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記事 1248番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
連休中の授業は、youtubeの動画で(生徒父母連絡) as/1248.html
森川林 2011/04/27 20:18 
 連休中は、「休み宿題」になるので、先生の電話説明なしに作文を書くことになります。

 課題フォルダに載っているヒントなどをもとにして書くこともできますが、言葉の森のホームページの「授業の渚」に動画を見てから書くと、更に書きやすくなります。
https://www.mori7.com/nagisa/

 今後は、授業の渚だけでなく、youtubeにも同じ動画をアップしています。スマートフォンなどで見る場合は、youtubeの方が見やすいと思います。

【サンプル】

小1 アカシアの山 5月1週 自由な題名
http://www.youtube.com/watch?v=Mh2tQVapqfg

高3 ザクロの山 劇は、つねに宗教的な(感)
http://www.youtube.com/watch?v=IUgPtZfwU7c

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生徒父母連絡(78) 

記事 1247番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
作文の勉強における意欲 as/1247.html
森川林 2011/04/26 19:45 



 日本における作文教室の現状を見ると、満足できるところはほとんどないと言ってもいいと思います。

 なぜ現在の作文教室のほとんどがダメなのかというと、ひとつは指導する方法が確立していないからです。もうひとつは、評価する方法がやはり確立していないからです。



 まず第一は、指導する方法ですが、作文は書く学習を重ねるだけでは上達しません。作文の力をつけるためには、その前提となる読む力をつけていく必要があります。

 言葉の森では、読む力をつけるための学習として、長文暗唱、問題集読書などを取り入れています。これは、徹底させることが難しいので、子供によっては作文の勉強が負担になるというひとつの要因にもなっています。しかし、何とか時間の都合をつけてこの自習に毎日取り組んでいる生徒は、確実に力をつけています。今のところ、作文力を確実につけるには、この自習の方法しかないのではないかと思っています。



 読む力がつかないまま書く学習に力を入れようとすると、書きやすい練習を優先させることになります。穴埋め方式の作文や、短文だけの作文や、物語の続きを書かせたり、四コマ漫画を見せて書かせたり、というのは、子供の意欲を引き出す工夫にはなっていますが、実力をつける工夫にはなっていません。

 実力をつけるには、その学年に応じた歯ごたえのある課題の作文や感想文で練習する必要があります。しかし、その練習は、読む力の進歩に応じてしかできないのです。



 第二に、評価する方法ですが、作文にはひとつの解答というものがありません。だから、個々の作文を人間が読んで、その読んだ人の判断で評価することになります。ところが、こういう評価は、子供たちにとっては、賽(さい)の河原の石積みのように、先に進むあてのない感じがするものなのです。



 ひとつの解答があり、そこにいかに近づいたかという評価であれば、いい評価であれ悪い評価であれ自分なりの達成感がありますが、人間が主観的的に判断して下す評価はそのような確実性が感じられません。そこで、ほとんどの教室では、解答のかわりにコンクールや優秀作品の選定ということを行います。

 しかし、このようなコンクールは、選ばれた子だけがうれしいもので、選ばれなかった子はその優秀作品を目標にしてがんばろうとは思わないものです。また、賞に選ばれた子であっても、なぜ選ばれたかがわからないので、次の努力や向上に結びつける手立てがありません。



 小学校低中学年のころは、表記ミスの指導も多いので、人間による評価でも客観的な採点ができますが、子供たちが小学校高学年になり、中学生、高校生になると、もう表記のミスはほとんどなくなります。

 そこで、高学年の評価の中心になってくるのが、多様な語彙でいかに論理的な文章を書いたかという、森リン(自動採点ソフト)による文章力の評価になります。言葉の森の学習が、中高生になっても充実して続けられるのは、人間の評価に加えてこの評価の方法があるからです。



 以上のように、指導と評価の両方の面における方法論の不在が、現在の作文教室のほとんどに見られます。しかし、言葉の森の指導にも、もちろん多くの弱点があります。それでも、今のところは、言葉の森でできていないことは、他の教室でもやはりできていないという段階だと思います。



