「子どもはどこかに着くことを望んでいるのではないのです。かれはただ歩きたいのであって、かれをほんとうに助けようとするなら、おとなは(自分と)同じ歩調で歩くことを期待したりしないで、かれのあとからついていかなければなりません。子どものあとについていくことの必要性をここで明らかにしましたが、それは、まさに教育のあらゆる側面とあらゆる領域での一般に通ずる規則なのです。」「モンテッソーリの教育」(あすなろ書房)より
子供が、勉強で何かわからないことがあると、大人はすぐに教えようとします。しかし、このすぐに教えようとすることが子供の成長を阻害していることが多いのです。それは子供が自分で考える楽しみを味わえなくなるからです。
ところが、見た目には、すぐに教えた方が早く身についたように見えます。これが錯覚を生み出します。
教えてもらって理解したことは、時間がたつと忘れます。
自分の内面から考えて理解したものでないと、それは単なる知識ですから、忘れるのも早いし、ほかに応用することもできません。
当面の成績上昇には役立ちますが、長い目で見ると学力の向上には結びつかないことが多いのです。
では、どうしたらいいかというと、大人は教えたくなる気持ちをいったん抑えて、ワンテンポ遅く対応するようにするのです。
例えば、子供が算数の問題でできなかったところを持ってきて、「わからないから教えて」と言ってきたら、そこですぐに教えるのではなく、次のように言うのです。
「これは難しいね。お母さんにもよくわからないから、もう一度解法を読んでみて、もしわかったら教えてね」
それでもなお子供がわからないという場合は、教えてもかまいません。
しかし、この教えることをワンテンポ遅らせる対応を続けていると、子供はだんだん自分で考えようとする姿勢を持つようになります。
そして、やがて、すぐ人に聞くのではなく、自分で考えてみる方が楽しいと思うようになるのです。
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コメント欄
nane 2016年11月30日 18時19分
1 ▽
子供が何かわからないことでつまずいているとき、先生が、
「じゃあ、教えてあげようか」
と言うと、
「あ、待って。言わないで。自分で考えるから」
と言う子がよくいます。
人に教えてもらうより、自分でわかりたいというのが人間の本来の姿なのです。
森川林 2016年11月30日 18時19分
1 ▽
勉強というのは教わるものだと思っている人が多いと思いますが、本当は、教わるよりも自分で考えて理解する方がずっと楽しいのです。
namura 2016年12月1日 5時9分
10 ▽
確かに教えてもらったことはすぐに忘れますね。(^^♪
jun 2016年12月1日 11時43分
2 ▽
人生には、すぐに答えが見つからないことが多いので(笑)、自分で考える習慣をつけておくことは大切ですね。
jun 2016年12月1日 11時49分
2 ▽
自分で考えて理解できたという成功体験を積み重ねることが子供の自信につながるのでしょうね。
mae 2016年12月1日 11時54分
9 ▽
ついつい口も手も出したくなる我が子の勉強……。
自分で調べたり、考えたりしながら、自分なりの答えに辿り着けるように誘導するのが親の役目……ということですね。
sizuku 2016年12月2日 23時48分
51 ▽
親は「待つ」という我慢を覚えないといけないですね。
教えないこと、これは賢い子を育てるテクニックかもしれません。
namura 2016年12月8日 4時47分
10 ▽
確かに「ちょっと待って。」と言うと、解き終わっていることが多いです。(^^♪
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