ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2199番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/3
学力テスト(模試)の点数が低くても気にしない as/2199.html
森川林 2014/08/18 13:03 


 言葉の森で年に数回行っている全国学力テスト(模試)は、平均点が60点前後になるように作られています。これは、模試という性格上、受験の合否を測定するために、点数の差がつくように作られているからです。

 学校などで行われるテストは、到達度を見るためのテストなので、百点を取るのが普通です。学校でのテストだけしか受けていなかった子が、模試を受けてその点数の低さに驚くことはよくあります。

 しかし、模試で見る受験用の学力は、受験期に本気になって取り組めばすぐに成績の上がるものです。そのテスト用の勉強をすれば誰でもすぐにできるようになりますが、そのテスト用の勉強をしていなければ、どんなに実力があってもできないことが多いのです。

 模試のテストの正確は、クイズやパズルに似ています。初めて見るクイズをすぐに解ける人はまずいません。そういうものでは、クイズにならないからです。ところが、いったんその答えを教えてもらうと、次回からはすぐに解けます。答え方がわかれば何ということもない問題でも、最初は解けないのが普通なのです。

 全国学力テストの成績が悪くてがっかりしている子がいたら、お父さん、お母さんの方でそういう事情を教えてあげるようにしてください。


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
学力テスト(2) 

記事 2198番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/3
理屈で理解する勉強法から、まるごと自分のものにする勉強法へ as/2198.html
森川林 2014/08/13 21:30 


 アジアやアフリカのほとんどの国々が、欧米列強の植民地になる中で、なぜ日本だけが、欧米の文化を吸収し、ある意味で欧米よりも優れた文化を作り出し、自立した国家となれたのでしょうか。

 そこには、二つの要因があったように思います。
 一つは、漢字を使った翻訳によって、欧米文化が持っていた科学技術の概念を日本語化したことです。他の国々では、新しい概念を表意文字によって自国の言語の中に取り込むことができなかったので、欧米の言語をそのまま使わざるを得ませんでした。

 もう一つは、その日本語化された新しい概念である言語を、まるごと理解するという学習法が成立していたからだと思います。
 日本の教育における素読という方法は、個々の説明を理屈で理解し、それを積み上げて全体を理解するという方法ではありません。何よりもまず全体をまるごと自分のものにして、そのあとに生活の実践の中で、あるいは自分の成長に応じて個々の理解を深めるという方法でした。
 だから、欧米の学問もまた、理屈による理解はもちろんありましたが、それとともに翻訳された漢語を通してまるごと自分のものにするという方法で習得することによって、短期間のうちに広範に自国の文化に取り込むことができたのです。

 翻って今の教育を見てみると、欧米流の、理屈で理解して、それをテストによって検証するという分析主義的な教育方法が主流となっています。
 説明によって理解させ、それをテストするという方法だから、すぐに理解できる子となかなか理解できない子の差が生まれ、それができる子とできない子の差になっているのです。
 昔の寺子屋方式の学習のように、必要な全体をまるごと自分のものにするという方法が基本になれば、習得の早い遅いはあるにしても、すべての子供が必要な学力を達成できるようになると思います。

 先日、算数・数学に関する本を読んでいて、少し気になる記事がありました。
 それは、分数の割り算をひっくり返してかけると作業的に覚えるだけでなく、その理屈を理解することが数学の学力をつけるもとになるという内容の記事でした。

 物事を本質から理解することは大事です。
 しかし、世の中には、内燃機関の仕組みを知らないでも自動車が運転でき、プログラミング言語を知らないでもパソコンを動かせるように、理屈を知らずに活用しているものがたくさんあります。
 理屈を理解するのは、その分野で新しいことを創造するときには必要ですが、何がその分野になるのかは人によって違います。

 大事なことは、あるひとつの分野で、理屈による理解を確立しておくことであって、すべての分野で理屈による理解を前提とすることではありません。
 勉強の基本は、まずまるごと自分のものにすることです。その勉強のある分野を更に発展させるときに、その理屈を深めていけばいいのです。

 今のように、さまざまな教科がその単元ごとに授業という形で理屈によって説明され、その理解度を評価するためにテストがあるという勉強法は、かえって、人間の自然に反した面があるのではないかと思います。
 人間の本来の自然の学習法は、「習うより慣れよ」です。慣れてできるようになってから、その子の個性に応じて理屈を深めていく勉強をしていくというのが自然の順序なのだと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育技術(5) 

記事 2197番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/3
競争の勝ち負けよりも、自分の使命に合わせた創造 as/2197.html
森川林 2014/08/12 18:48 


 競争の勝ち負けにこだわり、勝つことだけを目的とする子よりも、勝ち負けを楽しむという子が増えているような気がします。
 競争には、勝者と敗者がありますが、勝者の勝ったよろこびは、それほど長続きしません。一方、敗者の負けた悔しさは、かなり長い期間続きます。
 これが、競争というもののマイナス面です。このマイナス面があるからこそ、競争が科学や技術を発展させてきたとも言えます。

 しかし、競争が激しかったのは、競争する分野が狭く限られていたからです。
 これからの時代は、人間の個性に合わせて、競争の場も、生活の場も、もっと広がっていきます。すると、その中で、競争するよりも、競争のない場で創造する方が楽しいと考える子も生まれてきます。

 ダーウィンが述べた適者生存と競争による淘汰の理論は、現実の限られた一面しか表していません。それよりも、むしろ、今西錦司が述べたような棲み分けの理論の方が、自然の本来の姿をよく表しているように思えます。

 人間には、一人ひとりそれぞれの使命があります。決して、単なる駒でも歯車でもなく、その人でなければできないことをするという使命を持っているのです。
 その使命に気づくためには、子供時代に好きなことに没頭する時間が必要です。

 好きなことは、人によってさまざまに異なります。中には、勉強が好きでたまらないという子もいるでしょう。また、ゲームが好きでたまらないという子もいるでしょう。
 しかし、勉強が好きとか、ゲームが好きとかいう「好きなこと」は、ほかのもっと多様な世界を知らないために、勘違いした好みとして考えられていることも多いのです。

 子供時代に多様な経験をさせて、その子の本当に興味のある分野を発掘してあげることも、大人の役割だと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 生き方(41) 
コメント331~340件
……前のコメント
基礎学力コース 森川林
幼長、小1、小2対象の基礎学力コースの無料体験学習は、1月1 12/19
記事 4383番
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習