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記事 3078番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/2
これまでの勉強と、これからの勉強 as/3078.html
森川林 2017/10/31 12:27 


 これまでの社会では、大量の情報を習得しそれらを統合し活用する能力が優れた能力だと見なされてきました。 人間には誰でもそのような能力がありますが、それは実は人間に向いている能力ではありません。
 向いていないからできる人が少なく、だからこそその少数のよくできる人、又は努力した人が尊ばれてきたのです。

 この時代は、まだこれからしばらく続くかもしれません。
 しかし、変化の波は意外に早くやってきます。
 ただし、教育の分野は時代から何歩も遅れて変化がやってくるので、しばらくは教育も昔ながらのものが価値あるものとして残るでしょう。

 この能力を磨く方法のひとつが、暗唱という学習方法です。
 この能力は、これからの社会では、最も重要な能力ではなくなりますが、それでも人間にはかなり役立つ能力として残ります。
 だから、従来の教育は、それなりに必要なものとしてこれからも存続していきます。

 しかし、これからの社会で、最も価値ある能力となるものは、この従来の能力ではありません。

 ダイヤモンド・オンラインに、孫氏が記事を載せていました。
「AIが雇用を奪うとどうなるか【孫泰蔵】」
http://diamond.jp/articles/-/140483

 この、人工知能の登場によって、これからの人間に必要とされる能力が大きく変わる、というのが、これからの子供の教育に関して考えなければならないことです。

 漢字力や計算力は、学力の基礎ですから、これからも勉強の基本として残ります。
 しかし、今、漢字が書けないと困るとか、計算が速くできないと困るということは、社会生活の中でほとんどなくありません。
 これと同じことが、今までの大学入試で評価されるほとんどの知識で生じてくるのです。

 では、これからは何が最も重要な能力となってくるのでしょうか。
 従来の意味での知性の重要さは、これからも残るでしょう。
 しかし、その知性のかなりの部分は人工知能によって代替されていきます。
 人工知能に取って代わられない人間の能力としての個性と感性がこれから重要になってくるのです。

 その中でも、特に重要なものが個性です。
 世の中に、新しいものを生み出す独創力が、これから最も価値ある人間の能力となってくるのです。

 その独創力は、どのようにして育つかというと、私は、熱中と難読からではないかと思います。
 何かに熱中すれば、必ず自分の限界を超えるものに挑戦する場面が出てきます。
 その挑戦の場面で、独創力が必要となり、挑戦の繰り返しによって独創的な力が育ちます。

 そして、その独創力の素材となるものは、表面的な知識ではなく、より根源的な知識です。
 その根源的な知識は、古典的な難解と言われる読書からもたらされます。
 それは、難しい本というものは、根源的な知識に近づこうとしているからこそ難しくなるからです。

 だから、子育ての中心は、子供自身が熱中できる遊び、本人の関心に基づく豊富な読書、そして感性を育てる両親や友達との対話、ということになってくるのだと思います。

この記事に関するコメント
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森川林 20171031 1 
 「AIが雇用を奪うとどうなるか」という記事を、孫泰蔵氏が書いていました。
 これは、多くの人が既に言っていることですが、実際の教育の場では、「そんな先のことより、今の成績をどうにかしたい」という声の方がずっと多いと思います。
 しかし、長期的な子育てを考えた場合、未来の社会の変化を想定しておくことは重要です。


nane 20171031 1 
 これからの子育ての重点は、遊びと暗唱と読書と対話と、それらを統合する機会としての作文になると思います。

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記事 3077番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/2
親も苦労する子供の理科実験をFacebookグループなどの情報共有で as/3077.html
森川林 2017/10/29 08:04 


 先日、思考発表クラブの懇談会で、保護者の方から、「毎回、面白い実験などを考えるのに、親も苦労している」との声が出ていました。
 確かに、毎週の生徒の発表は、毎回力作で、どの子も生き生きと発表しているのですが、準備に時間がかかることが感じられるものがとても多かったのです。

 思考発表クラブでやることは、読んでいる本の紹介と、次の週の作文課題の構想図の発表ですから、その他の発表は自由です。
 ところが、以前、作文の構想図以外にも、理科実験や工作や算数数学の問題作りをやっていたことがあるので、その延長で、理科実験を自宅でやってくる子がかなりいます。

 これらの自由な発表は、発表する生徒も楽しんでいますが、それを見ている生徒も、毎回ほかの人の発表を楽しみにし、それに刺激を受けているようでした。

 ただし、あまり保護者が苦労しているというのも問題なので、この保護者の関わりをどうするかということを考えました。

 まず、第一は、親が苦労を楽しむということです(笑)。
 親が子の成長の関われる時間は、過ぎてしまえばほんのわずかな時間だったと思うようになります。
 そのわずかな時間を、共通の知的な経験を通して過ごしたということは、親にとっても子供にとっても貴重な思い出になると思います。
 また、そういう経験を通して、親も子も成長していくのです。

 今は共働きの家庭が多く、両親の帰宅時間も遅いことが多いので、親子で共通の時間を過ごす機会は日曜日ぐらいしかないかもしれません。
 しかし、その日曜日を、がんばって子供と一緒に過ごすようにするのです。

 とは言うものの、すべて親のがんばりに任せるのでは限界があります。
 そこで、第二に考えたことは、理科実験や工作の例を、「親子で遊ぼうワンワンワン」などで互いに紹介していくことです。

