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記事 2864番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
誰にでもできる暗唱の方法 as/2864.html
森川林 2017/02/18 20:01 


 暗唱の方法を使えば、普通の本も暗唱できます。
 本の文章を暗唱すると、作文を書くときに、その暗唱した文章の言葉やリズムが自然に出てくるので作文も上手になります。

 暗唱検定用の長文は、暗唱しやすいように100字ぐらいずつで区切ってありますが、本などの場合も同じです。

1.まず本をコピーして、暗唱したいページをできれば1枚の紙にまとめます。
 1枚にまとめれば、暗唱の文章がその紙の位置としても記憶に残るので頭に入れやすいのです。
 また、1枚の紙にまとめてあると、お風呂場の壁にその紙を水で貼って、シャワーなどを浴びながら暗唱の練習をすることができます。
 折りたたんでポケットに入れ、電車の中やバスの中でも暗唱することができます。私はよく歩きながら暗唱していますが、これは危ないのでやめた方がいいです。

2.暗唱したい文章に、100字ぐらいずつの区切りを入れます。鉛筆などで線を引いて区切るといいでしょう。
 100字ぐらいということですから、80字になることも、120字になることもあります。
 ちょうどいいところで区切れずに文の途中で区切るようになってもかまいません。

3.あとは、暗唱の方法どおりにやっていきます。
「暗唱の手引」
https://www.mori7.net/mori/mori/annsyou.html

 100字の区切りを9つ作ると、900字になります。これがひとまとまりの暗唱の単位です。
 この900字が暗唱できるようになったら、次の900字も暗唱します。そのようにして900字の暗唱のまとまりを増やしていけば、長い文章でも暗唱できるようになります。

 暗唱は、回数を決めて音読することが大事ですから、簡単に数えられるものがあると暗唱の練習がしやすくなります。いちばんいいのは、紙を折りながら暗唱することです。
 毎日10分の練習で、1年間続ければ、20ページぐらいの本を暗唱できるようになります。

 今年の夏合宿では、夕方の勉強の時間にこの暗唱の練習をやるようにして、参加者全員が何かの文章を暗唱して帰れるようにする予定です。

【参考記事】

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(1)
https://www.mori7.com/index.php?e=2716

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(2)
https://www.mori7.com/index.php?e=2717

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(3)
https://www.mori7.com/index.php?e=2718

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(4)
https://www.mori7.com/index.php?e=2719

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(5)
https://www.mori7.com/index.php?e=2722

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(5.5)
https://www.mori7.com/index.php?e=2736

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(6)
https://www.mori7.com/index.php?e=2737

点数の教育ではなく、文化の教育をどう進めるか――暗唱力(7)
https://www.mori7.com/index.php?e=2742


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森川林 20170219 1 
 かつての日本には、音読と暗唱の文化がありました。
 音読と暗唱は、早い遅いの違いはあっても、やれば誰でもできるものです。
 これが、日本の子供たちの学力の基礎を形成していました。
 その名残りが、今の掛け算の九九です。
 
 この音読暗唱文化が、戦後の理解中心の教育の中で否定されてきました。
 音読と暗唱の代わりに行われた理解とテストによる教育が、できる子とできない子の差を生み出してきました。
 理解は、説明によって行われるものだけではなく、反復と慣れによっても行われるということが忘れられてきたのです。


nane 20170219 1 
 私の父母の世代は、音読暗唱文化の中で育ちました。
 だから、ほとんどの人が今の中卒ぐらいのレベルで、文章もしっかり書けたのです。

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暗唱(121) 

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学年が上がるほど、家庭で作文の学習に力を入れる必要がある as/2863.html
森川林 2017/02/18 05:47 


 子供たちのその年齢に必要な勉強と、学校で教わる勉強とのギャップを感じることがあります。

 その一つは、小学校1、2年生で感想文の宿題などを出すことです。この時期は、本の感想を書ける時期ではありません。
 無理に書かせても、ただあらすじを書いていくだけが精一杯です。

 しかし、学校で夏休みの宿題などとして出されると、家庭では、そういうことが本来できる年齢なのだと思って無理をしてしまうのです。

 感想文コンクールで選ばれる作文で、親や先生の手の入っていないものはまずありません。それでは、何のための宿題かわかりません。
 そういうことが何十年も続いているのです。

