを使っています。これも、いつでも持ち運びができるからです。
 第三に、イメージと単語ではなく、短い文で書きます。これは、すぐに書けて内容もよくわかるからです。
 なぜ、こういう違いが出てきたかというと、マインドマップは当初記憶法のツールとして開発され、その後創造的思考のツールという役割が加わったからです。そのために、きれいに整理するという面が強く出てきました。それに対して、私がこれまでやっていた方法は、思考する過程を外に出すための方法だったので、見やすさよりも、書くための手軽さが優先されたのです。
 では、この自己流のマインドマップは、学校などの作文指導でよく行われている構成メモという方法とは違うのか、という疑問があると思います。
 構成メモには、思考の過程が持つ乱雑さはありません。しかし、これが構成メモの最大の欠点なのです。普通行われている構成メモは、作文を書く前に、書いたあとのあらすじを説明させるようなものです。書くことがすっかり頭に入っている場合は、メモを先に書くということもありえますが、通常は書き出す前に書いたあとのあらすじはわかりません。構成メモは、作文を書くときに何の助けにもならないばかりか、作文を書く前にもう一段高いハードルを置いているようなものです。
 しかし、自己流のマインドマップの目的は、構成メモが目指している目的と共通していますから、この自己流マインドマップを「構成図」という名前で呼びたいと思います。マインドマップは、商標になっているからです。
 この構成図で、思考の過程を充実させ、そのあとその思考の結果を整理するために作文を書いていくというのが、これからの作文指導の流れになっていくと思います。(つづく)

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