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記事 1076番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/4
難しいことを少しさせるよりも基本をたっぷりさせること as/1076.html
森川林 2010/11/16 11:06 



 子供たちに四行詩と読書の自習の話をすると、四行詩をしっかり書いてくる子の中に、読書よりも四行詩を優先させてしまう子が出てきます。

 食事にあてはめると、読書が主食で、四行詩はデザートです。

 難しそうなものや勉強の形になっているものを優先しがちなところが、誰にもあるようです。

 勉強では、幹と枝葉を間違えないことが大切です。幹が読書で、四行詩や読書の記録は枝葉です。

 同じように、長文の暗唱も、やさしい事実文ではなく難しい説明文に取り組む子がいます。

 事実文は、言葉とイメージが結びつくので流れがつかみやすいのですが、説明文は、すぐにはイメージも出て来ず流れもつかみにくいので質的にかなり難しくなります。

 説明文の場合は、回数を増やしてやりとげるようにするか、それが無理ならやはり事実文に戻って基本をしっかりやっていくことが大事です。

 似た例で、読書をする時間がないから問題集の読書を中心にするという子がいます。

 これは、受験生の場合にはやむを得ない面もありますが、受験の何年も前から読書を省略してしまえば、かえって本の面白さを味わうという基礎力がつきません。

 小学校低中学年の親で、子供に難しいことを長時間させすぎている人が多いということをよく感じます。

 自分が小学校低中学年のときにやっていたことと同じような生活をさせるのが子育ての基本です。それに、少し改善点を付け加える程度がよくて、自分の小学校低中学年のころの生活とかけ離れたことをしない方がいいのです。

 塾や習い事にたくさん通う子の中に、その教室に行くこと自体が勉強のようになっている子がいます。

 どんな塾や習い事でも、その学習を徹底させようと思えば、家庭での宿題が出ます。

 家庭での宿題が毎日10分であっても1週間やれば1時間になりますから、塾に行って毎週1時間勉強するのと同じ時間になります。そして、実際は家庭での毎日10分の勉強の方が、塾での1時間の勉強よりもずっと大事なのです。

 勉強の基本は、家庭です。同じ学校に通って、同じような塾や習い事に通って、どうして実力に差がつくかというと、その差はやはり家庭にあります。家庭で、読書や対話という学力の基礎となる時間をしっかり確保していくことが大事なのです。

この記事に関するコメント
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小5母 20101117  
 週3回の通塾、塾の宿題、復習などで、自由になる時間は極端に少ないのですが、息子は、問題集読書をいやがらず、どちらかと言うと楽しみながら、ほぼ毎日続けています。
 元々要領が良い方ではなく、どちらかと言えば、四行詩の書き方も雑で、メモ程度。こんなもので良いのか?と、疑問に思っていましたが、まず、大事なことは、毎日続けることなのですね。
 ところで、このペースで読み続け、2回目に入った時、特に気をつけることはあるのでしょうか?

森川林 20101117  
 問題集読書で大事なことは、いいと思ったところに傍線を引きながら読むことです。
 いいというのは、面白い、よくわかった、表現が気に入った、などというところです。
 2回目に読むときにも傍線を引きますが、1回目に読んだときに引いた傍線と重なってもかまいません。
 本当は、繰り返し4回ぐらい読めるといいのですが、1年間の間にはなかなかそこまでいかないと思います。

小5母 20101117  
 有難うございます。読むのに熱中して、傍線を引き忘れることがあるので、これから気をつけるようにします。
 問題集読書をすることで、学校説明会や入学案内とは違う角度で、それぞれの学校を見ることができるように思います。親も楽しませていただいています。

森川林 20101117  
 物語文だと傍線を引くことはあまりないのですが、それでも、「ここはいいなあ」と思ったところには引いておくといいと思います。
 読むときは、傍線を引きながら読むことに徹して、四行詩は、全部読み終えたあとに、その傍線を引いた箇所をもとにして書いていくといいと思います。

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記事 1075番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/4
子供に言うことを聞かせるには(その2) as/1075.html
森川林 2010/11/15 09:35 



 子供が小学校高学年から中学生になったときに、言うこと聞かせられる親にも共通点があるようです。

 子供が小さいときは、細かいことはあまり言いません。子供にのびのびと、やりたいようにやらせて、多少脱線しても平気です。テストの点数が悪くても気にしません。

 しかし、肝心なときだけ強く短く叱ります。このときの叱り方は、いったん口に出したら妥協はありません。

 だから、子供はのびのびしていますが、いざここが肝心の場面だとわかると素直に親に従います。

 こういう叱り方は、一般に父親の方が得意で母親は苦手なようです。だから、本当は母親は、叱り役をあまりしない方がいいと思います。母親が叱ると、年中小言と言うような叱り方になることが多いようです。

 父親は、普段はにこにこしているだけで、子供たちの脱線も大目に見ていますが、ある基準を越えるときだけ、「おい」と一言(笑)。子供は、すぐにその基準の中に戻り、またのびのびと遊び出すというような叱り方です。