 もう一つは、それと反対のことですが、高学年や中学生になって考える力がついていく時期に、考える練習としての作文の授業がなくなってしまうことです。

 その理由は、一人ひとりの作文を見て指導する時間と方法が、今の学校にはないからです。

 その結果、作文の勉強というものがなくなると、子供たちは、学校でやらないのだから必要ないのだと思ってしまうのです。
 本当は、この時期にこそ、いろいろなテーマについて書いたり考えたり発表したりすることが必要なのにもかかわらずです。

 こういうギャップを解消するために、家庭の教育方針というものが大事になります。
 学校で感想文の宿題が出されても、それが子供にとってあまり意味のあるものに思えなければやる必要はありません。お母さんが代わりにやってあげればいいのです。

 また、学校で作文の勉強がなくなっても、その勉強が大事だと思えば、家庭では続けていけばいいのです。

 これから、世の中は大きく変化します。
 10年後には、どういう職業が生まれ、どういう職業がなくなっているかわかりません。
 こういう大きな変化の時期こそ、親の教育方針というものが大事になってくるのです。

====
 作文力、読解力のうち、意見文を書く力と論説文を読みとる力は、中学生以降に本格的にのびる分野です。小学生の間に既に意見文を書いたり読んだりする段階にまで進んでいる生徒もいますが、全体的にみて、構成の形式を身につけたり文章を要約をしたりすることが精一杯で、内容のある意見文を書ける生徒は限られています。これは、表現力、読解力に、まだ、本人の内面的な成長がともなっていないためです。

 小学6年生までに学習する生活文中心の作文と物語文中心の読書は、作文力、読解力の半分にすぎず、もう半分は、中学生以降の意見文、論説文の練習によって完成します。

 しかし、実際には、中学、高校では、作文、読書の学習はほとんどなく、あるとしても、その多くは、小学校の延長のようなかたちでおこなわれています。また、中学生の時期は、作文の学習がいちばん続けにくい時期でもあります。その理由は、(1)中学生の時期が、無邪気に出来事を書くわけにもいかず、かといって、自由に意見文を書くほどには語彙が充分ではないという過渡的な時期にあたること、(2)宿題や定期テストなど、外から拘束される勉強の時間が比較的多くなり、自主的な勉強の時間がとりにくくなること、(3)中学校自体も、作文や読書の指導をほとんどしなくなるので、学習の意義やきっかけを見つけにくくなること、などという事情があるからです。

 現在の受験体制のなかで行なわれる勉強は、人生にとって価値のある分野というよりも、点数の差がつきやすい分野に重点が置かれがちです。基礎的な知識を身につけるという点で、点数で測られるような勉強も大切ですが、生涯にわたって役立つのは、考える力、読書する力、発表する力など、点数の差のつけにくい、したがって現在の受験体制の中では、重点の置かれにくい分野です。

 しかし、最近では、大学入試でも小論文や面接が重視されてくるなど、単なる知識の量よりも、それらの知識を活用する力を評価するようになってきました。中学生での作文、読書の学習は、小学生の学習の延長としてではなく、高校生以降の小論文学習や論説文読書の先取りであるという前向きの姿勢をもって取り組んでいくことが大切です。

 中学生が、作文、読書の学習を継続していけるように、言葉の森では、学習の時間に弾力性をもたせています。具体的には、(1)曜日や時間の変更や振替は、いつでもできるようにしています。(2)テスト期間中の欠席は、その前後にふりかえることができるようにしています。(3)ホームページの動画によるヒントなどを充実させ、先生の説明を受けられないときでも作文を書けるようにしています。

 3月から4月にかけては、決まった時間に授業を受けることがむずかしいことも多いと思いますので、出席できるときに出席するというかたちにして、新しい生活のペースを早く作っていってください。

「中学生の作文学習は小論文の前段階」
https://www.mori7.com/index.php?e=2098
====

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森川林 20170218 1 
 学校の試験に必要な勉強と、自分の人生に役立つ勉強とは少し違います。
 世の中の変化が激しいときほど、その違いは大きくなります。
 だから、必要な勉強は必要悪と割り切って勉強する一方、自分にとって大事だと思うことは、それとは別にやっておく必要があるのです。


nane 20170218 1 
 今の受験勉強は、昔の科挙に似ています。
 ネットで調べればわかるようなことをわざわざ知識として覚える必要はなく、それよりも、頭はもっと考えることに使っていくべきです。
 そのかわり、知識として覚えることは、基本的に必要なものだけに絞ればいいのです。
 そうなっていないのは、ただ、考える勉強は採点が難しいというそれだけの理由からです。