 子供が楽しめる理科実験や工作などの本は、結構たくさん出ていますが、どの本も、実際に使えるのはあまり多くありません。
 面白いものは、準備がかなり必要だったり、逆に、簡単にできるものは、結果が対して魅力的でなかったりということが多いのです。

 それを、親子で遊んだり学んだりすることに関心を持つ多くの人の協力で、互いに情報を共有していけたらと思っています。

 また、これに関連して、やはり思考発表クラブで、子供たちの紹介する本の情報が多くの人の参考になると思うので、この本の紹介も、Facebookグループの「読書の好きな子になる庭」などで生かせるようにしていきたいと思っています。

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森川林 20171029 1 
 子供の遊びや読書に関する情報交換は、今子育て中の人ばかりでなく、もう子育ての終わった人も、これから子育てする人も(自分の子供時代を思い出して)共有できると思います。
 11月の森林プロジェクトの交流会でも、このあたりのことを話す予定です。

nane 20171029 1 
 今の親は、昔の親よりも忙しいと思います。
 しかし、そこをがんばって親子の関わりの時間を増やしていくことが大事です。
 昔、うちの子が通っていた保育園の園長先生は、「自営業者の子は預かりたくない」と、はっきり言っていました。
 私はそのころ自営業者だったので(笑)、それはよくわかるなあと思いました。{納得するな)
 親が忙しいと親子の関わりがどうしても薄くなり、そうすると、子供がバランスよく成長しないのです。
 だから、どんなに多忙でも、子供が小さいときは親はがんばって一緒に遊んであげることです。


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自分でやらせるか親がやってあげるか as/3076.html
森川林 2017/10/26 20:46 


 先日の小1~小3の保護者の懇談会で、次のような質問がありました。
 「作文の構想図を子供がまだ書けないので、親が書いてやっているが、それでいいのか」ということでした。

 小学1年生から3年生ぐらいの子は、まだ自分で要領よく構想図が描けない方が多いものです。
 そのときは、親が子供と話をしながら構想図を書いてあげ、それを参考に子供が作文を書くということでいいのです。

 しかし、その質問のお母さんは、「子供がこれまで曲がりなりにも自分で作文を書いていたのに、親が構想図を書いてやるようになってから、親の書いたものをそのまま写すようになっている」ということを問題にしているのでした。
 けれども、私の答えはそれでいいということです。

 「それでいい」という理由は、二つあります。

 第一は、子供は学年が上がれば必ず自立するようになるからです。
 親は、その子が自立するときの手本を教えていると考えるとよいのです。

 勉強に限らずどんなことでも、誰でも最初の自信がないうちは、見ているだけのことが多いものです。
 見ているうちに自分でもできそうだという自信がつくと、自然にやってみたくなるという流れがあるのです。

 第二の理由は、勉強というものの考え方がこれから変わってくるからです。
 それは、いい手本を見ることが勉強になるという考え方です。

 例えば、算数数学の難問を解く場合、自分で何時間も考えるという方法と、すぐに解法を見て解き方を理解するという方法があります。

 自分で考えるというのは、一見正道のように見えますが、難点は時間がかかることです。

 ノーベル賞級の最先端の数学の世界であれば、自分で何ヶ月も何年も考えるというのは価値があることでしょう。
 しかし、入試問題のレベルの算数数学で、自分で何時間も考えるという無駄な勉強だと考えた方がいいのです。
 勉強は、答えや解法を見て理解して、すぐにできるようになることで基礎力がつきます。
 その基礎力の土台の上に、自分で考える実力がついたところで、その子にとって答えのない世界で考える機会が出てきます。
 その答えのない世界とは、遊びであったり、勉強であったり、又は将来の仕事であったりするのです。

 したがって、親が子供の勉強や作文の手助けをするときは、親自身がそれを不本意な手助けだと思ってやるのではなく、逆に親が楽しめるくらい積極的にやっていくといいのです。

 それは例えば、構造図を書くときに、ダジャレを使ったり、たとえを入れたり、親の感動的な体験実例を教えてあげたりすることです。
 それを、子供に対する押し付けではなく、親が楽しむような余裕を持って行っていくのです。

 余裕を持つということは、ほとんどアドリブで手助けをするということです。
 もちろん余裕があれば、下準備をして手助けをしてあげることもいいのです。
 しかし、準備しすぎるとつい子供にもそれに対応した努力を要求するようになりがちです。
 それは、子供の自主性にとっては逆効果です。

 子供が小学1年生や2年生のときは、親の子供に対する見方を次のように変えていく必要があります。
 「今ここで親の最良の手本を見せておけば、その土台の上に、子供が高校生になったときにやがて親の今のレベルを超えるような考え方をするようになるはずだ」という見方です。
 できるだけ視野を遠くに置いて、子供の成長を見ていくとよいのです。

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森川林 20171026 1 
 自分でやらなければ力にならないということは、そうだとも言えるし、そうでないとも言えます。
 まだ実力がないうちは、本人が安心して取り組めるように、手本だけ見ていればいいというふうにしておくことです。
 作文の場合、本人がなかなか書けないときは、お母さんがすぐに手伝ってあげることです。
 その手伝い方を見ることが、子供の勉強になるのです。
 

nane 20171026 1 
 私が、「子供が困っていたら、すぐに手伝ってあげるといい」と思っているのは、子供時代はいつも安心して暮らしていた方がいいと思うからです。
 子供は自信がつけば、自然にひとりでやるようになります。
 自信の源は、安心して暮らした子供時代にあるのです。

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