ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2025番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/24
創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育 6、未来の教育を支えるオープンな組織 as/2025.html
森川林 2013/12/31 03:09 


●創造教育、効率教育、文化教育を担うオープンな組織

 創造教育、効率教育、そして将来の創造文化の基盤となる個性的な文化教育を作り上げる土台は、オープン化された組織です。
 このオープン化された組織の運営が、未来の創造文化を担う組織の経営に結びつきます。

 現在世の中にある組織は、大きく二つに分けられます。ひとつは、利益を目指す組織で、その典型が株式会社です。そして、もうひとつは、利益を目指さない組織で、その典型がNPO法人です。しかし、この二つの組織形態は、いずれもこれからの時代に適応しなくなっていきます。

 株式会社は、資本を提供した株主の意向によって運営されます。しかし、未来の社会では、資本は希少価値を持つものではなくなります。
 そして、利益を極大化するという目的を持つ組織は、利益拡大の障害となる人件費を常に削減する方向に進化していきます。株式会社は、限りなく無人工場、無人サービスを目指していくのです。
 その無人化された会社が、相互の競争によって更に徹底的にコストを切り詰め利益を拡大していく先にあるものは、太陽や森林のような大自然のインフラと似た、限りなく無償に近い社会的なインフラです。

 未来の人間は、会社勤めという形で労働に参加するのではなく、創造文化の担い手という形で労働に参加するようになるでしょう。このようになったとき、改めて労働の対価は給与ではなく、創造の喜びだったということが社会の共通認識となっていきます。

 では、NPO法人は、どうなのでしょうか。あらゆる生き物は、成長し繁栄することによって存続します。成長や繁栄を目的としない種は、長期的には存在することができません。
 NPO法人も同じです。法人を運営するためには、何らかの利益を上げることが必要です。しかし、その利益は法人の理念と結びついたものである必要はなく、むしろ効率よく利益を上げるためには、理念から離れて利益追求だけを目的とした方がうまくいくことも多いのです。
 すると、それはやがて利益が先導する形で、法人の理念を歪めるところまで進む可能性があります。高尚な理念によって設立された法人が、人々の善意によって集められた募金を投資で運用するなどということもあり得るのです。

 理念と利益を結びつける工夫ができるのが人間の知恵です。そういうオープンな組織が未来の教育を担っていきます。

●教育の仕事に携わる個人企業

 これからの組織は、利益だけの組織でも、理念だけの組織でもなく、利益と理念を結びつけた形態になる必要があります。それが個人で始めるミニ起業です。
 もちろん起業は、ミニではなくビッグになってもいいのです。本質は、ミニでもビッグでもどちらでもよく、自分の目指す理念と利益を結びつけて働くことのできる仕組みを作ることです。
 このミニ起業の個人企業が、未来の社会の創造文化の担い手になります。

 しかし、今日の大人の多くは平凡な学力をつける教育しか受けていないために、個性を生かした創造文化を作り上げるにはまだ力不足です。創造文化を作る大人は、子供時代から創造教育を受けてきた人が中心になるでしょう。
 だから、当面個人企業は、創造文化ではなく、創造教育とその土台である効率教育を提供する形で広げることが考えられます。

 世の中には、さまざまな利益の種があります。しかし、大事なことは利益がどれだけ上がるかということではなく、その利益が社会の進歩に沿ったものであるかどうかということです。
 例えば、武器を作って売るのも利益です。しかし、未来の世の中は争いのない方向に進みます。だからといって、欠点を直すだけの利益が価値ある利益になるのではありません。
 未来の社会の利益は、新しい価値を創造する方向で生み出されます。その最も近くにある仕事が、今は教育の分野で、将来は文化の分野になります。だから、教育に関わる仕事に携わる意義があるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造力(9) 

記事 2024番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/24
創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育 5、ネットを活用した教育 as/2024.html
森川林 2013/12/31 03:09 


●現代に復活させる寺子屋教育の方法(2)家庭教室と寺子屋オンエア

 第二は、家庭教室と寺子屋オンエアです。

 家庭での自習を、地域で複数の子供たちを集めて行う場が家庭教室です。この家庭教室を、週1回の作文指導を行う森林プロジェクトの教室と結びつける形で広げていく予定です。

 地域の子供たちを集めるような家庭教室を作れないところでは、通信で家庭教室を行うことができます。それが寺子屋オンエアという企画です。
 オンラインで互いの勉強の様子がわかる状態を作り、先生1人に生徒数人という単位で、生徒がそれぞれの家庭でそれぞれの自習に取り組むという形です。

●現代に復活させる寺子屋教育の方法(3)自習検定試験

 第三は、自習検定試験です。

 家庭での自習にも、評価という目標は必要です。それが毎月の勉強の範囲を決めた自習検定試験です。
 自習検定試験は、ウェブで問題表示、解答、採点ができるようにしています。
 検定試験の問題は、自習を普通にやっていればできるような基本的なものを中心にします。また、できなかったときは同じ範囲をもう一度取り組みます。できる子は学年を超えて先に進むことができます。
 この自習検定試験も、オープン教育で作成していきます。

●ネットを利用した教育と教育の個性化が創造文化の裾野に

 効率教育によって子供たちの学力を確実につけるとともに、余裕のある子どもらしい生活を送れるようにすれば、それが、作文を中心とした創造教育を広げる前提になります。
 しかも、ウェブを利用した効率教育には、教育の内容も個性化できるという利点があります。例えば、ウェブの講座として、ロボットプログラミングなどもこれから普及するでしょう。

 既に、アメリカでは、教育にインターネットを利用するさまざまな新しい試みが行われています。この点で、日本のネット利用教育はまだ立ち遅れています。しかし、教育の正否を決めるものは、教育の方法ではなく内容です。
 ネット教育というインフラが普及したあとに重要になるのは、教育の中身です。その中身は、効率教育を更に効率化することではなく、教育の個性化を進めていくことです。この個性化した教育が、将来の創造文化の裾野を形成します。
 人間の創造性を価値の源泉とする社会は、一方で創造教育によって、もう一方で創造文化によって、人間の生活の中に根をおろしていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造力(9) 
コメント331~340件
……前のコメント
基礎学力コース 森川林
幼長、小1、小2対象の基礎学力コースの無料体験学習は、1月1 12/19
記事 4383番
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習