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勉強は、教材よりも、本人の学び方 as/2862.html
森川林 2017/02/17 02:45 


 子供たちの勉強の様子を見ていると、無駄の多い勉強の仕方をしている子によく気がつきます。
 無駄の多い勉強に共通するのは、人に見せるための勉強になっていることです。

 小学校低中学年のうちは、無駄の多い勉強をしていても、マイナス面はほとんど見えません。
 勉強する時間自体が短いし、勉強の内容も簡単だからです。

 しかし、その無駄の多い勉強法のまま学年が上がると、勉強する時間が次第に長くなってきます。そして、そのわりには力がつかなくなるのです。
 だから、勉強法などまだあまり関係のない小学1年生のうちから、勉強法を意識して勉強をしていくといいのです。

 その勉強法のポイントは、(1)わからなくなったらすぐに答えを見ること、(2)1冊の問題集を繰り返しやって100パーセント自分のものにすること、(3)できるだけ自分のペースでやること、です。
 この反対に、わからない問題をいつまでも考えていたり、1冊の問題集が大体できたら次に移ってしまったり、人に指示されてやったりするような子が多いのです。

====
 リクルートが3月から小4以上の小中学生を対象にした「スタディサプリ」の提供を開始しました。月額980円で授業動画が閲覧でき、勉強のデータを生かして苦手箇所だけ復習する仕組みも作られているそうです。

 教育へのネットの利用はこれからも加速します。ネットの利点は、自宅でできること、低料金でできること、個別対応ができることです。子供たちの勉強の環境は、これからも更に充実していくでしょう。

 しかし、ここで問題になるのは、そういう勉強環境がどれだけ豊かで便利になっても、その勉強をするかどうかは本人の意志次第であり、低中学年の場合は、本人の意志に加えて家庭の環境次第であるということです。

 家庭での勉強の習慣ができている子は、豊かな勉強環境を十分に生かしていくことができるでしょう。しかし、勉強の習慣ができていない子は、どんなにゲーム的な要素があるとか、ビジュアルでわかりやすいとか言っても、その勉強を続けさせるのは難しいのです。

 そのことは、逆に言うと、勉強の習慣が確立している子は、ネットの勉強環境を利用することもあるでしょうが、勉強の中心はこれまでの紙ベースのものでこなしていくということです。
 なぜかというと、勉強の本質は、知識を自分のものとして身につけることですから、問題集や参考書のような実際の形のあるものを何度も繰り返し利用する方がずっと定着度が高くなるからです。

 これまでの寺子屋オンエアの経験から考えると、多くの子は、自覚なく無駄の多い勉強法をしています。例えば、できる問題を何問も解いてみたり、できない問題を1回しかやらなかったり、きれいに書くことに時間をかけたり、その一方で何度も読むという勉強をしていなかったり、というようなことです。

 だから、勉強が進まない原因は、教材という「物」にあるのではなく、勉強法という「事」の方にあるのです。逆に言えば、勉強の仕方というソフトさえしっかりしていれば、教材は既にある便利なものを自由に使えばよいということです。そういう便利な教材のひとつとして、ネットの教材も利用できるということです。

 ところで、この勉強の習慣を家庭で作れる時期は、小学校1年生になります。
 1年生は、学校の勉強も簡単なので、家庭学習などをわざわざする必要のない時期のように思われますが、この時期にこそ家庭で毎日一定の時間を勉強する習慣をつけておくのです。
 「スタディサプリ」のような教材をうまく利用できるのも、この1年生からの勉強の習慣が確立している子なのです。

(この記事を書いた時点では、「勉強サプリ」という名前でしたが、その後、「スタディサプリ」という名前に変わったので、表記を改めました。)

「スタディサプリの時代の先にあるもの」
https://www.mori7.com/index.php?e=2325
====

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森川林 20170217 1 
 不思議なことですが、学校や塾では、勉強を教えたりテストをしたりはしますが、勉強の仕方を教えることはほとんどありません。勉強の仕方は、本人に任されているのです。
 その理由は、勉強の仕方を教えても、それをすぐに実行する生徒がいないからです。
 勉強の仕方は、これまでの習慣ですから、なかなか直りません。
 だから、家庭の役割が重要になるのです。


nane 20170217 1 
 勉強は、ただ時間をかけてやりさえすればいいというものではありません。
 勉強の仕方を日々工夫していくことが必要です。
 しかし、小学校低学年のうちは、そういうことがピンときません。どんなやり方でも成果が上がるからです。
 そのために、無駄な勉強の仕方が習慣になってしまう子が多いのだと思います。


namura 20170217 10 
現在、ネット教育を始め、自分で勉強しようと思えばいかようにもできる環境は羨ましいです。

mae 20170228 9 
※これも覚書として。
勉強法のポイントをアドバイスする際に。

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子供の考える力を育てる親子の対話 as/2829.html
森川林 2017/02/17 02:43 


