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国語力と速読力 as/36.html
森川林 2006/03/13 18:41 
 国語の成績が上がらないという生徒に共通する傾向の一つとして、読むスピードが遅いということがあります。こういう子は、テストでできなかった国語の問題をあとで見直すと、どうしてこれができなかったのだろうと思うぐらいよくできます。つまり、限られた試験時間の範囲ではできなかったが、時間が十分にあればできるというタイプです。
 小学生の速読力は、小学校中学年までに読んだ読書量で決まってくるようです。この小学校中学年の時期にあまり本を読まなかった子は、速読力が身についていません。ですから、小学校の低中学年は、勉強的なことに時間を割くよりも、実は勉強よりも読書を優先させておいた方がいいのです。
 小学校低中学年は、やり方次第ですぐに結果の出る時期です。そのため、親も子も、結果の出る勉強の方に力を入れがちですが、この時期は結果を出すよりも、根っこを育てていく時期なのです。
 さて、速読力のない子がどうして国語の問題ができないかというと、設問を読んで課題文を読み直すという作業がスムーズに進まないからです。普通に読書力のある子は、まず課題文をざっと読み、それから設問を読み、その設問に応じて課題文を斜め読みして設問に関連のある箇所を探すことができます。ところが、速読力のない子は、この設問に関係のありそうなところの斜め読みができません。この対策として、学習塾などでは、課題文を読む前に設問を先に読むというやり方をよく教えています。しかし、根本的な解決は、そういうテクニックを身につけることではなく読むスピードを上げることにあります。
 速読力のある子は、何しろ最後までまず読んでみるという読み方ができます。わからない箇所があっても、先に行けば何とかなるだろうという予測で読み進めることができます。速読力のない子は、丹念に読んでいって、途中でわからないところがあるとそこで止まってしまいます。実は、大学入試の現代文などでは特に、最後の数行を読むと初めて全体の話がわかるという構成になっているものが数多くあります。丹念に読む子よりも、最後まですばやく読む子の方が、ずっと理解しやすい仕組みになっているのです。
 言葉の森では、この速読力をつけるために、長文速読のページを作っています。子供の適応は早く、教室ではどの子もどんどん読むスピードを上げています。
 家庭でできる方法としては、まず毎日必ず本を読む時間を確保することです。その上で、できるだけ早く読んだ方がいいという意識で読む練習をしていくことです。
 本を読むのが遅い子に共通する癖は、一度読んだところをもう一度繰り返し読むことです。作文も同様で、書くことが遅い子は共通して、途中で何度も消しゴムで消して書き直しています。推敲は、最後にまとめてやればいいと考えて、途中では直さないつもりでどんどん書いていくことが必要です。この読み直し、書き直しは一種の癖ですから、直そうと意識すれば次第に直っていきます。
 一般に、小学生の学年数の百倍が読む字数の平均と言われています。小4であれば400字、小5であれば500字、小6であれば600字です。ときどき時間を計りながら自分の読むスピードを確かめておくといいと思います。

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勉強のコツ(2) as/35.html
cynthia 2006/03/11 18:45 
[:きつね:] 「同じ内容を同じ順序で」

 新しい参考書や問題集を使うときは、いろいろなものを見比べて慎重に1冊を選ぶことが大事です。その1冊を4回以上繰り返し学習し、内容を完璧に理解することが勉強上達の秘訣です。4回というのは特に決まった回数ではありませんが、経験上、記憶や理解は2、3回目までは目立った進歩がなく、4、5回目から急に上昇する傾向があるからです。
 ときどき、1冊の問題集が終わると、すぐに次の問題集に取り組む人がいます。一見いろいろな問題に当たるので力がつくようですが、実際には、1冊目も80%、2冊目も80%しかマスターできず、何冊やってもできない20%が残ったままという状態になりがちです。しかも、そのうちのできた80%の問題は、ただ重複してやっているだけですから、その時間は無駄になります。しかし、外見は勉強をしている感じがするので、本人も周囲もそれが勉強だと思ってしまいます。
 これに対して、1冊を何度も繰り返して100%マスターすれば、それだけで定期テストにも受験にも対応できます。しかも、時間の無駄はほとんどありません。
 その際、何をその1冊に選ぶかという選択が重要になります。そのときに参考になるのは、受験勉強なら志望校の過去問です。定期テストであれば前の学期の定期テストの問題です。
 繰り返す勉強法では、できるだけ同じ内容を同じ順序で繰り返すことが大事です。人間の記憶には、内容だけでなくその前後関係や周囲の環境も丸ごと記憶する面があります。よく音楽CDなどを聴いていると、ある曲の次に来る曲を感覚で自然に覚えてしまうことがあります。勉強でも、「確か、あの参考書のあのへんに書いてあった」という感覚が記憶の助けになります。参考書や問題集は同じものを使い続けると同時に、できるだけ同じ順序で取り組んでいきましょう。

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