ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4475番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
小4から始める英語の暗唱学習 as/4475.html
森川林 2022/06/06 21:48 


https://youtu.be/I4hK4pKvHuY

 英語ができるのに越したことはありませんが、同時に、英語学習に伴う問題もいくつかあります。

 第一は、今後、世界の中心になる言語は、英語と中国語になるということです。英語の勉強と同じように、新たに中国語も勉強しなければならないとすると、その負担はかなり大きいものになります。

 第二は、しかし、今後の量子コンピュータと深層学習の発達によって、近い将来、日常生活で簡単に利用できる自動翻訳機能が登場するということです。すると、長い時間をかけて外国語を学習する必要はほとんどなくなります。

 第三に、まだあまり認識されていない大きな問題として、日本人が幼児期に英語の学習をしすぎると、肝心の日本語の習得が阻害される可能性があるということです。
 角田忠信氏によると、日本人が、日本語の母音言語を習得する時期は小1から小3と言われています。この時期には、日本語をたっぷり身につけることが大事で、逆にこの時期に日本語以外の子音言語を身につけようとすると、日本語という母語が安定しなくなるのです。しかし、こういうきわめて大事なことが、ごく一部に人にしか知られていません。

 さて、英語の学習の否定的な面を述べましたが、実際に、現在の入試では英語はきわめて大きなウェイトを占めています。
 それは、英語の成績がかけた勉強時間に比例する面があるので、英語の学力を見ると、その生徒が真面目に勉強していたかどうかがわかるからです。

 今の英語の入試を見ると、単純に帰国子女の子の方が高得点を取れる仕組になっています。それが、今後のその生徒の学力にどう関係するのかまだは考えられていません。
 だから、幼児期から早めに英語の学習をさせようとする傾向が生まれるのです。

 では、英語の勉強はどうしたらいいかというと、それは次のとおりです。
1.まず日本語をしっかり習得することが第一です。特に小3までは、学習の中心は日本語です。
2.英語を学習する時期は、小4からです。小4は日本語の習得が完了し、かつ英語の音声を身につけられる時期だからです。
3.小4からの英語学習の基本は、英文の暗唱です。それは、最も能率のよいトータルな英語学習になるからです。
4.英文の暗唱力の基礎の上に、中学生になってから文法的なことも含めて学べば短期間で英語の学力が身につきます。

 言葉の森の英語クラスは、小3から受け付けていますが、始めるのにいちばんいい時期は小4からです。
 英語クラスの体験学習を希望される方は、言葉の森までお問い合わせください。


▽参考図書
英会話・ぜったい・音読 【入門編】英語の基礎回路を作る本」(国弘 正雄)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
英語教育(10) 

記事 4474番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
中学生から始めるプログラミング学習 as/4474.html
森川林 2022/06/03 10:46 


https://youtu.be/czY7zNZDk1I

 小学校におけるプログラミング学習の必修化は、2020年から始まりました。このころ、小学3年生だった人は、学校で自然にスクラッチなどを学ぶことが多かったと思います。
 小学校低中学年のころから、パソコンをいじってプログラミング的なことをしていると、プログラミング学習というものについての抵抗がなくなります。プログラミングは、独学でも進めていけるものですから、この世代の子供たちから、今後、プログラミングの得意な子が次々と生まれてくると思います。

 しかし、このころ、小学校高学年だった人は、受験勉強などもあり、プログラミング学習にあまり時間を割くことはできなかったはずです。そして、そのまま中学生になった人が多かったと思います。
 中学校におけるプログラミング学習の必修化は、2021年から始まりました。しかし、技術家庭の一分野としてやるのですから、プログラミングをじっくり楽しむようなことはできていないと思います。

 小学生の弟や妹ぐらいの年齢の子は、プログラミングを楽しんでいる。同じ中学生でも、プログラミング部などで楽しんでいる人もいる。しかし、自分はどこからプログラミング学習に取り組んでいいのかわからない。おもしろそうだとは思うが、今からやってもみんなの後追いになるだけだ、というような感覚を持っている中学生は多いと思います。

 プログラミングというよりも、コンピュータとネットワークのテクノロジーは、これからひとつの大きな学問分野になります。プログラミングの技術が、自分の生活や仕事に活用できるという面ももちろんありますが、それ以上に、このプログラミングをめぐる学問分野の先端の情報を知っておくことが、これからのビジネスには欠かせなくなるのです。
 ところが、プログラミングの学習には、それなりの時間が取られるので、社会人になり必要になってから学び直すということはまずできません。学生時代のうちに、ある程度までプログラミングを楽しむというところまで進んでおく必要があります。

 プログラミング学習の教材は、ここ数年、毎年のように使いやすくなっています。言葉の森が、今のプログラミングクラスで使っている教材の多くも、それらの教材だけで独学で進めていけるものがほとんどです。
 しかし、独学では、つまずいたときの対応や、新しい分野への切り替えなどはなかなかできません。また、一緒に勉強したり、発表し合ったりする友達がいることで、より意欲的に取り組めるようになります。

 中学生は、国数英理社などの教科の勉強に追われる時間が長いので、新しい勉強に取り組む時間はなかなか取りにくいと思いますが、しかし、敢えて中学生の時期に、プログラミング学習に、少なくとも1年間は取り組んでいくといいのです。そして、プログラミングでどういうことができるかがわかれば、今後の世の中の方向も感じ取れるようになります。

 プログラミング学習に関心を持った方は、言葉の森のプログラミングクラスの無料体験学習にご参加ください。
 全くの初心者でも、すぐに楽しく勉強できるようになります。
 そして、たぶん普通の勉強よりもずっと面白いと思います。それは、勉強に個性と創造性が生かせるからです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
プログラミング教育(5) 
コメント321~330件
コメントは24時間以内に表示
……前のコメント
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習