 言葉の森で、今何が最も不十分かというと、それは子供たちの意欲を確実に引き出す指導です。しかし、私たちは、賞や罰の外面的なもので子供たちの勉強の意欲づけをしようとは思いません。もっと意欲というものの本質を考えた取り組みをしたいと思っています。



 勉強の意欲付けということで参考になるのは、セルフラーニングで子供たちの勉強の意欲化に成功している算数教室の「でき太くん」の取り組みです。



 次回は、でき太くんの勉強法と言葉の森の勉強法を比較しながら、言葉の森が、作文の学習における意欲というものを今後どのように育てていこうと考えているかを書こうと思います。

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記事 1246番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
3月の森リン大賞に学年のずれがありました(生徒父母連絡) as/1246.html
森川林 2011/04/25 13:53 
 3月の森リン大賞を、4.4週の「山のたより」で発表しましたが、掲載されている森リン大賞の学年が1学年前のものではなく2学年前のものになっていました。そのため、点数が高いのに森リン大賞ベストテンに入っていなかった人がいると思います。
 ちょうど3月から4月にかけての学年のかわりめだったので、プログラム上のミスがあったようです。「学年がかわるから1学年前にしないと」と思って、かえって間違えたのだと思います。ミスをしたのは私(森川林)です。(^^ゞ
 どうも申し訳ありませんでした。
 3月の森リン大賞は、改めて「山のたより」に掲載します。急いで見たいという方は、「森リンの丘」のページでごらんください。
https://www.mori7.net/oka/moririn_seisyo.php

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生徒父母連絡(78) 

記事 1245番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
インターネットと教育(その2) as/1245.html
森川林 2011/04/24 04:15 





■インターネットの本質



 人間は、コミュニケーションのツールをさまざまに発展させてきました。コミュニケーションとは、ある人が他の人に何かを伝えることです。伝える方法は、声が主なものでしたが、やがてその音声を伝える喉が、拡声器になったり、狼煙(のろし)になったり、手旗信号になったり、電話になったり、マスメディアになったりする形で発達していきました。

 社会の歯車を作ることが教育の主要な目的であった時代は、コミュニケーションの送り手は一方的に送り手のままで、コミュニケーションの受け手はいつも受け手のままでした。能率のよい伝達のために、同じ教材を同じ年齢の生徒に同じように教えるというプランテーションのような教育が求められていたのです。

 しかし、今、時代は大きく変わろうとしています。これからの教育に必要なものは、個人の個性に合った多様なニーズであり、そのニーズに対応するための多様なシーズです。Aを欲する人にはAを提供できる人が対応し、Bを欲する人にはBを提供できる人が対応するという多様なコミュニケーションが成立する社会では、教育は、雑木林(ぞうきばやし)のような姿になります。その雑木林の教育を可能にするコミュニケーションのツールがインターネットという新しい表現手段です。

 インターネットは、これまで、情報を検索するツールや、情報を発信するツールとして使われてきました。それも確かにインターネットの重要な役割ですが、今後はそれ以上にSNS的なコミュニケーションのツールとしての役割が増大していきます。つまり、大量の情報を収集する役割や、大量の情報を発信する役割以上に、多様な情報を相互に多様にやりとりするという役割が大きくなってくるのです。



■インターネットと教育



 プランテーションの農業は、最適の作物、最適の肥料、最適の栽培サイクルを、人間が高度に管理できるという発想で運営されています。その発想は、過去の工業時代の考え方です。

 これに対して雑木林では、あるところではハチが蜜を集め、あるところでは鳥が果実をついばみ、あるところではキノコが朽ちた木を分解しています。丈の高い木と低い木が混在し、日当たりのいいところに生える植物と日陰を好む植物が棲み分けをしています。そこに見られる生き物相互のコミュニケーションは、あまりにも多様なのでだれも管理することはできません。そして、縄文時代の日本人は、このような雑木林の中で自身も多様なひとつの生物として生活を営んでいました。

