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勉強の仕方総まとめ 3 多読と精読が国語力を育てる as/1620.html
森川林 2012/09/19 02:39 


■多読と精読が国語力を育てる

 毎日の自習は、国語や作文の本当の実力をつけるためのものです。そのための最も有効な自習は、好きな本を毎日読むこと(多読)と、少し難しい言葉や言い回しのある文章を繰り返し読むこと(精読)です。これと正反対の国語の勉強が、国語の問題集を解くような勉強です。

 ここは、きわめて多くの人が誤解していることですが、国語の問題集を解くような勉強をしても、国語の実力はつきません。数学の勉強法は数学の問題集を解く形でしかできませんから、多くの人はその延長で国語の勉強も問題集を解くような形を考えてしまいます。そして、実際に、学校でも塾でも通信講座でも、国語の勉強として教えられる方法は、この問題集を解く形の勉強法なのです。

 ところが、実際に中学生や高校生で国語の得意な子を見てみると、そういう問題集を解いて力をつけたというような子はいません。国語の得意な子は、問題を解くような勉強をしなくても生まれつき得意なのだと言う人もいます。しかし、それは生まれつきではなく、毎日の生活の中で自然に多読と精読をしてきたおかげなのです。

 小学校時代の学力の基本は国語力です。算数などの教科は、あとから取り組んでも時間をかければできるようになります。国語だけは時間をかけてもなかなかできるようにはなりません。だから、小学校時代は、勉強よりも宿題よりも、読書を優先させるぐらいでちょうどいいのです。学校の宿題が多くて大変なときは、お母さんが代わりにやってあげてもかまいません。そして、子供には確実に読書の時間を確保しておくことです。


■親が本を読む姿を見せること

 子供に本を読ませる秘訣は、まず毎日のページ数を決めて読ませることです。例えば、毎日10ページ以上というページ数であれば、だれでも本を読むことができます。本にはもともと読み手を引き付ける力がありますから、毎日読んでいれば、必ず読むことが好きになります。

 そのためには、子供の実力に相応の少し易しめの楽しい本を読ませることです。「怪傑ゾロリ」のような本でも、子供が楽しんで読んでいれば、それがいちばんいい本です。

 子供が読書好きになるもう一つの方法は、親も同じように親の好きな本を読む姿を子供に見せることです。親の読書好きと子供の読書好きには、高い相関があります。子供のいる前で親が本を読んでいる姿を見せることが最も簡単な読書の教育です。


■精読とは繰り返し読むこと

 さて、多読で読む力の基礎をつける一方、もう一つ大事なのは、精読で読む力をつけることです。しかし、精読とはじっくり読むことではありません。繰り返し読むことです。やや難しい文章を繰り返し読むために最も役に立つ方法が音読です。

 音読をすすめる人の中には、何のために音読をするのかわかっていない人がかなりいます。ただ昔からある方法だからという理由で、昔からある有名な文章を音読させることが目的のようになっている音読のすすめがほとんどです。そうではなく、音読の最も重要な意義は、繰り返し読むためには音読が有効だということにあるのです。

 難しい文章であっても、繰り返し読んでいると、読むつれて内容が理解できるようになってきます。文章の理解というのは、知らない言葉を調べたり、文章の意味を人に聞いたりする中でできるのではありません。そういう方法は、理解できた気がするだけで、読んだものが自分の血や肉になる読み方ではありません。文章は、丸ごと繰り返し読む中でそのエッセンスが自分の理解力を育て、その中の表現が自分でも使えるようになるのです。この音読をもっと徹底させたものが暗唱です。(つづく)

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勉強の仕方総まとめ 2 毎日やることが自習の原則 as/1619.html
森川林 2012/09/16 06:28 


■毎日やることが自習の原則

 次は、毎日の自習の習慣です。

 この自習の習慣というものは、家庭の実態によってさまざまなバリエーションがあります。だから、他の家庭でできることでも、自分の家ではできない、あるいは、別のやり方の方がいいということも当然あります。そこで大事になるのが、お母さんやお父さんの工夫です。言葉の森の自習を機械的にあてはめてやらせるのではなく、その子の実態に応じて無理なく、しかし最も有効な方向でやらせるのが、いちばん身近な親の役割です。

 ですから、言葉の森で提案している自習は、あくまでも目安として、実際には家庭での実情に合わせて柔軟に取り組んでいってください。

 ただし、柔軟にとは言っても、重要な原則があります。それは、毎日欠かさずにやることです。読書や音読や暗唱が続かなくなるのは、毎日ではなく気の向いたときに、又は週に数回というペースでやるからです。短い時間の単純な勉強は毎日やると決めておけば続きますが、時間のあるときにやるという形では、どんなにがんばっても続かなくなります。

 子供が風邪や旅行などで数日自習を休んだときは、元の生活に戻っても、自習も自然に戻るということはありません。そこは、親が、「じゃあ、また自習を始めようね」と言う必要があります。

 そのタイミングを逸して、子供が自習をしない状態がずるずると続いているときに改めて自習を開始する方法として役立つのが、月の切り換わりや学期の切り換わりのときです。例えば、「しばらく自習を休んでいたけど、今度、○月になったらまた始めようね」ということを前月の末のうちに言っておきます。間違っても、当日急に、「今日から自習を始めるよ」などと言ってはいけません。子供が心の準備をしてそれなりに納得した状況を作っておくことが大事です。こういうちょっとした工夫ができれば、何事もスムーズに進みます。


■親がいないとできない自習ではなく

 短い時間の自習を毎日するのに最適な方法は、朝ご飯の前に勉強をすることです。しかし、中には、朝食を食べない家庭や、毎日朝ぎりぎりまで起きないという家庭もあります。そういう家では、またその家庭なりの時間帯を確保するようにしてください。

 自習を長く続けるためには、親がいないとできないという形にしないことです。例えば、夜一緒にお風呂に入ったときに暗唱するという家庭もありますが、その習慣は、子供がひとりでお風呂に入るようになると途絶えてしまいます。

 朝ご飯の前の音読や暗唱でも、親が長文をチェックして聞いているような形では、親がいないとできない自習になってしまいます。親は自分の仕事をしながら(朝ご飯の支度をしたり、新聞を読んだりしながら)、聞くともなしに子供の音読を聞いていて、子供が読み終えたら褒めてあげるという無理のない形がいいのです。

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