昨日、教室がちょうど終わるころ、ファクスが届きました。
中学3年生で、高校入試の小論文の勉強を塾でしているが、そこで書いた文章がどうなのか、見てほしいというのです。
はいはい(笑)。
見ると、最初の意見から否定形で書かれています。
もとの課題文が、「○○は、必ずしも……ではないのではないだろうか」となっているので、それに合わせて、「私も、……でないと思う」という形で意見を始めています。
否定形というのは、範囲が漠然としすぎてしまうので、あとの展開が難しくなります。
だから、ここは、「(……ではない。だから)私は、……だと思う」という形でまとめていく方がいいのです。
そのほか、いろいろ直すところが見つかりましたが、文章全体はよく考えられているので、実力はある生徒です。
今の時期に直すところを指摘して自信をなくすのはかえってマイナスです。
だから、いちばん大事なことだけをいくつかアドバイスしておきました。
作文や小論文というのは答えのない世界です。
そのため、勘違いした書き方をしている生徒や、そういう教え方をしている先生(笑)も多いのです。
志望理由書などでも、ときどき、「私は、この学校で、たくさん友達を作って、自分の好きな音楽やスポーツをして、たっぷり遊びたい」というようなことを書いてくる生徒がいます。
学校は勉強をするところなので、志望理由書には、友達や部活のことよりも勉強のことをしっかり書かないといけないのです。
というようなことを言うと、「じゃあ、先生、うそを書いてもいいんですね」などと納得する子がいます。
そして、そういうことを教えている塾もあるようです。
小中学生の子供たちには、「うそを書いて合格するよりも、本当のことを書いて不合格になった方が尊い」ということもちゃんと教えておく必要があります。
受験の合否で人生が決まるのではなく、受験に向かうときの姿勢が、その子のその後の人生を決めていくのです。
▽関連記事
「エントリーシートの書き方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1274
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作文指導には、その子のことをよく知っていて、親身に指導できる先生が必要です。
言葉の森の電話通信指導は、担任の先生が毎週生徒に電話をして作文の勉強をするので、自然に生徒と先生の間で信頼関係が生まれます。
しかし、そういうシステムで作文指導を受けられる機会は、ほかにはほとんどありません。
そこで、考えられるのは、家庭でお父さんやお母さん、又はおじいちゃんやおばあちゃんが、子供や孫に作文を教えるという仕組みです。
言葉の森には、幼長から社会人までの生徒が学んでいます。そして、作文専門の指導は、30年間の実績があります。
作文の指導はベテランの先生でないとなかなかできないと言われていますが、言葉の森にはその指導のノウハウが充分に蓄積されているのです。
そこで、例えば、孫が小学1年生になるときに、おじいちゃんが自分も小学1年生の教材から、言葉の森の作文の通信の授業を受けてみるのです。すると、その教材と教え方をそのまま、孫にも伝えることができます。
自分自身も同じテーマで作文を書いているので、子供がどういうところで書きやすくなったり書きにくくなったりするかということが手に取るようにわかります。
そうして、孫の学年が上がるとともに、おじいちゃんの作文の学年も上がっていきます。おじいちゃんの学年は飛び級で先に上がっていってもいいでしょう。
勉強が軌道に乗れば、近所の同学年の子供たちを一緒に教えることもできます。子供は、家庭でひとりで勉強するよりも、数人で集まって勉強した方が意欲的に取り組むので、気の合った友達を呼んで家庭で作文の勉強を続けることもできます。この場合は、森林プロジェクトという仕組みに切り換えて家庭作文教室を開くこともできます。
しかし、そこまで本格的にならなくても、自分の家の子供や孫に教えるだけならすぐにできます。
作文の勉強という最も続けにくい学習が、家庭の対話の中で楽しく続けられるようになるのです。
言葉の森では、この春から、社会人が自分の選んだ学年で自由に学べる作文の電話通信指導を開始します。この通信指導を生かして、子供や孫に作文を教える機会を作っていただければと思います。
長年の風雪に耐えたおじいちゃん、おばあちゃんが教える作文は、きっと味のあるものになるでしょう。
▽参考ページ:「森林プロジェクト講師講座案内」
https://www.mori7.com/sikaku/
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もうぽつぽつと合格の知らせが届き始めました。
「練習したテーマと同じのが出たので、マス目いっぱいまで書けた!」というような喜びの声がある一方、「自分ではよくできたと思うが、やはりだめだった……」というような声もあります。
子供にとっては、初めての大きな成功体験であり、挫折体験でもあるのが受験です。
しかし、長年生きてきた大人は、この成功、失敗が、これから長く続く人生のほんのわずかな一歩だということを知っています。
だから、あまり苦労せずに合格できたような子は、かえって世の中を甘く見て、その後学力が低下するということがあります。
一方、真剣に努力したにも関わらず不合格になった子は、それをバネにして、その後大きく飛躍します。
(あまり努力もせずに不合格になった子は、特に大きな変化はありません。)
大事なのは、合否の結果ではなく、それをどう受け止めるかということです。
しかし、実際に不合格になったばかりの子に、そういうことを言ってもすぐに通じるわけではありません。
その子のその後の長い人生の中で、やはりそうだったということに自然に気づくのです。
しかし、大人は一歩高い立場で、合否の結果をその後に生かすことを静かに考えていくべきなのです。(べきなどというと、ちょっと堅いですが)
もうすぐ2月、そろそろ新しい学年の準備です。
言葉の森も、新しい年度に向けて、これからリニューアルです。
参考記事「本当の合否は、あとからわかる」
https://www.mori7.com/as/1167.html
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