 では、既に親子の間で、親の言うことを子供が聞かないという関係ができている場合はどうしたらいいのでしょうか。

 まず、父と母が協力することが大事です。父親が叱っているときに母が子供の味方をしたり、母親が叱ってるときに父が子供の味方をしたりしたのではよくありません。しかし、それは、父と母が一緒になって子供を叱るということではありません。

 それから、両親が子供に向かって、お互いの悪口を言うのももちろんよくありません。「葉隠」に、「愚かな母は、子供を味方につけたいという思いから、父の悪口を言うことがある」と書いてあります。これは、父親にとっても同様です。両親が、子供に対しては、お互いに相手のことをそっと褒め合うというのが理想です。

 私は、学校教育で、こういうことこそ教えるべきだと思います。知識として知っているだけでも、家庭の雰囲気は大きく変わると思います。

 子供の教育にとって大事なのは、親の言っていることが正しいかどうかということよりも、両親が一致しているということです。


 しかし、父親と母親の間で非協力の関係が既にできている家庭も多いと思います。^^; そういうときは、気迫で臨むしかありません。

 大事なことは焦点を絞ることです。あれもこれも言うこと聞かせるのではなく、ほとんどのことは本人の自主性に任せ、ある基準のいくつかのことだけは断固として守らせるようにします。

 そして、いったん叱り始めたら、途中で妥協はせずに最後まで貫徹することです。こういうときのやりとりは、体力も理屈も関係なくただ勢いだけが必要です。子供が成長すると、体力も理屈も次第に親を上回るようになってきますが、親は気迫だけは負けなければいいのです。


 しかし、更に言えば、親が子供をうまく叱れなくて、言うことを聞かせられなくても、長い目で見れば、子供は成長とともに必ず親の言おうとしていたことを理解します。

 どんな子供でも、自分が親の年になれば、親の言いたかったことがわかってきます。そのためには、親がたとえその場で言うことを聞かせられなくても、少なくとも言葉の上では正しいことを子供に伝えておくことだと思います。(おわり)

この記事に関するコメント
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なるほど 20101115  
早速、主人にも読んでもらいます!

森川林 20101116  
> なるほどさん

 強くて優しくて面白いお父さんになるようにがんばってください。

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記事 1074番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/4
子供に言うことを聞かせるには as/1074.html
森川林 2010/11/13 11:01 



 時どき、「親が言っても言うことを聞かないので、先生の方から言ってください」というようなことを頼まれることがあります。

 いちばん多いのは、「本を読むように言ってください」ということです。しかし、親が言うこと聞かせられないのに、他人が簡単に言うことを聞かせることはできません。

 親はその子と一緒に十数年も暮らしているのに対して、先生は毎週電話で十分話をするだけです。しかも、まだ先生と子供が接触して何週間もたっていないということも多いのです。

 親は、いざとなれば子供をぶっとばすこともできます。もちろんそういうことはほとんど必要ないと思いますが(笑)。しかし、もしそういうことがあっても、一晩たてば仲よくなるのが親子です。

 他人は、そうではありません。例えば、教室で子供をひどく叱ったときは、そのあといくらフォローしても、1週間後にまたその子の顔を見るまでは落ち着きません。あのとき叱らないで、もっとうまくやる方法があったのではないかと、折に触れて思い出すからです。

 叱るというのは、そういうストレスのたまることなのです。

 子供を叱れない親は、そういう苦労を避けているだけではないかと思います。子供が言うこと聞かないのは、単に親が本気になっていないからです。



 では、なぜそういう親子関係になってしまったのかと考えると、言うことを聞かせられない親に一つの共通する傾向があるように思います。

 それは、子供が小さいときに、細かいことを注意したり管理したりしすぎたのではないかということです。

 子供が小学校2年生のころまでは、誰でも親の言うことをよく聞くので、親もつい細かく注意しすぎることがあります。

 しかし、細かい注意ですから、中には子供が守れないことも出てきます。

 子供が小学校5年生ころになって自覚ができてくると、親が言ったことでも、「できない」と自己主張することがあります。

 そのときに、その注意がもともと細かい些細なことであった場合は、親はそれ以上無理させることができなくなります。そうすると、あとはなしくずし的に、親の言うことを聞かなくなっていくのです。

 つまり小学校低学年のころに言うことを聞かせすぎると、小学校高学年になって言うことをきかなくなるというパターンです。小さいときに気楽に叱りすぎたので、叱ることに重みがなくなってしまったのです。

 例えば、成績が悪かったので叱るなどというのは、最もよくない叱り方です。

 成績が悪かったときは、子供は既に心の中では暗い気持ちでいます。そういうときこそ、親が、「大丈夫、大丈夫。こんなの気にしない。テストの成績なんて、あなたの中身に全然関係ないんだから」と明るく励ましてあげることが大切です。

 こういう対応をしているお母さんの言うことなら、子供はしっかり言うことを聞くようになるのです。(つづく)

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fitriyadi 20101113  
良い事書きましたね。僕はインドネシアで日本語を勉強しているので、作文を読むと勉強になることです。
e-mail:fiyad.30@gmail.com

森川林 20101113  
> fitriyadiさん

 コメントありがとうございます。
 インドネシアは、今、火山の噴火などで大変そうですが、自然の豊かないいところと聞いています。
 いつか遊びに行きたいと思っています。
 日本語の勉強、ぜひがんばってください。

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