https://youtu.be/FZmr6BDbTI4
●項目指導という作文の指導法
言葉の森は、作文教室の創設当初から項目指導を行ってきました。
その理由は、子供自身にわかるような客観的評価でなければ、作文を書くための学習意欲に結びつかないと考えていたからです。
●作文の表現を分解して項目化する取り組み
その項目指導を充実させるために、子供たちの作文が多数掲載されている作文集の本を何冊も読み、その中に共通する表現項目を抜き出しました。
そのうちのいくつかが「たとえ」や「会話」や「思ったこと」です。
また、同じ「会話」でも、「長い会話」や「味のある会話」があります。
また、「思ったこと」でも、「自分らしい思ったこと」や「口に出さないが心の中で思ったこと」などがあります。
そうしたさまざまな表現を項目化しました。
●学年に応じて変わる評価の視点
もちろん、「たとえ」や「会話」は小学生の作文の場合ですから、中学生の意見文や高校生の小論文ではまた別の項目になります。
最初は、これらの指導項目を数多く載せていましたが、子供たちがその項目に習熟するよりも、次々と新しい項目を求める面が出てきたので、項目の数は本質的なものだけに絞るようにしました。
それが言葉の森の現在の項目指導です。
●森リンへの項目指導の組み込み
この項目指導は、言葉の森の独自の指導法でしたから、当初は森リンに組み込むことは考えていませんでした。
しかし、作文指導を行う場合、項目指導があるかないかで指導のしやすさが大きく変わります。
たとえば、単に「この課題で作文を書きなさい」と言うよりも、「この課題でこういう項目を入れて作文を書きなさい」という方が、生徒も書くための目安ができるので書きやすくなります。
そして、書きやすくなることによって、その生徒の本来の実力が発揮できるのです。
●森リン3.0での進化
これまでの森リン2.0は、一部に項目評価を入れていましたが、今後の森リン3.0では、それぞれの級の評価に、項目評価を本格的に組み込む予定です。
項目評価が組み込めるようになったのは、AIが単に言葉の上だけで評価するのではなく、その言葉に込められた内容面も評価できるようになったからです。
例えば、「たとえを使って書く」という項目でも、ありきたりの「たとえ」とその人らしい「たとえ」の違いがあります。
「たとえ」が書いてあること自体を褒めて評価する点は共通ですが、その褒め方が普通の褒め方だったり、大きな褒め方だったりという違いが出るのです。
●内容評価は点数化せず講評で扱う
また、森リン3.0では、この項目評価に加えて内容面の評価も取り入れることにします。
ただし、内容の評価については点数はつけません。
講評の中でその内容の良さに言及するという形にとどめます。
その理由は、内容というものが、作文に取り上げた題材に左右されることが多いからです。
作文力の基本は、平凡な内容であっても非凡な内容であっても、同じように表現豊かに書くことのできる力です。
だから、内容の評価は講評だけ、語彙力と項目の評価は点数化してわかりやすくするという指導法にしていくのです。