 雑木林のような教育とは、全体を管理する中枢を必要とする教育ではなく、教育の多様な需要と供給が相互のやりとりの中で最適の折り合いをつけていく教育です。

 しかし、ここで問題になるのは、既に成長した社会人は多様性を自己責任で取捨選択できるとしても、成長の途上にある子供たちは、多様性の中に放置することができないということです。それは、人間が動物とは違って、もともと不完全であるが故に創造的であるという特殊な性質を持つ存在だからです。

 例えば、わかりやすい例で言えば、もし子供たちに、「人間は自分の好きなことをして成長していくのがいちばんいいのだから、学校では自由に何をしてもいい」という教育を行うとしたらどうなるでしょうか。一部の子供は、そこで自分の個性を生かした自己学習をするかもしれませんが、大多数の子供はいつまでも娯楽の中に埋没し、自己教育の土台となる基礎的な知識や技能を身につけることはできないでしょう。

 アメリカのサドベリー・バレー校は、子供たちに何も教えない学校として知られています。そこでは、子供が自ら何かを学びたいと言ったときだけ、先生がその何かを教えるという方法をとっています。しかも、何を学ぶかは子供たちの選択に任されています。だから、十代の半ばまで遊び続ける子もいます。しかし、子供たちはいつか必ず自分からあることに関心を持ち、その関心を生かすために学び始めるというのです。

 サドベリー・バレーは、勇気のある実験ですが、この方法を未来の教育の中心的な方法とすることはできません。サドベリー・バレーの教育が可能だったのは、その学校が社会から隔絶された環境にあったからです。縄文時代の環境の中で、縄文時代に必要な生活を営むのであれば、特に体系化された教育の方法論は必要ありません。

 しかし、現代の社会では、子供たちは、ゲームやテレビやスポーツや音楽などの多様な娯楽に囲まれた環境で暮らしています。しかも、現代は、社会生活を送るのに必要な知識も、学問上の知識も年々増えている時代です。このような社会に生きるためには、自由な多様性の中核となる教育の方法論が必要になるのです。

 その方法に欠かせない要素は、第一に知的であることです。感覚や運動という要素は大切ですが、それらは知性の土台があってこそ人間的な感覚や運動の能力になるからです。

 第二に創造的であることです。単に理解することや単に多数の知識を持つことは、与えられた役割を果たすための教育であって、それは自分が主体になる教育のひとつ前の段階の教育だからです。

 第三に成長対応的なものであることです。成長対応とは、例えば幼児は幼児なりに、小学生は小学生なりに、中学生高校生大学生も、それぞれの年齢に応じて学び進歩できるものであることです。

 これら三つの要素を兼ね備えているものが作文教育です。

 だから、未来の教育は、作文の学習を中核として、作文の勉強を進めるために、読書も、他の教科の学習も、感覚も、運動も、多様な経験も必要になるという総合的なものとして行われていきます。そして、作文のような個性的なものを教えるためには、工業時代の一律の教育ではなく、顔の見える個人による対話の教育が必要になります。その多様な対話をコミュニケーションの面から支えるツールが、インターネットのSNS的な性格を発展させたものになるという関係にあるのです。

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記事 1244番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
読解問題の題名と長文の題名で対応していないものがありました(生徒向け連絡) as/1244.html
森川林 2011/04/22 18:52 
 4.4週は、清書と読解問題ですが、「山のたより」の読解問題に書かれている「『○○○○』の長文を読んで……」の「○○○○」の部分が、読解マラソン集の長文の題名対応していないものがありました。
 内容は同じですから、そのまま問題をやっておいてください。
(今学期は、長文を縦書き化にしたのに伴い、これまでの長文を部分的に削ったため、このような題名の変更が生じてしまったようです)

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●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
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●国語の勉強法
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●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
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●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
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●子や孫に教えられる作文講師資格
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●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
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