ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 726番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/3
新年の夢―作文文化を作り育てる as/726.html
森川林 2010/01/01 00:00 


 今年の夢の一つは、通学の言の葉クラブを全国展開することです。これは、暗唱暗写、短作文、付箋読書を中心にした寺子屋風の教室です。


 この教室の特徴は、単に教室で授業をするだけでなく、一つは、家庭学習と連携をしていくことです。だから、当然作文の勉強以外の全教科のアドバイスもすることになるでしょう。家庭での生活や勉強全体の中で位置づけて初めて暗唱や読書の自習が長続きするからです。


 そして、もう一つは、教室が地域と連携をしていくことです。具体的には、子供たちを地域ごとに紅白に分け、年に数回作文の発表会を行います。

 この作文の発表会では、子供たちがそれまでに書いたいちばんいい作文に、音楽、絵、写真、パフォーマンス、笑いなどを盛り込み、それを子供たちがみんなの前で作文スピーチとして発表します。このスピーチは当然子供たちが暗唱したものを発表するので、ただ原稿を棒読みするような形ではなく、いろいろな工夫ができます。紅白に分けるのは、それぞれの組の先輩が後輩に演出をアドバイスするためです。

 発表会は、晴れた日に近くの公園で、ちょうどお花見のような感じで行います。父母や近所の人が集まって酒盛りをする中(酒盛りはしなくてもいいのですが)、子供たちが一人ずつ自信の作文を発表します。そして、最後に、子供たち全員にその作文の内容に合ったユニークな賞状を渡します。


 作文教育によって、国語力もつき、作文力もつき、読書力もつき、学力も向上します。しかし、それらは作文の勉強の副産物です。作文教育の本当の価値は、日本に作文文化を作ることにあります。

 学ぶことが、いい成績を取ったり試験に合格するためのものであった時代は終わりつつあります。それらは結果として実現することであって、学ぶことの本当の意義は、人間の幸福、向上、創造、貢献を実現することにあるのです。その一つの形として、作文文化を日本に作り、育てていきたいと思っています。


 今年は、通信の言葉の森と並行して、通学の言の葉クラブを運営してくださる方を募集する予定です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

記事 725番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/3
未来の心身教育 as/725.html
森川林 2009/12/31 11:06 


 これからの教育は、教室を出て、家庭や社会と連携する必要があります。家庭における家庭学習の文化と、社会における学習発表の文化に結びつく必要があるのです。これは、教育というよりも教育文化というものになるでしょう。


 教育の分野も、新しい定義で再編成されます。第一は、哲学です。これは、現在の作文や国語の教科に対応します。ものごとを考える力を育てる分野です。第二は、科学です。これは、現在の英語、数学、理科、社会などほとんどすべての知識的な教科に対応します。理科や社会は、物理、化学、生物、日本史、世界史、地理、政治経済などに分ける必要はありません。科学として全部まとめて学んでいけばよいのです。第三は、工学です。これは、現在の音楽、美術、技術家庭などに対応します。さまざまな道具を自分の手足のように自由に使う技能を身につける分野です。第四は、心身です。これは、人間の心と体を対象とするもので、現在の保健、体育と、昔の修身などに対応します。


 この心身の教育について考えてみます。

 心身の教育の目的は、健康と幸福です。健康で幸福でいつも元気に明るく生きる力を育てるのがこの教育の目指すものです。


 人間は、現実の中で生きています。人間にとっての現実とは、自分、身体、感情、感覚、言語、知識などです。

 これらの現実はあまりにも身近に密着しているものなので、普段は現実という意識なく過ごしています。言わば、現実があらゆる面で意識を上回っているので、すべてが現実であるかのように生きているのです。

 乳幼児のころは、現実がまだ弱く小さいので現実と意識は同じような水準にあります。しかし、人間は成長するにつれて、現実だけが意識以上の速度で強くたくましく成長していきます。そして、やがて現実がすべてであるような状態になり、安定した生き方をするようになるのです。

 しかし、年をとるにつれて、現実は次第に速度を弱めていきます。やがて、現実の速度に意識が追いつくようになり、意識と現実が再び同じような水準で共存していくようになります。


 心身の教育の方法は、現実に翻弄されずに、意識が現実に追いつき時には現実を超えるような力を身につけることです。

 例えば、「自分」という現実を超えるとは、どういうことでしょうか。それは、自分個人の小さいエゴイズムを超えて、他との調和の中で生きることです。それは、形式的な道徳教育が目指すような滅私奉公の倫理観ではありません。自分の意思としてごく自然に、自分を大事にするのと同じように他人や自然を大事にする気持ちを持つことです。

 「身体」「感情」「感覚」「言語」「知識」を超えるということも、同じように、それらに翻弄されずに、逆にそれらを自由にコントロールして生きる力を身につけることです。


 比喩的に言うと、心身の教育の目指す具体的な模範は、子犬のように生きる力をつけることです。子犬は、不眠症になったり、うつ病になったり、アルコール依存症になったり、何かを恨みに思ったり、後悔したり、絶望したり、生きることに不安を感じたりはしません。いつも、自分のありのままの状態に満足して生きています。主人が来れば喜び、遊んでくれれば更に喜び、えさに喜び、散歩に喜び、晴れていても雨が降っていてもただ今いること自体を喜んで生きているように見えます。この子犬の境地になることが、人間の目指す意識のあり方なのです。それは、別の比喩で言えば、高僧や仙人のような心境で生きるということと言えるかもしれません。


 では、高僧や仙人のような心境になれるなら、教育の目標はそれだけでもよいではないかという人がいるかもしれません。

 そうではありません。言語による哲学、知識による科学、道具と手足による工学は、人間が人間らしく生きていくのに欠かすことができないものです。なぜなら、この言語、知識、道具と身体という不自由さの中に、リアルの創造があるからです。


 今、人類は大きな転換期にいるように思えます。

 かつて、クジラがモトクジラ(元クジラ)から進化したときのことを考えてみると、次のような状況が推測できます。。陸で生きていたモトクジラが、たまたま海に遊びに行って「海もいいか」と思って海に入ったわけではありません。ある朝起きてみると、モトクジラの周りの世界がすべて海になっていたのです。だから、モトクジラにはほかの選択肢など考えようもなく、一挙にクジラへと進化していったのです。


 今、人間の周りには海が広がっているように見えます。その海は、暴力と汚染と貧困と無知によるレッド・オーシャンの海です。そのことに人間が気がついたときに、その解決の可能性に向かって人間は大きく進化するように思えてなりません。

 しかし、そのような進化にいたるまでには多くの犠牲もあるでしょう。そこに、進化の前段階として意識的な教育の役割があるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

記事 724番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/3
ハワイの「あお」先生から教室新聞 as/724.html
森川林 2009/12/29 16:30 
 ハワイで作文教室を開いている「あお」先生から、教室新聞が届きました。
 みなさんの中にも、ハワイでお正月を迎える方がいるかもしれませんね。


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
友達サイト(7) 
コメント331~340件
……前のコメント
基礎学力コース 森川林
幼長、小1、小2対象の基礎学力コースの無料体験学習は、1月1 12/19
記事 4383番
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習