 親子の対話とは、親から子への知識の伝達ではありません。
 親が知っている知識を教えるだけなら、それは親子でなくても本でもインターネットでもテレビでもできます。

 特に子供が小さい場合は、知識は圧倒的に不足していますから、親の話はつい知識を教えることになりがちです。
 しかし、そういう状態で対話を続けているだけでは、子供が高学年になりある程度知識を持つようになると、対話をすることがなくなるのです。

 知識は、自然に増えていけばいいものです。それよりも大事なのは、考える力です。子供が小さければ、その子の知っている知識の範囲で考える話をしていくのです。

 そのためには、親自身がいつも、なぜだろう、どうしてだろう、もっといいやり方はないか、と考えていることが必要になります。
 そして、その親の考えたことを、子供相手に対等の立場で話していくのです。

 こういう話の仕方であれば、子供が大きくなるほど、対話の中身が充実してきます。

 だから、子供との対話は、子供に話すような内容ではなく、親しい友だちに話すような内容でできるだけ知的に話していくことです。

 そのために、もうひとつ大事なことは、親がいつも本を読んで新しい知識を身につけていくことです。

 言葉の森では、子供たちによく、「読書は毎日」と話しています。実は、これは大人も同じなのです。
 毎日本を読んでいれば、自然に子供との対話も中身のあるものになります。

 子供の考える力を育てるのは、単なる勉強ではなく、こういう親子の対話なのです。

====
 子供に勉強力をつける上で最も大事なものは、考える力です。考える力と言うと抽象的ですが、もっとわかりやすく言うと、考えることを苦にしない力です。更には、考えることを楽しむ力と言ってもよいでしょう。

 計算の練習や漢字の書き取りやいろいろな知識の習得は、時間をかけさえすれば誰でもできます。小学校低中学年のころの勉強は、このような、やりさえすれば誰でもできるようになる勉強です。

 しかし、小学校高学年になると、次第に考える問題が出てきます。国語では、環境や言語や文化や人生などという分野の文章が多くなります。算数では、計算のルールをあてはめるだけでは解けない問題、自分なりに図を書いてみないとわからない問題が出てきます。理科でも社会でも同様です。
 そのときに、考える力のある子は、そういう問題を面白いと思い、考える力のない子は、そういう問題を面倒と思います。ここで、面白いと思える子は、その後の勉強がどんどん進んでいきます。

 だから、小学校低学年のころは、考える力の土台を作ることが大事です。
 しかし、その考える力は、勉強をすることではつきません。低中学年の時期に、国語や算数の問題集をいくら解いても、考える力は育たないのです。

 考える力は、親子の対話の中で育ちます。
 親と子の間の話というと、多くの場合、親が一方的に注意をしたり、説教をしたり、説明をしたり、理解させたり、わからせたりするような形が多いと思います。親が中心で、子供はそれに従うものという形になりやすいと思います。
 しかし、これでは考える力は育ちません。

 親子の対話では、親と子が対等の人間としてお喋りを楽しむというような話し方が大事です。ちょうど、親が同年代の友達と話すような姿勢で、相手とのやりとりを楽しむような雰囲気で話を進めていくのです。

 そして、その対話の中で、親ができるだけ自分の子供のころの体験談を話してあげます。
 また、小さい子供が相手のときは、ダジャレやギャグや冗談や笑いを入れて、できるだけ面白い話をしていきます。そのためには、親が自分の言った冗談を楽しむような気持ちも必要です。

 しかし、そういう楽しい話でありながら、話の内容は、大人相手に話すような真面目な内容や難しい語彙も取り入れて、子供を一人前の話相手として扱っていくのです。
 子供を子供として扱うのではなく、一人前の話相手として扱い、親自身が子供との話を楽しみ、子供の言うことを大人の話を聞くように尊重して扱っていると、子供の思考力は育ちます。

