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本当の勉強は、インプットを再現するものではなく、アウトプットのためにインプットをすること as/4688.html
森川林 2023/03/17 14:41 


●動画:https://youtu.be/wsCSlqLJczU

 本当の勉強とは、与えられたものを詰め込んでそれをそのまま再現することではありません。
 今の勉強のほとんどは、詰め込み再現型の勉強になっています。
 先生が教えたことや教科書に書かれていることをそのまま吸収して、テストのときにそのとおりに再現することが勉強だと思われています。

 基礎学力はもちろん大切です。
 しかし、吸収→再現という勉強の仕方は、AIが人間よりももっと正確に素早くやってくれるようになっています。

 だから、今、文章を書くときに、忘れた漢字があっても、誰も「小学校のときにもっと漢字の勉強をしておけばよかったなあ」などとは思いません。
 計算をする必要があったときに、「もっと小学生のときに計算の練習をしておけばよかったなあ」とも思いません。
 吸収→再現のほとんどの部分は、ソフトがやってくれるようになったからです。

 では、人間は何をすべきなのかと言えば、それはアウトプットです。
 もっといい日本語で言うと、人間のすべきことは創造です。

 しかし、新しい何かを世の中に創造するためには、その根底に問題意識がなければなりません。
 問題意識は、今、ここに、自分が身体を持って生きているということがもとになっています。
 つまり、時間と空間と欲望の組み合わせが問題意識を生み出しています。

 AIは、今の段階では、時間や空間や身体と分離された機構です。
 だから、AIは、独自の問題意識を持ちません。
 したがって、AI独自の創造というのもまたありません。
 創造らしいことをすることはあっても、それは人間に委託された創造であって、独自の創造ではありません。

 人間のすべきことは、創造つまりアウトプットです。
 そのアウトプットをするためには、材料となるインプットが必要です。
 それが教育なのです。

 アウトプットが個性的であるように、インプットもまた個性的です。
 基礎となる学力で共通する面はあるとしても、基礎学力のかなりの部分はソフトで代替されるようになっています。

 大事なことは、何をインプットすべきかということではなく、何をアウトプットしたいかということです。
 それぞれの個人の個性に合わせてアウトプットをすることが、未来の教育です。

 この未来の教育の代表的なものは、言葉の森のオンラインクラスで言えば、作文クラスとプログラミングクラスと創造発表クラスです。
 これらのクラスでは、アウトプットが主体となる勉強をします。
 ひとつだけの正解がない勉強が、これからの勉強なのです。

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記事 4687番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/25
AO型の大学入試に対応する力をつけるには as/4687.html
森川林 2023/03/16 17:57 


 AERA.dotにAO型入試と中学受験の話が載っていました。
 これを読むと、現在の入試のおおまかな現状がわかると思います。

「AO型の大学入試を考えたら、私立の中高一貫校に行くべき?」 中学受験のプロが語った私学の裏事情
https://dot.asahi.com/dot/2023031300003.html?page=1

 学習塾は、よく「中高一貫校の受験をしないと、大学入試で不利になる」という宣伝をしていますが、特にそういうことはありません。

 あるとしたら、中高一貫校は数学の先取りができるので、大学入試の数学で高3の1年間は受験に特化した勉強ができるという点です。

 だから、公立高校に進む人は、スタディサプリなどを利用して、数学だけは学校の勉強よりも1年間先に進み、高3の夏休み以降は、志望校の過去問に特化した受験勉強をしていけばいいのです。
 大事なことは、学校や塾や予備校に頼らずに、自分の判断で勉強の方針を決めていくことです。

 中高一貫校は、周りの生徒が同じぐらいの学力なので、よくすると、周囲に引っ張られて自然に勉強するということがあります。
 しかし、悪くすると、成績が下がって落ちこぼれることもあります。
 また、周囲に合わせて低いレベルになることもあります。

 公立中学は、不明朗な内申点があることがいちばんの問題です。
 内容のない宿題や提出物などは、保護者が手伝ってあげてもいいと思います。

 公立中学には、周囲によくできる生徒も、あまりできない生徒もいます。
 そういう多様な生徒のいる中で勉強するのは、将来プラスになります。

 また、学校によっては荒れているところもありますが、中学の勉強は自分ですればいいので、荒れているかどうかは勉強の進み具合には関係ありません。
 すべて、本人次第ということです。

 公立中学は、中3で高校入試があります。
 中学3年生は、勉強の自覚ができる時期なので、この時期に受験があるというのは、生徒の成長に大きく役立ちます。

 反対に、中高一貫校の私立中の場合は、中3のころに中だるみ状態になることもあります。

 だから、中学受験で中高一貫校に行くか、中学受験をせずに公立中に行くかは、すべて中学に入ってからの本人次第です。


 AO型の入試による大学合格者は、すでに全体の半数以上になっています。
 保護者の感覚は、一般入試が主流だった時代のものですから、今の状況を理解しにくいと思います。

 大事なことは、大学入試をゴールとしないことです。
 本当のゴールは、社会に出て、自分らしい仕事をして世の中に貢献することです。

 そう考えると、勉強の方向は、はっきりしてきます。

 基礎学力をしっかりつけておくことは大事です。
 しかし、1点差を争うような過度な成績競争は必要ありません。

 それよりも大事なのは、コミュニケーション力、リーダーシップ、個性的な生き方、創造力、思考力、読書力、当意即妙の発言力、他者への思いやりなどです。
 これらが、本当の実力です。

 しかし、こういう力は、いずれも学校の成績には出てきません。
 直接話をしたり行動したりしていると、自ずから感じられる実力なのです。

 オンラインクラスのよいところは、読書紹介や一人一言などで、誰もが発言する機会があることです。
 その中で、相手の実力を感じ、自分の実力を伸ばすことができます。

 この実力を伸ばす場として、特に有効なのは、作文クラスと創造発表クラスです。
 作文も、創造発表も、学校の成績とは直接結びつかないところが、なぜか共通しています。

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