ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3969番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
プログラミング教育の目標は、ウェブ作成とデータベース as/3969.html
森川林 2020/01/15 08:48 

 プログラミングの勉強をするのがなぜいいかというと、それは自分で工夫のできる創造性のある面白い勉強ができるからです。

 他の教科の勉強も、本質的には面白いものですが、アプローチの単調な登りの時間がかなり長く、自分で工夫ができる尾根にたどり着くまでにくたびれたり飽きたりしてしまいます。
 だから、子供たちにとって、ほとんどの勉強は面白くないのです。

 ところが、プログラミングの勉強は、比較的短い習得期間で、すぐに自分の自分なりの工夫ができるようになります。
 これはゲームの面白さとも共通しています。アプローチが比較的短く、工夫できる余地が多くあるという面白さです。

 ところが、プログラミングを仕事として行うのは、面白さとはほとんど無縁の世界です。
 プログラミングは、それ自体を仕事や目的として行うものではなく、自分の個性を生かすツールとして行うものなのです。

 では、子供たちの面白い勉強としてのプログラミングは、これからどういう方向で進めたらいいのでしょう。か。
 プログラミングの教育には、今いくつかの方向があります。
 ひとつは、ロボットプログラミングという方向です。
 また、スマホアプリを作るという方向もあります。
 その一部で、ゲーム作りという方向もあります。

 しかし、よく考えてみると、ロボットにしても、スマホアプリにしても、ゲームにしても、それらは実は多様性がかなり限られている分野です。
 しかも、自分が作ろうと思うようなものは、大抵はもっと優れたものが製品として出されています。
 すると、二番煎じのようなプログラミングをやることになり、しかもそれは製品版の劣化バージョンのようなものにしかなりません。
 こういうプログラミングを面白いと思う人は少ないでしょう。
 だから、プログラミングは、ロボット作りやゲーム作りなどの方向を目指して取り組むのではないのです。

 では、プログラミング教育は、何を目標にしたらいいのでしょうか。
 私はまず、人間は先に自分の個性を発揮したいものがあって、そのためのツールとしてプログラミングが使えるようになるべきだと思います。

 プログラミング自体は、個性でもなんでもありません。
 あるいは、プログラミングで個性を出すようなところまで行くには、かなり限られた専門的な高度な知識が必要になります。

 自分の個性が先にあって、それを表現するツールとしてプログラミングがあると考えるのです。
 そして、やがてプログラミングを学習した子が成長して大きくなり、自分の個性的な仕事をするようになったとき、その仕事を生かすためのツールとしてプログラミングの技術があると考えていくのです。

 そう考えると、今はどのような仕事をする場合でも、ウェブからの発信が必要になります。
 その基礎として、インターネットの仕組みを知っている必要もあります。
 さらに、仕事には数値的なものが必ず入ってくるので、データベースの管理が必要になります。

 このウェブ作成とデータベースの管理ができれば、オフィス製品で提供されているワード、エクセル、パワーポイント、アクセスなどの機能は、すべて自前で自分の必要にあったものが作れるようになります。

 プログラミングの最初の導入部分は、ロボットやゲームでもちろんいいのですが、その先にあるものは、より発展したロボットやより発展したゲームではなく、ウェブ作成とデータベースの管理というふうに考えていくといいと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20200115  
 プログラミング教育は、最初は子供にとってとても面白いものです。
 なぜなら、比較的短い学習期間で、すぐに自分なりの個性的な工夫ができるようになるからです。
 しかし、最初の面白いプログラミングを発展させていくのは難しいところがあります。
 それは、今のプログラミング教育が、ロボットプログラミングや、ゲーム作りのような方向に行くことが多いからです。


nane 20200115  
 言葉の森の通学教室の卒業生の結構多くの人が、システム関係の仕事につきました。
 しかし、プログラミングの技術を仕事として生かすのは、実はかなり苦しいことだと思います。
 本当は、自分のしたいことが先にあって、そのしたいことを実現しやすくするひとつの手段としてプログラミングの技術があるのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
プログラミング教育(5) 

記事 3968番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
【合格速報】聖心女子学院初等科 as/3968.html
言葉の森事務局 2020/01/14 18:12 
聖心女子学院初等科編入試験 Y.H.さん

(担当講師より)
 普段からもコツコツ頑張っていましたが、受験コースでの頑張りは素晴らしく、最後まで書く力が伸びました。おめでとうございます! 

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
合格情報(27) 
コメント321~330件
コメントは24時間以内に表示
……前のコメント
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習