 言葉の森の作文・感想文の勉強をしていると、毎週の長文の音読がこういう対話のきっかけとして活用できるようになります。

「考える力と親子の対話――そのきっかけとしての長文の音読」
https://www.mori7.com/index.php?e=2324
====

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森川林 20170216 1 
 子供は、日々向上しています。
 親子の対話を楽しむためには、子供の成長に見合った面白い話を親も常に考えていくことです。


nane 20170216 1 
 話の中身がないと、人は他人を批評するようになります。
 大人どうしの場合は、それでもいいのですが(よくないか)、子供相手に話すときは、単なる批評ではなく、子供が楽しめるような建設的な話をしていく必要があります。
 だから、子供相手の対話の方が、大人との対話よりもずっと工夫が必要なのです。


mae 20170216 9 
高学年になって力を発揮するために必要なのは「考える力」の土台作り。機械的に詰め込む勉強ではなく、親子で会話を楽しむことで力が自然についてくるのですね。

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記事 2825番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
長く続けられる習い事で「GRIT(やりぬく力)」を育てる as/2825.html
森川林 2017/02/15 05:41 


 「やり抜く力 GRIT(グリット)」という本に、成果をもたらすものは、才能ではなく、「やりぬく力」だと書かれています。
 これは、実証的な調査研究なので、説得力があります。

 日本には、「石の上にも三年」という言葉があります。
 結果が見えないようなものについても、やり続けていると、そこから自ずから開けてくるものがあるということです。
 こういう人生観は、その人の生活すべてにわたっていると思います。

 これまで見てきた子供たちについても、やりぬく力のある子は、そのときは特に優れているように見えなくても、長い年月の間に必ず力をつけ、最初から才能があるように見えた子を追い越していきます。

 このように考えると、子供に何か習い事をさせるときも、長く続けられるものを選ぶことがいいのだと思います。
 小1から始めて高3まで続けられるようなものがあれば、それを中心にして子育てをしていくのです。
 ただし、それは子供が好きなものであることが前提になります。

====
 言葉の森の生徒には、小学校低学年から始めて高3まで続ける子がよくいます。
 もちろん一本調子に続けられたわけではなく、そのときどきに小さなスランプがあったのだろうと思います。しかし、文章を書く生活が、習慣のようになり、書くことが苦にならないばかりか書くことが好きになって、大学生になり社会人になっていったのです。

 その子たちが小学生のころ言葉の森の作文を始めたときは、大学入試のことなどは考えていなかったと思います。しかし、勉強をしているうちにいつの間にか中学生になり、高校生になり、大学入試でたまたたま小論文があったという人も多かったのです。

 長く続ける生徒の中には、小学生から高校生までずっと同じひとりの先生に教わっていたという人もいます。毎週1回作文を書き、その作文をもとに先生と話をしていると、半ば家族のような感じで互いの考えていることがよくわかるようになってきます。

 こういう人間どうしのつながりを更に進めるために、今、大学生や社会人になった言葉の森の生徒を対象に「学問コース」を始めようと思っています。
 これは、大学生のころに読んでほしい本をもとに、ネット上で話し合いをするような形のコースです。

 言葉の森を卒業した人に、そのうち連絡が行くと思いますから、楽しみに待っていてください。

「小1から始めて高3まで作文の勉強を続ける子」
https://www.mori7.com/index.php?e=2323
====

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森川林 20170215 1 
 大事なのは、才能よりも継続です。
 一つのことをやり遂げることのできる人は、それが積み重なっていつか大きな成果を上げるようになるのだと思います。


森川林 20170215 1 
 私の母は、いつも、「がんばらなくていいよ」「大変だったら休みなさい」「のんびりやりなさい」ということばかり言っていたので、私は「やりぬく力」とは正反対の生き方をしてきました。
 皆勤賞のようなものは一度も取ったことがないし、そういう発想自体と無縁でした。
 しかし、考えてみると、仕事を始めてからもう数十年、一度も休んだことがないなあと思いました。インフルエンザのときも授業をしていたし(笑)。


namura 20170216 10 
納得です。続けるからこそじわじわと実力がついてきますよね。あれもこれもではなく、じっくり続けられる習い事を選んでいきたいです。

touko 20170228 77 
まさに継続は力なり。
私も一時の集中力は強かったけれど、継続力は有りませんでした。その時は気づかないのですが、やめた後に、当時、自分よりずっと下手だった子が長く続けることですごく上手になっているのを目の当たりにし、継続は本当に力になるのを実感しましたが、時すでに遅し。若い人たちに、私のような思いをしないでほしいなぁと切に願います。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

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 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
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●公立中高一貫校の作文合格対策
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